JIS B 4623:1998 ペンチ | ページ 2

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B 4623 : 1998
附属書1(規定) I形ペンチ
1. 適用範囲 この附属書は,I-1形ペンチ及びI-2形ペンチ(以下,ペンチという。)について規定する。
この附属書は,活線作業のための絶縁工具及び帯電防止工具には適用しない。プラスチックコーティング
又はプラスチックスリーブは,握りやすさを意図するものに限る。
2. 寸法及び品質
2.1 寸法 寸法は,附属書1-1による。
2.2 品質 品質は,附属書1-1による。
2.3 技術的要求事項 技術的要求事項は,附属書1-2による。
3. 試験方法 試験方法は,附属書1-3による。
4. 検査 ペンチの検査は,次による。
a) 形状及び寸法の検査 ペンチの形状及び寸法の検査は,直尺,ノギスなどを用いて行い,附属書1-1
の2.に適合しなければならない。
b) 外観の検査 ペンチの外観の検査は,目視によって行い,附属書1-2の4.に適合しなければならない。
c) 接合部の検査 ペンチの接合部の検査は,適切な用具又は感触によって行い,附属書1-2の3.1に適
合しなければならない。
d) 切れ味検査 ペンチの切れ味検査は,附属書1-1の2.及び附属書1-3の5.に適合しなければならない。
e) 変形検査 ペンチの変形検査は,附属書1-1の2.に適合しなければならない。
f) ねじり検査 ペンチのねじり検査は,附属書1-1の2.に適合しなければならない。
g) 硬さ検査 ペンチの硬さ検査は,附属書1-2の3.2に適合しなければならない。
5・ 製品の呼び方 ペンチの呼び方は,規格番号又は規格名称,この附属書に基づいて製作されたことを
示す“I”,形式及び呼び寸法による。
例1. JIS B 4623I-1形 160
例2. ペンチI-2形 200
6. 表示 ペンチには,適切な箇所に,次の事項を表示する。
なお,材料記号を表示することが望ましい。
a) 形式を表す記号(1形又は2形)
b) 製造業者名又はその略号及びこの附属書に基づいて製作されたことを示すために“I”を表示する。

――――― [JIS B 4623 pdf 6] ―――――

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附属書1-1(規定) I形ペンチの寸法及び品質
1. 適用範囲 この附属書は,I形ペンチの寸法及び品質について規定する。
2. 寸法及び試験値 ここに図示しているペンチは,例として示す。したがって,製造業者の設計に影響
を与えるものではない。
2.1 I-1形ペンチ
附属書1-1図1 形状
附属書1-1表1 寸法
単位 mm
L L3 W3 W4 T1
最大 最大 最大
160± 8 32±4 24 6.3 11
180± 9 36±4 28 7.1 12
200±10 40±4 32 8 14
I-1形ペンチには,ジョイントカッタを付けてもよい。
I-1形ペンチは,附属書1-3に従って試験する。
変形試験の後,永久変形Sは,附属書1-1表2に示す値を超えてはならない。
距離L1が変形試験に適していない場合は,次の式によってF'を求める。
F L1
F'=
L1 '
ここに, Fは,附属書1-1表2に示す荷重である。
L1は,かしめ部の中心から附属書1-1表2に示す荷重を加える位置ま
での距離である。
L1'は,かしめ部の中心から荷重を加える位置までの測定値である。

――――― [JIS B 4623 pdf 7] ―――――

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B 4623 : 1998
切断力F1及び試験用ワイヤの直径Dは,附属書1-1表2に示す値を超えてはならない。
附属書1-1表2 試験値
単位 mm
L L1 L2 切れ味試験 ねじり試験2) 変形試験
試験用ワイ最大切断力 トルク 最大ねじれ 荷重 最大永久
ヤやの直径 角 変形
D1) F1.max T 愀愀 F Smax3)
N N・m ゜ N
160 80 16 1.6 580 20 ±15 1 120 1
180 90 18 1.6 580 25 ±15 1 260 1
200 100 20 1.6 580 25 ±15 1 400 1
1) 試験用ワイヤのデータは,附属書1-3に示す。
2) 試験は,附属書1-3 に示すペンチのねじり試験に従って実施する。
3) =W1−W2(附属書1-3)参照
附属書1-1表2に示す値と異なるレバー比をもつペンチの切断力F'は次の式による。
F2 6.1 L2 '
F'=
L1 '
ここに, F2は,試験用ワイヤの切断力である(附属書1-3参照)。
1.6は,試験用ワイヤの補正係数である。
L1'は,かしめ部の中心から荷重を加える位置までの測定距離である。
L2'は,かしめ部の中心から試験用ワイヤの位置までの測定距離である。
2.2 1-2形ペンチ
附属書1-1図2 形状

――――― [JIS B 4623 pdf 8] ―――――

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B 4623 : 1998
附属書1-1表3 寸法
単位 mm
L L3 W3 W4 T1
最大 最大 最大
160± 8 28±4 25 6.3 11
180± 9 32±4 28 7.1 12
200±10 36±4 32 8 14
I-2形ペンチには,ジョイントカッタを付けてもよい。
I-2形ペンチは,附属書1-3に従って試験する。
変形試験の後,永久変形Sは,附属書1-1表4に示す値を超えてはならない。
距離L1が変形試験に適していない場合は,次の式によってF'を求める。
F L1
F'=
L1 '
ここに, Fは,附属書1-1表4に示す荷重である。
L1は,かしめ部の中心から附属書1-1表4に示す荷重を加える位置ま
での距離である。
L1'は,かしめ部の中心から荷重を加える位置までの測定値である。
切断力F1及び試験用ワイヤの直径Dは,附属書1-1表4に示す値を超えてはならない。
附属書1-1表4 試験値
単位 mm
L L1 L2 切れ味試験 変形試験
試験用 最大切断力 荷重 最大永久変形
ワイヤの直径
D1) F1max F Smax2)
N N
160 80 16 1.6 580 1 120 1
180 90 18 1.6 580 1 260 1
200 100 20 1.6 580 1 400 1
1) 試験用ワイヤのデータは,附属書1-3に示す。
2) =W1−W2(附属書1-3参照)
附属書1-1表4に示す値と異なるレバー比をもつペンチの切断力F'は,次の式による。
F2 6.1 L2 '
F'=
L1 '
ここに, F2は,試験用ワイヤの切断力である(附属書1-3参照)。
1.6は,試験用ワイヤの補正係数である。
L1'は,かしめ部の中心から荷重を加える位置までの測定距離である。
L2'は,かしめ部の中心から試験用ワイヤの位置までの測定距離である。

――――― [JIS B 4623 pdf 9] ―――――

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B 4623 : 1998
附属書1-2(規定) I形ペンチの一般的な技術的要求事項
1. 適用範囲 この附属書は,I形ペンチの一般的な技術的要求事項について規定する。
2. 柄部 柄部は,違和感なく握ることができるように形づくられ,手の偶発的な挟みを防止し,かつ,
次の仕上げの一つに該当していなければならない。
2.1 滑らかな仕上げ
2.2 黒染め酸化鉄仕上げ
2.3 りん酸塩皮膜仕上げ
2.4 ラッカー仕上げ
2.5 電気めっき仕上げ
2.6 プラスチックコーティング又はプラスチックスリーブ仕上げ
2.7 ローレット仕上げ
3. 頭部
3.1 接合部 接合部は,閉じた位置から開いた位置まで円滑に動かなければならない。また,どの位置
においても,ペンチの機能を損なうような遊び(がた)があってはならない。
3.2 あご すべてのペンチについて,あごは閉じたときに,ペンチの機能を損なうような左右のくい違
いがあってはならない。
寸法の規定において,別の仕様が定められているペンチは除外する。
すべてのペンチについて,くわえ面の硬さは440HV (≒44HRC) 以上でなければならない。
硬さは,附属書1-3に従って測定する。
4. 外観及び仕上げ ペンチには,きず,さび及び非機能的な鋭い突起があってはならない。また,ペン
チが確実に良好な状態で使用者に届くようにするため,保護表面処理を施す。
保護表面処理は,製造業者が決めることが望ましい。
典型的な表面仕上げ又は表面処理は,次のとおりである。
4.1 化学合成酸化物皮膜
4.2 化学合成りん酸塩皮膜
4.3 磨き
4.4 電着金属皮膜
4.5 ラッカー塗り

――――― [JIS B 4623 pdf 10] ―――――

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JIS B 4623:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5743:1988(MOD)
  • ISO 5744:1988(MOD)
  • ISO 5746:1988(MOD)

JIS B 4623:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 4623:1998の関連規格と引用規格一覧