この規格ページの目次
24
B 6331-5 : 2019 (ISO 13041-5 : 2015)
主軸速度
目的及び試験条件
正転及び逆転させたときの各速度範囲の中間速度及び最大速度における主軸速度の偏差の試験。CK1
測定方法図
許容値
±5 %
測定値
速度範囲 回転の方向 設定値 測定値 偏差(%)
正転
中間
逆転
正転
最大
逆転
正転
中間
逆転
正転
最大
逆転
測定器
回転計又はストロボスコープa)
注a) 数値制御装置から独立した測定器を使用する。
測定方法
読取りは,定常速度で行い,始動及び停止時の加速・減速領域は避ける。瞬間的な速度を読み取る場合には,5回の
読みを取り,平均値を求める。この試験は,主軸及び工具主軸の両方に適用する。
オーバライドは,100 %に設定する。
主軸速度の偏差の計算は,次の式によらなければならない。
As Ps
D 100
Ps
ここに,D : 偏差(%で表示)
As : 測定値
Ps : 設定値(プログラムした速度)
――――― [JIS B 6331-5 pdf 26] ―――――
25
B 6331-5 : 2019 (ISO 13041-5 : 2015)
直進軸の送り速度
目的及び試験条件
1 000 mm/min及び最大速度での直進軸の送り速度の精度試験。 CK2
この試験は,全ての直進軸について実施しなければならない。測定範囲が短い軸についてこの試験を
適用する場合には,加減速の影響を注意しなければならない(特に,Y軸)。
測定方法図
X
X X
Z
Z Z
2 3
1 1
3 2
1 レーザ光源
2 干渉計
3 反射鏡
X軸測定時 Z軸測定時
許容値
受渡当事者間の協定に基づく。
測定値
X Y Z
プログラムで設定 送り
平均送り 偏差 平均送り 偏差 平均送り 偏差
した送り速度 方向
速度 (%) 速度 (%) 速度 (%)
正
1 000 mm/min
負
最大送り速度 正
mm/min 負
測定器
レーザ干渉計
測定方法
レーザ干渉計(位置決め精度を測定するときの設置)と対象とする運動軸とを心合わせする。軸は,指定した2点
間で直進運動するように指令する。移動距離は,軸を加速させた後,一定の速度で移動させ,最後に減速して停止さ
せることのできる距離とし,その距離は,軸の移動範囲の1/2又は500 mmのいずれか短いほうとする。全ての送り速
度について移動距離は同じとする。試験は,移動の両方向(正方向及び負方向)について実施する。速度データは,
最小100 Hzで取得するのが望ましい。ただし,平滑化又は平均化処理をしてはならない。オーバライドは,100 %に
設定する。移動の両方向について,1回の試験で測定した全ての一定速度の値(最小1 000個の値)を平均し,平均送
り速度を算出する。この試験は,直進位置決め試験と組み合わせて実施してもよい。
送り速度の偏差の計算は,次の式によらなければならない。
Af Pf
Df 100
Pf
ここに,Df : 偏差(%で表示)
Af : 測定した平均送り速度
Pf : プログラムで設定した送り速度
測定のサンプリング周波数は,報告しなければならない。
――――― [JIS B 6331-5 pdf 27] ―――――
26
B 6331-5 : 2019 (ISO 13041-5 : 2015)
直線補間
目的及び試験条件
二つの直進軸による直線補間運動の真直度の試験。 CK3
測定長さは,300 mm(最大)とし,おおよその測定角度は,次による。
a) 45°(同じ送り速度)
b) 3°(一方の軸の送り速度は,極低速)
1) 軸運動に対して3°(X軸は極低速)
2) 軸運動に対して3°(Z軸は極低速)
測定方法図
X
Z
a) b) 1) b) 2)
許容値 測定値
測定長さ100について0.020 a) b) 1) b) 2)
測定誤差
測定長さ
測定器
真直度基準器,サインバー若しくは特殊円すいテストバー及び変位計,又は二次元スケール
測定方法(JIS B 6190-1の11.2.3及びISO/TR 230-11の6.3参照)
a) 及び b) 1)
特殊円すいテストバーを用いる試験については,[頂角約a) 90°又はb) 6°の]円すいテストバーは,工作物を保持
するチャック又はコレットに取り付ける。主軸は,固定しなければならない。変位計は,往復台に取り付け,その測
定子を円すい面に対して垂直に当てる。
b) 2)
真直度基準器を用いる試験については,真直度基準器は工作物を保持する面版又は四つ爪チャックに取り付ける。
真直度基準器の基準面の傾きは,X軸の運動に対して約3°とする。工作主軸は,固定する。変位計は,往復台に取り
付け,その測定子は,真直度基準器の基準面に当てる。
全ての直線補間運動の試験は,同一の変位計を用い,軸の加減速に必要な長さを残し,特殊円すいテストバーの円
すい面又は真直度基準器の基準面上の測定長さの両端でゼロに合わせる。選択した2点のX及びZ軸の座標値を記録
する。2点間を250 mm/minで両方向に運動するようにプログラムし,運動の真直度の偏差を記録する。加減速の影響
を除外し,各方向に分けて記録した偏差のデータを解析する(JIS B 6190-1参照)。真直度偏差の最大値及びその向き
を試験の結果として記録しなければならない。
――――― [JIS B 6331-5 pdf 28] ―――――
27
B 6331-5 : 2019 (ISO 13041-5 : 2015)
円弧補間
目的及び試験条件
二つの直進軸の円弧補間によって生成される経路の真円度G及び両方向真円度G(b)の試験。 CK4
円弧は,JIS B 6190-4に従って,適用できる場合には360°以上とし,次の1)4)のうちの一つの直径
を選び,a)及びb)の送り速度で行う。
1) 直径50 mm 2) 直径100 mm 3) 直径200 mm 4) 直径300 mm
a) 250 mm/min a) 350 mm/min a) 500 mm/min a) 610 mm/min
b) 1 000 mm/min b) 1 400 mm/min b) 2 000 mm/min b) 2 440 mm/min
真円度Gは,時計回り及び反時計回りの円弧補間運動について測定しなければならない。
この試験は,XY,YZ 及びZX面内,又は他の対になる二つの直進軸(U,V,Wなど)で形成する面
内で行う。
測定方法図
X
Z
3
1
2
1 ボールバー
2 ジグ
3 工具側球の円経路
許容値 測定値
Gab及びGbaの許容値は,G(b) abと同じである。
ここに,添字abは,XY,YZ,又はZX。
a) (b) XZ = 0.03 mm b) (b) XZ = 0.05 mm
G(b) XY,YZ = 0.05 mm G(b) XY,YZ = 0.07 mm
測定偏差
a) 送り速度= 指定経路の直径 mm ···························
GXZ= 測定器の配置位置
GXY,YZ= − 円の中心(X/Y/Z) ···························
G(b) XZ= − 工具レファレンスのオフセット(X/Y/Z) ···························
G(b) XY,YZ= ···························
− 工作物レファレンスのオフセット(X/Y/Z)
b) 送り速度= データ取得パラメータ
GXZ= − 始点 ···························
GXY,YZ= − 測定点の数 ···························
G(b) XZ= − データ平滑化処理 ···························
G(b) XY,YZ= 使用した補正 ···························
試験していない軸の位置 ···························
測定器
ボールバー又は二次元スケール(グリッドエンコーダ)
測定方法(JIS B 6190-1の11.3及び11.4並びにJIS B 6190-4参照)
360°の測定ができない場合は,CK5参照。
直径は,受渡当事者間の協定に基づいて上記の値と異なってもよい。その場合の送り速度は,JIS B 6190-4の附属書
Cに従って調整する。
補間運動は,4象限のうちの一つから開始する。理想的には,測定は,四つの象限切替え点以外の点から記録を開始
し,十分に象限切替え点周辺の送り運動を測定できるように記録するのが望ましい。こうすることによって,反転位
置を含む機械の性能を正確に取得することができる。
――――― [JIS B 6331-5 pdf 29] ―――――
28
B 6331-5 : 2019 (ISO 13041-5 : 2015)
1/4円弧補間
目的及び試験条件
二つの直線運動軸を1/4の円弧補間運動させたときに生成する円経路の半径偏差Fの試験。 CK5
測定は,JIS B 6190-4に基づき,100°以上の円弧補間を,次の1)4) のうちの一つの直径を選び,a)
及びb)の送り速度で行う。
1) 直径50 mm 2) 直径100 mm 3) 直径 200 mm 4) 直径 300 mm
a) 250 mm/min a) 350 mm/min a) 500 mm/min a) 610 mm/min
b) 1 000 mm/min b) 1 400 mm/min b) 2 000 mm/min b) 2 440 mm/min
半径偏差Fは,時計回り及び反時計回りについて測定しなければならない。
この試験は,XY,YZ 及びZX面内,又は他の対になる二つの直進軸(X2,Z2,Wなど)で形成する
面内で行う。
測定方法図
X
Z
3
1
1
2
2
1 ボールバー
2 ジグ
3 主軸側球の円弧経路
許容値
a) XZ(最大)= 0.05 mm b) XZ(最大)= 0.07 mm
FXZ(最小)=−0.05 mm FXZ(最小)=−0.07 mm
FXY,YZ(最大)= 0.07 mm FXY,YZ(最大)= 0.09 mm
FXY,YZ(最小)=−0.07 mm FXY,YZ(最小)=−0.09 mm
JIS B 6190-4の3.5参照。
注記 半径偏差は,ボールバーの主軸側球の位置(配置)誤差の影響を含むため,一般的に真円度より大きい。
測定値及び試験パラメータ
a) 送り速度= 指定経路の直径 mm ···························
FXZ(最大)= 測定器の配置位置
FXZ(最小)= − 円の中心(X/Y/Z) ···························
FXY,YZ(最大)= − 工具レファレンスのオフセット(X/Y/Z) ···························
FXY,YZ(最小)= ···························
− 工作物レファレンスのオフセット(X/Y/Z)
b) 送り速度= データ取得パラメータ
FXZ(最大)= − 始点 ···························
FXZ(最小)= − 測定点の数 ···························
FXY,YZ(最大)= − データ平滑化処理 ···························
FXY,YZ(最小)= 使用した補正 ···························
試験していない軸の位置 ···························
測定器
ボールバー又は二次元スケール(グリッドエンコーダ)
測定方法(JIS B 6190-1の11.3参照)
この試験は,機械上で360°にわたって連続して測定ができない場合,代わりに行うCK4の代替試験である。
直径は,受渡当事者間の協定に基づいて上記の値と異なってもよい。その場合の送り速度は,JIS B 6190-4の附属書
Cに従って調整する。
――――― [JIS B 6331-5 pdf 30] ―――――
次のページ PDF 31
JIS B 6331-5:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13041-5:2015(IDT)
JIS B 6331-5:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.20 : 数値制御工作機械
JIS B 6331-5:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB6190-1:2016
- 工作機械試験方法通則―第1部:幾何精度試験
- JISB6190-4:2008
- 工作機械試験方法通則―第4部:数値制御による円運動精度試験
- JISB6310:2003
- 産業オートメーションシステム―機械及び装置の制御―座標系及び運動の記号
- JISB6331-1:2006
- 数値制御旋盤及びターニングセンタ―検査条件―第1部:水平工作主軸をもつ機械の静的精度
- JISB6331-2:2013
- 数値制御旋盤及びターニングセンタ―検査条件―第2部:垂直工作主軸をもつ機械の静的精度
- JISB6331-3:2013
- 数値制御旋盤及びターニングセンタ―検査条件―第3部:逆さ工作主軸をもつ機械の静的精度