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B 8310 : 2021
附属書C
(参考)
騒音放射量申告書の例
表C.1に,騒音放射量申告書の例を示す。
表C.1−騒音放射量申告書の例
ISO 4871の規定による騒音放射量申告
識別の情報(生産者,形式番号,シリアル番号など)
運転条件(吐出し量,揚程,軸回転数など)
A特性音響パワーレベルLWA(dB単位) 90 a)
(基準パワー1 pW)
その不確かさUWA(dB単位) 2.5 a)
作業位置におけるA特性放射音圧レベルLpA(dB単位) 81 a)
(基準音圧20 Pa)
その不確かさUpA(dB単位) 2.5 a)
注記1 測定量は,JIS B 8310の規定によって算出している。
注記2 測定された騒音とその不確かさの上限との和は,実際に生じ得る
最大の騒音値を意味している。
注a) 値は,例示するためだけのものである。
――――― [JIS B 8310 pdf 26] ―――――
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B 8310 : 2021
附属書JA
(参考)
ISO 3746の概要
JA.1 一般
参考のため,ISO 3746のうち,特に,JIS Z 8733の規定と異なる箇条だけを示す。なお,JIS Z 8733の
表0.1にも,ISO 3746と他規格との違いがまとめられている。この附属書では,JIS Z 8733と異なってい
るところを下線で示す。
JA.2 暗騒音に対する制限(ISO 3746の4.2)
暗騒音に対するA特性放射音圧レベルの平均値は,測定して得られる音圧レベルの平均値に対して3 dB
以下でなければならない(JIS Z 8733では,6 dB以下と規定)。
ここでの平均値とは,測定表面上に配置した複数のマイクロホンでの平均,又はトラバースして測定し
た値の平均である。
JA.3 試験環境に対する制限(ISO 3746の4.3)
JIS Z 8733の式(A.2)及び式(A.3)から求めた環境補正値K2の値が,7 dB以下でなければならない(JIS Z
8733の4.2では,2 dB以下と規定。なお,この補正値は,ISO 3746ではK2Aと記載されている。)。
注記1 K2が7 dBより大きい場合には,ISO 3747,JIS Z 8736-1又はJIS Z 8736-2のいずれかを用いる
ことが可能である。
注記2 水平方向の試験面が固い面ではなく,地面のような部分的な反射面である場合には,音源が載
っている反射面の特性を詳細に示し,適切な試験方法を詳細に記載する。測定の不確かさへの
影響も記載する。
JA.4 直方体形状の測定表面(ISO 3746の7.2.4より抜粋)
測定距離dは,最低で0.15 mとする。通常は1 mか,又はそれ以上にする(この規格及びJIS Z 8733で
は,0.25 m以上としている。)。
反射面が一つ(床面だけなど)の場合の測定表面の表面積Sは,式(JA.1)で求める[反射面が一つの場合
の式は,JIS Z 8733の式(3)と同じになる。]。
S=4(ab+bc+ca) (JA.1)
a=0.5 l1+d
b=0.5 l2+d
c=l3+d
ここで, l1 : 基準箱長さ
l2 : 基準箱幅
l3 : 基準箱高さ
――――― [JIS B 8310 pdf 27] ―――――
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B 8310 : 2021
図JA.2のように側壁がある場合には,式(JA.2)によってSを求める。
S=2(2ab+bc+2ca) (JA.2)
a=0.5 l1+0.5d
b=0.5 l2+d
c=l3+d
ここで, l1 : 床から基準箱の正面の面までの距離
l2 : 基準箱幅
l3 : 基準箱高さ
図JA.3のように隅に測定表面がある場合には,式(JA.3)によってSを求める。
S=2(2ab+bc+ca) (JA.3)
a=0.5 l1+0.5d
b=0.5 l2+0.5d
c=l3+d
ここで, l1 : 壁面とは逆側の基準箱の面から壁面までの距離(基準箱長
さ)
l2 : 壁面とは逆側の基準箱の面から壁面までの距離(基準箱
幅)
l3 : 基準箱高さ
JA.5 直方体形状のマイクロホン配置(ISO 3746の8.2.2)
マイクロホンの位置及び個数,又はトラバースする領域は,測定表面の大きさ及び測定距離によって決
まる。何本のマイクロホンをどこに配置するかを,JA.9に示す。
基本のマイクロホン位置において測定したA特性放射音圧レベルの範囲(すなわち,最大音圧レベルと
最小音圧レベルとのデシベル差)が,基本マイクロホン位置の数の2倍より大きいときには,追加のマイ
クロホン位置での測定を行う(JIS Z 8733の7.3.2を参照)。
図JA.1に示すように,等しい大きさに分割された長方形の部分面積の数が増えるに従い,測定位置の数
を増やす。
測定対象機器が指向性の強い騒音を発する場合,又は大形の機械からの騒音が小さな部分からだけ放射
されている場合には,マイクロホンを測定表面上の強い放射のある局所に追加するのがよい。この場合に
は,JIS Z 8733の規定による。
JA.6 マイクロホンの個数を減らしてもよい場合(ISO 3746の8.2.3)
マイクロホン位置の数を減らして算出した表面音圧レベルが,JA.5に記載する正規のマイクロホン個数
によって算出したものと1 dB以上異ならないことが事前の試験によって示されている場合には,マイク
ロホン位置の数を減らすことが可能である。例えば,放射パターンが左右対称であることが示される場合
が,これに当たる(JIS Z 8733の7.4.2では,0.5 dBとしている)。
注記 該当する個別規格において安全上の理由によって言及しているときは,測定対象の上側のマイク
ロホンは省くことが可能である(JIS Z 8733の備考24.に同じ)。
――――― [JIS B 8310 pdf 28] ―――――
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B 8310 : 2021
JA.7 暗騒音の補正(ISO 3746の8.3.3)
暗騒音の補正値K1(ISO 3746では,K1Aと表記されている。)は,式(JA.4)から決定する[この式は,JIS
Z 8733の式(7)と等価。]。
0.1 LpA
K1 10log10 10 (JA.4)
LpA LpST
A( ) pB
A()
ここで, LpA(ST) : 運転中の騒音を測定表面上に配置したマイクロホンによ
って測定したA特性放射音圧レベルの時間平均値
(JIS Z 8733では,L'。なお,JIS
p
Z 8733では,オクタ
ーブバンドごとでもよいとしている。)
LpA()
B
: 暗騒音を同様に測定したA特性の時間平均値
(JIS Z 8733では,L'')
p
ΔLpA>10 dBであれば,K1は0とする(JIS Z 8733では,15 dBより大)。
3 dB≦ΔLpA≦10 dBであれば,式(JA.4)に従って補正を行う(JIS Z 8733では,6 dB≦ΔLpA≦15 dB)。
ΔLpAが3 dBに満たないとき,測定精度は低下する。この場合には,ΔLpA=3 dBとしたときのK1の値で
補正する。その際には,このことを図及び表だけでなく,報告書に明確に記載する。なお,この結果は,
測定対象機器の音響パワーレベルの上限を算出するには便利である(JIS Z 8733の8.3では,この値は6
dBと規定)。
JA.8 一つの反射面上に設置した音源のためのマイクロホン配列(ISO 3746のC.1)
測定箇所の各面を,その最大寸法が3dになるように,なるべく少ない数の,面積が等しい四角い部分面
積に分割する(図JA.1参照)。ここでのdは,測定距離である。マイクロホン位置は,各部分面積の中央
の位置である。
記号説明
: マイクロホンの位置
d : 測定距離
図JA.1−測定表面上のマイクロホン位置
――――― [JIS B 8310 pdf 29] ―――――
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JA.9 二つ又は三つの反射面に接する音源のためのマイクロホン配列(ISO 3746のC.2より抜粋)
二つ又は三つの反射面に隣接して設置される音源に対しては,図JA.2及び図JA.3を参考にする。
記号説明
: マイクロホンの位置(1,2,3,4)
B : 基準箱
2a : 測定表面長さ
2b : 測定表面幅
c : 測定表面高さ
d : 測定距離
l1 : 基準箱長さ
l2 : 基準箱幅
l3 : 基準箱高さ
S : 測定面積。S=2(2ab+bc+2ca)
図JA.2−直方体形状の測定表面におけるマイクロホン位置の例
(床と側壁との二つの反射面がある場合)
――――― [JIS B 8310 pdf 30] ―――――
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JIS B 8310:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20361:2019(MOD)
JIS B 8310:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.080 : ポンプ
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.20 : 機械及び設備による騒音の発生
JIS B 8310:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8733:2000
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法―反射面上の準自由音場における実用測定方法
- JISZ8736-1:1999
- 音響―音響インテンシティによる騒音源の音響パワーレベルの測定方法―第1部:離散点による測定
- JISZ8736-2:1999
- 音響―音響インテンシティによる騒音源の音響パワーレベルの測定方法―第2部:スキャニングによる測定