JIS C 3652:1993 規格概要
この規格 C3652は、使用電圧が交流300V以下の低圧屋内配線分岐回路であって,事務室,展示場,店舗などの場所におけるカーペットなどの下に布設する電力用フラットケーブルの施工方法について規定。
JISC3652 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C3652
- 規格名称
- 電力用フラットケーブルの施工方法
- 規格名称英語訳
- Installation methods of power flat conductor cables
- 制定年月日
- 1985年11月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 29.240.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1985-11-01 制定日, 1987-07-01 改正日, 1993-07-01 改正日, 1998-06-20 確認日, 2003-09-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS C 3652:1993 PDF [13]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 3652-1993
電力用フラットケーブルの施工方法
Installation methods of power flat conductor cables
1. 適用範囲 この規格は,使用電圧が交流300V以下の低圧屋内配線分岐回路であって,事務室,展示
場,店舗などの場所におけるカーペットなどの下に布設する電力用フラットケーブルの施工方法について
規定する。
備考1. 事務室,展示場,店舗などの場所とは,次の場所をいう。
(1) 事務,応接,会議などに使用する場所
(2) 展示,研修,教育などに使用する場所
(3) 店員の常駐している店舗
2. 次の場所は含まない。
(1) 住宅
(2) 旅館,ホテル,宿泊所などの宿泊室
(3) 幼稚園,小学校,中学校,盲学校,養護学校などの教室
(4) 病院,診療所などの病室
3. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 3005 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS K 6301 加硫ゴム物理試験方法
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
4. この附属書の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって
参考として併記したものである。
2. 施設場所 電力用フラットケーブルは,乾燥した場所であって,点検が容易な隠ぺい場所に布設しな
ければならない。ただし,次の場所には布設してはならない。
(1) 高温な場所
(2) 可燃性ガス,腐食性ガスなどの存在する場所
(3) 危険物などの存在する場所
3. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
――――― [JIS C 3652 pdf 1] ―――――
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C 3652-1993
(1) 電力用フラットケーブル フラット絶縁導体,下部保護層,上部接地用保護層及び上部保護層で構成
したもの。フラット絶縁導体と下部保護層を一体加工したもの又は上部保護層が上部接地用保護層を
兼ねたものがある。
参考 ここでいう“フラット絶縁導体”は,電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和37年通商産
業省令第85号)に規定する“平形導体合成樹脂絶縁電線”と同一のものであるが,この規格で
は一般に通用している呼称を採用した。
(2) 電力用フラットケーブル附属品 電力用フラットケーブルに使用する接続部,コンセントボックス,
端子台及び端末絶縁部。
(3) 電力用フラットケーブルシステム 電力用フラットケーブルと専用の電力用フラットケーブル附属品
を使用し,漏電遮断器,タイルカーペットなどを併用して電気的及び機械的保護を行った低圧屋内配
線分岐回路(以下,システムという。)。
(4) フラット絶縁導体 銅条を導体とし,各導体が並列になるよう導体の周囲を絶縁体で被覆したもの。
導体中1導体を接地用導体とする。
(5) 下部保護層 フラット絶縁導体を床面の微小突起及び湿気から保護する絶縁テープ。
(6) 上部接地用保護層 フラット絶縁導体の上部を覆い,接地した金属の条。
(7) 上部保護層 フラット絶縁導体の上部を覆い,機械的に保護する金属の条又は板。
(8) 接続部 電力用フラットケーブルの導体をコネクタで接続し,絶縁シートなどを使用し,電気的及び
機械的保護を行ったもので,直接接続部と分岐接続部がある。
(9) 端末絶縁部 電力用フラットケーブルの端末でフラット絶縁導体を絶縁シートなどで絶縁処理したも
の。
(10) コンセントボックス ベース板,側部板,上部板,端子台,コンセントなどから構成されるボックス。
(11) 電源ボックス,中継ボックス システムの電力用フラットケーブルと他の配線とを接続するボックス。
(12) タイルカーペット ビニル,アスファルトなどの強固なパッキング層をもつ方形のカーペット。
4. システムの材料 電力用フラットケーブル並びにその接続部,端末絶縁部及びコンセントボックスは,
附属書に適合していなければならない。
5. 設計 システムの設計は,次によって行わなければならない。
(1) システムに電気を供給する分岐回路の電流容量は,30A以下とすること。
(2) システムと他の配線を接続するときは,接続点の電源側にシステム専用の開閉器及び過電流遮断器を
取り付けること。この場合の過電流遮断器の定格電流は,電力用フラットケーブルに表示された定格
電流以下とすること。
(3) システム電源側には,漏電遮断器を取り付けること。原則として,漏電遮断器は高速形で,定格感度
電流は30mA以下のものとする。
(4) 電力用フラットケーブルは,造営材を貫通して布設しないこと。
また,その布設経路は,容易に点検できる場所を選定すること。
(5) 電力用フラットケーブルは,防護性及び防炎性をもつタイルカーペットなどの点検できる床仕上材の
下に布設すること。ただし,電源引出しのための立上り部分などで壁面にフラットケーブルを布設す
る場合,床仕上面からの長さが300mmを超える場合には,厚さ1.2mm以上の金属ダクトで,300mm
以下の場合にあっては適切な防護装置で保護すること。
――――― [JIS C 3652 pdf 2] ―――――
3
C 3652-1993
備考1. 防護性及び防炎性をもつタイルカーペットは,次によることが望ましい。
(1) パッキング材は,十分強固なものを使用すること。
(2) パッキング材の寸法は,幅900mm以下,長さ900mm以下及び厚さ2mm以上とすること。
(3) 寸法安定性がよく,電力用フラットケーブルの隠ぺい性に優れていること。
2. 前項のタイルカーペットは,次によって布設することが望ましい。
(1) 電力用フラットケーブル布設箇所及び周辺部は,床面との滑りがないよう適度な粘着強度
をもたせ,粘着剤などは,電力用フラットケーブルに損傷を与えないものとすること。
(2) タイルカーペットは,相互にすきまがないように布設すること。
(6) 電力用フラットケーブルを布設する床は,コンクリートなどの強固な構造体で,かつ,平滑であるこ
と。
6. 施工 システムの施工は,次によって行わなければならない。
(1) 床面は,よく清掃し,付着物などを取り除き,平滑にすること。
(2) 電力用フラットケーブルの布設経路には,防湿及び防じんのための塗料を塗布するか,又は上部保護
層より広幅の粘着テープを布設するなどのシールをすること。ただし,床タイルなどが既に布設され
ている場合又は下部保護層を広幅の粘着テープと兼用できるものは,この限りでない。
(3) 電力用フラットケーブルの布設経路は,タイルカーペットなどの中央部が望ましい。
(4) フラット絶縁導体の下部には,下部保護層を布設すること。ただし,フラット絶縁導体と下部保護層
とが一体加工されたものは,この限りでない。
(5) フラット絶縁導体は,下部保護層の上に突起やうねりなどがないように布設すること。この場合にお
いて,床面への固定は,幅30mm以上の粘着テープを用い,かつ,1.5m以下の間隔で容易にはがれな
いように固定する。
(6) フラット絶縁導体と下部保護層とを一体加工したものは,床面へ突起,うねりなどがないように布設
すること。この場合において,床面への固定は,幅30mm以上の粘着テープを用い,かつ,1.5m以内
の間隔で容易にはがれないように固定する。
(7) フラット絶縁導体の接続箇所,方向転換箇所,コンセントボックス,電源ボックス,中継ボックスな
どへのつなぎ込み箇所のフラット絶縁導体は,浮上り防止のため,粘着テープによって固定を密に行
うこと。
(8) フラット絶縁導体の折返し部分は,布設使用後これを伸ばして再使用してはならない。
(9) 上部保護層は,フラット絶縁導体又は上部接地用保護層に密着させ,しわ,突起などがないように布
設すること。この場合,床面への固定は,粘着テープ又は上部保護層の両端に設けた粘着層によって
連続的に行うこと。
(10) フラット絶縁導体の重合せは,原則として行わないこと。ただし,折曲げ箇所,交差部分,接続部及
び電源引出し部周辺は,この限りでない。
(11) フラットケーブル状の弱電流電線とフラット絶縁導体とを平行して布設する場合はできるだけ離すこ
と。この場合には,離隔距離を100mm以上とすることが望ましい。弱電流電線の端末部が電力用フ
ラットケーブル及び電力用フラットケーブル附属品に部分的に接近する場合は,この限りでない。
(12) フラットケーブル状の弱電流電線と電力用フラットケーブルとが交差する場合は,金属保護層(接地
された上部保護層を含む。)で分離し,原則として直交させること。金属保護層には,第3種接地工事
を施すこと。
――――― [JIS C 3652 pdf 3] ―――――
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C 3652-1993
(13) フラット絶縁導体の緑/黄又は緑色で表示された接地用導体は,接地線として使用すること。
(14) フラット絶縁導体の接地用導体は,電源ボックス又は中継ボックスの内部で第3種接地工事を施すこ
と。
(15) 電源ボックス,コンセントボックス,中継ボックスなどの金属製外箱は,フラット絶縁導体の接地用
導体と電気的に確実に接続すること。
(16) 上部保護層は,フラット絶縁導体の接地用導体とボックス内又はフラット絶縁導体の中間で,電気的
に確実に接続すること。ただし,上部接地用保護層と上部保護層を各々布設する場合で,上部接地用
保護層とフラット絶縁導体の接地用導体を電気的に確実に接続すれば,上部保護層を接地用導体へ電
気的に接続することは省略できる。
(17) フラット絶縁導体相互間,上部保護層相互間,フラット絶縁導体と端子台,フラット絶縁導体とコン
セントなどとの接続は,その電力用フラットケーブルに適した専用のコネクタを用いて接続すること。
この場合,圧着機などの専用工具が必要なときは,必ず使用すること。
(18) 一度圧着使用したコネクタ(1)は,再使用しないこと。
注(1) コンセントとコネクタが一体となっているもののコネクタを含む。
(19) フラット絶縁導体の接続部,切断端部及び導体露出部分は,その電力用フラットケーブルに適合した
絶縁処理材料を用いて絶縁すること。ただし,電源ボックス,中継ボックス又はコンセントボックス
内で十分に絶縁されている場合は,この限りでない。
(20) 絶縁処理材料の組立は,水気,油気,ほこりなどが混入しないように,接続部に密着させ,上下の絶
縁シートのずれがないように行うこと。
(21) 一度使用した絶縁処理材料は,再使用しないこと。
(22) 電源ボックス,コンセントボックス,中継ボックスなどのボックスは,壁,床などに強固に固定する
こと。
(23) フラット絶縁導体と他の配線又はコンセントとの接続は,そのフラット絶縁導体に適合する端子台を
用いて接続すること。ただし,コネクタと絶縁電線が接続加工されているもの,フラット絶縁導体と
コンセントが一体接続加工されているもの及びコンセントとコネクタが一体となっているものを使用
する場合は,端子台を使用しなくてもよい。
7. 試験 工事完了時には,次の試験を行わなければならない。
(1) 回路ごとの絶縁抵抗は,500V又は250V絶縁抵抗計によって測定(2)したとき,各相間,対地間とも1M
以上であること。
注(2) 機器がコンセントに接続されているときは,それを取り外して測定する。
(2) 回路ごとの導通は,電源部から電圧を印加し,各コンセントでの電圧によって確認を行うこと。
――――― [JIS C 3652 pdf 4] ―――――
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C 3652-1993
附属書 電力用フラットケーブル
1. 適用範囲 この附属書は,電力用フラットケーブル並びにその接続部,端末絶縁部及びコンセントボ
ックスについて規定する。
2. 種類,記号,導体数及び定格 種類,記号,導体数及び定格は,附属書表1のとおりとする。
附属書表1 種類,記号,導体数及び定格
種類 記号(1) 導体数 定格電流 定格電圧 導体最高許容温度
A V ℃
電力用フラットケーブルPUFC 3 20 300 60
4 30
5
注(1) 記号の意味は,次のとおりである。
P : 電力用 U : アンダーカーペット FC : フラットケーブル
3. 特性 特性は,5.によって試験を行ったとき,附属書表2のとおりとする。
附属書表2 特性
項目 特性 試験方法
適用項
外観 表面が平滑で傷がなく,線心識別・表示が正しいこと。 5.1
構造 4.及び9.に適合し,製造業者の構造仕様を満足すること。 5.2
導体抵抗 20A用 5.65 圀一 20℃) 以下であること。 5.3
(接地用導体を含
む。)
30A用 3.35 圀一 20℃) 以下であること。
耐電圧 1 500Vに1分間耐えること。 5.4
絶縁抵抗 常温 50M 圀 上であること。 5.5
高温 (60℃)(2) 0.15M 圀 上であること。
耐加熱加湿性 絶縁体がはく離せず,1 500Vに1分間耐えること。 5.6
耐油性 1 500Vに1分間耐えること。 5.7
耐折り畳み加熱性 1 500Vに1分間耐えること。 5.8
耐低温折り畳み性 1 500Vに1分間耐えること。 5.9
耐加熱収縮性 収縮率3%以下であること。 5.10
耐寒性 試験片が破壊しないこと。 5.11
耐加熱変形性 厚さの減少率50%以下であること。 5.12
難燃性 60秒以内に自然に消えること。 5.13
耐傾斜衝撃性 1 500Vに1分間耐えること。 5.14
耐摩耗性 導体が露出しないこと。 5.15
機械的特性 1 500Vに1分間耐えること。 5.16
絶 接続部の浸水絶縁性 0.3M 坎 上であること。 5.17
縁
特 端子台の加湿絶縁性 0.3M 坎 上であること。
性 0.3M
コンセントボックスの注液絶縁性 坎 上であること。
耐地絡・短絡特性 1 500Vに1分間耐えること。 5.18
タイルカーペット底面に燃焼などの異常がないこと。
――――― [JIS C 3652 pdf 5] ―――――
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JIS C 3652:1993の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 3652:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3005:2014
- ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISK6301:1995
- 加硫ゴム物理試験方法
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法