この規格ページの目次
JIS C 2813:1992 規格概要
この規格 C2813は、600V以下の一般屋内配線及び屋側配線において,銅電線の接続に使用する差込形電線コネクタについて規定。コネクタに適用する電線の範囲は,単線では直径1.2~3.2mm,より線及び可とうようり線では公称断面積1.25~38mm×2とする。
JISC2813 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C2813
- 規格名称
- 屋内配線用差込形電線コネクタ
- 規格名称英語訳
- Spring pressure type wire connectors for electrical installations of buildings
- 制定年月日
- 1992年8月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60998-1:1990(MOD), IEC 60998-2-2:1991(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 29.120.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電気設備 I 2021, 電気設備 II-1 2021, 電気設備 II-2 2021, 電気設備 III 2021
- 改訂:履歴
- 1992-08-01 制定日, 1998-06-20 確認日, 2003-09-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2009-02-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS C 2813:1992 PDF [10]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 2813-1992
屋内配線用差込形電線コネクタ
Spring pressure type wire connectors for electrical installations of buildings
1. 適用範囲 この規格は,600V以下の一般屋内配線及び屋側配線において,銅電線の接続に使用する差
込形電線コネクタ(以下,コネクタという。)について規定する。コネクタに適用する電線の範囲は,単線
では直径1.23.2mm,より線及び可とうより線では公称断面積1.2538mm2とする。
備考1. コンセント,スイッチなど器具の接続端子は,この規定に含まない。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 0060 環境試験方法(電気・電子)グローワイヤ(赤熱棒押付け)試験方法
JIS C 1102 指示電気計器
JIS C 1302 絶縁抵抗計(電池式)
JIS C 3307 600Vビニル絶縁電線 (IV)
JIS C 3316 電気機器用ビニル絶縁電線 (KIV)
JIS C 8306 配線器具の試験方法
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS Z 8704 温度の電気的測定方法
IEC 112 (1979) ethod for determining the comparative and the proof tracking indices of solid insulating
materials under moist conditions
3. この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 998-1 (1990) onnecting devices for low voltage circuits for household and similar purposes.
Part 1 : General requirements
IEC 998-2-2 (1991) onnecting devices for low voltage circuits for household and similar purposes.
Part 2-2 : Particular requirements for connecting devices as separate entities with screwless-type
clamping units
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 差込形電線コネクタ 板状スプリングと導電板の間などに電線終端を挟み込んで電線相互の接続を行
う器材。
(2) 定格電圧 規定の条件の下で,最大使用電圧を保証する電圧。
(3) 接続適合電線 コネクタに接続することができる電線(直径mm又は断面積mm2で示す。)で,電気
的,機械的及び熱的性能を満足するもの。
(4) 単線用差込形電線コネクタ 接続適合電線が単線だけであるコネクタ。
――――― [JIS C 2813 pdf 1] ―――――
2
C 2813-1992
(5) より線共用差込形電線コネクタ 接続適合電線が単線及びより線であるコネクタ。
(6) 可とうより線共用差込形電線コネクタ 接続適合電線が単線,より線及び可とうより線であるコネク
タ。
(7) 極 コネクタに接続できる電圧相,中性極などをいい,電線差込口が2個以上あっても同一相のもの
である場合は,極数は1である。
(8) ボックス不要形差込形電線コネクタ 接続に際してボックスを必要としないコネクタ。
3. 種類 コネクタの種類は,表1のとおりとする。
表1 コネクタの種類
接続可能な電線の別に 最高使用周囲温度によ 極数による種類 差込電線数によ 使用形態による種類
よる種類 る種類 る種類
単線用 普通形 (40℃) 同極形(極数1) −(2) ボックス内形
より線共用 特殊形(1) (55℃,85℃,
多極形(極数2, 3, 4, 5) ボックス不要形
可とうより線共用 110℃,140℃,200℃)
注(1) これ以外の値を使用する場合は,5の倍数とする。
(2) 差込電線数は,特に定めない。
4. 定格電圧 コネクタの定格電圧は,表2のとおりとする。
表2 コネクタの定格電圧
定格電圧 V
250 (300) 450 750
備考 括弧内の値は暫定値であり,将来廃
止する。
5. 性能
5.1 構造 7.2によって試験を行ったとき,6.及び10.に適合しなければならない。
5.2 充電部への接触防止 7.3によって試験を行ったとき,試験指が充電部に触れてはならない。
5.3 導体の抜差し 7.4によって試験を行ったとき,コネクタの各部に有害な損傷があってはならない。
5.4 耐ねん回 7.5によって試験を行ったとき,電線の脱落,ずれ,素線の切れなどの有害な損傷があっ
てはならない。
5.5 引張強度 7.6によって試験を行ったとき,電線の脱落,ずれ,素線の切れなどの有害な損傷があっ
てはならない。
5.6 耐湿 絶縁物にセラミック以外のものを使用したコネクタに適用し,7.7によって試験を行ったとき,
5.7及び5.8に適合しなければならない。
5.7 絶縁抵抗 7.8によって試験を行ったとき,絶縁抵抗値は,5M 坎 上でなければならない。
5.8 耐電圧 7.9によって試験を行ったとき,これに1分間耐えなければならない。
5.9 自重落下強度 7.10によって試験を行ったとき,導電部の露出など使用に差し支える有害な破損が
あってはならない。
5.10 温度 7.11によって試験を行ったとき,導電部の温度上昇値は,45K以下でなければならない。
5.11 電気的性能 7.12によって試験を行ったとき,1接続部当たりの電圧降下値は,192回目終了におい
て24回目終了後の値の1.5倍を超えず,かつ,22.5mV以下でなければならない。
――――― [JIS C 2813 pdf 2] ―――――
3
C 2813-1992
5.12 耐熱性 コネクタの絶縁物に適用し,次に適合しなければならない。
(1) 絶縁物にセラミック以外のものを使用したコネクタに適用し,7.13(1)によって試験を行ったとき,絶
縁物に使用上有害な割れ及び変形がないこと。
(2) 7.13(2)によって試験を行ったとき,絶縁物に使用上有害な変形がなく,かつ,5.2に適合すること。
6. 構造
6.1 構造一般 コネクタは,良質の材料を使用し,形状が正しく丈夫で,かつ,次に適合しなければな
らない。
(1) 接続作業及びその後の使用状態において,電線の導体及び被覆に有害な損傷を与えないこと。
(2) 電線の導体が容易に接続でき,十分な圧力で金属体の間に個々に支持されるものであること。
(3) 電線の導体の取外しが手でできるものであること。この場合,ドライバなどの簡単な工具を補助とし
て用いるのはよいが,この工具の使用によってコネクタに有害な影響を与えるおそれがないものであ
ること。
(4) 各導体を個々に接続及び取外しができるものであること。ただし,導体の取外しは,各導体を一括し
て同時にできるものでもよい。
(5) 製造業者が指定する方法で正しく電線の導体を差し込んだとき,不適切な接続にならないこと。
(6) 接続に必要な導体の長さをコネクタに明りょうに表示すること。
(7) 多極形コネクタには,各端子の別及び回路の結線図を外郭に明りょうに表示すること。
(8) 可とうより線共用コネクタは,より線及び単線も接続可能であり,より線共用コネクタは,単線も接
続可能であること。
(9) コネクタの接続適合電線は,3段階の太さの導体が接続できることを原則として,その範囲を単線で
は1.23.2mm,より線及び可とうより線では1.2538mm2とし,3.2mm及び8mm2以下のものにあっ
ては,表3のとおりとすること。ただし,製造業者が接続適合電線の範囲を指定する場合は,この限
りでない。
表3 接続適合電線
種類 呼び 接続適合電線(3) 参考
単線 より線 可とうより線 適合する回路を保護
する過電流遮断器の
mm mm2 mm2 最大容量A(4)
単線用 2.0以下用 2.0 1.6 (1.2) − − 20 (15)
2.6以下用 2.6 2.0 1.6 30
より線 3.5以下用 2.0 1.6 (1.2) 3.5 2.0 (1.25) − 20 (15)
共用 5.5以下用 2.6 2.0 1.6 5.5 3.5 2.0 30
8 以下用 (3.2) 2.6 2.0 8 5.5 3.5 40
可とう 3.5以下用 2.0 1.6 (1.2) 3.5 2.0 (1.25) 3.5 2.0 (1.25) 20 (15)
より線 5.5以下用 2.6 2.0 1.6 5.5 3.5 2.0 5.5 3.5 2.0 30
共用 8 以下用 (3.2) 2.6 2.0 8 5.5 3.5 8 5.5 3.5 40
注(3) 括弧内の数値の電線は,一般的な配線には使われていない。
(4) 括弧内の数値は,ヒューズ使用の場合を示す。
(10) 接続部分の圧力は,板状スプリングなどによって加えるものとし,合成樹脂の成形品などを介して電
線と導電部に伝達するものでないこと。
(11) さび又は腐食を生じるおそれがある部分は,めっき,その他のさび止めを施してあること。
――――― [JIS C 2813 pdf 3] ―――――
4
C 2813-1992
(12) 異極充電金属部相互間,並びに充電金属部と人が触れるおそれのある非充電金属部及び非金属部の表
面との間の空間距離及び沿面距離は,表4の値以上であること。
表4 空間距離及び沿面距離
定格電圧 空間距離及び沿面距離
V mm
250 3.0
(300) 3.0
450 4.0
750 6.0
備考1. 括弧内の値は暫定値であり,将来廃
止する。
2. 定格電圧が300V以下のボックス不
要形のものにあっては,端子部以外
の固着部分は,2mm以上とする。
(13) 電線差込穴の入口から充電部までの距離は,5mm以上であること。
(14) ボックス不要形コネクタは,電線の被覆が外部に出ないよう,ケーブルのシースが入る穴があること。
(15) ボックス不要形コネクタの合成樹脂成形品製の外郭の厚さは,1.5mm以上とすること。ただし,強度
に影響を及ぼすおそれがない部分は,0.8mm以上としてもよい。
(16) 極性をもつコネクタには,次の記号を端子,その近傍の外郭などに明りょうに表示すること。
(a) 接地極及びアース端子は,PE又は とする。ただし,やむを得ない場合は,E,,G又はアース
としてもよい。
(b) 接地側極(多線式の中性線を含む。)は,Nとする。ただし,やむを得ない場合は,Wとしてもよ
い。
6.2 材料 コネクタ各部の材料は,次によらなければならない。
(1) 導電部分は,JIS H 3100に規定するもの,又はこれと同等以上の電気的及び機械的性質をもった銅若
しくは銅合金を使用すること。
(2) 導電部以外の金属は,さび止めを施した鋼,ステンレス鋼,銅合金などのさびにくい材料を使用する
こと。
(3) 絶縁物に合成樹脂を使用する場合は,JIS C 0060の4.(試験装置)から11.(試験結果の評価基準)ま
でに規定する試験に適合するものであること。ただし,グローワイヤを押し付ける時間は5秒,試験
温度は充電部及び接地回路部品に接触するものは850℃,その他のものは650℃とする。
(4) 絶縁物にセラミック以外のものを使用し,かつ,沿面距離が6.1(12)に規定する値の2倍未満の場合は,
IEC 112に規定する保証トラッキング指数 (PTI) が175以上のものであること。
(5) 絶縁物に合成樹脂を使用する場合は,厚さ2mm以上の材料を厚さ3mm以上の鋼板上に水平に置き,
その上に直径が5mmの鋼球を用いて20Nの静加重を加えた状態で,次の温度の恒温槽内に1時間保
持した後,冷水に漬け,へこんだ穴の直径が2mm以下のものであること。
(a) 充電部及び接地回路部品に接触するものは,125±2℃とする。
(b) (a)以外のものは,7.11の試験における温度上昇値に40±2℃を加えた温度とする。ただし,最低は
70±2℃とする。
7. 試験方法
――――― [JIS C 2813 pdf 4] ―――――
5
C 2813-1992
7.1 電線の接続方法 電線はJIS C 3307又はJIS C 3316に規定するものを用い,電線の一端の被覆をコ
ネクタに表示された長さにはぎ取り,その導体を製造業者が指定する方法でコネクタに電線が止まるまで
押し込み,正しく接続する。
また,導体の取外しは,製造業者が指定する方法で行う。
7.2 構造試験 構造,材料,仕上げ及び表示事項を調べる。
7.3 充電部への接触防止試験 通常の使用状態において,コネクタの開口部などの充電金属部に対する
人の接触予防措置の点検を,JIS C 8306の3.(構造試験)の(4)によって試験指に10Nの圧力を加えて試験
する。
7.4 導体の抜差し試験 コネクタに電線の導体を電線差込口に各5回抜き差しする試験を行う。この場
合,各回新しい電線を用いるが,5回目は4回目の抜き差しに用いた導体を使用する。各回とも差込み後
電線を90度回転してから抜き取らなければならない。
なお,試験は,コネクタの接続適合電線の種類ごとに,まず最小太さのもの,次いで最大太さのものに
ついて,各電線差込口ごとに行う。
全試験の終了後に,コネクタ各部の損傷などの有無を調べる。
7.5 ねん回試験 図1及び表5に示すような試験装置を用い,円盤を1分間に10±2回転の速度で水平
に150回連続して回転させた後,電線の損傷などの有無を調べる。
なお,試験は,コネクタの接続適合電線の種類ごとに最小太さ及び最大太さのものについて各電線差込
口ごとに行う。ただし,形状及び寸法が同一の板状スプリングを使用する電線差込口については,最も条
件の厳しいと思われる1か所で行ってもよい。
図1 ねん回試験装置
――――― [JIS C 2813 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS C 2813:1992の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60998-1:1990(MOD)
- IEC 60998-2-2:1991(MOD)
JIS C 2813:1992の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2813:1992の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC3307:2000
- 600Vビニル絶縁電線(IV)
- JISC3316:2000
- 電気機器用ビニル絶縁電線
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC8306:1996
- 配線器具の試験方法
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISZ8704:1993
- 温度測定方法―電気的方法