この規格ページの目次
78
C 5260-1 : 2014 (IEC 60393-1 : 2008)
H.1.2.3 顧客指定部品
個別規格の内容[顧客用個別仕様書(CDS)ともいう。]は,IEC QC 001002-3の4.4.3(出荷のための
部品個別規格)に基づき,受渡当事者間の協定によって規定する。
これらの個別規格に関して,より詳細な情報は,関連する品種別通則に規定する。
顧客の承認は,妥当性を確認した設計基準,工程及び品質管理手順並びに工程の妥当性評価用素子を含
む能力認証用可変抵抗器の試験結果に基づき,製造設備に与える。より詳細な情報に対しては,H.6及び
関連する品種別通則による。
H.1.3 技術認証の適用性
技術認証は,全ての技術的プロセス(設計,製造ラインの設置,製品製造,試験及び出荷)が技術によ
って決定する全ての可変抵抗器に共通の資格側面を範囲としている場合に適切である。
H.2 製造の初期工程
製造の初期工程は,品種別通則に規定する。
H.3 下請負契約
製造の初期工程及び/又はそれに続く工程の下請負契約を行う場合には,IEC QC 001002-3の4.2.2(専
門契約事業書の利用及び契約)による。
品種別通則は,IEC QC 001002-3の4.2.2.2によって下請負契約を制限してもよい。
H.4 構造的に類似な可変抵抗器
品質認証,能力認証又は技術認証の下で行う品質認証試験又は品質確認試験に対する構造的に類似な可
変抵抗器の群分けは,関連する品種別通則に規定する。
H.5 品質認証手順
H.5.1 品質認証を取る資格
製造業者は,IEC QC 001002-3の3.1.1(品質認証を得る資格)に従う。
H.5.2 品質認証の申請
製造業者は,IEC QC 001002-3の3.1.3(品質認証の申請)に従う。
H.5.3 品質認証用試験手順
次の二つの手順のうち,いずれかによる。
a) 製造業者は,定期検査用の1ロット及びできるだけ短期間内に抜き取ったロットごとの検査用の3ロ
ットを用いて,個別規格の要求事項に適合する試験証明書を作成する。製造工程での大きな変更は,
検査ロットを抜き取っている期間には行わない。
試料は,IEC 60410(附属書A参照)に従って,そのロットから抜き取る。
注記 IECQ制度を適用しない場合は,IEC 60410に替えてJIS Z 9015-1を適用してもよい。
検査には,なみ検査を用いる。ただし,合格判定数がゼロ個となる抜取数の場合には,合格判定数
が1個となるように試料数を増加する。
b) 製造業者は,品種別通則に規定する定数抜取計画によって,個別規格の要求事項に適合していること
を示す試験証明書を作成する。
試料は,現在製造中の生産品から無作為に抜き取るか,又はIECQ制度の認証を受ける場合には,
――――― [JIS C 5260-1 pdf 81] ―――――
79
C 5260-1 : 2014 (IEC 60393-1 : 2008)
国内監督検査機関(NSI)の承認によって選定する。
二つの手順の試料数及び合格判定数は,同一水準とする。その試験条件及び要求事項は,同じとする。
H.5.4 品質認証の認可
品質認証は,IEC QC 001002-3の3.1.4(品質認証試験)による手順を完全に満足している場合に認可す
る。
H.5.5 品質認証の維持
品質認証は,品質確認検査(H.5.6参照)の要求事項を満足することを,定期的に実証することによっ
て維持する。
H.5.6 品質確認検査
品種別通則に関連するブランク個別規格には,品質確認検査のための試験計画を規定する。この試験計
画には,ロットごとの検査及び定期的検査のための群分け,サンプリング及び周期も規定する。
群Cで,ゆるい検査への切換えルールの運用は,耐久性を除く全ての副群で行ってもよい。
抜取検査方式及び検査水準は,IEC 60410又はJIS C 5005-2に規定するものから選択する。
必要がある場合は,二つ以上の試験計画を規定してもよい。
注記 IECQ制度を適用しない場合は,IEC 60410に替えてJIS Z 9015-1を適用してもよい。
H.6 能力認証手順
H.6.1 一般事項
能力認証は,次の範囲とする。
− 管理手順並びに試験を含む完全な設計,材料準備及び製造技術
− 工程及び生産に要求する性能限界,能力認証用可変抵抗器(CQC)及び工程管理パラメータ(PCP)
に対する規定値
− 認証を保証するための機械的構造の範囲
能力認証の一般的な概要は,図H.1による。
――――― [JIS C 5260-1 pdf 82] ―――――
80
C 5260-1 : 2014 (IEC 60393-1 : 2008)
可変抵抗器の範囲
工程管理パラメータ(PCP)の選定 能力認証用可変抵抗器(CQC)
(H.6.10.2) の選定(H.6.5.1)
管理計画の準備 能力認証用部品(CQC)用
(H.6.10.3) 個別規格の準備
(H.6.5.1)
工程管理の開始 能力認証用部品(CQC)用
試験計画の準備
(H.6.6)
初期の能力認証
(H.6.10)
工程管理 ロットごとの検査
能力範囲の検証
(H.6.10.4)
図H.1−能力認証の一般的な仕組み
H.6.2 能力認証を取る資格
製造業者は,IEC QC 001002-3の4.2.1(能力認証を得る資格)の要求事項に従う。
H.6.3 能力認証の申請
製造業者は,IEC QC 001002-3の4.2.4(能力認証の申請)の要求事項及び関連する品種別通則の要求事
項に従う。
H.6.4 能力の記述
IEC QC 001002-3の4.2.5(能力の記述)及び関連する品種別通則の要求事項に基づき,能力マニュアル
の中に能力を規定する。
能力マニュアルには,少なくとも次の事項を含めるか又は引用する。
− 関連する技術の一般的な紹介及び説明
− 適切な場合には,設計基準の規定を含む顧客との連絡対応及び顧客が要求事項を作成する場合の協力
についての側面
− 用いる設計基準の詳細な記述
− 個別規格に従い製造している関連の可変抵抗器技術に関して,設計基準を遵守していることを確認す
る手順
− 関連する購入仕様書及び受入検査規格で引用する全ての使用材料のリスト
− 品質管理ポイント及び許可された手直し経路を示し,全ての工程及び品質管理手順への引用を含む,
全体が分かる工程フローチャート
――――― [JIS C 5260-1 pdf 83] ―――――
81
C 5260-1 : 2014 (IEC 60393-1 : 2008)
− 認証が関連する品種別通則の要求事項で規定する工程の宣言
− 認証が関連する品種別通則の要求事項で規定する範囲の宣言
− 宣言した能力範囲を特定の能力認証用可変抵抗器(CQC)の設計によって実証することを示す詳細な
表によって補足する。各々に一般的な説明を付けた能力評価に用いる能力認証用可変抵抗器(CQC)
のリスト
− 各能力認証用可変抵抗器(CQC)に対する個別規格
− 各工程管理パラメータ(PCP)の一般的な説明を付けた工程管理に用いる工程管理パラメータ(PCP)
を含み,その工程管理パラメータ(PCP)と完成品の関連特性及び性能との関係を示す詳細な管理計
画書
− 品質確認検査の抜取計画で構造的な類似性の適用に関するガイダンス
国内監督検査機関(NSI)は,機密文書として能力マニュアルを取扱う。製造業者が望む場合には,製
造業者は,第三者機関にその一部又は全てを公表してもよい。
H.6.5 能力の実証及び検証
製造業者は,IEC QC 001002-3の4.2.6(能力の実証及び検証)及び次の詳細事項を規定する関連の品種
別通則の要求事項に従ってその能力を実証し,証明する。
H.6.5.1 能力を実証する能力認証用可変抵抗器(CQC)
製造業者は,能力マニュアルに規定する能力範囲を実証するために必要な工程管理パラメータ(PCP)
及び能力認証用可変抵抗器(CQC)の範囲の決定について国内監督検査機関(NSI)に同意する。
能力マニュアルに従って設計,製造及び工程パラメータを管理した能力認証用可変抵抗器(CQC)の承
認範囲を試験することで実証を行う。能力認証用可変抵抗器(CQC)は,次の要求事項に従う。
a) 用いる能力認証用可変抵抗器(CQC)の範囲は,宣言した能力の全ての限界を代表する。能力認証用
可変抵抗器(CQC)は,相互に達成できる限界の組合せを実証するよう選定する。
b) 能力認証用可変抵抗器(CQC)は,次の一つとする。
− 能力の範囲の組合せを実証するために特別に設計した可変抵抗器
− 一般的な生産に用いる設計の可変抵抗器
− a)の要求事項を満足することを条件に,これらの両方の組合せ
能力認証用可変抵抗器(CQC)を能力認証だけを目的に設計及び製造する場合には,製造業者は,出荷
品に適用するように同じ設計規則,材料及び製造工程を用いる。
個別規格は,各能力認証用可変抵抗器(CQC)に対して作成し,表紙は,図H.2に示す形式をとる。
――――― [JIS C 5260-1 pdf 84] ―――――
82
C 5260-1 : 2014 (IEC 60393-1 : 2008)
IEC電子部品品質認証制度(IECQ)に用いる場合のPCP/CQC仕様書の最初のページのレイアウト
製造業者名(Manufacturers name)
住所(Location)
能力認証番号 PCP/CQC規格番号
(Capability approval number) (PCP/CQC specification number)
版(Issue)
能力マニュアル引用番号 日付(Date)
(Capability manual reference number)
工程管理パラメータ(PCP)/能力認証用可変抵抗器(CQC)の記述
(Description of PCP/CQC)
工程管理パラメータ(PCP)/能力認証用可変抵抗器(CQC)の目的
(Purpose of PCP/CQC)
引用仕様書(Drawing reference)
部品の証明(Part identity)
注記 対応国際規格では,Annex Cを引用しているが,この規格の附属書Cは別の規定で該当がな
く誤りである。そのため,この附属書Hの意図する内容を類似規格(JIS C 5101-1及びJIS C
5201-1)から引用して記載した。
図H.2−IEC電子部品品質認証制度(IECQ)に用いる場合の
PCP/CQC仕様書の最初のページのレイアウト
個別規格は,能力認証用可変抵抗器(CQC)の目的を明確にし,全ての関連したストレス水準及び試験
範囲を含める。個別規格には,工程の管理及び維持並びに能力の範囲を実証するために,工程検査及び記
録を規定する内部管理文書を引用してもよい。
H.6.5.2 能力の範囲
能力の範囲は,関連する品種別通則に規定する。
H.6.6 能力認証のプログラム
IEC QC 001002-3の4.2.6(能力の検証及び実証)に従って,製造業者は,宣言した能力の評価のための
プログラムを作成する。このプログラムは,宣言した各能力の範囲が適切な能力認証用可変抵抗器(CQC)
によって検証されるように設計する。
そのプログラムには,次の事項を含める。
− 認証試験に対して計画された日程表を示すバーチャート又はその他の手法
− 適用する個別規格に引用する全ての能力認証用可変抵抗器(CQC)の詳細
− 各能力認証用可変抵抗器(CQC)によって実証する特性を示すチャート
− 工程管理に対して用いる管理計画の引用
――――― [JIS C 5260-1 pdf 85] ―――――
次のページ PDF 86
JIS C 5260-1:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60393-1:2008(IDT)
JIS C 5260-1:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 31 : エレクトロニクス > 31.040 : 抵抗器 > 31.040.20 : 電位差計,可変抵抗器
JIS C 5260-1:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC5005-2:2010
- 品質評価システム―第2部:電子部品及び電子パッケージのための抜取検査方式の選択及び活用(統計的工程品質限界の評価手順)
- JISC5062:2008
- 抵抗器及びコンデンサの表示記号
- JISC5063:1997
- 抵抗器及びコンデンサの標準数列
- JISC5270:2011
- 電子機器用コンデンサ及び抵抗器―軸操作形部品の操作軸,取付ねじ及び取付孔の形状並びに推奨寸法
- JISC5402-2-1:2005
- 電子機器用コネクタ―試験及び測定―第2-1部:導通及び接触抵抗試験―試験2a:接触抵抗―ミリボルトレベル法
- JISC5402-2-2:2005
- 電子機器用コネクタ―試験及び測定―第2-2部:導通及び接触抵抗試験―試験2b:接触抵抗―規定電流法
- JISC60068-2-1:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
- JISC60068-2-14:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-14部:温度変化試験方法(試験記号:N)
- JISC60068-2-2:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
- JISC60068-2-20:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-20部:試験―試験T―端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法
- JISC60068-2-21:2009
- 環境試験方法―電気・電子―第2-21部:試験―試験U:端子強度試験方法
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-30:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISZ8000-1:2014
- 量及び単位―第1部:一般