JIS B 7603:2019 ホッパースケール | ページ 3

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− 計量結果とみなせるものであるが,明確に定義していない表示。
− 虚偽の表示,処理又は保存された計量結果及び主表示。
− はかりの調整又は調整係数の変更。ただし,組み込まれた装置によって調整を行うはかりを除く。
3.3 計量特性
3.3.1
目量(scale interval)
隣接する目盛標識のそれぞれが表す物象の状態の量の差。
質量の単位で表される,次の値。
− アナログ指示において,二つの連続した目盛標識に対応した値の間の差。
− デジタル表示において,二つの連続した表示の間の差。
3.3.1.1
積算目量,dt(totalization scale interval)
主積算表示装置の目量。
3.3.1.2
管理目量,d(control scale interval)
管理表示装置の目量。
3.3.2
計量サイクル(weighing cycle)
次のものを含む計量動作シーケンス。
− 分割した被計量物の一つを荷重受け部に1回供給する。
− 1回の計量動作を行う。
− 分割した一つの被計量物をバルク製品として排出する。
3.3.3
自動計量範囲(automatic weighing range)
(対応国際規格のこの用語は,この規格では適用しない。)
3.3.3.1
ひょう量,Max(maximum capacity)
分割した被計量物を自動的に計量することができる最大荷重。
3.3.3.2
最小測定量,Min(minimum capacity)
分割した被計量物を自動的に計量することができる最小荷重。
3.3.3.3
最大安全荷重,Lim(maximum safe load)
永続的に計量特性を変えることなく,はかりが支え得る最大静的荷重。
3.3.3.4
過荷重(overload)
ひょう量から9積算目量(9dt)を超える荷重受け部の荷重。
3.3.4
最終質量値(final weight value)
自動運転が終了し,表示に影響を及ぼす妨害がない状態ではかりが完全に釣り合っているときに得られ

――――― [JIS B 7603 pdf 11] ―――――

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る計量値。
注記 この定義は,静的計量にだけ適用でき,動的計量には適用できない。
3.3.5
安定平衡(stable equilibrium)
個々の計量試験において2個の隣接した値しか印字又は保存しないはかりの状態。このうちの1個が最
終質量値である。
3.3.6
最小積算量,Σmin(minimum totalized load)
積算装置をもつホッパースケールにおいて,自動計量範囲内の分割した被計量物を自動計量した際に,
最大許容誤差を超えないで積算可能な最小荷重。
3.3.7
起動時間(warm-up time)
電源投入後から,はかりがこの規格の要件を満足した計量が可能になるまでの時間。
3.3.8
非自動(静的)運転[non-automatic (static) peration]
試験のための静的計量モード。
3.3.9
繰返し性(repeatability)
同一の測定条件下で行われた,同一質量の繰返し測定結果の間の一致の度合い。
注記 はかりにおいては,これは同じ又は一定の動作条件で,互いに一致した複数の計量結果をもた
らすはかりの能力である。
3.3.10
耐久性(durability)
使用期間中に性能特性を維持する,はかりの能力。
3.3.11
自動チェック装置(automatic checking facility)
操作者の介在なく動作し,はかりに内蔵されていて,有意な誤りの検出及び対処を可能とする装置。
注記 自動チェック装置は,保護及び監視活動を実行する。
3.4 表示及び誤差
3.4.0A
所定量
1回に計量しようとする質量。所定量を事前に設定する装置を所定量設定装置という。
3.4.1
計量値[indication (of an measuring instrument)]
計量器(はかり)の表示する物象の状態の量の値。ホッパースケールにおいては,所定量又は積算値を
指す。計量値は,荷重がはかりに載せられる前に表示がゼロである場合だけに適用される。
注記 表示には,印字も含まれる。
3.4.1.1
主表示(primary indications)
この規格の適用を受けるはかりの表示,信号及び記号。

――――― [JIS B 7603 pdf 12] ―――――

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3.4.1.2
副表示(secondary indications)
(対応国際規格のこの用語は,この規格では適用しない。)
3.4.2
表示の方法(methods of indication)
3.4.2.1
アナログ指示(analogue indication)
計量値を連続的に示す目盛標識の集合であって,目量の端数まで釣り合う位置の評価ができる指示。
3.4.2.2
デジタル表示(digital indication)
計量値を一定間隔で断続的に表示する目盛標識の集合であって,目盛標識が一連の整列した数字の連続
で構成されていて,目量の端数の補間を許容しない表示。
3.4.2.3
印字出力(printout)
(対応国際規格のこの用語は,この規格では適用しない。)
3.4.3
積算表示装置(totalization indicating devices)
計量してバルク製品へ排出する,被計量物の計量値を表示する装置。
3.4.3.1
主積算表示装置(principal totalization indicating device)
計量してバルク製品へ排出する,全ての計量値を表示する積算表示装置。この装置は,操作者がゼロ点
設定することはできない。
3.4.3.2
部分積算表示装置(partial totalization indicating device)
計量してバルク製品へ排出する,ある一定の計量値を表示する積算表示装置。この装置は,操作者がゼ
ロ点設定することができる。
3.4.3.3
補足積算表示装置(supplementary totalization indicating device)
主積算表示装置の積算目量(dt)より大きな目量をもち,長期間にわたって計量された計量値を表示す
る積算表示装置。この装置は,操作者がゼロ点設定してもよい。
3.4.3.4
管理表示装置(control indicating device)
荷重受け部の被計量物の計量値を表示し,かつ,検査において,はかりを,分割した被計量物を計量す
る管理はかりとして使用できるようにする装置。
3.4.4
読み(reading)
3.4.4.1
単純な並列による読み(reading by simple juxtaposition)
計算の必要なしに,結果を与える連続した数字が単純に並んだ状態の計量結果の読み。

――――― [JIS B 7603 pdf 13] ―――――

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3.4.4.2
読みの総合的なばらつき(overall inaccuracy of reading)
アナログ指示のはかりにおいて,同じ指示値の標準偏差に等しい値。その標準偏差は通常使用条件の下
で複数の観測者によって実施された読みから計算される。
3.4.5
誤差(errors)
3.4.5.1
(表示の)誤差[error (of indication)]
計量値から質量の取決めによる真の値を引いた値。
3.4.5.2
デジタル表示の丸め誤差(rounding error of digital indication)
デジタル表示の計量値と,アナログ指示による計量値との差。
3.4.5.3
固有誤差(intrinsic error)
標準条件下でのはかりの誤差。
3.4.5.4
初期固有誤差(initial intrinsic error)
性能試験及びスパン安定性試験の前に決定されたはかりの固有誤差。
3.4.5.5
誤り(fault)
はかりの誤差と固有誤差との差。
注記 主に誤りは,電気式はかりにおける表示又は保存されたデータの望ましくない変化の結果であ
り,この規格の中では誤りは数値である。
3.4.5.6
有意な誤り(significant fault)
1積算目量(1dt)よりも大きな誤り。
次の誤りは,積算目量(dt)を超えた場合でも有意な誤りではない。
− はかり又は自動チェック装置において,同時に,また,互いに独立した原因から生じる誤り1)
− いかなる計量も不可能な誤り
− 計量結果として,その表示が判断,記憶又は伝達することができないほど瞬間的に変化する過度的な
誤り
− 計量結果に関与する全ての人々によって注意されるほど重大な誤り
注1) 独立した原因から生じる誤りとは,電気的な妨害に対する試験における電気的な影響以外の
明らかな原因[時間における影響(クリープなど),急激な温度変化における影響など]によ
って生じた誤りをいう。
3.4.5.7
スパン安定性(span stability)
規定限度内で使用期間中にひょう量とゼロ点表示との差の値を維持するはかりの性能。

――――― [JIS B 7603 pdf 14] ―――――

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3.4.5.8
最大許容誤差,MPE(maximum permissible error)
所定のはかりに対して仕様,規則などで許容される誤差の限界値。
3.4.5.9
計量パラメータ記録(audit trail)
(対応国際規格のこの用語は,この規格では適用しない。)
3.5 影響及び標準条件
3.5.1
影響量(influence quantity)
計量の対象ではないが,計量結果に影響を与える量。
3.5.1.1
影響因子(influence factor)
規定された定格動作条件範囲内の影響量。
例 試験する温度又は電源電圧の変動
3.5.1.2
妨害(disturbance)
この規格で規定した限度内の値であるが,はかりの定格動作条件を超える値をもつ影響量。
3.5.2
定格動作条件(rated operating conditions)
計量特性が規定の最大許容誤差内に入るように意図した影響量の範囲が与えられている使用条件。
注記 一般に,定格動作条件によって,測定量及び影響量の範囲又は定格値を規定する。
3.5.3
標準条件(reference conditions)
はかりの性能試験のため,又は計量結果の相互比較のために定められた使用条件。
例 温度,湿度,電源電圧の範囲
3.5.4
正常動作条件(normal weighing conditions)
計量する材料の種類,場所及び操作方法を含む,はかりに対して定められた使用条件。
3.6 試験
3.6.1
実量試験(material test)
計量することを意図した種類の材料を用いて,完成されたはかりに対して実施する試験。
3.6.2
シミュレーション試験(simulation test)
完成されたはかり又ははかりの一部に対して実施する試験で,計量動作のあらゆる部分を模擬する試験。
3.6.3
性能試験(performance test)
試験器物(equipment under testing,EUT)が所定の性能どおりに動作するかどうかを検証する試験。
注記 試験器物とは,試験の対象となる装置,機器などをいう。

――――― [JIS B 7603 pdf 15] ―――――

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JIS B 7603:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • OIML R 107-1:2007(MOD)

JIS B 7603:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7603:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8103:2019
計測用語