JIS B 8008-9:2004 往復動内燃機関―排気排出物測定―第9部:圧縮点火機関の過渡状態における排気煙濃度の台上測定での試験サイクル及び試験方法 | ページ 2

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B 8008-9 : 2004
compression ignition engines operating under transient conditions (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 8002-3 往復動内燃機関−性能−第3部 : 測定
備考 ISO 3046-3:1989 Reciprocating internal combustion engines−Performance−Part 3: Test
measurementsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 8008-1 往復動内燃機関―排気排出物測定―第1部 : ガス状排出物及び粒子状排出物の台上測定
備考 ISO 8178-1:1996, Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−
Part 1 : Test-bed measurement of gaseous and particulate exhaust emissionsからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
JIS B 8008-4 往復動内燃機関―排気排出物測定―第4部 : 各種用途の試験サイクル
備考 ISO 8178-4:1996, Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−
Part 4 : Test cycles for different engine applicationsが,この規格と一致している。
JIS B 8008-5 往復動内燃機関―排気排出物測定―第5部 : 試験燃料
備考 ISO 8178-5:1997,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−
Part 5 : Test fuelsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 8008-6 往復動内燃機関―排気排出物測定―第6部 : 試験報告
備考 ISO 8178-6:2000,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−
Part 6 : Report of measuring results and testが,この規格と一致している。
JIS B 8008-7 往復動内燃機関―排気排出物測定―第7部 : エンジンファミリの定義及び決定方法
備考 ISO 8178-7:1996,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−
Part 7 : Engine family determinationが,この規格と一致している。
JIS B 8008-8 往復動内燃機関―排気排出物測定−第8部 : エンジングループの定義及び決定方法
備考 ISO 8178-8:1996,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−
Part 8: Engine group determinationが,この規格と一致している。
JIS B 8009-1 往復動内燃機関駆動発電装置―第1部 : 用途,定格及び性能
備考 ISO 8528-1:1993,Reciprocating internal combustion engine driven alternating current generating
sets−Part 1 : Application,ratings and performanceからの引用事項は,この規格の該当事項と同
等である。
ISO 11614:1999,Reciprocating internal combustion compression-ignition engines−Apparatus for
measurement of the opacity and for determination of the light absorption coefficient of exhaust gas

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

3.1 排気煙

 (exhaust gas smoke) 燃焼又は熱分解の結果,ガス中に浮遊する,目視できる固体及び/又
は液体の微粒子。
備考 黒煙(すす)は,主としてカーボン微粒子からなる。青煙は,通常,燃料又は潤滑油の不完全
燃焼の結果としての粒子である。白煙は,通常,水蒸気及び/又は液体燃料である。黄煙は,

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NO2に起因する。

3.2 透過率

 τ (transmittance) 光源からの光が,排気煙を通過したとき,測定者又は測定器の受光部
に到達する割合(%)。

3.3 不透過率

 N   (opacity) 光源からの光が,排気煙を通過したとき,測定者又は測定器の受光部へ
の到達を妨げられた割合(%)。
備考 N = 100 τで求める。

3.4 光路長さ

 (optical path length)
3.4.1 有効光路長さ LA (effective optical path length) 不透過率メータの光源と受光部との間の排気煙
で光が妨げられた長さ(m)。必要に応じて排気煙濃度のこう配及びへり(周辺)効果による非一様性に対し
て修正される。
備考 光源から受光部までの全光路長さのうち,排気煙が光を妨げない部分は,有効光路長さに含ま
ない。
3.4.2 標準有効光路長さ LAS (standard effective optical path length) 測定された不透過率の値を比較す
るための基準長さ(m)。
備考 LASの値は,10.1.4を参照のこと。
3.5 排気煙及び排気煙を含んだガスのサンプルが,光を妨
光吸収係数 k (light absorption coefficient)
げる能力を定量化する基本的係数。
備考 一般的に光吸収係数は,メートルの逆数で表す。光吸収係数は,単位排気体積中の排気煙粒子
数,排気煙粒子の粒径分布及び粒子の光吸収・散乱特性の関数である。青煙,白煙,黄煙又は
灰がないとき,すべてのディーゼル排気のサンプルでは,粒径分布と光吸収・散乱特性とは同
様であり,光吸収係数は基本的に排気煙の粒子密度の関数である。
3.6 光吸収係数(k),不透過率(N)又は透過率(τ),及び有
ベア・ランベルトの法則 (Beer-Lambert law)
効光路長さ(LA)の間の物理的な関係を表す法則。
備考 光吸収係数(k)は直接には測定できないので,不透過率(N)又は透過率(τ),及び有効光路長さ(LA)
が既知の場合には,光吸収係数(k)を計算するためにベア・ランベルトの法則を用いる。
1 τ
k ln (1)
LA 100
1 N
k ln 1 (2)
LA 100

3.7 不透過率メータ

 (opacimeter) 光学的方法による透過率を使用した排気煙濃度を測定する装置。
3.7.1 全流形不透過率メータ (full-flow opacimeter) 排気の全流が測定室を通過する不透過率メータ。
3.7.1.1 全流形エンドオブライン不透過率メータ (full-flow end-of-line opacimeter) 排気管端に取り付
けられ,排気全量の不透過率を測定する装置。
備考 この形式の不透過率メータの光源と受光部とは,排気を挟んで対向し,排気管の開放端に設置
する。この形式の不透過率メータを適用する場合には,有効光路長さは,排気管の形状及び排
気管端とメータとの距離によって決定される。

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3.7.1.2 全流形インライン不透過率メータ (full-flow in-line opacimeter) 排気管内において,排気全量の
不透過率を測定する装置。
備考 この形式の不透過率メータの光源及び受光部は,排気管の外壁に対向する位置に設置される。
この形式の不透過率メータの場合には,有効光路長さはその測定装置によって決まる。
3.7.2 分流形不透過率メータ (partial-flow opacimeter) 全排気流れの代表的な一部をサンプルとして
不透過率を測定する装置。サンプルは,測定室内を通る。
備考 この形式の不透過率メータの場合には,有効光路長さはその測定装置によって決まる。
3.7.3 不透過率メータの応答時間 (opacimeter response time)
3.7.3.1 不透過率メータの物理的応答時間 tp (opacimeter physical response time) 測定されるガス
の光吸収係数が0.01秒未満で変化させられる場合に,信号処理前のk-信号が全偏差の10 %及び90 %に
達する時間の差。
備考 分流形不透過率メータの物理的応答時間は,サンプリングプローブ及びトランスファーチュー
ブによって定義される。物理的応答時間に関するその他の情報は,ISO 11614の8.2.1及び11.7.2
に規定されている。
3.7.3.2 不透過率メータの電気的応答時間 te (opacimeter electrical response time) 光源が0.01秒未満
で妨害されるか又は完全に消灯される場合に,装置の出力信号又は表示がフルスケールの10 %及び90 %
に達する時間の差。
備考 電気的応答時間に関するその他の情報は,ISO 11614の8.2.3による。

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4. 記号及び単位

 この規格で用いる記号及び単位は,表1による。
表 1 記号及び単位
記号 意味 単位
B ベッセル関数の定数 −
C ベッセル関数の定数 −
D ベッセル関数の定数 −
E ベッセル定数 −
fa 大気条件係数 −
fc ベッセルフィルタの遮断周波数 s-1
k 光吸収係数 m-1
kcorr 周囲条件を補正した光吸収係数 m-1
kobs 観測された光吸収係数 m-1
K ベッセル定数 −
Ks 排気煙大気補正係数 −
LA 有効光路長さ m
LAS 標準有効光路長さ m
N 不透過率 %
NA 有効光路長さにおける不透過率 %
NAS 標準有効光路長さにおける不透過率 %
pme 正味平均有効圧力 kPa
ps 乾き状態の大気圧力 kPa
P 機関出力 kW
Si 排気煙濃度の瞬時値 m-1又は%
tAver 全応答時間 s
te 不透過率メータの電気的応答時間 s
tF ベッセル関数のフィルタ応答時間 s
tp 不透過率メータの物理的応答時間 s
Δt データのサンプリング間隔(= 1 /サンプリング周波数) s
Ta 機関の吸入空気温度 K
X 要求された全応答時間 s
Yi ベッセル平均排気煙濃度 m-1又は%
ρ 乾き状態の空気密度 kg/m3
τ 排気煙の透過率 %
Ω ベッセル定数 −

――――― [JIS B 8008-9 pdf 9] ―――――

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5. 試験条件

5.1 大気試験条件

5.1.1  試験条件の変数 機関の吸入空気温度Ta(K) 及び乾き状態の大気圧力ps(kPa)を測定し,実験室の
大気条件係数faを次の式によって求める。無過給又は機械過給圧縮点火機関及びウエィストゲート付き圧
縮点火機関では,
7.0
99 Ta
fa (3)
ps 298
備考 この式は,試験サイクルでウエィストゲートが作動している場合に使用する。試験サイクルで
ウエィストゲートが作動していない場合には,冷却方式によって,式(4)又は式(5)を用いる。
給気冷却器なし又は空冷式給気冷却器付きターボ過給機関では,
7.0 2.1
99 Ta
fa (4)
ps 298
液冷式給気冷却器付きターボ過給機関では,
7.0 7.0
99 Ta
fa (5)
ps 298
5.1.2 試験の妥当性 試験を妥当と認めるには,係数faが次の条件を満足することが望ましい。
a f .107
.093 (6)
備考 試験は,faが0.961.06の間で実施されることを推奨する。
追加基準を7.3.2.3及びA.3.2.2に示す。

5.2 出力

 機関の駆動で機関の運転に直接必要のない補機は,試験時には取り外す。このような補機の
一例を次に示す。
− 制動用空気圧縮機
− パワーステアリング用ポンプ
− 空調用圧縮機
− 油圧機器のポンプ
詳細は,JIS B 8008-1の3.8及びJIS B 8008-1の表B.1による。

5.3 機関吸気装置

 機関の各用途の中で,最大の空気流量となる運転条件で,製造業者が清浄なエアク
リーナに定めた上限値の±10 %の吸気抵抗を与える吸気装置を供試機関に装着する。

5.4 機関排気装置

 機関の各用途の中で,製造業者が定めた最大定格出力となる運転条件で,製造業者
の定めた上限値の±10 %の排気抵抗を与える排気装置を供試機関に装着する。マフラは,排気煙濃度測定
を妨げる排気脈動を減少させる傾向にあるため,試験に用いてもよい。さらに,マフラを使用することで,
台上排気煙濃度測定と現地での排気煙濃度測定とのより良い相関性を得ることができる。マフラの形状(例
えば,容積など)は,供試機関が実際に使用する状態に近いものであることが望ましい。

5.5 冷却装置

 機関の冷却装置は,機関が製造業者の定めた正常な運転温度を十分に維持できる能力を
もつものとする。

――――― [JIS B 8008-9 pdf 10] ―――――

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