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JIS B 9908-3:2019 規格概要
この規格 B9908-3は、一般的な換気用エアフィルタの質量法捕集率及び空気量に対する圧力損失を測定するために使用する試験装置及び試験方法について規定。また,試験方法,評価のための仕様,一般要求事項及び試験結果報告書の概略についても規定。
JISB9908-3 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B9908-3
- 規格名称
- 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法―第3部 : 試験粉じん負荷に対する質量法捕集率及び圧力損失の試験
- 規格名称英語訳
- Test method of air filter units for ventilation and electric air cleaners for ventilation -- Part 3:Determination of the gravimetric efficiency and the air flow resistance versus the mass of test dust captured
- 制定年月日
- 2019年2月20日
- 最新改正日
- 2019年2月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 16890-3:2016(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 91.140.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2019-02-20 制定
- ページ
- JIS B 9908-3:2019 PDF [22]
B 9908-3 : 2019
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 3.1 空気量及び圧力損失・・・・[2]
- 3.2 試験体・・・・[3]
- 3.3 質量法捕集率・・・・[4]
- 3.4 その他の用語・・・・[4]
- 4 記号及び略語・・・・[5]
- 5 試験要件一般・・・・[5]
- 5.1 試験体の要件・・・・[5]
- 5.2 試験体の設置要件・・・・[5]
- 6 負荷粉じん・・・・[6]
- 7 試験装置・・・・[6]
- 7.1 試験装置・・・・[6]
- 7.2 上流混合オリフィス・・・・[6]
- 7.3 液体エアロゾル試験装置・・・・[6]
- 7.4 負荷粉じん発生器・・・・[6]
- 7.5 最終フィルタ・・・・[8]
- 8 試験装置の適格性及び保守管理・・・・[9]
- 8.1 試験装置の保守管理・・・・[9]
- 8.2 負荷粉じん発生器の流量・・・・[9]
- 8.3 最終フィルタ効率認定試験・・・・[9]
- 9 粉じん負荷試験手順・・・・[10]
- 9.1 フィルタユニットの試験手法・・・・[10]
- 9.2 粉じん負荷・・・・[10]
- 10 試験結果の報告・・・・[11]
- 10.1 一般・・・・[11]
- 10.2 要求される報告項目・・・・[12]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[19]
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――――― [JIS B 9908-3 pdf 1] ―――――
B 9908-3 : 2019
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本空気清浄協会(JACA)及
び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出が
あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 9908:2011は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 9908の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 9908-1 第1部 : 粒子状物質捕集率に基づく仕様,要件及び分類
JIS B 9908-2 第2部 : 粒径別捕集率及び圧力損失の測定方法
JIS B 9908-3 第3部 : 試験粉じん負荷に対する質量法捕集率及び圧力損失の試験
JIS B 9908-4 第4部 : 換気用エアフィルタユニットの除電処理の試験方法
JIS B 9908-5 第5部 : 換気用電気集じん器の性能試験方法
JIS B 9908-6 第6部 : 超高性能フィルタユニットの性能試験方法
この規格群は,ビルディング,工場,事務所などにおいて,空気中に浮遊する粉じんを除去するために
用いるエアフィルタのうち,ろ材を用いて粉じんを除去する換気用エアフィルタユニット(以下,フィル
タユニットという。)及び換気用電気集じん器(以下,電気集じん器という。)の性能試験方法について規
定する。この規格群は,2016年12月に発行されたISO 16890-1ISO 16890-4の4部とこの国際規格で規
定されていないJIS B 9908-5及びJIS B 9908-6の2部との計6部構成である。
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日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 9908-3 : 2019
換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法−第3部 : 試験粉じん負荷に対する質量法捕集率及び圧力損失の試験
Test method of air filter units for ventilation and electric air cleaners forventilation-Part 3: Determination of the gravimetric efficiency and the airflow resistance versus the mass of test dust captured
序文
この規格は,2016年に第1版として発行されたISO 16890-3を基とし,JIS B 9908:2011及びISO 16890
規格群に混在する測定方法の差異部分を整合させるために,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)
である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,一般的な換気用エアフィルタの質量法捕集率及び空気量に対する圧力損失を測定するため
に使用する試験装置及び試験方法について規定する。また,試験方法,評価のための仕様,一般要求事項
及び試験結果報告書の概略についても規定する。この規格は,JIS B 9908-1,JIS B 9908-2及びJIS B 9908-4
と合わせて使用することを意図している。
この規格は,開口面積が610 mm×610 mmの試験ダクトにおいて,風量が0.25 m3/s(900 m3/h)から1.5
m3/s(5 400 m3/h)の間で適用する。
記号J-ePMxは,0.3 μmX μmの光学直径をもつ粒子に対するフィルタユニットの捕集率を表す(JIS B
9908-1の表1参照)。
この規格,並びにJIS B 9908-1,JIS B 9908-2及びJIS B 9908-4は,規格で定められた手順で試験した場
合に,J-ePM1が99 %以下でJ-ePM10が20 %を超える一般換気用フィルタユニットに適用する。試験の適用
上限を超えるフィルタユニットは,JIS B 9908-6によって評価する。
注記1 試験手順の適用下限をJ-ePM10で20 %とした理由は,このレベル以下のフィルタユニットで
は,この規格に示す手順で統計的妥当性のある結果を得ることが難しいためである。
室内空気清浄機で使われるフィルタユニットは,この規格の適用範囲から除外する。
この規格群に従って得られた性能結果は,それ自体から実用時の捕集率又は寿命を定量的に推定するこ
とはできない。
――――― [JIS B 9908-3 pdf 3] ―――――
2
B 9908-3 : 2019
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 16890-3:2016,Air filters for general ventilation−Part 3: Determination of the gravimetric
efficiency and the air flow resistance versus the mass of test duct captured(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 9908-1 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法−第1部 : 粒子状物
質捕集率に基づく仕様,要件及び分類
注記 対応国際規格 : ISO 16890-1:2016,Air filters for general ventilation−Part 1: Technical
specifications, requirements and classification system based upon particulate matter efficiency (ePM)
JIS B 9908-2 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法−第2部 : 粒径別捕
集率及び圧力損失の測定方法
注記 対応国際規格 : ISO 16890-2:2016,Air filters for general ventilation−Part 2: Measurement of
fractional efficiency and air flow resistance
JIS B 9908-4 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法−第4部 : 換気用エ
アフィルタユニットの除電処理の試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 16890-4:2016,Air filters for general ventilation−Part 4: Conditioning method
to determine the minimum fractional test efficiency
JIS B 9908-6 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法−第6部 : 超高性能
フィルタユニットの性能試験方法
JIS Z 8122 コンタミネーションコントロール用語
JIS Z 8901 試験用粉体及び試験用粒子
ISO 15957,Test dusts for evaluating air cleaning equipment
ISO 29464,Cleaning of air and other gases−Terminology
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8122及びISO 29464によるほか,次による。
3.1 空気量及び圧力損失
3.1.1
風量,qV(air flow rate)
JIS B 9908-1の3.4.1による。
3.1.2
定格風量,qV,nom(nominal air volume flow rate)
JIS B 9908-1の3.4.2による。
3.1.3
フィルタ面風速(filter face velocity)
フィルタユニットの有効投影面積で除した風量。
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3
B 9908-3 : 2019
注記 フィルタ面風速は“m/s”で表す。
3.1.4
圧力損失,Δp(resistance to air flow)
JIS B 9908-1の3.8による。
3.1.5
推奨試験終了圧力損失(recommended final resistance to air flow)
フィルタ供給者が推奨する空量に対してフィルタユニットが使用可能な最大の圧力損失。
注記 推奨試験終了圧力損失は“Pa”で表す。
3.1.6
試験終了圧力損失(final resistance to air flow)
平均質量法捕集率及び試験粉じん保持量を測定するに至るまでの圧力損失。
注記 試験終了圧力損失の単位は“Pa”で表す。
3.1.7
初期圧力損失(initial resistance to air flow)
試験を行う風量で清浄空気を流した時の圧力損失。
注記 初期圧力損失の単位は“Pa”で表す。
3.1.8
試験空気(test air)
試験時に使用される空気。
3.2 試験体
3.2.1
試験体(test device)
JIS B 9908-2の3.2.1による。
3.2.2
フィルタユニット(filter unit)
JIS B 9908-1の3.2による。
3.2.3
上流(upstream, U/S)
JIS B 9908-2の3.2.3による。
3.2.4
下流(downstream, D/S)
JIS B 9908-2の3.2.4による。
3.2.5
粗じん用フィルタ(coarse filter)
PM10の粒径範囲に対して50 %未満の粒子除去性能をもつフィルタユニット。
3.2.6
中高性能フィルタ(fine filter)
PM10の粒径範囲に対して50 %以上の粒子除去性能をもつフィルタユニット。
3.2.7
最終フィルタ(final filter)
――――― [JIS B 9908-3 pdf 5] ―――――
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JIS B 9908-3:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16890-3:2016(MOD)
JIS B 9908-3:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.140 : 建築物の付帯施設 > 91.140.30 : 通風及び空気調和システム
JIS B 9908-3:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB9908-1:2019
- 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法―第1部:粒子状物質捕集率に基づく仕様,要件及び分類
- JISB9908-2:2019
- 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法―第2部:粒径別捕集率及び圧力損失の測定方法
- JISB9908-4:2019
- 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法―第4部:換気用エアフィルタユニットの除電処理の試験方法
- JISB9908-6:2019
- 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法―第6部:超高性能フィルタユニットの性能試験方法
- JISZ8122:2000
- コンタミネーションコントロール用語
- JISZ8901:2006
- 試験用粉体及び試験用粒子