JIS B 9225-10:2016 農業機械―シリアル制御及び通信データ・ネットワーク―第10部:タスクコントローラ及び管理情報システムデータ交換 | ページ 4

14
B 9225-10 : 2016 (ISO 11783-10 : 2009)
って送信する。要求されたプロセスデータ変数の実際の値は,タスクがアクティブであれば,関与するワ
ーキングセットメンバが提供する。タスクが一時停止されたときには,実測値の送信は停止され,タスク
コントローラの測定はキャンセルする。ワーキングセットが,データロギング用のタスクコントローラに
よって,要求されたよりも多くのデータを送信する際,これらの追加データは,タスクコントローラでは
無視されなければならない。附属書Dのデータ記録トリガXML要素の説明は,データ記録トリガの使用
に関して詳しく記載している。
合計値を要求するデータ記録メソッドが指定されたデータ記録トリガは,タスクコントローラが合計値
を取得するために使用しなければならない。
それぞれの合計値は,タスク中に時間XML要素に,一度保存しなければならない。これに加えて,合
計値は,時間記録に関連するデータ記録ファイルには,より頻繁に格納できる。タスクが再開すると,タ
スクコントローラは,これまでの合計値からカウントを継続するために,ワーキングセットに時間XML
要素に格納されている合計値を送付しなければならない。合計値は,タスクが停止したときに,最新の合
計値を得るために,タスクコントローラによってワーキングセットから取得してもよい。
また,合計値を表すプロセスデータ変数が,周期的にプロセスデータメッセージとしてタスクコントロ
ーラに転送するときには,合計値の問い合わせは不要な場合がある。デバイスプロセスデータオブジェク
トは,合計値を取得するデータ記録トリガメソッドを設定可能でなければならない。
開始・再開・一時停止タスクイベントに関する全動作の定義は,次による。
a) タスク開始 : ワーキングセットをリセットし,その合計をゼロにする。
b) タスク一時停止 : タスクコントローラは,全てのワーキングセットからの合計を収集し,全ての合計
はそれらの値を保持する。
c) タスク再開 : これは,ワーキングセットの開始イベントと同様に扱う。タスクが再起動した後に,タ
スクコントローラは,全ての合計を以前に保存された合計値に構成し,これらの値をプロセスデータ
変数値として全ての適切なワーキングセットマスタへ送信し,ワーキングセットはこれらの値から係
数を開始する(タスクコントローラは,以前に収集された合計を追跡する責任がある。)。
合計値アクティブビットの非アクティブからアクティブへの状態の変更を示すステータスメッセージは,
タスクコントローラの合計値を構成する前に送信しなければならない。合計値アクティブビットが非アク
ティブへの状態の変更を示すタスクコントローラのステータスメッセージは,最終的な合計値が要求され
る前に送信しなければならない。
あるデバイスの各プロセスデータ変数は,タスクコントローラによって要求されたり,記録されたりす
る。記録するプロセスデータ変数の量及び形式は,データ記録トリガXML要素によって指定する。この
データ記録トリガXML要素は,どのプロセスデータ変数が,特定のデバイス素子から必要とするかを正
確に指定できる。又は,デフォルトのデータ記録構造では,デフォルトプロセスデータ要求DDI=DFFF16
と呼ばれるプロセスデータ変数が指定される。データ記録トリガXML要素のプロセスデータ変数の識別
子(DDI)を用いて,タスクコントローラは,指定したデバイスにそのデフォルトの測定メソッドで,全
てのデフォルトのプロセスデータ変数の値を送信するように要求することを指令する。デフォルトプロセ
スデータ要求は,デバイスのデバイス要素だけ要求を受け付けることができる。タスクコントローラは,
デフォルトのプロセスデータ変数値の送信を要求するために,DDI=DFFF16を用いた要求値コマンドを使
用する。デバイスのデフォルトセットに属するプロセスデータ変数値のセットは,デバイス説明で明示さ
れている。

――――― [JIS B 9225-10 pdf 16] ―――――

                                                                                             15
B 9225-10 : 2016 (ISO 11783-10 : 2009)
デバイス説明が,デフォルトセットの一部にある特定のデバイスプロセスデータオブジェクトを明示す
るとき,デフォルトプロセスデータ要求DDIをもつデバイスプロセスデータオブジェクトは,そのデバイ
スのデバイス説明に含まれなければならない。このデバイスプロセスデータオブジェクトのプロセスデー
タトリガメソッド属性は,1F16に設定しなければならない。
例1 デフォルトプロセスデータ要求DDI及びデフォルトのデータセットを含むデバイス説明 :
<DVC A="DVC1" B="Tiller" C="1.02*" D="A00484000B2CAF13" F="32A0FE34A56F00" G="FF000000006E65">
<DET A="DET1" B="1" C="1" E="0" F="0">
<DOR A="2"/>
<DOR A="3"/>
<DOR A="4"/>
<DOR A="5"/>
<DOR A="6"/>
</DET>
<DPD A="2" B="74" C="2" D="16" E="Area" F="9"/>
<DPD A="3" B="77" C="2" D="16" E="Time ON" F="7"/>
<DPD A="4" B="8D" C="1" D="3" E="Work ON/OFF"/>
<DPD A="5" B="43" C="1" D="3" E="Width" F="8"/>
<DPD A="6" B="DFFF" C="0" D="31"/>
<DVP A="7" B="0" C="2.777778E-04" D="2" E="hr"/>
<DVP A="8" B="0" C="1.000000E-03" D="1" E="m"/>
<DVP A="9" B="0" C="1.000000E-04" D="2" E="ha"/>
</DVC>
この例では,プロセスデータDDIの8D16及び4316は,データのデフォルトセットの一部である。この
デバイスは,オブジェクトID 6でDPD(デバイスプロセスデータ)によって示される,デフォルトプロ
セスデータ要求の構造をサポートする。
例2 データ転送ファイル内のタスクでデフォルトプロセスデータ要求のデータ記録トリガ :
<TSK A="TSK1" E="PFD1" G="3">
<DLT A="DFFF" B="31"/>
</TSK>
この例では,タスクは,接続されたワーキングセットがデフォルト要求のプロセスデータ構造をサポー
トするときに,デフォルトデータを要求することを示している。
データロギング中は,DDIの送信の周期が異なる場合,及び値要求コマンドに対する応答時間遅延が異
なる場合がある。タスクコントローラが特定の時間間隔でプロセスデータ変数の値を記録するために,次
のルールを適用する。
a) 時間及び位置データは,時間又は時間記録インスタンスごとに,少なくとも一回は記録しなければな
らない。
b) 各プロセスデータ変数の値は,時間又は時間記録インスタンスごとに,少なくとも一回は記録しなけ
ればならない。データロギングがタスクコントローラの能力のために,低周期でしか記録できない場
合は,記録する値は,タスクコントローラの設計に依存する。
c) タスクコントローラが,DDIから与えられる最大更新周波数でデータロギングできる場合,新しいデ

――――― [JIS B 9225-10 pdf 17] ―――――

16
B 9225-10 : 2016 (ISO 11783-10 : 2009)
ータ記録レコードは,次にこのDDIを受信するたびに開始されなければならない。このDDIの値を
受信する間に,受信するほかの全てのプロセスデータ値は,現在のレコードに記録する。
d) 受信されたプロセスデータ値は,最大でも1回しかレコードに記録できない。新しい値が次のレコー
ドのため用意できない場合は,値はそのDDIで記録してはならない。
これらのルールに従い,同じレコードに記録された複数のデータ値は,二つのレコードの間に存在する
時間差を最大の時間差として分割によって分離できる。幾つかのDDIが一緒にグループ化する必要がある
場合,プロセスデータ変数の記録カウント(DDI=009316)を,関連するプロセスデータの変数値のロギン
グデータのうち,最大更新周波数のものに対して使用しなければならない。
例3 プロセスデータ変数DDI“A”が最も高い更新頻度をもち,プロセスデータ変数DDI“B”及び
“C”は,現在のデータ記録に追加される。
ワーキングセットが,DDI A1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1にA1値を格

ワーキングセットが,DDI B1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1にB1値を追

ワーキングセットが,DDI A2の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1を閉じて,デ
ータ記録2にA2値を格納
ワーキングセットが,DDI C1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録2にC1値を追

ワーキングセットが,DDI A3の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録2を閉じて,デ
ータ記録3にA3値を格納
ワーキングセットが,DDI A4の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録3を閉じて,デ
ータ記録4にA4を格納
例4 ワーキングセットは,グループプロセスデータ変数DDIを分類する。すなわち,“A”,“B”,“C”
及び“D”。
ワーキングセットが,DDI LC1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1にDDI LC1
値を格納
ワーキングセットが,DDI A1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1にA1値を
追加
ワーキングセットが,DDI B1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1にB1値を
追加
ワーキングセットが,DDI C1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1にC1値を
追加
ワーキングセットが,DDI D1の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録1にD1値を
追加
ワーキングセットが,DDI LC2の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録2にDDI LC2
値を格納
ワーキングセット1が,DDI A2の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録2にA2値を
追加
ワーキングセット1が,DDI D2の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録2にD2値を

――――― [JIS B 9225-10 pdf 18] ―――――

                                                                                             17
B 9225-10 : 2016 (ISO 11783-10 : 2009)
追加
ワーキングセット1が,DDI B2の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録2にB2値を
追加
ワーキングセット1が,DDI C2の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録2にC2値を
追加
ワーキングセットが,DDI LC3の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録3にDDI LC3
値を格納
ワーキングセット1が,DDI D3の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録3にD3値を
追加
ワーキングセット1が,DDI B3の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録3にB3値を
追加
ワーキングセット1が,DDI C3の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録3にC3値を
追加
ワーキングセット1が,DDI A3の値を送信 : タスクコントローラは,データ記録3にA3値を
追加
FMISは,記録カウントに基づき,DDIのA,B,C及びDの全てが,同じグループに属することを決定
できる。グループが送信する前に,新しいデータ記録が常に開始する。

7 データ転送

7.1 一般

  FMISとMICSとの通信は,データ転送ファイルに基づく。各XMLデータ転送ファイルは,XML定義
バージョン1.0に基づいて書式が定められる。XMLファイルは,テキストだけを含み,UTF-8でコード化
されている(参考文献[1])。必要に応じて,グリッドセルの定義又は記録されたプロセスデータは,バイ
ナリ符号化データファイルとして,データ転送ファイルセットの一部とすることができる。全てのファイ
ルは,同じディレクトリに含まれなければならない。
コーディングデータ及びタスクデータの両方は,FMISからMICSへの送信時にXMLファイルの同じセ
ットとして格納する。タスクコントローラによるタスクの処理中に,これらのファイルは変更する可能性
が高く,タスクが完了したとき,FMISに転送して返すことができる。

7.2 拡張可能なマーク付け言語

  拡張可能なマーク付け言語は,構造化された文書及びデータの説明のための言語であり,データ交換の
ための技術的基盤を意味する。XMLは,SGML(標準化された一般的なマークアップ言語)のサブセット
である。
XMLは,XML要素による階層構造のセットである。XML要素は,一つ以上のXML属性を含めること
ができる。データ転送XMLファイル内では,XML要素の中にテキストは許可されない。
XMLは,少なくとも開始ラベル,属性の数及び終了ラベルで構成する。次の行は,Workerと呼ぶXML
要素定義の例である。
<Worker WorkerId=“WKR0002”WorkerDesignator = “Miller” >
</Worker>

――――― [JIS B 9225-10 pdf 19] ―――――

18
B 9225-10 : 2016 (ISO 11783-10 : 2009)
開始及び終了ラベルは,終了ラベルが“/”を先行させなければならない点を除いて,同じ文字列でな
ければならない。XML要素ラベルの全ての使用において,大文字と小文字とは区別する。すなわち,
<worker>は,<Worker>と同じではない。
XML属性は,XML要素に含まれる情報を運ぶ。XML要素の構文は,属性名= “説明”(attribute-name=
“description”)である。
XML属性ラベルは,XML要素のラベルと同じルールに従う。大文字と小文字とは区別する。等号は,
常に使用する必要がある。テキスト文字列の説明は,引用符で囲まなければならない。
子要素を含まないが,属性を含むXML要素は,短縮形で表すことができる。
<Worker WorkerId=“WKR0001”WorkerDesignator = “Smith” / >
拡張可能なマーク付け言語ファイルは,XML構文自体のルールに従う場合には,適格であるといえる。
XMLドキュメントの要素は,文書タイプ定義(DTD)を使い正式に指定できる。DTDがXML文書に存
在する場合は,適切な拡張機能をもつXMLパーサは,DTDに対してXML文書をテストできる。このよ
うな一貫性及び検証テストに合格する文書は,有効であるといえる。
XMLデータ転送ファイルは,常にテキストファイルである。階層構造のため,XMLファイルは,単一
のXMLルート要素だけを含めることができる。ルート要素の要素リストは,どのXML要素が主要な要素
として使用するかを指定する。主要な要素は,符号化データ要素及び単一のタスクに関連しないエンティ
ティのコーデイングからなる。データ転送ファイルのルート要素は,ISO 11783TaskDataと命名する。デ
ータ転送ファイルは常に,適格及び有効でなければならず,そうでなければ,ファイルの内容は処理でき
ない。

7.3 拡張可能なスキーマ定義

  拡張可能なマーク付け言語は,データの共有及び転送のアプリケーションに依存しない方法を提供する。
文書タイプ定義とともに,外部から受信したデータが有効であることを識別できる。また,DTDは,独自
に作成したデータを識別するために用いてもよい。
DTDの目的は,XML文書の正式な構成単位を定義することである。それは,正式なXML要素のリスト
でドキュメント構造を定義する。DTDは,XMLドキュメントでインラインで宣言するか,又は外部によ
ることができる。オブジェクト指向言語のモデル化の方法は,DTDとしてXSDを使用することである。
XMLスキーマは,次の事項を定義する。
− 文書に表示できる要素を定義する。
− 文書に表示できる属性を定義する。
− 子要素である要素を定義する。
− 子要素の順序を定義する。
− 子要素の数を定義する。
− 要素が空であるか又はテキストを含めることができるかどうかを定義する。
− 要素及び属性のデータタイプを定義する。
− 要素及び属性のデフォルト値及び固定値を定義する。
XMLスキーマは,XMLで書式が定められ,適格である。XML文書は,XMLの構文ルールに準拠した
文書であり,次による。
a) ML宣言で始めなければならない。

――――― [JIS B 9225-10 pdf 20] ―――――

次のページ PDF 21

JIS B 9225-10:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11783-10:2009(IDT)

JIS B 9225-10:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9225-10:2016の関連規格と引用規格一覧