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B 8032-4 : 2015
=17.426.2 N
Fd'=0.882×53.1 N(±20 %)
=46.8 N(±20 %)
=37.456.2 N
7.5 JIS B 8032-12及びJIS B 8032-16に規定するコイルエキスパンダ付きオイルコントロールリングの接
線張力Ft
7.5.1 一般
コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリングの接線張力は,次のものに依存する。
− リングのタイプ
− 呼び面圧の等級
− JIS B 8032-12及びJIS B 8032-16に示す,張力の単位面圧に対する比接線張力Ftc
注記 実際の接線張力の計算式は,JIS B 8032-12及びJIS B 8032-16による。
7.5.2 値の丸め方
接線張力の実際の値は,次のように丸めなければならない。
− Ft<50 Nの場合は,最も近い0.5 Nごとの値とする。
− Ft≧50 Nの場合は,最も近い1 Nごとの値とする。この場合,0.5 Nは切り上げる。
7.5.3 接線張力Ftの計算の例
7.5.3.1 第一の例−タイプ : JIS B 8032-12 DSF-C-100×4-MC11/CR1 CSG PNM
a) 面圧の等級及び比接線張力
呼び面圧の等級 :
PNM=1.50 N/mm2
単位面圧1 N/mm2に対する比接線張力:
Ftc=40.0 N
b) 計算
接線張力 :
Ft=1.50×40.0 N(±20 %)
=60.0 N(±20 %)
=4872 N
7.5.3.2 第二の例−タイプ : JIS B 8032-12 SSF-175×6-MC11/CSG PNE
a) 面圧の等級及び比接線張力
呼び面圧の等級 :
PNE=0.44 N/mm2
単位面圧1 N/mm2に対する比接線張力 :
Ftc=192.5 N
b) 計算
接線張力 :
Ft=0.44×192.5 N(±20 %)
=84.7 N(±20 %)
=68102 N
――――― [JIS B 8032-4 pdf 16] ―――――
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B 8032-4 : 2015
7.6 JIS B 8032-13に規定するスチール組合せオイルコントロールリングの接線張力Ft
7.6.1 一般
スチール組合せオイルコントロールリングの接線張力は,次のものに依存する。
− 呼び面圧P0
− サイドレール幅h12
− 単位面圧1 N/mm2に対する比接線張力Ftc
呼び面圧及び比接線張力の値は,JIS B 8032-13による。
7.6.2 接線張力Ftの計算の例−タイプ : JIS B 8032-13 ES3-85×3-MC67 MC68/CR1 PNH
a) 面圧の等級及び比接線張力
呼び面圧の等級 : P0=1.25 N/mm2,補正係数 : 1.25
P0U=1 N/mm2の単位面圧及びサイドレール幅0.45に対する比接線張力:
Ftc=38.2 N
b) 計算
接線張力 :
Ft=1.25×38.2 N(±20 %)
=47.8 N(±20 %)
=38.257.4 N
8 リングの回り止め形状及び寸法
8.1 内周回り止め形状及び寸法(JIS B 8032-6,-7,-9,-10,-14,及び-15だけに適用)
内周回り止め形状及び寸法は,図1,図2,表8及び表9による。
単位 mm
図1−内周回り止め部
――――― [JIS B 8032-4 pdf 17] ―――――
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B 8032-4 : 2015
表8−内周回り止め部の寸法
単位 mm
ピン径 回り止め部の寸法a)
コード
d13 b2 許容差 r6 許容差
NH1 1.5 2.0 0.8
+0.2
NH2 2.0 2.5 0.9 ±0.1
−0.1
NH3 2.5 3.0 1.0
注記 r6は,図2の回り止め形状だけに適用する。
注a) 2−d13>s1(呼び寸法)
単位 mm
図2−内周回り止め部(リング厚さa1≧2.1の場合に選択してよい)
表9−内周回り止め部のオーバーラップの幅a5及びa10(JIS B 8032-6及び-7に適用)
単位 mm
リング厚さ オーバーラップ幅
a1 a5 許容差 a10 許容差
1.5≦a1<2.1 0.6 −
2.1≦a1<2.7 0.7 0.6
2.7≦a1<3.1 1.0 0.7
±0.1 ±0.1
3.1≦a1<3.5 1.2 0.8
3.5≦a1<3.9 1.4 0.9
3.9≦a1<4.1 1.6 1.0
8.2 側面回り止め形状及び寸法
側面回り止め形状及び寸法は,図3及び表10による。
単位 mm
図3−側面回り止め部
――――― [JIS B 8032-4 pdf 18] ―――――
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B 8032-4 : 2015
表10−側面回り止め部の寸法
単位 mm
コード リング幅 ピン径 回り止め部の寸法a)
h1 d13 b1 許容差 t4 許容差
1.2b) 0.5
1.5 0.7
NE1 1.75 1.5 2.0 0.95
2.0 1.2
2.5 1.7
+0.2 0
1.5 2.3 0.7
−0.1 −0.15
2.0 2.5 0.9
NE2 2.0
2.5 2.5 1.4
3.0 2.5 1.9
2.5 1.0
NE3 2.5 3.0
3.0 1.5
注a) 1−d13>s1(呼び寸法)
b) IS B 8032-3に規定する材料分類10には適用しない。
9 表面の機械加工
9.1 外周面
外周の標準的な機械加工法の場合,識別のためのコードは,必要ない。
標準的な外周面の加工方法は,表11による。
表11−標準的な外周面の機械加工
リングのタイプ リングの説明 外周面の標準機械加工方法
全てのタイプ 鋳鉄製の無処理リング 精密旋削
R B BA N E 全面にわたり機械加工(研磨,ラッピング
鋳鉄製及びスチール製のストレートフェース,
T TB TBA K 又は磨き)
バレルフェース,レクタンギュラ,ナピア/ス
KB KBA HK クレーパ及びキーストンリングで外周面がめ
HKB っき又は溶射
R B BA T 全面にわたり機械加工(研磨,ラッピング
スチール製のストレートフェース,バレルフェ
TB TBA K KB 又は磨き)
ース,レクタンギュラ及びキーストンリングで
KBA HK HKB 外周面が窒化
M NM EM 幅の一部分だけ当たり出し仕上げ機械加工
鋳鉄製及びスチール製のテーパフェースリン
TM KM グで外周面がめっき,溶射又は窒化 (研磨,ラッピング又は磨き)
ES-1ES-4 幅の一部分だけ機械加工(ラッピング)
スチール製組合せオイルコントロールリング
のサイドレール外周面がめっき又は窒化 又は,外周全面にわたり機械加工(磨き)
DSF-C 全面にわたり機械加工(研磨,ラッピング
鋳鉄製オイルコントロールリングのランド部
DSF-CNP がめっき 又は磨き)
注記 表面粗さ及びその測定方法は,上記の全ての場合に対して適用可能な標準的方法がないため,受渡当事者間
の協定による。
9.2 側面
側面の標準的な加工方法は,研磨加工とし,識別のためのコードは,必要ない。
標準的な側面の仕上げ粗さは,Rz4又はRa0.8とする。スチール製窒化リングについては,Rz3.2又は
――――― [JIS B 8032-4 pdf 19] ―――――
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B 8032-4 : 2015
Ra0.6とする。
表面処理(FE,PO及びPR)を施すリングの場合の側面粗さの測定は,表面処理の前に行う。
スチール製組合せオイルコントロールリングのサイドレールは,機械加工をしない。
9.3 その他の面
その他の面の標準的な機械加工法の場合,識別のためのコードは,必要ない。
標準的なその他の面の加工方法は,表12による。
表12−標準的なその他の面の機械加工
表面の説明 標準機械加工方法
内周面 :
鋳鉄製リング 旋削仕上げ
スチール製リング 機械加工なし
合い口端面 研磨あり又はなし
オイルコントロールリング 旋削仕上げ又は研磨(DSF-C)
外周形状
コイルエキスパンダ 研磨又は機械加工なし
エキスパンダ 機械加工なし
その他の面 旋削仕上げ,研磨あり又はなし
注記 表面粗さ及びその測定法は,上記の全ての場合に対して適用可能
な標準的方法がないため,受渡当事者間の協定による。
10 コーティングされた面
10.1 外周面のクロムめっき
10.1.1 一般
クロムめっきを施す場合は,JIS B 8032の規格群に規定しているコードを用いる。
10.1.2 クロムめっき厚さ
クロムめっき厚さは,表13による。
表13−クロムめっき厚さ
単位 mm
コード 厚さ 許容差(参考)a)
d1<160 160≦d1≦200
CRF 0.005以上 − −
CR1 0.05以上 +0.15 +0.2
CR2 0.10以上 0 0
CR3 0.15以上
CR4 0.20以上
注a) 一般に,最小値を規定している規格では,許容差は不要で
ある。許容差が必要な場合には,この値を推奨する。
10.1.3 外周全面クロムめっきリング
コード : CRF,CR1CR4
外周クロムめっき付きリングは,一般に外周全面形である。
――――― [JIS B 8032-4 pdf 20] ―――――
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JIS B 8032-4:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6621-4:2003(MOD)
JIS B 8032-4:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.060 : 自動車用エンジン > 43.060.10 : エンジンブロック及び内部部品
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.020 : 内燃機関
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.240 : ロータリ往復動機構及びその部品
JIS B 8032-4:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8032-10:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第10部:鋳鉄製ハーフキーストンリング
- JISB8032-11:1998
- 内燃機関―小径ピストンリング―第11部:オイルコントロールリング
- JISB8032-12:1998
- 内燃機関―小径ピストンリング―第12部:コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
- JISB8032-13:2018
- 内燃機関―小径ピストンリング―第13部:スチール組合せオイルコントロールリング
- JISB8032-14:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第14部:スチール製キーストンリング
- JISB8032-15:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第15部:スチール製ハーフキーストンリング
- JISB8032-16:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第16部:コイルエキスパンダ付き鋳鉄製薄幅オイルコントロールリング
- JISB8032-2:2016
- 内燃機関―小径ピストンリング―第2部:測定方法
- JISB8032-3:2015
- 内燃機関―小径ピストンリング―第3部:材料
- JISB8032-6:2016
- 内燃機関―小径ピストンリング―第6部:鋳鉄製レクタンギュラリング
- JISB8032-7:2018
- 内燃機関―小径ピストンリング―第7部:スチール製レクタンギュラリング
- JISB8032-8:2018
- 内燃機関―小径ピストンリング―第8部:鋳鉄製スクレーパリング
- JISB8032-9:2018
- 内燃機関―小径ピストンリング―第9部:鋳鉄製キーストンリング
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法