この規格ページの目次
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C 2558 : 2015
占積率の測定は,JIS C 2550-5による。
8.4.4.2 繰返し曲げ回数
繰返し曲げ回数の測定は,JA.1.2による。
8.4.5 再試験
ある試験結果が所定の仕様に適合しなかったときは,同じ最終焼なましコイル内から新たに採取した別
の供試材を用いて2倍の枚数の試験片を採取し,この試験片を用いて規定している倍の試験数について試
験を繰り返す。追加試験の結果が全てこの規格の要求を満たす場合は,製品は所定の仕様に適合している
とみなす。
製造業者は,再試験の結果によって所定の仕様に不適合と判定された製品について,再加工後,再度試
験を行うことを提案できる。
8A マーキング,ラベリング及びこん包
製品のマーキング,ラベリング及びこん包については,発注時の受渡当事者間の協定による。
なお,コイルは,輸送,その他の取扱い中に変形及び変質しないように包装しなければならない。
9 クレーム
内部又は外部の欠点は,これらが作業上又は製品の適切な使用上において支障となることが明確な場合
にだけ,クレームの対象とする。
購入者は,争点となっている製品及びクレームの証拠を提出し,製造業者がクレームの正当性を確認で
きるようにしなくてはならない。
10 発注時に提供すべき情報
購入者は,次の事項のうち該当する事項の情報を引合い書又は発注書に明示しなければならない。
a) 数量
b) 製品の供給形態(6.2参照)
c) この規格番号(JIS C 2558)
d) 鋼帯の名称又は種類の記号(箇条5参照)
e) コイルの寸法(コイルの内径及び外径に関する制限事項を含む。)(6.2及び7.2.2参照)
f) コイルの質量に関する制限事項(6.2参照)
g) 溶接部又は巻込み部のマーキングに関する特別な要求事項(6.2参照)
h) 絶縁皮膜及びその種類に関する特別な要求事項(6.4参照)
i) 巻ぐせに関する特別な要求事項(7.2.4参照)
j) 絶縁皮膜抵抗に関する特別な要求事項(7.3.4参照)
k) (我が国では,電磁鋼帯に対しては,一般的にISO 7799による商取引を活用していないため,対応国
際規格の規定を不採用とした。)
10A 試験成績表
製造業者は,製品を納品するに当たり,購入者に対し試験番号ごとに磁束密度及び鉄損の試験成績表を
提出する。ただし,購入者があらかじめ要求する試験の成績の提出については,受渡当事者間の協定によ
る。
――――― [JIS C 2558 pdf 11] ―――――
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附属書JA
(規定)
繰返し曲げ試験方法及び試験機器仕様
JA.1 繰返し曲げ試験方法
JA.1.1 試験片
試験片は,変形しないよう注意深く採取する。試験片は,幅約30 mm,長さ250320 mmの長方形とす
る。また,試験片の数は,次による。
無方向性薄電磁鋼帯の場合,試験片は,溶接部を避け,屈曲線が圧延方向と平行となるよう,圧延方向
と直角に採取する。試験片は,鋼帯のエッジから40 mm以上離れた部分及び中央部分から2枚採取する。
鋼帯幅が狭く,圧延方向と直角に試験片を採取できない場合は,試験片を圧延方向と平行に採取する。
方向性薄電磁鋼帯の場合,試験片は,溶接部を避け,屈曲線が圧延方向と直角になるよう,圧延方向と
平行に5枚採取する。試験片は,鋼帯のエッジを含んではならない。
JA.1.2 試験方法
試験方法は,次による。
a) 試験は常温で行う。
b) A.1.1の試験片を図JA.1のような半径5 mmの丸みをもった金属製の試験機(JA.2参照)に挟み,試
験片を一方に90°曲げた後,初期位置に戻し(これを曲げ回数1回とする。),次に,同様にして他方
に90°曲げ,初期位置に戻す(これを曲げ回数2回とする。)。
試験片の各々について,受渡当事者間で定めた繰返し曲げ回数,又は割れが生じるまで試験を繰り
返し,その回数を数え,その最小値を繰返し曲げ回数とする。
試験片の地鉄部の割れが目視,クラック音などによって確認できた時点で試験を終了する。この最
後の曲げは,回数に数えない。
なお,受渡当事者間で定めた曲げ回数で試験を終了してもよい。
JA.2 繰返し曲げ試験機器仕様
繰返し曲げ試験機は,図JA.2に示す構造のものであることが望ましい。試験片の曲げ位置を安定にさせ
るため,試験片には張力を加える。約70 Nを加えることが望ましい。
単位 mm
図JA.1−繰返し曲げ回数の測定方法
――――― [JIS C 2558 pdf 12] ―――――
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単位 mm
図JA.2−繰返し曲げ試験機の例
――――― [JIS C 2558 pdf 13] ―――――
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附属書JB
(規定)
無方向性薄電磁鋼帯(高抵抗材料)
JB.1 一般事項
無方向性薄電磁鋼帯(高抵抗材料)は,本体を次のように修正して適用し,次に記載のない箇条は,本
体を適用する。
なお,次に示す箇条番号は,本体の箇条番号に対応している。
JB.5 鋼帯の種類の記号
無方向性薄電磁鋼帯(高抵抗材料)の種類の記号は,表JB.1による。
鋼帯の種類の記号の表し方は,次による。
a) ミリメートルで表される鋼帯の呼称厚さの100倍
b) 材質を示す文字
− 無方向性薄電磁鋼帯(高抵抗材料) : NTR
c) 表JB.1に示される周波数及び最大磁束密度におけるキログラム当たりのワット値(W/kg)で表され
る鉄損の最大値の100倍
種類の記号の表し方を,次に示す。
NTR
呼称厚さ(mm)を100倍した値
材質を示す文字 : NTR
鉄損の最大値(W/kg)を100倍した値
表JB.1−無方向性薄電磁鋼帯(高抵抗材料)の種類並びに磁気特性及びその他の材料特性
種類 呼称厚さ 鉄損の最大値 磁束密度B10 占積率の 密度b)
W/kg の最小値a) 最小値
磁束密度 周波数 (参考)
mm 1.0 T Hz T kg/dm3
10NTR0900 0.10 9.0 400 (1.20) 0.91 7.50
注a) 磁束密度B10は,直流又は周波数が50 Hz若しくは60 Hzでの磁界の強さが1 000 A/mにおける材料固有の磁
束密度ピーク値を示す。
エプスタイン試験器では,次の式で表される材料固有の磁束密度(磁気分極)が測定される。
J=B−
ここに, J : 材料固有の磁束密度(磁気分極)
B : 磁束密度
磁気定数 [4 10−7(H/m)]
H : 磁界の強さ
磁界の強さが1 000 A/mの場合,BとJとの差は0.001 Tである。
b) 密度は,試験片の断面積の計算に用いる既定値を示す。受渡当事者間の協定によって他の値を用いてもよい。
――――― [JIS C 2558 pdf 14] ―――――
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JB.7.1.1 磁束密度
磁束密度は,規定しない。
注記 直流又は周波数が50 Hz若しくは60 Hzでの磁界の強さが1 000 A/mの場合の磁束密度ピーク
値B10の最小値の参考値を,表JB.1に示す。
JB.7.3.3 繰返し曲げ回数
繰返し曲げ回数は,規定しない。ただし,受渡当事者間の協定によって,材料の延性の評価方法を決め
てもよい。
JB.8.3.3.2 繰返し曲げ回数
8.3.3.2は,適用しない。
JB.10A 試験成績表
製造業者は,製品を納品するに当たり,購入者に対し試験番号ごとに鉄損の試験成績表を提出する。た
だし,購入者があらかじめ要求する試験の成績の提出については,受渡当事者間の協定による。
――――― [JIS C 2558 pdf 15] ―――――
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JIS C 2558:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60404-8-8:1991(MOD)
JIS C 2558:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2558:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2550-1:2011
- 電磁鋼帯試験方法―第1部:エプスタイン試験器による電磁鋼帯の磁気特性の測定方法
- JISC2550-2:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第2部:寸法・形状の測定方法
- JISC2550-3:2019
- 電磁鋼帯試験方法―第3部:中間周波磁気特性の測定方法
- JISC2550-5:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第5部:電磁鋼帯の抵抗率,密度及び占積率の測定方法