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3) ニュートラルフィルタを置いた状態で,照度計の読み(Y)を取る。次にニュートラルフィ
m
ルタを光路から外して,照度計の読み(Y)を取る。そして1)で求めたニュートラルフィル
タの透過率をτとして,読み(Y)の誤差 2 次の式によって算出する。
1
Y Ym
2 (%)
100
1
Ym
ここに, τ : ニュートラルフィルタの透過率
また,ニュートラルフィルタは,必要な透過率のものを数種類用意することが望ましい。照度
計は,この段階で,既に7.1.1及び7.1.2の方法で1 000 lx以下の照度値が付けられているもの
とする。
光路にニュートラルフィルタを置いたときと置かないときとの場合における,照度計の受光
面上の照度の均一性は,照度計受光面の面積の約1/25の面積の受光面をもつ受光器で面上を
等間隔で逐点測定し,不均一性が1 %以下であることを確認するものとする。
なお,反射形電球の分光分布は,標準イルミナントAの分光分布と異なっていても差し支
えない。
7.2.2 レンジ切替試験 照度計のレンジを隣接したレンジに切り替えるときに,レンジ切替誤差が発生す
ることがある。レンジ切替えの確かさを,次に示す方法で試験する。照度計には,レンジの自動切替方式
と手動切替方式とがある。
a) 高照度レンジでの測定 測定するレンジ間で,照度値の高いレンジでの照度を与え,測定距離を離し
ていき,その照度値が低いレンジの最大値以下になった状態で測定距離を固定する。レンジの自動切
替方式の場合は,低照度のレンジに切り替わっていないことを確認すること。このときの照度Yを測
定する。
b) 低照度レンジでの測定
1) レンジ自動切替方式の場合
1.1) )の状態において,照度計と光源との間を遮光板などで遮光して照度計のレンジを低レンジに移
動させる。
1.2) 次に,遮光板を徐々に取り除き(5),低レンジで照度値が表示できるようにする。
1.3) このときの照度0Yを測定する。
注(5) 遮光板を急に取り除くと,高レンジに切り替わってしまうことがあるので注意する。
2) 手動切替方式の場合
2.1) 照度計のレンジを低照度レンジに切り替える。
2.2) このときの照度0Yを測定する。
c) レンジ間の切替誤差3 次の式から算出する。
Y Y0
3 (%)
100
Y0
7.3 斜入射光試験
7.1.1及び7.1.2の方法において照度計の読み(0Y)を取り,次に光を照射したまま
受光部を測光軸と測定基準面との交点を通る鉛直軸の周りに10°80°の10°ごとに,それぞれ左右に回
したときの読み[Y ]を取り,次の式によって斜入射光特性の系統的な外れ 2fを算出する。
なお,この試験は,受光部を測光軸の周りに90°回した状態で再び行い,その二つのデータについて算
――――― [JIS C 1609-1 pdf 11] ―――――
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出する(6)。
Y( )
f*2(
) 1 ( %)
100
Y0 cos
ここに, θ : 入射角度(度)
80
180
f2 f*2(
)sin 2d
0
注(6) 受光部の偏光特性を含む異方性がないことを確認するためである。
7.4 可視域相対分光応答度試験
可視波長域(7)について相対分光応答度[ S
( )rel ]を測定し,標準分光視
感効率(標準比視感度) V からの外れ 1fを,次の式によって計算する。
'
注(7) 可視波長域は波長360830 nmの範囲となるが,従来から使用されている波長380780 nmの
範囲で試験を行っても,実用上問題はない。
備考 相対分光応答度の測定方法については,附属書3を参照。また,色補正係数の算出方法につい
ては,附属書2を参照。
参考 測定波長間隔は10 nm以下(5 nm以下が望ましい。)とし,等価帯域半値幅の整数分の1倍と
整合させること。
2
S(' V(
)rel )d
1
f1 ' %)
100(
2
V( )d
1
2
P( )AV( )d
1
S( )rel S( )rel
2
P( )A S()rel d
1
ここに, P( A) : 標準イルミナントAの相対分光分布
V( ) : 標準分光視感効率(標準比視感度)
d : 測定波長間隔
1 可視波長域の下限
2 可視波長域の上限
7.5 紫外域・赤外域応答度特性試験
7.5.1 紫外域応答度特性試験 紫外域応答度特性試験は,次による。
a) 照射用光源に図1の分光分布をもつ紫外放射源を照射したときの照度計の読み(Y)を取る。
b) )と同一状態で,主として紫外放射だけを透過するフィルタ(図2に示す分光透過率をもつ)を光路
に入れたときの読み(Y)を取る。
UV
c) )及びb)で求めた照度計の読みY,Yを用いて,次の式によって紫外域応答度uを算出する。
UV
YUV
u u0
Y
PUV
( )( )V( )d
0
u0
PUV
( )V( )d
0
ここに, ( ) : 紫外域応答特性を求めるためのフィルタの分光透過率
(
PUV ) : 紫外域応答特性を求めるための放射源の分光分布
――――― [JIS C 1609-1 pdf 12] ―――――
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備考 紫外域応答特性は, 主としてUV-A領域に放射のある紫外蛍光ランプと図2で指定された分光
透過特性をもった紫外透過フィルタを組み合わせて受光器を照射して求める。フィルタなしで
受光器に放射を照射したときの出力は,少なくとも受光器の最小検出能力の1 000倍以上必要
である。紫外蛍光ランプの分光分布データは測定によって求めるか,又は,付表1のデータを
用いてもよい。
図 1 紫外応答特性uを求めるための放射源の分光分布
図 2 紫外応答特性uを求めるためのUVフィルタの分光透過率τ(λ)
7.5.2 赤外域応答度特性試験 赤外域応答度特性試験は,次による。
a) 照射用光源に,分光分布が標準イルミナントAに近似した電球を用いて,7.1.1及び7.1.2の方法で試
験したときの照度計の読み(Y)を取る。
b) )と同一の状態で,光路にシャープカットガラスフィルタ(図3に示す分光透過率をもつ)を入れた
ときの読み(Y)を取る。
IR
c) )及びb)で求めた照度計の読みY,Yを用いて,次の式によって赤外域応答度rを算出する。
IR
――――― [JIS C 1609-1 pdf 13] ―――――
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YIR
r r0
Y
PIR
( )( )V()d
0
r0
PIR
( )d
)V(
0
ここに, () : 赤外域応答特性を求めるためのフィルタの分光透過率
(
PIR ) : 赤外域応答特性を求めるための光源の分光分布
備考 赤外域応答特性は,電球を標準イルミナントAと同じ分光分布となるように点灯して,図3に
指定された分光透過特性のIRフィルタと組み合わせてその放射を受光器に照射して求める。使
用する電球は反射形でなく,コーティングなどで加工されていないで赤外放射を吸収しない外
球のものを用いる。フィルタなしで受光部に光を照射した場合の出力は,少なくとも受光器の
最小検出能力の1 000倍以上必要である。
図 3 赤外応答特性rを求めるためのIRフィルタの分光透過率τ(λ)
7.6 表示部の姿勢の影響,零位の狂い及び応答時間の試験
7.6.1 姿勢の影響試験 姿勢の影響試験は,指針形照度計の場合にだけ行う。照度計受光部への光を完全
に遮断した状態で指針の零位を調整し,可動軸を鉛直位置から(8)前後左右に30度傾け,指針の零位からの
最大移動量を求める。測定の際には指示部を軽くたたいて摩擦の影響を除く。
注(8) 可動軸を水平にするように指定してあるものは,その位置からとする。
7.6.2 零位の狂い試験 零位の狂い試験は,指針形照度計の場合にだけ行う。指針の零位を調整した後,
最大目盛値(二つ以上のレンジがあるものについては最小レンジの最大目盛値)の2/3以上の照度を与え
てから,照度を徐々に減少させてゼロにし,そのときの指針の位置を読む。
7.6.3 応答時間 光出力の十分に安定した光源で照度計受光部を照射し,最終表示値がレンジのほぼ中央
値になるように調整してから光源を消灯するか,又は照射を遮断し,表示がゼロになるのを確認する。こ
の後再び光源を点灯するか,又は急激に照射して,最終表示値の99 %に達するまでの時間を測定する。
7.7 疲労特性試験
7.1.1及び7.1.2の方法で光を入射させてから1分後の読み(0Y)と10分後の読み(fY)
とを取り,次の式によって疲労特性 Ffを算出する。
――――― [JIS C 1609-1 pdf 14] ―――――
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Yf Y0
fF (%)
100
Y0
7.8 温度特性試験
照度計を23±2 ℃,−10± 2 ℃,0±2 ℃,10±2 ℃,30±2 ℃及び40±2 ℃の六
つの温度にそれぞれ2時間保持した状態で,7.1.1及び7.1.2の方法においてそれぞれの温度における照度
計の読みを取り,次の式によって温度特性 Tfを算出する。
Yt Y0
fT= %)
100(
Y0
tY : −10±2 ℃,0±2 ℃,10±2 ℃,30±2 ℃及び40±2 ℃の
ここに,
各温度における照度計の読み
0Y : 温度が23±2 ℃のときの照度計の読み
7.9 湿度特性試験
7.1.1及び7.1.2の方法において,温度23±2 ℃,相対湿度4575 %の環境における
照度計の読み(0Y)と,ほぼ同じ温度で湿度8595 %の範囲の環境に3時間放置した後,速やかに再び元
の湿度環境に戻してからの読み(hY)(9)とを取り,次の式によって湿度特性 Hfを算出する。
注(9) 結露した場合は,照度計表面の水滴をふき取ってから読み取る。
Yh Y0
fH (%)
100
Y0
7.10 断続光に対する特性試験
照度計に時間的に定常な光を入射させたときの読み(0Y)を取り,次に
この光を1/2周期は透過し,残りの1/2周期は遮断するように,100 Hz又は120 Hzの周波数で断続したと
Cfを算出する。このとき,照度の立上がり
きの読み( Y)を取って次の式によって断続光に対する特性
C
時間及び立下り時間は,1周期の1/10以内とする。
2YC Y0
fC (%)
100
Y0
7.11 その他の試験
次に示す性能評価方法は,受渡当事者間の合意のうえで実施することができる。
a) 測定基準面
b) 偏光特性
c) 受光面の均一性
d) 変調光特性
備考 上記評価方法については,附属書4附属書7でその詳細を示す。
8. 製品の呼び方
製品の呼び方は,階級による。
例1. 一般形AA級照度計
例2. 特殊形照度測定器(標準分光視感効率からの外れ 1fは一般形AA級照度計相当)
'
備考 特殊形照度測定器の呼び方については,階級のほかに,5.(性能)で規定する項目の中で,満
足する要件及び性能の程度を含めること。
9. 表示
照度計には,見やすいところに容易に消えない方法で,次の事項を誤認のおそれがないように
表示しなければならない。
a) 名称
b) 階級
c) 照度測定範囲(lx)
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JIS C 1609-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.180 : 光学及び光学的測定 > 17.180.30 : 光学測定機器
JIS C 1609-1:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC7526:1990
- 光度標準電球
- JISZ8103:2019
- 計測用語
- JISZ8113:1998
- 照明用語
- JISZ8120:2001
- 光学用語
- JISZ8720:2012
- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源