JIS C 5961:2005 光ファイバコネクタ試験方法 | ページ 2

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C 5961 : 2005
JIS C 60068-2-3 環境試験方法(電気・電子)高温高湿(定常)試験方法
JIS C 60068-2-6 環境試験方法−電気・電子−正弦波振動試験方法
JIS C 60068-2-11 環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
JIS C 60068-2-27 環境試験方法−電気・電子−衝撃試験方法
JIS C 60068-2-38 環境試験方法(電気・電子)温湿度組合せ(サイクル)試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は, JIS C 5962の規定によるほか,次による。
a) 出射角 光コネクタに組み込まれた光ファイバ端部から光を出射した場合,光の出射方向(出射光の
強度が最大となる。)と,フェルールの軸方向とのなす角度。
b) マスタ光コネクタ 光コネクタの光学特性を測定する場合に基準とする光コネクタ。
c) 反射減衰量 光コネクタなどから反射してくる全光パワーと入射パワーとの比をデシベル表示した量。
次のように定義される。
Pr
−10 log iP
(dB)
ここに, Pr : 反射したパワー
Pi : 入射パワー
d) A(開口数) NA=nsin 愀 柿 2 愀 ァイバ端面から光が出射したとき
ファーフィールドパターンの最大広がり角,nは光ファイバが置かれている媒質の屈折率。
なお,媒質が空気の場合は,n=1としてよい。
e) 実効NA 光ファイバ端面から光が出射したとき,そのファーフィールドパターンでの光強度が最大値
1に減少する広がり角から算出したNA値。
の100
f) ディレクティビティ 光ブランチングデバイスにおいて,すべての他のポートが光学的に無反射に設
定されているとき,一つのポートから望まれていないポートへの光パワーのまわり込みを入射パワー
の比で表したもの。

4. 試験の状態

4.1 標準状態

 試験及び測定は,規定がない限り,JIS C 60068-1の5.3[測定及び試験のための標準大気
条件(標準状態)](温度1535 ℃,相対湿度2575 %,気圧86106 kPa)で行う。ただし,判定に疑
義が生じた場合,又は特に要求された場合は,3.3による。

4.2 一般的な前処理

 特に各試験において規定がない限り,供試光コネクタを4.1に4時間放置する。
4.3 判定条件 判定条件は,JIS C 60068-1の5.2[判定測定及び判定試験のための標準大気条件(標準状
態)]の表中の値(温度20±2 ℃,相対湿度6070 %,気圧86106 kPa)とする。

5. 外観及び構造

5.1 目的

 この試験は,光コネクタの外観及び構造に関する試験方法について規定する。この試験方法
は,単独試験として,又は環境試験前後の試験として用いられる。

5.2 概要

 形状,できばえ,表示,質量及びかん合性を試験する。環境試験の前後の外観検査にも用い
られる。

5.3 装置

 次の装置を用いる。

――――― [JIS C 5961 pdf 6] ―――――

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a) 光学拡大鏡 適切な光学検査器具。
b) 特殊な装置 性能,色,仕上げ,その他のパラメータを試験するために,ゲージ,カラーサンプルな
ども必要となる。

5.4 手順

a) 外観検査 要求規格を満足することを確認するために,規定された装置で供試光コネクタの検査を行
う。
1) 検査項目
1.1) 使用材料
1.2) 構成
1.3) できばえ
1.4) 形状
1.5) 形名[部品のタイプ]
1.6) ポートの配置
1.7) 仕上げ
1.8) 製品の品名表示
1.9) 損傷
1.10) 紛失部品
1.11) 部品の緩みと脱落
なお,個別仕様書に規定がある場合は,分解を行い内部を試験する。また,必要に応じて,個
別仕様書に拡大鏡の使用,表面処理試験及び表面粗さ試験を規定する。
b) 質量 規定に基づき質量を測定する。
c) かん合性 かん合性の試験は,適合する結合部をもつ光コネクタから任意に選んで結合及び離脱して
行う。
d) 表示 表示の試験は,規定がない限り目視によって行う。
e) 環境試験前後の検査 初期測定時に,規定された外観試験を行う。試験中及び試験後の測定時に,こ
の外観試験を繰り返す。
この試験方法は,一つの試験,又は一連の試験の一部として用いられるため,測定すべき特別なパラメ
ータがある場合には規定しなければならない。もし,材料,デザイン,構造など,変化がないことが予想
されるものについては,項目リストを減らすこともできる。

5.5 個別仕様書に規定する事項

 次の事項を必要に応じて個別仕様書に規定する。
a) 試験項目
b) 形名,形状,表示
c) 内部構造
d) 測定すべき質量
e) 使用する光学器具の倍率
f) 質量測定方法
g) 前処理の条件
h) 後処理の条件
i) 合否判定基準
j) この試験方法との差異

――――― [JIS C 5961 pdf 7] ―――――

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6. 寸法試験

6.1 フェルール外径

6.1.1 目的 この試験は,光コネクタのフェルール外径を測定する試験方法について規定する。
6.1.2 概要 供試光コネクタのフェルール外径を測定する。この試験は,フェルール外径をリングゲージ
を用いて測定する方法1,ブロックゲージと比較測定する方法2及び測長器,マイクロメータなどを用い
て測定する方法3とがある。
6.1.3 装置 次の装置を用いて測定する。ただし,判定に疑義が生じなければ他の装置を用いてもよい。
a) リングゲージ JIS B 7420に規定の通りゲージ又は止まりゲージ(方法1)
b) 指針測微器 JIS B 7519に規定の指針測微器(方法2)
c) ブロックゲージ JIS B 7506に規定のブロックゲージ(方法2)
d) 測長器 JIS B 7507に規定のノギス又はJIS B 7502に規定のマイクロメータなど(方法3)
試験に用いる装置の精度は,規定がない限り寸法許容差の1/3以下とする。測定方法,測定器,ゲージ
などに詳細な規定の必要がある場合は,個別仕様書に規定する。
6.1.4 手順
a) 方法1 供試光コネクタのフェルール外径 ングゲージ(通りゲージ又は止まりゲージ)によっ
て測定する。
b) 方法2 供試光コネクタのフェルール外径 針測微器を用いて,ブロックゲージと比較測定す
る。
c) 方法3 供試光コネクタのフェルール外径 長器,マイクロメータなどによって測定する。
図6.1.1 フェルール外径
6.1.5 個別仕様書に規定する事項 次の事項を必要に応じて個別仕様書に規定する。
a) 試験方法
b) 測定装置の仕様及び精度
c) フェルール外径の許容値
d) この試験方法との差異

6.2 フェルール光ファイバ挿入穴径及び非弾性スリーブ内径

6.2.1 目的 この試験は,光コネクタフェルールの光ファイバ挿入穴径及び非弾性スリーブの内径を測定
する試験方法について規定する。
6.2.2 概要 供試光コネクタフェルールの光ファイバ挿入穴径及び非弾性スリーブの内径をプラグゲージ
を用いて測定する。
6.2.3 装置 次の装置を用いて測定する。ただし,判定に疑義が生じなければ他の装置を用いてもよい。
a) プラグゲージ JIS B 7420に規定の通りゲージ又は止まりゲージ
試験に用いる装置の精度は,規定がない限り寸法許容差の1/3以下とする。測定方法,測定器,ゲ
ージなどに詳細な規定の必要がある場合は,個別仕様書に規定する。

――――― [JIS C 5961 pdf 8] ―――――

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6.2.4 手順 フェルールの光ファイバ挿入穴又は非弾性スリーブ穴に,各穴径と等しい外径をもつプラグ
ゲージ(通りゲージ,止まりゲージ)を挿入して,穴径 定する。
図6.2.1 フェルール光ファイバ挿入穴径及び非弾性スリーブ内径
6.2.5 個別仕様書に規定する事項 次の事項を必要に応じて個別仕様書に規定する。
a) 測定装置の仕様及び精度
b) 穴径の許容値
c) この試験方法との差異

6.3 フェルール及び光ファイバ付きフェルールの同心度

6.3.1 目的 この試験は,フェルールの外径に対する光ファイバ挿入穴径の同心度,又は光ファイバが装
着されている場合のフェルールの外径に対する光ファイバコアの同心度を測定する試験方法について規定
する。
6.3.2 概要 この試験は,フェルール及び光ファイバ付きフェルールの同心度の測定について規定する。
同心度は,フェルールの中心軸と,フェルール光ファイバ挿入穴径の中心軸の距離の2倍,光ファイバ付
きフェルールの場合は,フェルールの中心軸と,光ファイバのコア中心軸との距離の2倍として定義され
る(図6.3.1参照)。同心度が装着された光ファイバによって測定される場合は,結果は光ファイバの幾何
学的特性,及びフェルール光ファイバ挿入穴径での光ファイバの偏心に影響される。供試光コネクタフェ
ルールの外径の円筒度及び真円度の欠陥は,測定結果に影響を及ぼす。
図6.3.1 同心度の定義
同心度の測定方法を,次に示す。
a) 方法1(フェルール外径基準方法) この方法では,フェルール又は光ファイバ付きフェルールを,V
溝又は中心出し装置に置き回転させる。フェルール光ファイバ挿入穴径,又は光ファイバコアの移動
が観察され,同心度が決定される。
b) 方法2(光ファイバ付きフェルールにおける光ファイバコア中心基準) この方法では,同心度を測
るために円筒度測定装置を使用する。コア中心を,測定装置の中心に合わせ,同心度はフェルールが

――――― [JIS C 5961 pdf 9] ―――――

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回転したときの,フェルール外径の移動量として測定される。通常プローブが用いられる。
c) 方法3(フェルール単体での光ファイバ挿入穴基準方法) この方法では,同心度の測定として,電
子マイクロメータが使用される。光ファイバ挿入穴の中心を,測定装置の中心に合わせ,同心度はフ
ェルールが回転したときの,フェルール外径の移動量として測定される。通常プローブが用いられる。
6.3.3 装置 装置は,次の構成による。
a) 方法1
1) 溝,又は微動台に装着された中心出し装置(例 エアゲージ)。V溝の推奨角度は108度とする。
2) ビデオカメラ付き顕微鏡
3) モニタ
4) 光源(通常のランプが適当)
5) 信号処理装置(必要ならば)
b) 方法2
1) 顕微鏡付き円筒度測定装置
2) 光源(通常のランプが適当)
c) 方法3
1) 電子マイクロメータ 電子マイクロメータは,フェルールを装着するために2本の先細り状の心棒
をもっていなければならない。2本の心棒の先端は,回転軸に対し精密に調整されていなければな
らない。2本の心棒の先端の表面粗さは,個別仕様書に規定する。
6.3.4 手順
a) 方法1
1) フェルールをV溝,又は中心出し装置に置く。
2) 光ファイバ挿入穴又は光ファイバを射光する。
3) 微動台を使って,モニタ画面の照準円の中心にフェルールを位置させる。
4) フェルールを180°回転させる。
5) 光ファイバ挿入穴又は光ファイバコア像の最大移動量Cを記録する。

――――― [JIS C 5961 pdf 10] ―――――

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JIS C 5961:2005の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61300-2-1 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-2-11 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-2-12 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-2-15 Ed.1.0(MOD)
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  • IEC 61300-2-18 Ed.1.0(MOD)
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  • IEC 61300-2-2 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-2-21 Ed.1.0(MOD)
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  • IEC 61300-2-6 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-2-7 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-2-9 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-3-1 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-3-10 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-3-11 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-3-15 Ed.1.0(MOD)
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  • IEC 61300-3-17 Ed.1.0(MOD)
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  • IEC 61300-3-22 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-3-23 Ed.1.0(MOD)
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  • IEC 61300-3-26 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-3-27 Ed.1.0(MOD)
  • IEC 61300-3-33 Ed.1.0(MOD)
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  • IEC 61300-3-40(MOD)
  • IEC 61300-3-6 Ed.2(MOD)

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