JIS C 0450:2004 電気及び関連分野―信号指定及び接続指定 | ページ 2

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C 0450 : 2004 (IEC 61175 : 1993)
図1a
図1b
図1c
参考 図表中の英数記号は,信号指定の記載例である。
図 1 階層内の信号指定
図1aは,二つの事前に設計された回路(F123及びF456)を使う二つの例を図示したものである。図1b
は,F123及びF456の内部を示す図である。図1cは,図1a を更に詳細化した(展開した)形式を示す。
いずれの信号指定の場合でも,それぞれの信号は一意に識別できる。
信号指定の信号名部を定義する中で,品目を示す品目指定を含んでいる信号指定(例えば,=P1 ; FAULT)
と,発信源の品目指定,行き先又は信号の目標となる品目指定を信号名部に含む信号指定(例えば,
RUN-M1)との間の相違を図2に示す。

――――― [JIS C 0450 pdf 6] ―――――

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C0
5
C0 4
45
50
0 : 2
: 20
00
04(
4(I
EC6
I
EC6 1
11
175 : 1993)
図 2 発信源,行き先,又は信号の目標品目を示す品目指定及び信号名自体を定義する品目を示す品目指定
75 : 1993
5
)

――――― [JIS C 0450 pdf 7] ―――――

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5. 信号名

5.1 一般事項

 信号名は,文書化する品目,組立品,装置,プラント,設備,その他のシステムの境界
内のポイント(例えば,端子,接続部など)間の,簡単な機能的又は電気的接続を一意に識別しなければ
ならない。
信号名は,基本信号名(5.2参照)を含み,更に信号バージョン識別子(5.3参照)及び/又は信号レベ
ル表示(5.4参照)を含んでもよい。
機能が類似していても,同一の信号名を異なる信号に適用してはならない。次の規則を適用する。
a) 類似回路の類似信号は,異なる信号名をもたなければならない。異なる回路を区別するために基本信
号名(5.2参照)に適切な接尾辞を加えてもよい。例えば,図3では,二つの電動機制御回路はそれぞ
れ,各々の電動機を止める信号をもつ。これらの異なる信号は,STOP1及びSTOP2と命名する。
図 3 類似の信号(STOP1及びSTOP2)及び信号バージョン
b) 信号名は,信号が増幅,反転,別の信号とのゲート,遅延,チョップ,蓄積又は何らかの方法で変わ
るときは必ず,変更しなければならない。この変更は,基本信号名の変更(5.2参照)又は基本信号名
への信号バージョン識別子の追加(5.3参照)の形態をとってもよい。
c) 同一信号が複数回発信され,増幅,レベルシフトされ,又は導電性素子を通過する場合,基本信号の
それぞれの発生に対して異なる信号バージョン識別子(5.3参照)を付加し,基本信号名を同一にする
ことが望ましい。例えば,図3で,信号STOP1は,二つの増幅器を駆動する。それらの増幅器の出力
は,STOP1 : 1及びSTOP1 : 2と命名する。
d) 2値論理信号(5.2.3参照)が単に否定又は反転されるなら,基本信号名は,否定表示の追加(又は削
除)を除いては,変更せずに残さなければならない。直接論理極性表示を使用する場合は,信号レベ
ル表示(5.4参照)を変更してもよい。信号が複数回反転される場合,異なるバージョン識別子(5.3
参照)を,信号の反転又は非反転の違いを区別するために使用しなければならない。例として,図3
の信号STOP2 : 1, STOP 1:2 及びSTOP2 : 2を参照。

5.2 基本信号名

 信号指定における基本信号名は,回路中の信号によって伝達する一つの情報を表す。
そのような回路信号の固有名称は,共通情報を示す同じ基本信号名を使って構成することが望ましい。
基本信号名は,信号によって伝える情報又は果たす機能を示さなければならない。

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状態信号の場合は,その信号が伝える情報に基づいて命名してもよい。例えば,電動機M2が稼働して
いるかどうかを表す信号は,M2RUNNINGと命名してもよい。
操作又は制御する信号は,それらを発信した信号又は機能によるものではなく,それらが果たす機能に
基づいて命名することが望ましい。図4に示すように,例えば,信号RUNENが別の信号CLK6と&ゲー
トし,RUNという名称の双安定な素子への設定信号を出力するとき,その出力信号がSETRUNと命名し
ていれば,その機能は明白である。しかし,出力信号をRUNENCLK6という名称にすると,その機能に
はあいまいさが残る。
図 4 制御信号の名称の例
可能な限り,ニモニック,標準的な略称及び標準的な文字記号を使うのが望ましい。ニモニック,略称
及び文字記号は信号名が現れる文書又は作成要領中で説明しておくか,又はそれらを説明した規格を引用
しておかなければならない。
スペースの余地があるなら,短すぎる略称よりも理解容易なニモニックを使うべきである。例えば,“装
置1を選択する”という意味を伝えるには,SD1よりもSELDEV1の方がよい。
備考 国際規格となったニモニック,略称及び文字記号は,言語に依存せず,どんな言語の使用にも
適しているとみなされる。他のニモニック及び略称は,言語に依存する。原語以外の言語を使
う場合,ニモニック又は略称の覚えやすいという特性は失われる。
5.2.1 電力及び他の定レベルの接続 電力及び他の定レベルの接続における命名原則は,アナログ信号や
2値論理信号の場合と同じである。
それぞれの指定は,設備又は装置で一意となるようにしなくてはならない。
定レベルの接続は,そこに流れている定レベルの物理量の特徴に応じて命名するのが望ましい。これは,
単位記号付きの数値か,定格値のような一般的に理解される略称でもよい。許容誤差又は他の追加特性を
含んでもよい。例えば,接地接続は,0V又はGNDと命名してもよい。TTL供給電圧接続は,+5V又は
VCCと命名してもよい。電力主回路接続は,50HZ 230V L1と命名してもよい。
ニモニック及び略称は,IEC 60747又はJIS C 0445で規定する文字記号を応用することが望ましい。便
宜のため,JIS C 0445の導体表示を,附属書Aの表A.4に示す。
図5は,交流電力供給システムにおける信号指定の例である。

――――― [JIS C 0450 pdf 9] ―――――

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図 5 交流電力供給システムにおける信号指定の例
5.2.2 アナログ信号 アナログ信号は,取り得る物理量の連続的な範囲をもつ。アナログ信号の名称は,
その信号によって表す変数又は機能を示すことが望ましい。
アナログ信号の名称は,平易な言語に基づくか,又は記号化するならば,この規格の2.で規定したよう
に,適用可能な国際規格に従って構成することが望ましい。フィードバック制御回路における信号名の例
を図6に示す。
図 6 フィードバック制御回路における信号名の例
(プロセス制御装置又は適用可能ならその他の)計測変換器の出力信号の名称を記号化するときには,
名称のために次の規格を適用する。
− 非電気的な量 : JIS Z 8204(附属書Aの表A.1参照)
− 電気的な量 : IEC 60027及びJIS Z 8202-5中の量及び単位の文字記号(附属書Aの表A.2参照)
− 修飾子 : JIS Z 8204(附属書Aの表A.3参照)
例を,図7及び図8に示す。

――――― [JIS C 0450 pdf 10] ―――――

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JIS C 0450:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61175:1993(IDT)

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JIS C 0450:2004の関連規格と引用規格一覧