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3.15
汚損
電気絶縁強度又は表面抵抗率の低下をもたらす異物,固体,液体又は気体のいずれかの付着物(JIS C
60664-1の3.11参照)。
4 標準使用状態及び標準使用電源
4.1 標準使用状態
標準使用状態は,次による。
a) 周囲温度 周囲温度は,次による。
1) 屋内用 −540 ℃。ただし,交流ソレノイドが氷結してはならない。
2) 屋外用 −2040 ℃。ただし,交流ソレノイドが氷結してはならない。
b) 相対湿度 4585 %。ただし,交流ソレノイドが結露してはならない。
c) 標高 2 000 m以下
4.2 標準使用電源
定格周波数の正弦波に近い波形の交流電源を使用する。
5 定格
5.1 定格電圧
交流ソレノイドの定格電圧は,表1による。
表1−定格電圧
単位 V
定格電圧
100 200
5.2 定格周波数
交流ソレノイドの定格周波数は,表2による。
表2−定格周波数
単位 Hz
定格周波数
50 60 50/60
5.3 定格ストローク
交流ソレノイドの定格ストロークは,表3による。
表3−定格ストローク
単位 mm
定格ストローク
10 15 20 25 30
5.4 定格吸引力
交流ソレノイドの定格吸引力は,表4による。
――――― [JIS C 4554 pdf 6] ―――――
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表4−定格吸引力
単位 N
定格吸引力
3 5 10 20 25 30 40 50
6 性能
6.1 動作
動作は,8.2.2の試験を行ったとき,円滑でなければならない。
6.2 吸引力
吸引力は,8.2.3の試験を行ったとき,表5の値以上とする。
表5−交流ソレノイドの性能表
呼び 定格ストローク 吸引力 残留吸着力 保持電流(最大) 始動電流(最大) 騒音
(最小) (最大) A A
mm N N 100 V 200 V 100 V 200 V dB(A)
AC-10 10 3 定格吸引力 0.3 0.15 2.0 1.0 50
AC-11 15 5 の40 % 0.4 0.2 3.0 1.5
AC-12 10 0.5 0.25 4.5 2.25
AC-13 0.6 0.3 5.0 2.5
AC-14 20 20 0.8 0.4 8.0 4.0
AC-15 25 1.0 0.5 10.0 5.0
AC-16 30 定格吸引力 1.4 0.7 14.0 7.0 55
25 の30 % 16.0 8.0
AC-17 20 40 1.7 0.85 17.0 8.5
25 20.0 10.0
AC-18 30 2.2 1.1 30.0 15.0
AC-19 50 3.0 1.5 42.0 21.0
注記 表中の数値は,連続定格の値である。
6.3 残留吸着力
残留吸着力は,8.2.4の試験を行ったとき,表5の値以下とする。
6.4 保持電流
保持電流は,8.2.5の試験を行ったとき,表5の値以下とする。
6.5 始動電流
始動電流は,8.2.6の試験を行ったとき,表5の値以下とする。
6.6 温度上昇
温度上昇は,8.2.7の試験を行ったとき,表6の値以下とする。
基準周囲温度の限度は,40 ℃とする。
――――― [JIS C 4554 pdf 7] ―――――
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表6−コイルの温度上昇限度
単位 ℃
耐熱クラス 指定文字 温度上昇限度(抵抗法)
105 A 65
120 E 80
130 B 90
注記 耐熱クラス及び指定文字は,JIS C 4003を参照。
6.7 絶縁抵抗
絶縁抵抗は,8.2.8の試験を行ったとき,20 MΩ以上とする。
6.8 耐電圧
耐電圧は,8.2.9の試験を行ったとき,絶縁破壊してはならない。
6.9 騒音
騒音は,8.2.10の試験を行ったとき,表5の値以下とする。ただし,10回の測定で1回までは,表5の
値を超えてもよい。
6.10 耐湿性
耐湿性は,8.2.11の試験を行った後,6.1及び6.8を満足し,絶縁抵抗が5 MΩ以上でなければならない。
6.11 低温保管
低温保管は,8.2.12の試験を行った後,6.1及び6.8を満足し,絶縁抵抗が5 MΩ以上でなければならな
い。
6.12 高温保管
高温保管は,8.2.13の試験を行った後,6.1及び6.8を満足し,絶縁抵抗が5 MΩ以上でなければならな
い。
6.13 リード線部強度
リード線部強度は,8.2.14の試験を行った後,有害な損傷があってはならない。
6.14 耐久性
耐久性は,8.2.15の試験を行い,表7の回数から受渡当事者間で決めた回数動作させた後,6.1,6.2及び
6.3を満足し,絶縁抵抗は5 MΩ以上でなければならない。
表7−耐久回数
単位 万回
耐久回数
5 10 30 50 100 300
7 構造及び寸法
7.1 構造一般
交流ソレノイドの構造は,次による。
a) 鉄又は鋼(ステンレス鋼は除く。)は,めっき,塗装などの適切な防せい(錆)処理を施す。ただし,
吸着面は除く。
b) 導電材料は,銅若しくは銅合金,又はこれらと同等以上の電気的・熱的及び機械的な安定性をもち,
さ(錆)びにくいものとする。
c) 電気絶縁物は,これに接触又は近接する部分の温度に耐え,かつ,吸湿性の低いものとする。
――――― [JIS C 4554 pdf 8] ―――――
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d) リード線を除くコイル充電部は,露出しない構造とする。
e) リード線は,容易に抜けない構造とする。
7.2 絶縁距離
交流ソレノイドのコイル充電部間,及びコイル充電部と非充電金属部との絶縁距離は,表8及び表9に
よる。
表8−空間距離の最小値
単位 mm
定格電圧 空間距離の最小値
汚損度1 a) 汚損度2 a) 汚損度3 a)
15 A未満b) 15 A以上63 A以下b) 63 A超過b)
V L−L c) −A d) −L c) −A d) −L c) −A d) L−L c) L−A d) L−L c) −A d)
100 0.5 0.5 1.5 1.5 3 5 3 5 5 6
200 1 1 2 3 3 5 3 5 5 6
注a) 汚損度は,ミクロ環境における汚損の等級であって,次による。
− 汚損度1 : どのような汚損も発生しないか,又は乾燥状態で非導電牲の汚損だけを発生する。この汚損は,
どのような影響も及ぼさない。
− 汚損度2 : 非導電性の汚損は発生するが,時には結露によって一時的に導電性が引き起こされることが予
想される。
− 汚損度3 : 導電性の汚損が発生するか,又は乾燥した非導電性の汚損だが予想される結露のために導電性
となる汚損が発生する。
b) 電流値は,始動電流の値を示す。
c) 裸充電部間,及び充電部と接地金属との間に適用する。
d) 充電部と,絶縁が劣化することによって充電部となる絶縁金属体との間に適用する。
表9−沿面距離の最小値
単位 mm
定格電圧 沿面距離の最小値a)
汚損度1 b) 汚損度2 b) 汚損度3 b)
15 A未満c) 15 A以上63 A以下c) 63 A超過c)
V a d) b d) a d) b d) a d) b d) a d) b d) a d) b d)
100 0.5 1.0 1.5 2.5 3 4 3 4 5 8
200 1 1.5 2 3 3 4 3 4 5 8
注a) 裸充電部と,操作者が容易に触れることができ,かつ,絶縁が劣化することによって充電部となる絶縁金属
体との間の沿面距離は,この表の値又は表8に規定するL−Aの空間距離のいずれか大きい方とする。
b) 表8の注a)参照。
c) 電流値は,始動電流の値を示す。
d) 絶縁物の種別及び形状であって,次による。
− a : セラミック(ステアタイト,磁器)及び他の材料でも,特に漏れ電流に対し安全なリブ,又は垂直面
をもった絶縁物で,実験的にセラミックを用いたものと同様と認められるもので,比較トラッキング
インデックス(CTI)140以上の材料(例えば,フェノール樹脂成形品など)
− b : a以外の絶縁物
7.3 取付形式
交流ソレノイドの取付形式は,次による(図1参照)。
− 水平取付け プランジャの動作方向に対して,取付面が平行となる取付形式。
− 垂直取付け プランジャの動作方向に対して,取付面が直角となる取付形式。
− 両面取付け 水平取付け及び垂直取付けの両方の取付面をもつ取付形式。
――――― [JIS C 4554 pdf 9] ―――――
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a) 水平取付け b) 垂直取付け c) 両面取付け
図1−取付形式
7.4 作動形式
交流ソレノイドの作動形式は,引張(プル)形,押出(プッシュ)形又は両用(プッシュプル)形とす
る(図2参照)。
a) 引張(プル)形 b) 押出(プッシュ)形
c) 両用(プッシュプル)形
図2−作動形式
7.5 リード線
リード線は,JIS C 3306若しくはJIS C 3316,又は耐熱温度がこれらと同等以上のものを用いる。
なお,リード線の色は,電圧及び周波数によって,表10の規定による。その例を,図3に示す。
表10−リード線の色別
定格周波数 Hz 50 60 50/60共用
黄 灰色 −
定格電圧 V 100 200 100 200 100 200
青 赤 青 赤 青 赤
図3−リード線の色別の例
――――― [JIS C 4554 pdf 10] ―――――
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JIS C 4554:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4554:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC3316:2000
- 電気機器用ビニル絶縁電線