JIS B 7725:2010 ビッカース硬さ試験―試験機の検証及び校正

JIS B 7725:2010 規格概要

この規格 B7725は、JIS Z 2244によるビッカース硬さ試験に用いる試験機の検証方法及び校正方法について規定。

JISB7725 規格全文情報

規格番号
JIS B7725 
規格名称
ビッカース硬さ試験―試験機の検証及び校正
規格名称英語訳
Vickers hardness test -- Verification and calibration of testing machines
制定年月日
1952年6月21日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6507-2:2005(MOD)
国際規格分類

ICS

19.060, 77.040.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
熱処理 2020, 計測標準 2019
改訂:履歴
1952-06-21 制定日, 1955-06-01 改正日, 1958-06-21 確認日, 1961-01-01 改正日, 1964-02-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-04-01 確認日, 1973-02-01 確認日, 1976-02-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1983-03-01 改正日, 1988-02-01 確認日, 1991-03-01 改正日, 1996-03-01 確認日, 1997-07-20 改正日, 2003-05-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2010-08-20 改正日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 7725:2010 PDF [17]
                                                                                   B 7725 : 2010

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 一般条件・・・・[2]
  •  5 直接検証・・・・[2]
  •  5.1 概要・・・・[2]
  •  5.2 試験力の校正・・・・[2]
  •  5.3 圧子の検証・・・・[3]
  •  5.4 くぼみ測定装置の校正・・・・[4]
  •  5.5 試験動作の検証・・・・[4]
  •  6 間接検証・・・・[4]
  •  7 検証の周期・・・・[6]
  •  8 検証及び校正の報告書・・・・[7]
  •  附属書A(参考)ダイヤモンド圧子に関する注意事項・・・・[8]
  •  附属書B(参考)硬さ試験機の校正結果の不確かさ・・・・[9]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[14]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 7725 pdf 1] ―――――

B 7725 : 2010

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本試験機工業会
(JTM)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 7725:1997は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 7725 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                                JIS
B 7725 : 2010

ビッカース硬さ試験−試験機の検証及び校正

Vickers hardness test-Verification and calibration of testing machines

序文

  この規格は,2005年に第3版として発行されたISO 6507-2を基に,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,JIS Z 2244によるビッカース硬さ試験に用いる試験機の検証方法及び校正方法について規
定する。また,検証方法は,試験機の日常の精度管理に用いることができる。
なお,国際規格は適応範囲をくぼみの対角線長さが20 μm1.4 mmとしているのに対し,この規格では
くぼみの対角線長さの下限については規定しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6507-2:2005,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 2: Verification and calibration of
testing machines(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7728 一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法
注記 対応国際規格 : ISO 376,Metallic materials−Calibration of force-proving instruments used for the
verification of uniaxial testing machines(MOD)
JIS B 7735 ビッカース硬さ試験−基準片の校正
注記 対応国際規格 : ISO 6507-3,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 3: Calibration of
reference blocks(MOD)
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 6507-1,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 1: Test method
(MOD)
JIS Z 8103 計測用語

――――― [JIS B 7725 pdf 3] ―――――

2
B 7725 : 2010

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103による。

4 一般条件

  試験機の検証に先立って,次の事項を確認する。
a) 試験機は,適切に設置されている。
b) 圧子を保持している圧子軸は,試料受台に対し垂直に取り付けられ,円滑に可動できる。
c) 圧子は,圧子軸に適切に固定されている。
d) 試験力は衝撃,振動及び行き過ぎがなく,くぼみの読みに影響を及ぼさないように,負荷及び除荷で
きる。
e) くぼみ測定装置が試験機と一体化している場合は,次による。
1) 試験力の除去からくぼみの測定まで,くぼみの読みに影響しない。
2) 照明が読みに影響しない。
3) くぼみの中心が視野の中心に一致している。
f) 測定を行う顕微鏡の照明装置は,観察する全領域をむらなく照らし,くぼみを明りょう(瞭)に確認
できる。

5 直接検証

5.1 概要

5.1.1  直接検証を行う場所の温度は,23 ℃±5 ℃とする。この温度範囲外で検証を行ったときは,その
温度を報告書に記載する。
5.1.2 検証及び校正に使用する機器は,国際単位系(SI)を用いて,測定のトレーサビリティが証明され
ているものとする。
5.1.3 直接検証は,次による。
a) 試験力の校正
b) 圧子の検証
c) くぼみ測定装置の校正
d) 試験動作の検証

5.2 試験力の校正

5.2.1  試験力は,試験機の使用範囲で測定する。測定する位置は圧子取付軸の移動範囲のうち,可能な限
り3か所以上とする。その測定位置は,試験時にそれが移動する範囲全体に均等に配置する。
負荷時の圧子取付軸の位置がほぼ一定の装置は,試験力を検証する圧子取付軸の位置は1か所でもよい。
5.2.2 試験力は,各位置において3回測定しなければならない。そのときの圧子軸の動きは,試験時の方
向と同じとする。
5.2.3 試験力を校正する装置は,次のいずれかによる。
a) IS B 7728の1級以上の力計。
b) 力の測定の正確さが0.2 %以上である装置。
5.2.4 試験力の許容差は,表1による。

――――― [JIS B 7725 pdf 4] ―――――

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B 7725 : 2010
表1−試験力の許容差
試験力(F)の範囲 許容差
N %
F≧1.961 ±1.0
0.098 07≦F<1.961 ±1.5
おもりによる直接負荷方式の試験力に対しては,おもりの質量を校正する方法でもよい。おもりの質量
の許容差は,そのおもりの呼び試験力から換算される質量に対し±0.5 %とする。
なお,最小試験力については,必ず直接検証を行う。

5.3 圧子の検証

5.3.1  試料に接するダイヤモンドの正四角すい(錐)の四つの面は,表面にきずがないように研磨されて
いなければならない。
5.3.2 圧子の形状の検証は,直接測定するか,又は投影によって測定する。
5.3.3 ダイヤモンドの角すいの頂点における対面角は,136±0.5°とする(図1参照)。
注記 対面角は,対りょう(稜)角から求めることができる。このときの対りょう角は,148.11±0.76°
となる。
図1−ダイヤモンド圧子
5.3.4 ダイヤモンド角すいの中心軸の圧子ホルダの軸(座面)に対する傾きは,0.5°以内とする。四つ
の面は1点に合致することとし,その対向面によって生じるりょう線の長さの許容値は,表2による(図
2参照)。
a : りょう線の長さ
図2−ダイヤモンド圧子の先端

――――― [JIS B 7725 pdf 5] ―――――

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