JIS C 5533-4:2008 オーディオ機器及びオーディオビジュアル機器―デジタルオーディオ部―音響特性の基本測定方法―第4部:パーソナルコンピュータ | ページ 4

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信号語長が14 ビット以下の場合のダイナミックレンジを,短信号語長ダイナミックレンジDSHと呼ぶ。
測定手順は,次による。
a) 供試装置を4.4の標準設定にする。
b) 入力デジタル信号データを標準媒体に記録する。
c) オーディオ信号再生ソフトウェアで,デジタル信号データを標準媒体から再生する。
d) ひずみ率計でひずみ率N (%) を測定する。
e) 必要に応じて,各標本化周波数についてこの手順を繰り返す。
f) ダイナミックレンジDSH (dB)を,|20 log10 (N/100)| + 30の計算によって求める。
作動設定における測定手順もこの手順と同じであるが,供試装置の設定条件が異なる。作動設定は,4.5
の規定による。
6.3.2.4 測定結果
信号語長が14ビットよりも長い場合,ダイナミックレンジDをdBで表す。
信号語長が14ビット以下の場合,ダイナミックレンジDSHをdBで表す。
6.3.3 チャネルセパレーション
6.3.3.1 測定方法
供試装置及び測定機器を,図6のとおり構成する。
供試装置
アナログ
オーディオ再生 D/A 狭帯域通過
アンプ 帯域内
ソフトウェア コンバータ フィルタ
レベルメータ
標準媒体 スペクトラム
アナライザ
注記 標準媒体は,標準設定の場合に用いる。作動媒体は,作動設定の場合に用いる。
図6−チャネルセパレーション測定のブロック図
6.3.3.2 入力信号
入力信号の設定は,次による。
a) 信号a
− 周波数 : 997 Hz
− 信号レベル : 基準フルスケール値 (0 dB)
b) 信号b : デジタルゼロ
6.3.3.3 測定手順
測定手順は,次による。
a) 供試装置を4.4の標準設定にする。
b) 入力デジタル信号データを標準媒体に記録する。
c) 一つのステレオ信号源として組にしたチャネルに対して,信号aを標準媒体から再生する。

――――― [JIS C 5533-4 pdf 16] ―――――

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d) 供試装置のバランスコントロールを調節して,出力振幅を等しくする。出力振幅を調節できない場合
は,測定値に対して振幅差を補正する。
e) 出力信号振幅を実効値電圧で測定し,これをA Vとする。
f) 選択チャネルで信号bを再生し,非選択チャネルでc) と同じ信号aを再生する。
g) 非選択チャネルからの漏れによって生じた選択チャネルにおける出力信号の振幅を実効値電圧で測定
し,これをB Vとする。必要に応じて,他の周波数で同様の測定を行う。
h) チャネルセパレーションを,|20 log10 (A/B)|で計算する。
i) 選択チャネルを変えて,f) ) の測定を繰り返す。
作動設定における測定手順もこの手順と同じであるが,供試装置の設定条件が異なる。作動設定は,4.5
の規定による。
6.3.3.4 測定結果
チャネルセパレーションの最小値を,dBで表す。

6.4 ひずみ特性

6.4.1  ひずみ率
6.4.1.1 測定方法
供試装置及び測定機器を,図7のとおり構成する。
供試装置
D/A アナログ
オーディオ再生 アンプ アナログ
コンバータ 低域通過
ソフトウェア ひずみ率計
フィルタ
標準媒体又は
作動媒体
注記 標準媒体は,標準設定の場合に用いる。作動媒体は,作動設定の場合に用いる。
図7−ひずみ率測定のブロック図
6.4.1.2 入力信号
入力信号の設定は,次による。
− 周波数 : 997 Hz及び必要に応じて表1の他の周波数とする。
− 信号レベル : 基準フルスケール値 (0 dB)
6.4.1.3 測定手順
測定手順は,次による。
a) 供試装置を4.4の標準設定にする。
b) 入力デジタル信号データを標準媒体に記録する。
c) オーディオ信号再生ソフトウェアで,入力デジタル信号を標準媒体から再生する。
d) 音量調整器で,フルスケールレベルの3 dB以内にレベルを調節する。
e) ひずみ率計で,ひずみ率を測定する。

――――― [JIS C 5533-4 pdf 17] ―――――

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作動設定における測定手順もこの手順と同じであるが,供試装置の設定条件が異なる。作動設定は,4.5
の規定による。
6.4.1.4 測定結果
ひずみ率を,百分率 (%) で表す。
6.4.2 短時間ひずみ率
6.4.2.1 測定の基本概念
この測定では,短時間のひずみ率を測定し,それを百分率 (%) で表す。この測定方法は,6.4.1で規定
するひずみ率と同じであるが,50 msの時間窓で50 msごとに繰返しひずみ率を測定する点が異なる。入
力信号は15 sとし,計300個の測定値を計算する。300個の測定値のうち最大のものを除いて,2番目に
大きい値を短時間ひずみ率とする。
6.4.2.2 測定方法
供試装置及び測定機器を,図8のとおり構成する。
注記 標準媒体は,標準設定の場合に用いる。作動媒体は,作動設定の場合に用いる。
供試装置
アナログ
オーディオ再生 D/A アンプ 短時間
低域通過
ソフトウェア コンバータ ひずみ率計
フィルタ
標準媒体又は
作動媒体
図8−短時間ひずみ率測定のブロック図
6.4.2.3 入力信号
入力信号の設定は,次による。
− 周波数 : 997 Hz
− 信号レベル : 基準フルスケール値 (0 dB)
6.4.2.4 測定手順
測定手順は,次による。
a) 供試装置を4.4の標準設定にする。
b) 入力デジタル信号データを標準媒体に記録する。
c) 出力信号を,短時間ひずみ率計に入力する。
d) 短時間ひずみ率計の計算値を読み取る。
作動設定における測定手順もこの手順と同じであるが,供試装置の設定条件が異なる。作動設定は,4.5
の規定による。
6.4.2.5 測定結果
短時間ひずみ率は,百分率 (%) で表す。

――――― [JIS C 5533-4 pdf 18] ―――――

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7 測定方法(アナログ入力-デジタル出力)

  箇条7に規定する測定方法は,入力がアナログオーディオ信号であり,かつ,出力がデジタルオーディ
オ信号である機器に適用する。JIS C 5533-1のすべての規定は,基本的に箇条7に適用する。箇条7は,
PCのオーディオ部の測定方法の詳細を規定する。
供試装置が二つ以上のチャネルをもつ場合は,すべてのチャネルを同じ方法で測定する。信号語長及び
標本化周波数を,測定結果に記録する。

7.1 入出力特性

7.1.1  最大許容入力電圧
7.1.1.1 測定方法
供試装置及び測定機器を,図9のとおり構成する。
供試装置
デジタルデータ評価用ソフトウェア
(ひずみ率メータ)
アナログ信号 A/D 録音 外部機器 a)
アンプ 記録媒体
発生器 コンバータ ソフトウェア
帯域内アナログレベルメータ
注a) 外部機器とは,アナログ入力−デジタル出力の測定に用いるデジタルデータ評価用ソフトウェアの代替機
器を指す。
図9−最大許容入力電圧測定のブロック図
7.1.1.2 入力信号
入力信号の設定は,次による。
− 周波数 : 997 Hz
− 信号レベル : 標準入力信号振幅の−10 dB及びそれより大きいレベル
7.1.1.3 測定手順
測定手順は,次による。
a) 供試装置を4.4の標準設定にする。
b) 入力アナログ信号を,標準入力信号振幅の−10 dBから1 dBずつ上げて供試装置に入力する。
c) デジタル波形モニタで,出力信号がクリップしないようにアナログ音量調整器を調節する。
d) デジタル変換したデータを,記録媒体に記録する。
e) デジタルデータのひずみ率評価ソフトウェアで,記録媒体のデータを読み取る。
f) 供試装置に記録されるデータが振幅のクリップによって1 %のひずみ率を生じるまで入力信号の振幅
を増加させ,そのときの入力信号レベルを測定する。

――――― [JIS C 5533-4 pdf 19] ―――――

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7.1.1.4 測定結果
最大許容入力振幅を,実効値(V)で表す。
7.1.2 チャネル間利得差及びトラッキングエラー
7.1.2.1 測定方法
供試装置及び測定機器を,図10のとおり構成する。
供試装置
デジタルデータ評価用ソフトウェア
(レベルメータ)
アナログ信号 A/D 録音 記録媒体 外部機器 a)
発生器 コンバータ ソフトウェア
帯域内アナログレベルメータ
図10−チャネル間利得差及びトラッキングエラー測定のブロック図
7.1.2.2 入力信号
入力信号の設定は,次による。
− 周波数 : 997 Hz
− 信号振幅 : 基準測定振幅(マイクロホンの場合は,10 mVとする。アナログ入力の場合は,0.2 Vとす
る。)
7.1.2.3 測定手順
7.1.2.3.1 チャネル間利得差
測定手順は,次による。
a) 供試装置を4.4の標準設定にする。
b) 音量調整器を利得が最大になる位置に設定する。
c) 供試装置の各チャネルに入力信号を与える。
d) 変換したデータを記録媒体に記録する。
e) 帯域内アナログレベルメータのソフトウェアですべてのチャネルの出力レベルを測定し,利得の最も
大きいチャネルと最も小さいチャネルとの利得差を計算し,チャネル間利得差とする。
7.1.2.3.2 トラッキングエラー
測定手順は,次による。
a) 供試装置を4.4の標準設定にする。
b) 音量調整器を利得が最大になる位置に設定する。
c) 供試装置の各チャネルに入力信号を与える。
d) 変換したデータを記録媒体に記録する。

――――― [JIS C 5533-4 pdf 20] ―――――

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JIS C 5533-4:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61606-4:2005(MOD)

JIS C 5533-4:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 5533-4:2008の関連規格と引用規格一覧