JIS B 8302:2022 ポンプ吐出し量測定方法 | ページ 2

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B 8302 : 2022
図4−四角せきの切欠
h) 全幅せきの幅bは,次による。
1) 全幅せきのせき縁は,図5に示すように水路の幅全体にわたって水平とする。
2) せきの幅bは,せき板両端の水路壁面間に挟まれたせき縁の長さで表す。
3) せき幅bの許容幅は,±0.001Bとする。
図5−全幅せきのせき縁
5.1.3 水路
水路は,図6に示すように,導入部分,整流装置部分及び整流部分によって構成する。図6のL1は整流
部分の長さ,Lsは整流装置部分の長さ及びL2は導入部分の長さである。また,hmaxは,せきのヘッド2) h
の測定範囲における上限値である。
なお,整流装置部分がない場合には,整流部分の長さL1を水路の幅Bの10倍以上とする。
注2) せき板の上流の水位と切欠底点(直角三角せき),切欠下縁(四角せき)又はせき縁(全幅せき)
中央との鉛直距離。
図6−水路
a) 水路の各部分の長さは,表1による。

――――― [JIS B 8302 pdf 6] ―――――

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表1−水路の各部分の長さ
L1 Ls L2
直角三角せき >B+2hmax 約2hmax >B+hmax
四角せき >B+3hmax 約2hmax >B+2hmax
全幅せき >B+5hmax 約2hmax >B+3hmax
b) 整流部分の水路は,その底面が水平,かつ,その側面が鉛直で,水を満たしても変形しない堅固な構
造とする。また,この部分の水路の軸線は直線とし,その水路の幅はほぼ一様とする。
c) 全幅せきの水路では,せき板及び支え板の外側は,図7に示すように,hmax以上両側壁を延長し,せ
きを流下する水が側方に広がるのを防ぐ。この延長壁の下端は,せき板の縁から下方150 mm以上と
する。
なお,せき板を越えて流下する水の内側に,大気が自由に出入することができるよう十分な通路面
積をもった空気穴を設ける。
単位 mm
図7−全幅せきの水路(両壁面の延長部)
d) 整流装置部分の,水路の幅は整流部分の幅と等しく,側壁の高さは導入部分の側壁と等しくする。整
流装置は,波動の伝ぱ(播)を防ぐとともに,ほぼ完全に水を整流できる構造とする。
e) 導入部分の貯水容量は,なるべく大きなものがよい。この部分の幅及び深さは,整流部分の水路の幅
及び深さより大きくする。
なお,導入部分の側壁の高さは,水が,盛り上がりによってあふれるのを防ぐため,整流部分の水
路壁の高さより高くするのがよい。
水の導入管の端末は,水中に没するのが望ましい。

5.2 せきのヘッドの測定装置

  せきのヘッドの測定装置は,次による。
a) せきのヘッドの測定は,図8に示すように,水路の整流部分の側壁に設けた細孔によって水路につな
がった他の小タンク内の水位によって行う。
単位 mm
図8−せきのヘッドの測定装置

――――― [JIS B 8302 pdf 7] ―――――

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b) 細孔の位置は,せき板内面から上流側に3hmaxBとし,かつ,切欠底点,切欠下縁又はせき縁から50
mm以上低く,水路底面から50 mm以上高くする。
c) 細孔は,内径10 mm30 mmとし,水路の内壁面に直角にあけ,その周囲は平たんとし,穴の縁には,
まくれがないようにする。

5.3 せきのヘッドの測定

  せきのヘッドの測定は,次による。
a) せき板を越えて流下する水が,せき板の縁平面及び支え板に付着しない状態で使用する。
b) せきのヘッドのゼロ点の測定は,次の方法によることとし,測定値の許容幅は±0.2 mmとする。
1) 四角せき及び全幅せきの場合には,補助フックをせきの内側中央部に設け,水準器を使用してせき
縁の高さに合わせた後,水をこの高さまで慎重に入れ,測定用小タンク内のフックゲージの示度を
読み,これをゼロ点とする。ガラス管の場合は,スケールのゼロ点をその水面に合わせる。
2) 三角せきの場合には,補助フックをせきの内側に設け,切欠縁に真円の丸棒(直径d)を水路の長
軸に平行かつ水平に置き,丸棒の下辺の高さを上記1)の方法で求め,計算(図9参照)でゼロ点の
読みとする。
図9−三角せきのヘッドのゼロ点の計算
c) ヘッドの測定の不確かさは,直角三角せきの場合はせきのヘッドの1/250,四角せき及び全幅せきの場
合はせきのヘッドの1/150とする。
d) ヘッドの測定には,c)で規定する不確かさを読むことができるフックゲージ,フロートゲージ又はこ
れと同等の不確かさをもつ水面計を使用する。
e) せきのヘッドの測定は,小タンク内の水位が安定してから行う。

5.4 流量の算出

  流量の算出は,次による。
a) 直角三角せき(図10参照)
5
QKh2
2
0.24 12 h
K 81.2 8.4 0.09
h p B
ここで, Q : 流量(m3/min)
h : せきのヘッド(m)
K : 流量係数
B : 水路の幅(m)
p : 水路の底面から切欠底点までの高さ(m)

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この式の適用範囲は,次による。
B(m) : 0.5≦B≦1.2
p(m) : 0.1≦p≦0.75
h(m) : 0.07≦h≦0.26 (ただし,hはB/3以下とする。)
図10−直角三角せき
b) 四角せき(図11参照)
32
QKbh
0.177 h pbh B
K 107.1 14.2 25.7 2.04
h p pB p
ここで, Q : 流量(m3/min)
b : せきの幅(m)
h : せきのヘッド(m)
K : 流量係数
B : 水路の幅(m)
p : 水路の底面から切欠下縁までの高さ(m)
この式の適用範囲は,次による。
B(m) : 0.5≦B≦6.3
b(m) : 0.15≦b≦5.00
bp
p(m) : 0.15≦p≦3.50 (ただし, B≧0.06とする。)
2
h(m) : 0.03≦h≦0.45√b
図11−四角せき
c) 全幅せき(図12参照)

――――― [JIS B 8302 pdf 9] ―――――

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3
QKbhe 2
p≦1のとき
22 h
K 60 g 0.6020.08
+ 3
3 p
1≦p≦2.5のとき
22 h
K 60 g 0.6020.004
+ p 1 + 0.0830.36
+ 0 p 1
3 p
ここで, Q : 流量(m3/min)
b : せきの幅(m)
h : せきのヘッド(m)
he : 有効ヘッド(m)
=h+0.001 2
p : 水路の底面からせき縁までの高さ(m)
K : 流量計数
この式の適用範囲は,次による。
B(m)=b(m) : 0.5≦b
p(m) : 0.3≦p≦2.5
h(m) : 0.03≦h≦p (ただし,hは0.8 m以下で,かつ,b/4以下とする。)
図12−全幅せき

5.5 せきの不確かさ

  せきの不確かさは,5.4の適用範囲において,表2による。
表2−せきの不確かさ(95 %信頼度)
単位 %
せきの種類 直角三角せき 四角せき 全幅せき
流量係数Kの不確かさeK ±1.0 ±1.1 ±1.4
せきのヘッドhの不確かさeh ±0.4 ±0.7 ±0.7
せきの幅bの不確かさeb − ±0.1 ±0.1
流量Qの不確かさeQ ±1.4 ±1.5 ±1.7

――――― [JIS B 8302 pdf 10] ―――――

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