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B 8673-3 : 2011 (ISO 21018-3 : 2008)
圧
力
降
下
時間
図A.1−流量一定
A.1.5.2 圧力降下一定
フィルタ上流側の圧力を一定とした場合,フィルタの目詰まりが進むに従い,フィルタ通過流量は,比
例的に減少する。
流
量
時間
図A.2−圧力降下一定
A.2 フィルタ目詰まり法の用途
A.2.1 一般
フィルタ目詰まり法は,用途によって他のモニタ機器にはない優れた特徴をもっている。用途にもっと
も適したモニタ機器を選択できるように,フィルタ目詰まり法の利点及び欠点をよく把握することが重要
である。
A.2.2 フィルタ目詰まり法の結果に影響を与えない要因
フィルタ目詰まり法は,次に示す要因による影響を受けない。
a) 試験液の光学特性の変化 不透明,色の濃さ,多相,屈折率の影響を受けずに使用できる。試験中の
これらの特性の変化にも影響を受けない。
b) 試験液の密度変化 均質的な変化であれば,試験結果は,試験液の密度変化の影響を受けない。液体
の密度は,フィルタの圧力降下に影響を与えるが,一般的に,粘度の変化を伴わない場合,大きな影
響を与えない。モニタ機器の製造業者は,密度変化に対する使用条件を定義できる。
c) エアレーション 測定中,気泡の含有量に大きな変化がなければ,測定範囲の粒径以下の気泡を含ん
だ混入空気は,フィルタ目詰まり法に基づくモニタ機器の測定に影響を与えない。サンプル採取用ホ
ースを満たすような大きく不連続な気泡は,モニタ機器の配管設計及び運転ソフトウェアによっては,
測定結果に影響を与えることがある。試験液中に含まれる空気によって生じる流量の増加分に等しい
変化(一般に小さい)が測定結果に影響を与える可能性がある。
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B 8673-3 : 2011 (ISO 21018-3 : 2008)
A.2.3 フィルタ目詰まり法の結果に影響を与える要因
フィルタ目詰まり法は,次に示す要因による影響を受ける。
a) 試験液の粘度変化 試験液の粘度変化は,フィルタに作用する圧力降下に影響を与え,測定結果に影
響を与えるおそれがある。しかし,流量一定のモニタ機器の場合,粘度を測定し,測定中の粘度変化
から圧力降下の値を補正することができる。
圧力降下一定のモニタ機器の場合,フィルタに試験液を通過させるのに十分な圧力が供給できれば,
粘度の影響を受けない。
b) 試験液中のゲル,石けん及びスラッジの存在 モニタ機器内のフィルタが,これらの物質を捕捉した
場合,測定誤差の原因となる。しかし,これらの物質は,変形するため,捕捉されずにフィルタをす
り抜けてしまうことがある。フィルタ目詰まり法のモニタ機器は,フィルタを逆洗できるように設計
されている。汚染物質(軟らかく,粘着質又は形状が変形する汚染物質)には,恒久的にフィルタに
付着するものもあり,逆洗が不能となる。このような汚染物質は,油圧及び潤滑システム自体に問題
を起こす要因でもある。
c) 化学的適合性 使用する試験液及び溶剤は,互いの化学的適合性とともに,モニタ機器に接触する部
分とも化学的に適合しなければならない。モニタ機器の使用条件を把握して使用する。
A.3 異種の混合しない液体の測定
試験液に含まれ,試験液と混合しない液体がモニタ機器のフィルタに接触するとき,その液体と試験液
とによって発生した生成物が,フィルタの目詰まりを起こす可能性がある。このような生成物によるフィ
ルタの目詰まりは,モニタ機器の機能を阻害する。フィルタに付着した生成物を逆洗によって取り除くこ
とができない場合,フィルタを取り外して洗浄するか,交換する必要がある。
このモニタ機器で幅広い種類の液体を測定することは不可能なため,測定する液体を変更する場合の指
針を次に示す。不明な点は,モニタ機器製造業者に問合せを行う。
試験液を変更する場合,液体の置換方法は,次によることが望ましい。
a) 変更前後の両方の試験液に溶解する第三の液体を選択する。不明な場合,液体の製造業者に問合せを
行う。
b) モニタ機器に残留する変更前の液体を全て排出する。
c) 可能であれば,最初にモニタ機器のフィルタをバイパスさせて第三の液体を流し,排出された液体は,
廃棄する。排出液が透明になるまで,モニタ機器を運転する。次に,排出液が透明であれば,通常の
測定方法でモニタ機器を運転する。
d) モニタ機器に変更後の液体を流し,排出された液体は,廃棄する。排出液が透明になるまで,モニタ
機器を運転する。次に排出液が透明であれば,通常の測定方法でモニタ機器を運転する。
e) 実際の測定を開始する前に,排出液を廃棄しながら測定を3回以上繰り返す。
注記 廃液の処理は,地方自治体の定めた条例の手順に従う。異種の液体を油圧システム又はその
他の液体容器に混入させない。
JIS B 8673-3:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 21018-3:2008(IDT)
JIS B 8673-3:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.60 : ろ過器,シール及び流体の汚れ
JIS B 8673-3:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB8673-1:2011
- 油圧―作動油の清浄度モニタ方法―第1部:一般原則
- JISB9932:2015
- 油圧―液体用自動粒子計数器の校正方法
- JISB9935:2001
- 油圧―液体用オンライン式自動粒子計数システム―校正方法及び妥当性確認方法
- JISB9936:2001
- 油圧―微粒子分析―運転中のシステム管路からの作動油試料採取方法
- JISB9937:2001
- 油圧―作動油試料容器―清浄度の品質及び管理方法