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次の曲げ応力値を満たさなければならない。
a) 手持式切断機の切断ホイールの曲げ応力σbは,600 N/mm2以上
b) 据付形切断機及び移動式切断機の切断ホイールの曲げ応力σbは,450 N/mm2以上
6.5.3 メタルボンドの一体形リム切断ホイールの最小曲げモーメント
一体形リム切断ホイールについては,メタルボンドと金属基板との接合部は,次の曲げモーメントMbを
満たさなければならない。
D
Mb F 3
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全厚さTによって試験する荷重F及び主な用途は,表13による。
表13−全厚さTによって試験する荷重F及び主な用途
全厚さT 荷重F 主な用途
2 mm未満 25 N 陶磁器質タイル及び瓦
2 mm以上 125 N アスファルト,コンクリート,天然及び人造石材
6.5.4 切断ホイールの金属基板を再利用する場合の要求事項
と粒層が摩耗したセグメント形ホイールの金属基板に,新たなと粒層を取り付ける場合,金属基板は,
未使用の金属基板と同一の要件を満たさなければならない(附属書C参照)。
6.5.5 切断ホイールの張力
全ての切断ホイールのうち,最高使用周速度100 m/sの手持式切断機の切断ホイール及び金属基板の直
径が300 mm400 mmの非精密切断ホイールは,ウォブリング(過度の振動)のリスクを最小限に抑える
ために,中立点の位置が90°160°の範囲となるように,張力をかける。
6.6 ワイヤソーの要求事項
6.6.1 一般
石材用·コンクリート用のワイヤソーイングマシンで使用するワイヤソーについて,安全に使用するた
めの要求事項及び表示を規定する。
6.6.2 要求事項
6.6.2.1 ワイヤソーの被覆の構成
被覆には,ワイヤロープの保護及びビーズの固定の役割があり,その構成は,表14による。
表14−ワイヤソーの被覆の構成
区分 被覆の材質 スペーサ(スプリング)
1 樹脂 なし
2 あり
3 ゴム なし
4 あり
5 なし あり
――――― [JIS B 4142 pdf 16] ―――――
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6.6.2.2 ワイヤソーの外観
ワイヤソーの外観は,次の欠陥があってはならない。
a) 被覆材の破損
b) ビーズの寄り
c) ビーズの形状の不ぞろい
d) ワイヤロープのさび
6.6.2.3 ワイヤソーの寸法
ワイヤソーの寸法は,ビーズの外径,と粒層の長さ,ビーズのピッチ,全長などがある。これらの寸法
は,受渡当事者間の協定による。
6.6.2.4 支持ケーブル
支持ケーブルは,その構造,用途及び作業条件による繰返し応力で疲労して,破断することがある。し
たがって,支持ケーブルに使用するワイヤロープは,表15に示す仕様の耐久試験証明付きのものを使用す
ることが望ましい。なお,耐久試験は,JIS G 3535の11.2.2(耐久試験)による。例えば,A7×19(19本
線6より,共心)などを用いる。
表15−ワイヤロープの望ましい仕様
表示 ワイヤロープ径の範囲 ワイヤロープの破断荷重
mm kN
3.6 3.403.80 8
4.0 3.804.20 10
4.2 4.004.41 12.5
5.0 4.765.22 17
6.6.2.5 区分14のワイヤソーの要求事項
被覆されているワイヤソー(表14の区分14)に対する要求事項は,次による。
a) ジョイント部の破断荷重
1) ジョイント作業は,ワイヤソー製造業者から指示された作業方法に従って,支給された専用部品及
び作業工具を使用して行う。
2) ジョイント部の破断荷重は,ワイヤロープの破断荷重の25 %以上とする。
b) ビーズの破断荷重 ビーズとワイヤロープとの固定強度(せん断力)は,ワイヤロープの破断荷重の
1/12以上とする。
c) 走行速度
1) ワイヤソーの通常の走行速度vは,20 m/s30 m/sとする。
2) 走行速度は,40 m/sを超えてはならない。
6.6.2.6 区分5のワイヤソーの要求事項
被覆されていないワイヤソー(表14の区分5)に対する要求事項は,次による。
a) 新品のワイヤソー
1) ビーズの穴径は,ワイヤロープ径+0.4 mm以下とする。
――――― [JIS B 4142 pdf 17] ―――――
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2) ワイヤロープ上のビーズの長手方向がた(遊び)は,8 mm以下とする。
b) 使用中のワイヤソー
1) ビーズの穴径は,ワイヤロープ径+0.6 mm以下とする。
2) ワイヤロープ上のビーズの長手方向がた(遊び)は,10 mm以下とする。
c) その他の要求事項
1) プレスリングをワイヤロープに取り付けた後,ワイヤロープ及びプレスリングに破壊の徴候があっ
てはならない。
2) プレスリングの破断荷重は,ワイヤロープの破断荷重の少なくとも1/12に耐え,かつ,緩んではな
らない。
3) スプリングは,クローズドエンドを使用しなければならない。ただし,スプリングがむき出しの場
合は,端面が研削仕上げのスプリングを使用する。
4) ジョイント部の破断荷重は,ワイヤロープの破断荷重の少なくとも25 %以上とする。スプリングス
ペーサだけを使うワイヤソーの最高走行速度vsは,35 m/sを超えてはならない。
6.6.3 ワイヤソーの表示
ワイヤソーの表示は,附属書Bによるほか,次による。
a) 走行方向 製品に,ワイヤソーの走行方向を表示する。
b) 製造日付 ケースに,ワイヤソーの製造日付を表示する。
c) 最高走行速度 ラベル又はケースに,ワイヤソーの最高走行速度を表示する。
6.7 軸付ホイールの要求事項
6.7.1 一般
軸付ホイールの名称及び最高回転速度は,附属書Dによる。
6.7.2 軸付ホイールの寸法
軸付ホイールの寸法の普通公差は,JIS B 0405のm(中級)とする。軸付ホイールの軸径の許容差の等
級は,JIS B 0401-2のh7とする。使用者から支給される軸又は再電着品の寸法公差及び軸径の許容差につ
いては,受渡当事者間の協定による。
6.7.3 軸付ホイールの最高使用周速度及び安全係数
6.7.3.1 最高使用周速度
軸付ホイールの最高使用周速度は,表16の中から選択する。
表16−軸付ホイールの最高使用周速度
単位 m/s
5 6 8 10 12 16 20 25 32 35 40 45 50 60 63
6.7.3.2 安全係数
軸付ホイールは,回転破壊による安全及び回転振れの曲がりによる安全を考慮する必要がある。前者の
安全係数Sbrを3とし,後者の安全係数Sabを1.3(計算のモデルは,D.4参照)とする。
――――― [JIS B 4142 pdf 18] ―――――
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6.8 その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の要求事項
6.8.1 穴径の許容差
その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の穴径の許容差の等級は,JIS B 0401-2によって,穴径80
mm以上の場合はH9,穴径80 mm未満の場合はH7とする。
6.8.2 その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の最高使用周速度及び安全係数
6.8.2.1 最高使用周速度
その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の最高使用周速度は,表17の中から選択する。
表17−その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の最高使用周速度
単位 m/s
40 45 50 60 63 80 100
6.8.2.2 安全係数
その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の安全係数は,表18による。
表18−その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の安全係数
機械の種類 ガイド方法 最高使用周速度 安全係数 破壊回転周速度係数
vs Sbr fbr
m/s
据付形研削盤 機械ガイド研削 ≦100 3.0 1.73
手動ガイド研削 ≦63 3.0 1.73
80 3.5 1.87
手持式グラインダ 手動ガイド研削 ≦50 3.0 1.73
506.8.2.3 推奨最高使用周速度
使用者が使用速度を指定しない場合には,製造業者は,表19に規定する推奨最高使用周速度を超えない
範囲で,その他の非精密用ダイヤモンド/CBN工具の最高使用周速度を選択する。
表19−結合剤タイプによる推奨最高使用周速度
工具の種類 ガイド方法 推奨最高使用周速度vs
m/s
結合剤タイプ
B M P
皿形ホイール 手動ガイド研削 63 80 80
機械ガイド研削
外周研削用ホイール及び − 80 80
その他の工具a) 手動ガイド研削
面研削用リングホイール機械ガイド研削 − 100 −
及びその他の工具
注a) <400 mm及び金属基板の厚さE≧4 mmの切断ホイールを含む。
――――― [JIS B 4142 pdf 19] ―――――
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6.8.3 と粒層と金属基板との接合に関する要求事項
手持式グラインダで使用するセグメント皿形ホイールについて,と粒層と金属基板との接合強度は,次
のいずれかを満たさなければならない。
a) せん断強度 τs≧60 N/mm2
b) せん断力 FA≧6 400 N
セグメント形非精密用ダイヤモンド/CBN工具については,6.5.3に規定する曲げモーメントMbを満た
さなければならない。
7 製造業者による検査及び設計段階の試験
7.1 一般
製造業者によるダイヤモンド/CBN工具の検査は,製品の安全性を害する製造上の欠陥を見つけること
を目的とする。製造業者は,製造工程の一部として,7.2.1に規定する検査を実施し,この検査に合格した
製品を出荷する。ただし,7.2.1.2(回転検査)の実施については,受渡当事者間の取決めによる。
製造業者は,設計段階においては必ず7.2.2,7.3.3,7.4.3又は7.5.3に規定する試験を行い,結果に関し
て記録を保管する。
7.2 研削・切断ホイールの検査及び試験方法
7.2.1 研削·切断ホイールの検査方法
7.2.1.1 外観検査
外観検査においては,ひび,割れ,欠け,及びその他使用に不具合な欠陥がないことを確認する。外観
検査は,訓練され,当該業務に任命された要員が行う。
7.2.1.2 回転検査
回転検査において,研削·切断ホイールは適切な装置に取り付け,表6,表7,表9及び表10に規定す
る最高使用周速度又は推奨最高使用周速度まで,連続的に遠心力による負荷をかける。最高使用周速度又
は推奨最高使用周速度を,5秒以上保持する。負荷を加えた後,7.2.1.1に規定する外観検査を行う。
7.2.1.3 非精密用切断ホイールの非破壊検査
切断ホイールの金属基板部分を2枚のクランププレートで挟み,取り付ける。クランププレートの縁と
セグメントとの接合部との距離は,約2 mmとする。セグメントとおよそ同じ長さ,かつ,金属基板の外
周と同じ曲率のクランプピースによって,セグメントを全深さX1に対応する深さまで保持する(図5参
照)。
――――― [JIS B 4142 pdf 20] ―――――
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JIS B 4142:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.110 : 機械の安全
JIS B 4142:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0401-2:2016
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
- JISB0405:1991
- 普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
- JISG3535:2012
- 航空機用ワイヤロープ