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又はこれを同調周波数から減じた周波数に等しくなる。
二重及び多重ヘテロダイン受信機は,各同調周波数に対し数個のイメージ周波数をもつ。
注記1 自動周波数制御は,イメージ周波数の入力信号では正しく動作しない。
スプリアスレスポンス周波数fsは,発振周波数foと中間周波数fiとの間に,次の式で表される関係があ
る。
fs=fo±fi/n (1)
ここに, nは1より大きい整数である。
注記2 nが2より大きいときのレスポンスは必ずしも重要ではない。イメージ周波数はn=1に対応
する。
fs=fo (2)
注記3 このレスポンスは2信号法(3.3.2.3参照)でだけ測定できる。通常,顕著なレスポンスは,
自己発振形混合器を使用した簡易な受信機でだけ見い出せる。しかし,多くの簡易形受信機
は,顕著なレスポンスを示すため,放送周波数を割り当てるときにはこれを考慮する必要が
ある。同一区域をサービスする電波は,中間周波数(スーパーヘテロダイン又は類似の受信
機は,通常10.7 MHz)とは異なる周波数差の搬送波周波数をもつ必要がある。
fs=nfo±fi (3)
ここに, nはゼロか又は1より大きい整数。
注記4 中間周波数はn=0に対応する。
3.3.2 測定方法
3.3.2.1 変調信号を使用する1信号法
受信機を標準測定条件で動作させ,−3 dBリミッティングレベル(2.7参照)と,これに対応する可聴
周波出力電圧又は出力電力とを測定する。次に,信号周波数を適切な中間周波数,イメージ周波数又はス
プリアスレスポンス周波数に近い周波数に変え,入力信号レベルの増加及び入力周波数の調節で最大の可
聴周波数出力が得られるようにする。さらに,入力信号レベルを調節し,−3 dBリミッティングレベルの
ときと同じ可聴周波出力電圧又は出力電力が得られるようにする。
1信号の中間周波除去比を不平衡モードで測定する場合,入力信号は,適切な周波数範囲をもつ擬似ア
ンテナを介して加える。受信機が平衡入力回路を備えている場合には,中間周波信号は,二つの入力端子
を互いに結合し,これと受信機の信号接地との間に加える。接続方法は,測定結果に明記する。
3.3.2.2 雑音抑圧を使用する1信号法
3.3.2.1の方法を使用するが,変調された入力信号による可聴周波出力が等しくなるように測定信号を調
節する代わりに,基準となる測定条件で測定信号を無変調として受信機の雑音出力を測定する。入力信号
レベルは,基準となる測定条件で等しい雑音出力が得られるように調節する。雑音出力レベルは,信号が
存在すると減少する。この方法は,ステレオ受信機のステレオモードの測定で,パイロットトーン変調だ
けが存在するときにも使用できる。受信機のある種のスプリアスレスポンスは,周波数偏移増加を発生さ
せるメカニズムで起こる。これらのレスポンスに対しては,変調信号法による結果と雑音抑圧による結果
とは大きく異なる。
3.3.2.3 2信号(ビート音)法
希望信号及び不要信号は,JIS C 6102-1に規定の結合回路網又は2信号擬似アンテナ(1.4.2.7参照)に
よって供試受信機に同時に加える。
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測定は,次の手順で行う。
a) 受信機を標準測定条件(1.4.2.8参照)で動作させ,図6のスイッチS1を3の位置(200 Hzから15 kHz
までの帯域フィルタの使用),S2を1の位置,S3を3の位置に置く。
b) 不要信号のレベルを最小出力レベルとし,希望信号を標準試験信号(1.4.2.6参照)とする。
c) 受信機を1.4.4に従って注意深く同調させる。希望信号のレベルを可聴周波信号対雑音比が40 dBとな
るように調節し,可聴出力電圧又は出力電力を測定する。音量調節又はバランス調節は,ステレオ受
信機では各チャネルの出力が等しくなるように調節する。
d) 可聴周波数出力電力又は電圧を記録した後,希望信号を除く。
e) 不要信号を加え,その周波数を中間周波,イメージ又はスプリアスレスポンスの周波数に近い値に合
わせ,可聴周波出力が最大になるように調節した後,変調を切る。
f) スイッチS2を3の位置に置き,可聴周波出力を1 kHzで選択的に測定できるようにする。次に,無変
調希望信号を加え,不要信号の周波数を1 kHzのビート周波数が得られるように調節する。
g) 不要信号のレベルを,ビート音の出力電力又は電圧が,d)で記録した電力又は電圧よりも40 dB低い
値になるように調節する。
h) デシベルで表した希望信号レベルと,不要信号レベルとの差を,不要信号除去比とする。
この方法は,発振周波数の近傍の信号に対するレスポンスの測定に適している。これは1信号法では測
定できない。
この方法を,高性能受信機で使用することの困難性が報告されている。信号発生器は,周波数的に極め
て安定である必要がある。
3.3.2.4 カラードノイズ変調信号を使用する2信号法
3.3.2.3の方法を使用するが,図6のスイッチS2は1の位置に置く。不要信号は,カラードノイズを使用
した標準変調で変調し,図6のメータV3で50 dBの可聴周波信号対妨害比が得られる不要信号レベルを求
める。
注記 不要信号が存在しないとき55 dB以上の信号対雑音比が得られない場合には,より低い可聴周
波信号対妨害比の値を使用することが望ましい。
3.3.3 結果の表示
a) 与えられた信号周波数に対する1信号の中間周波及びイメージ周波除去比は表で示すか,又は横軸に
同調周波数を等分目盛でとり,縦軸に除去比をデシベルの等分目盛でとった図で示す。例を,図15
に示す。
b) 個々のスプリアスレスポンスの測定結果は,同じ方法で示す。一つの同調周波数での全ての顕著なス
プリアスレスポンスを示すスペクトルも表す。例を,図16に示す。結果は1信号法で得たこと,及び
使用した方法を測定結果に明記する。
c) 2信号の中間周波,イメージ周波及びスプリアスのレスポンスは,1信号レスポンス[3.3.3のa)参照]
と同じ方法で示すことができる。測定結果には,2信号法で得られたことを明記する。
3.4 振幅変調の抑圧
3.4.1 一般
受信機の振幅変調抑圧比は,その受信機が入力信号の振幅変調を除く能力を表す。このような変調はフ
ェーディング,マルチパス信号,航空機によるフラッタ,送信機での振幅変調並びに受信機の通過帯域制
限及び同調ずれによって発生する。
3.4.2 測定方法
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3.4.2.1 同時法
この測定の回路配置を,図8に示す。受信機は,標準測定条件で動作させる。音量調節器があるときは,
受信機の可聴周波部が過負荷にならないよう調節することに留意する。スイッチS1は3の位置,S2は3の
位置,S3は1の位置に置き,1 kHz変調による出力電圧U1を電圧計V4で測定する。
搬送波は,周波数変調を保ちながら400 Hzで30 %の振幅変調を行う。これによって,不要な周波数変
調が生じないことが肝要である。
S2を4の位置に置き,出力電圧U2を測定する。この出力は,400 Hz変調,並びに400 Hz及び1 000 Hz
の両変調周波数による600 Hz及び1 400 Hzの相互変調成分によるものである。
振幅変調抑圧比は,次の式で算出する。
20logU1/U2
測定は,その他の振幅変調率及びその他の無線周波入力信号レベルで繰り返してもよい。
3.4.2.2 順次法
受信機を,標準測定条件で動作させる。音量調節器があるときには受信機の可聴周波部が過負荷になら
ないよう調節することに留意する。出力電圧U1を測定する。
次に,変調を1 kHzで30 %の振幅変調に変えて出力電圧U2を測定する。
振幅変調抑圧比は,次の式で算出する。
20logU1/U2
測定は,その他の振幅変調率及びその他の無線周波入力信号レベルで繰り返してもよい。
注記1 この方法では,入力信号は振幅変調又は周波数変調のいずれかであるが,これは実際に発生
する条件を代表してはいない。ある場合には,この方法による誤差は大きいこともある。可
能ならば,この結果は,同時法(3.4.2.1参照)で得られた結果と比較する。しかし,深い振
幅変調信号でも十分な振幅制限ができる中間周波増幅器を備えた最新設計の受信機では,こ
の方法でも信頼できる結果が得られる。
注記2 この方法は,同じ回路設計の数種のサンプルの性能を比較するのに適している。しかし,設
計の異なる簡易形受信機の比較には適していない。これらの受信機の検査には,3.4.2.1の方
法を使用する。
3.4.3 結果の表示
振幅変調抑圧比の曲線は,横軸に入力信号レベルをデシベルの等分目盛でとり,縦軸に抑圧比をデシベ
ルの等分目盛でとって表す。振幅変調率をパラメータとして表してもよい。
3.5 無線周波信号の相互変調積の除去
3.5.1 一般
受信機に入力した強い信号は,幾つかのメカニズムによるスプリアスレスポンスを発生させることがあ
る。これらの信号の一つ,又は幾つかは,受信機の同調範囲の外側の周波数であることがある。これらの
レスポンスの幾つかは,2信号法で測定できるが,3信号法でなければ測定できないこともある。特に,重
要なレスポンスは,妨害信号周波数及び同調周波数が等間隔のときであるので,これらのレスポンスの測
定法を示す。
これらの測定に使用する信号発生器は,測定周波数以外の出力が十分低いことが必要である。これらの
発生器は,周波数分析器でスペクトルの純度を検査し,また,誤差を生じるような寄生成分の出力を除く
フィルタを使用することが望ましい。
次のような幾つかの特性が重要である。
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a) 無線周波信号の相互変調の除去(2信号)
b) 無線周波信号の相互変調の除去(3信号)
c) カラードノイズ変調を使用した無線周波の相互変調の除去(3信号)
d) 正規の同調範囲外で,これに近接した周波数の単一振幅変調信号によるスプリアスレスポンス
3.5.2 測定方法 : 2信号法
3.5.2.1 変調を使用する2信号法
この方法は,周波数がf1及びf2の二つの信号が,同調周波数fsでの不要無線周波信号(2f1−f2=fsの形の
相互変調)を発生させるほど強いときに,受信機の無線周波部で生じる相互変調の影響を測定する。
信号周波数f1及びf2は,次の式を満足するように調節する。
f1=fs±Δf
f2=fs±2Δf
ここに,fsは,同調周波数であり,符号は両者とも同じとする。
f1,f2及びfsは,これらの式を満足すれば等間隔になる。間隔Δfは,選択度の影響を避けるため,通常,
300 kHz以下にはとらない。
二つの信号f1及びf2は,図6の配置によって供試受信機に同時に加える。
測定は,次の手順で行う。
a) 受信機を標準測定条件(1.4.2.8参照)で動作させ,図6のスイッチS1を3の位置(200 Hzから15 kHz
までの帯域フィルタを使用)に,S2を3の位置に,S3を1の位置に置く。
b) 一方の信号を最小出力レベルとし,他方の信号は標準試験信号(1.4.2.6参照)として,これを希望信
号fsとする。
c) 受信機を1.4.4に従って希望信号に注意深く同調させる。音量調節器又はバランス調節器があればステ
レオ受信機の各チャネルの出力が等しくなるように調節し,可聴出力電圧又は出力電力を測定する。
d) 希望信号のレベルを,−3 dBリミッティング可聴周波出力が得られるように調節し,可聴周波出力電
圧及び希望信号レベルを記録する。次に,この信号の周波数をf2に変える。
e) もう一方の信号を無変調とし,周波数f1で加える。
f) いずれか一方の周波数を最大の可聴周波出力が得られるように注意深く調節する。
g) 二つの周波数の入力信号のレベルは等しくし,そのレベルをd)で得られた可聴周波出力電圧と等しい
電圧が得られるように調節する。
h) )で得られた希望信号のレベルと,g)で得られた不要信号のレベルとのデシベルで表した比が,不要
信号の除去比となる。
i) 測定では,400 kHzから少なくとも2 200 kHzまでの周波数間隔Δfを使用する。
3.5.2.2 雑音抑圧を使用する2信号法
この方法は,3.5.2.1の規定と同じ形の無線周波部の相互変調を測定する。
この方法は,3.5.2.1の手順に従うが,試験の最初の部分で希望信号のレベルを信号対雑音比が20 dBの
雑音制限感度(2.3参照)とし,測定信号を基準となる測定条件で等しい可聴周波出力が得られるよう調節
する代わりに,測定信号は無変調とし,受信機の雑音出力を測定する。入力信号レベルは,基準となる測
定条件で等しい雑音出力が得られるように調節する。雑音出力は,信号の存在で減少するためである。
3.5.2.3 結果の表示
測定結果は,希望信号レベルと不要信号レベルとのデシベルで表した比を等分目盛で縦軸にとり,希望
信号と不要信号との周波数差を等分目盛で横軸にとった図で示す。使用した方法は同調周波数とともに明
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記する。
3.5.2.4 近接(周波数バンド外)チャネルの振幅変調信号の除去
この問題は,CISPR 20で電磁両立性(EMC)の問題として検討しているため,測定方法についてはCISPR
の規格を参照する。
3.5.3 測定方法 : 3信号法
3.5.3.1 多数の信号がほぼ同一レベルで無線周波入力に加えられるようなケーブル受信,及びその他の条
件を模擬する方法
3.5.3.1.1 一般
この方法は,周波数がf1及びf2の二つの信号が,同調周波数の不要信号fsを発生する(f1+f2−fs=fs又は
2f1−f2=fsの3次相互変調)ときの受信機の無線周波部での相互変調を測定する。不要信号は,基本的な形
式では正弦波変調とする。
3.5.3.1.2 測定方法
測定は,次の手順で行う。
a) 基本的方法のための配置を図17に示す。最初に標準入力信号によって発生する可聴周波出力電圧を測
定し,これを基準とする。測定は,自動周波数制御の作用によって大きな影響を受けるので,そのス
イッチを切るか,又は動作しないようにする。このことは,結果とともに記録する。測定は,自動周
波数制御を動作させて行うこともできる(1.4.4.1参照)。
b) 希望信号は,可聴周波の変調を切り(パイロットトーン,その他の必要な変調は残す。),その無線周
波レベルは,受信機の入力で70 dB (fW) に合わせる。
c) 二つの不要信号は,信号発生器のスイッチを入れ,等しい出力レベルで周波数fs+Δf及びfs−Δfに合
わせる。ここで,fsは,希望信号の周波数である。高い方の周波数の不要信号は無変調とし,低い方
の周波数の不要信号は1 kHzで規定最大周波数偏移(RMSD)の1/3の周波数偏移で変調する。
注記1 この手順は,f1+f2−fs=fsの形の相互変調による効果を測定する。この相互変調ではfsの存
在が関係している。
注記2 段階c)では,小さい周波数偏移を使用した。RMSDでは意味がある結果が得られない。
d) 両方の不要信号のレベルを相互変調成分による可聴周波出力が,可聴周波基準出力に対し,図2で規
定したフィルタ及び真実効値計で測定して30 dB低い値になるように,同時に増加する。雑音が測定
に影響する場合には,可聴周波出力は選択的に測定する。
e) 結果として,不要信号のデシベルで表した無線周波レベルと,希望信号のデシベルで表した無線周波
レベルとの差を,測定に使用した周波数とともに記録する。
f) 測定は,Δfの値が400 kHzから5 MHzまでの範囲と,希望信号のレベルが90 dB (fW) のときにも繰
り返す。測定は,その他の可聴周波信号対妨害比とその他の希望信号レベルで繰り返してもよい。
注記3 140 dB (fW) 以上の不要信号レベルでの測定は不要である。信号発生器間の相互作用を減
らし,更に損失を最小にするため,図17に示す方向性結合器を使用する。
3.5.3.2 弱い信号の受信の際の二つの強い信号の効果を模擬する方法
3.5.3.2.1 一般
この手順は,2f1−f2=fsの形の相互変調の効果を測定する。希望信号は,相互変調の作用の中には含まれ
ない。
3.5.3.2.2 測定方法
3.5.3.1.2の手順に従うが,測定はfs+ΔF及びfs+2Δf,又はfs−Δf及びfs−2Δfの二つの周波数の不要信
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JIS C 6102-3:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60315-4:1997(MOD)
JIS C 6102-3:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.160 : オーディオ,ビデオ及びAV技術 > 33.160.20 : ラジオ受信機
JIS C 6102-3:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC6102-1:2019
- AM/FM放送受信機試験方法―第1部:一般的事項及び可聴周波測定を含む試験
- JISC6102-2:2019
- AM/FM放送受信機試験方法―第2部:AM放送受信機