JIS C 2320:1999 電気絶縁油 | ページ 3

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C2320 : 1999
10. 表示 表示は,本体10.による。
11. 個別品質に関する一般事項
a) 各電気絶縁油についてJIS C 2101の附属書に規定した方法によって試験したとき,各絶縁油に対応す
る表に示した値を満足しなければならない。これらの値は機器に封入される前の未使用油にだけ適用
する。
b) IS C 2101の附属書に規定の方法に示した精度の値は,2回の測定値が一致する範囲の目安として使
用されるべきであり,附属書表19に規定した値の限界値を広げるものとみなすべきでない。
備考 変圧器及び遮断器用鉱油系絶縁油では特別な条件での適用の場合などは,他の特性をもった油
が用いられることがある。これらの油はこの附属書に示した値の幾つかを満足しないことがあ
る。
附属書表1 1種IEC1号の品質
項目 試験方法 品質
適用箇条
クラスI クラスII クラスIII
(附属書)
物理特性
外観 4.1 透明で浮遊物及び/又は沈殿物がない
密度 kg/l 20℃ 4.2 − 0.900以下 −
動粘度 mm2/s 40℃ 4.3 13以上 6.513 6.5以下
引火点 : (10) 4.4
密閉式 ℃ 140以上 125以上 100以上
開放式 ℃ 150以上 135以上 110以上
流動点 ℃ 4.6 −30以下 −30以下 −40以下
曇り点 ℃(11) 4.7 20以下
化学特性
中和価 mgKOH/g 4.9 0.03以下
水分 mg/kg 4.11 参考参照
腐食性硫黄 4.10 腐食性がない
酸化防止剤 4.14 (12)
電気特性
絶縁破壊電圧 kV 4.18 40以上(13)
誘電正接 90℃ 50Hz又は60Hz 4.19 0.002以下
ガス吸収性 一椀 4.17
A法 2以上
注(10) 1方法だけ使用すべき。
(11) わずかな乳白色だけ,固形生成物の分離は不可。
(12) 8.を参照。
(13) 船荷で引き渡される鉱油の品質。ドラムの引渡しに対しては,次の値が容認さ
れる。
: 絶縁破壊電圧最小30kV。
参考 IEC規格では水分に関して次のような注がある。
使用する前に処理を行うことが普通であるため,引渡し時の水分については規定しない。幾つかの国では,
規格として引渡し時に最高限度水分量を規定することが普通である。この場合は水分量は船荷引渡しに対して
は30mg/kg未満,ドラム引渡しに対しては,40mg/kg未満が好ましい。

――――― [JIS C 2320 pdf 11] ―――――

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C2320 : 1999
附属書表2 1種IEC2号の品質
項目 試験方法 品質
適用箇条
クラスI クラスII クラスIII
(附属書)
特理特性
外観 4.1 透明で沈降物及び/又は浮遊物のない
密度 kg/l 20℃ 4.2 0.895以下(15)
動粘度 mm2/s 40℃(14) 16.5以下 11.0以下 3.5以下
−15℃ 4.3 800以下 − −
−30℃ − 1 800以下 −
−45℃ − − 150以下
引火点(密閉式) ℃ 4.4 140以上 130以上 95以上
参考a)参照
流動点 ℃ 4.6 −30以下 −45以下 −60以下
界面張力 N/m 25℃ 4.12 参考b)参照
化学特性
中和価 mgKOH/g 4.9 0.03以下
腐食性硫黄 4.10 腐食性がない
水分 mg/kg 4.11 参考c)参照
酸化防止剤 4.14 検出できない(16)
酸化安定性 : (17) 4.15
中和価 mgKOH/g 0.40以下
スラッジ 質量% 0.10以下
電気特性
絶縁破壊電圧 4.18
受入れ状態 kV 30以上
処理後 kV 50以上(18)
誘電正接 90℃,4060Hz 4.19 0.005以下
注(14) 20℃で対応する動粘度は,クラスI油に対しては約40mm2/s,クラスII油に対して
は25mm2/s,クラスIII油に対しては約6mm2/sである。
(15) 密度の最大限界値は,油浸絶縁機器が非常な低温に置かれたとき油中に浮遊する
氷結晶の害を最小にする目的で規定される。
(16) 無添加油には,酸化防止剤が含まれてはならない(3.4の注参照)。
(17) 酸化油の測定は中和価とスラッジに限られる。しかしながら,ある国々では,誘
電正接も測定されるのが普通である。この場合,誘電正接の値は購買者と供給者
の同意によって決められる。
(18) この試験は,配送時に取られたサンプル油が30kVより低い破壊電圧を示し,汚染
物が比較的緩やかな処理によって有効に除去されることを示すことが望まれる場
合にだけ要求される。
参考 IEC規格では引火点,界面張力及び水分に関してそれぞれ次のような注がある。
a) ある国々では,法的又は安全規制によって100℃より高い引火点が通常要求され
る。
b) この規格では表面張力は含まない。しかし,幾つかの国では規格で最小値を規
定することが普通であり,その場合界面張力は40×10-3N/m以上とされている。
c) この規格では水分は含まない。しかし,幾つかの国では規格で最大値を規定す
ることが普通である。その場合水分含有量は,タンク配送の場合30mg/kg,ドラ
ム配送の場合40mg/kg以下とされている。

――――― [JIS C 2320 pdf 12] ―――――

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C2320 : 1999
附属書表3 1種IEC2A号の品質
項目 試験方法 品質
適用箇条
クラスIA クラスIIA クラスIIIA
(附属書)
物理特性
外観 4.1 透明で沈降物及び/又は浮遊物のない
密度 kg/l 20℃ 4.2 0.895以下(20)
動粘度 mm2/s 40℃(19) 4.3 16.5以下 11.0以下 3.5以下
−15℃ 800以下 − −
−30℃ − 1 800以下 −
−45℃ − − 150以下
引火点(密閉式) ℃ 4.4 140以上 130以上 95以上
参考a)参照
流動点 ℃ 4.6 −30以下 −45以下 −60以下
界面張力 N/m 25℃ 4.12 参考b)参照
化学特性
中和価 mgKOH/g 4.9 0.03以下
腐食性硫黄 4.10 腐食性がない
水分 mg/kg 4.11 参考c)参照
酸化防止剤 4.14 (21)
酸化安定性 : 参考d)参照 4.15 (22)
電気特性
絶縁破壊電圧 4.18
受入れ状態 kV 30以上
処理後 kV 50以上(23)
誘電正接 90℃4060Hz 4.19 0.005以下
注(19) 20℃で対応する動粘度は,クラスIA油に対しては約40mm2/s,クラスIIA油に対し
ては約25mm2/s,クラスIIIA油に対しては約6mm2/sである。
(20) 密度の最大限界値は,油浸絶縁機器が非常な低温に置かれたとき油中に浮遊する氷
結晶の害を最小にする目的で規定される。
(21) 酸化防止剤のタイプと含有量は使用者と製造業者の受渡当事者間で契約条項とし
て取り決められるべきである(3.5の注参照)。
(22) 限界値はまだ規定されていない。単なるガイドではあるが,変圧器の運転において
満足な特性を与えるとして知られている油は総じて120hを超える誘導期間をもっ
ている。
(23) この試験は,配送時に取られたサンプル油が30kVより低い破壊電圧を示し,汚染
物が比較的緩やかな処理によって有効に除去されることを示すことが望まれる場
合だけ要求される。
参考 IEC規格では引火点,界面張力,水分及び酸化安定性に関してそれぞれ次のような
注がある。
a) ある国々では,法的又は安全規制によって100℃より高い引火点が通常要求され
る。
b) 幾つかの国では規格で最小値を規定することが普通であり,その場合界面張力は
40×10−3N/m以上とされている。
c) 幾つかの国では規格で最大値を規定することが普通である。その場合水分含有量
は,タンク配送の場合30mg/kg,ドラム配送の場合40mg/kg以下とされている。
d) 添加油の場合には,誘導期間だけが測定される。ある国では誘電正接が測定され
るのが普通である。この場合,誘電正接の最大値は使用者と製造業者の受渡当事
者の同意によって決められる。

――――― [JIS C 2320 pdf 13] ―――――

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C2320 : 1999
附属書表4 2種IECの品質
項目 試験方法 品質
適用箇条
クラスI クラスII クラスIII
(附属書)
物理特性
外観 4.1 透明で沈殿物及び/又は懸濁物を含まない
密度 kg/l 20℃ 4.2 0.8500.880 0.8500.880 0.8500.885
動粘度 mm2/s 40℃ 4.3 6以下 511 1050
引火点(密閉式) ℃ 4.4 110以上 130以上 150以上
流動点 ℃ 4.6 −45以下 −45以下 −30以下
化学特性
中和価 mgKOH/g 4.9 0.03以下
塩素含量 mg/kg 4.13 30以下
水分 mg/kg 4.11 75以下
腐食性硫黄 4.10 腐食性がない
電気特性
絶縁破壊電圧 kV 4.18 30以上(24)
誘電正接 90℃,4060Hz 4.19 0.002以下(24)
体積抵抗率 T 地 4.19 0.5以上(24)
ガス吸収性 4.17
(A法又はB法)(25)
一椀 A法 20以上
ml B法 2.5以上
注(24) 規定の値は最も好ましくない配送条件を考慮している。これらの値は受取り時のものである。
(25) 法又はB法のどちらかで測定された規格値に合うことを要求しており,両方の方法で測定
しなくてよい。
IEC 61039による識別番号
コンデンサ及びケーブル用アルキルベンゼン;L-NY-8671

――――― [JIS C 2320 pdf 14] ―――――

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C2320 : 1999
附属書表5 3種IECの品質
項目 試験方法 品質
適用箇条 クラスI クラスII
(附属書) タイプI タイプII
物理特性
外観 4.1 透明で沈殿物及び/又は懸濁物がない
密度 kg/l 20℃ 動粘度350mm2/s以下 4.2 0.8000.860 − −
動粘度350mm2/sを超える − 0.8400.890 0.8800.920
動粘度 mm2/s 40℃ 4.3 350以下(27) 350以上(28) 350以上(28)
100℃ 30以下 30150 1511500
引火点 : (26) 4.4
密閉式℃ 100以上 130以上 150以上
開放式℃ 110以上 150以上 180以上
流動点 ℃ 4.6 −30以下 0以下 20以下
化学特性
中和価 mgKOH/g 4.9 0.03以下
水分 mg/kg 4.11 60以下
酸化防止剤 4.14 検出できない
電気特性
絶縁破壊電圧 kV 4.18 40以上(29)
誘電正接 90℃,50Hz又は60Hz 4.19 0.002以下
ガス吸収性 一椀 4.17
A法 10以上 −
注(26) どちらか一方の方法を用いる。
(27) 40℃での動粘度350mm2/s以下であるクラスIのポリブテン油はコンデンサ及び油通路のあるケーブル
に用いられる。パイプケーブルの充てん油及び油の流動性の要求される他の用途も含まれる。
(28) 40℃での動粘度350mm2/s以上であるクラスIIのポリブテン油はコンデンサ及びケーブルの含浸コンパ
ウンドとして用いられる。
(29) タンクで引き渡されるときの要求値,ドラム引渡しでは30kV以上でもよい。

――――― [JIS C 2320 pdf 15] ―――――

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JIS C 2320:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60296:1982(MOD)
  • IEC 60296:1982/AMENDMENT 1:1986(MOD)
  • IEC 60465:1988(MOD)
  • IEC 60836:1988(MOD)
  • IEC 60867:1993(MOD)
  • IEC 60963:1988(MOD)

JIS C 2320:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 2320:1999の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC2101:1950
絶縁油試験方法
JISC2101:1999
電気絶縁油試験方法
JISZ1601:2017
鋼製タイトヘッドドラム
JISZ1602:2003
金属板製18リットル缶
JISZ1620:1995
鋼製ペール
JISZ1620:2020
鋼製ペール