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C 61340-4-4 : 2021
疑義が生じた場合,試験所における評価試験用の装置と同一タイプの測定装置を用いる。
受入試験は,既に形式試験に適合したFIBCに対して,製造業者が製造若しくは出荷時に,又は使用者
が受入れ若しくは使用前に,その性能を確認するために行う試験であり,試験結果の文書への記載は任意
選択である。
9.4.1.2 測定用電極
9.4.1.2.1 導電性糸をもたない材料を測定する場合
導電性糸をもたない材料の測定に用いる測定用電極は,25 mm±1 mm×25 mm±1 mmの接触面積をもつ
金属板又はブロックとする。測定電極と同じ面積をもつ柔軟な導電性ゴム(公称ショアA硬さ30及び体
積抵抗率1.0×104 Ωm未満)を測定電極の接触面に貼り付ける。代替品として,非導電性ゴム又は発泡体
をアルミニウムはく(箔)で包み,金属板又はブロックと電気的に接触させたものでもよい(附属書JA
参照)。
9.4.1.2.2 導電性糸をもつ材料を測定する場合
導電性糸をもつ材料の測定に用いる測定用電極は,曲率半径0.25 mm±0.05 mm,先端円すい(錐)角
20°±1°及び直径1.5 mm±0.5 mmの先鋭な金属点とする(附属書JA参照)。
9.4.2 試験手順
試験用FIBCをつ(吊)り具でつ(吊)り下げ,FIBC本体のいかなる部分も床,その他の構造物に触れ
ないようにする。FIBCのいかなる部分と接地体との間の抵抗値は,1.0×1012 Ω以上とする。
つ(吊)り具の中に導電性素材を含むFIBCは,つ(吊)り具と金属枠上の支持点との間に絶縁物を入
れ,その間の抵抗値は,1.0×1012 Ω以上とする。
FIBCの接地可能接続点に,良好な電気的接触を保つクリップを用いて,抵抗測定装置のリード線の一方
を接続する。
また,他方のリード線を測定用電極に接続する。
導電性糸をもたない材料に対しては,測定電極(9.4.1.2.1参照)の柔軟面をFIBCの測定点に押し付ける。
測定中,FIBCの側面に張りをもたせるために,適切な質量の絶縁物をFIBC内に挿入することが必要とな
ることがある。
導電性糸をもつ材料に対しては,一つの糸を選択し,先のとが(尖)った電極(9.4.1.2.2参照)の先端
が糸と確実に接触するようにする。導電性糸が布地,コーティングなどで覆われている場合,とが(尖)
った先でこれらを貫通して接触させる。
最初に10 Vによる測定を始め,電圧印加から15秒±2秒間を経過後の抵抗値を記録する。抵抗値が1.0
×106 Ωを超える場合には,100 Vに上げて測定を繰り返す。9.4.1.1に規定する電圧範囲及び抵抗値範囲に
合致していることを確認し,測定値を記録する。10 Vで測定したときの値が1.0×106 Ωを超え,かつ,100
Vで測定したときの値が1.0×106 Ω未満の場合には,100 Vで測定した値を記録する。
注記 対応国際規格には,抵抗値が1.0×1011 Ωを超える場合の測定(500 V)が規定されているが,
この条件は用いないためを削除した。
FIBCの各部材(上部パネル,下部パネル,内部の隔壁,排出口,充口,スカートなどを含む。)に対
して,均等に分散した10か所以上の場所を測定する。さらに,接地可能接続点が2個以上ある場合[つ(吊)
り具が接地用になっている場合,つ(吊)り具を含む。],各点に対して同様の測定を繰り返す。FIBCが導
電性糸をもつ場合,各部材に対する10回の測定は,毎回異なった糸に対して行う。
ラベル又は他の貼付物が,8.3に規定する条件においてJIS C 2170:2004の規定に従って測定したとき,
表面抵抗率1.0×109 Ω未満の材料で作られている場合,これらに対して追加して測定を行う。
――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 31] ―――――
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4面に明瞭に区分されていないFIBCについては,FIBC表面全体に均等に分散した40か所以上の場所で
測定する。
FIBC全体にわたって他の部分と多少にかかわらず異なる部分がないか,慎重に目視検査する。試験を行
うFIBCが導電性糸をもつときは,破断,消失又は損傷したところがないか目視検査する。目視検査で破
断,消失又は損傷が特定された箇所に対して,導電性に異常がないことが確認できるまで追加して抵抗測
定を行う。
10 試験報告書
10.1 一般的事項
試験報告書には,少なくとも10.210.6の事項を記載する。
10.2 全ての試験の共通事項
次の事項を記載する。
a) 規格番号(JIS C 61340-4-4)
b) 試験日
c) 装置の校正の詳細
d) 前処理時及び試験時の環境条件(温度,相対湿度及び前処理時間)
e) 試験品の説明(FIBCの説明は表8を用いる。)
f) 洗浄などの事前処理の詳細
g) 試験用FIBCの各試験の結果が,箇条7に規定する要求事項に適合するか否かの記述
h) 試験を行った内袋について,4.2に規定する要求事項に適合するか否かの記述
i) この規格に適合しない事項の詳細
10.3 絶縁破壊試験
次のいずれかを記載する。
a) IBC又は内袋の各材料に対する最大絶縁破壊電圧
b) 材料の導電性のために,絶縁破壊電圧を決定することができなかったという趣旨の記述
10.4 着火試験
次の事項を記載する。
a) 試験において,FIBCを接地していたか,又は非接地であったかの記述。接地していた場合,その方法
及び接地点までの抵抗値。
b) 着火試験ガスの成分(体積比)
c) 着火試験ガスの最小着火エネルギー
d) 各試験サンプルについて,着火試験の回数
e) 各試験サンプルについて,追加的に測定した場所
f) 各試験サンプルについて,着火を確認した回数
10.5 接地可能接続点に対する抵抗測定
次の事項を記載する。
a) 接地可能接続点までの最大抵抗値
b) 試験電圧
10.6 内袋,ラベル及びポケットの表面抵抗率試験
次の事項を記載する。
――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 32] ―――――
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a) 各サンプルの各面における表面抵抗率の最小値及び最大値
b) 試験電圧
表8−試験報告書に含める試験品に関する事項
詳細 注記
FIBCの名称 コード番号及び商品名
製造業者の名称及び住所
製造方法
安全使用荷重(N)
材料の種類及び等級
風袋質量(kg)
積層の数
1 m2当たりの材料の質量(g/m2)
織布(縦糸·横糸),100 mm当たりのテープの数
コーティングフィルム又はラミネーションの材料,厚さ
(m)及び1 m2当たりの質量(g/m2)
内袋の素材及び厚さ(m)
形状の図示
寸法(mm)
注入口 位置,形状,内径(mm)及び縛りひもの材料及び1 m2
当たりの質量(g/m2)
排出口 位置,形状,内径(mm)及び縛りひもの材料及び1 m2
当たりの質量(g/m2)
縫製方法 形式及び糸の種類
形式,糸間の距離及び接地接続点の位置
導電性又は電荷拡散性の糸,テープ又はコーティング
内袋取付材の形状
フィラーコードa)
接着剤の形式
注a) IBC本体のミシン縫いの縫い目を保護し,内容物の漏れを防ぐために用いる糸又は布。
――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 33] ―――――
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附属書A
(参考)
絶縁破壊電圧−典型的な電圧·時間曲線の例
図A.1及び図A.2は,9.2に規定する方法で絶縁破壊電圧を測定したときの電圧·時間曲線の代表例であ
る。
図A.1−明瞭な絶縁破壊を示す材料の電圧·時間曲線の例
図A.2−導電性によって電圧上昇率が低下する材料の電圧·時間曲線の例
――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 34] ―――――
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附属書B
(参考)
着火試験に用いるポリプロピレンペレット
着火試験に用いるのに適した球状ポリプロピレンペレットの粒子径分布(9.3参照)を,表B.1に示す。
表B.1−ポリプロピレンペレットの粒子径分布
項目名 粒子径分布 総質量
g
ふるいサイズ 4 4×5 5×6 6×8 8×12 12×16 16×30 30×40 受皿
平均目の開き mm − 4.38 3.68 2.87 2.03 1.44 0.89 0.51 −
283.04
質量 g 0.00 1.22 15.28 86.94 124.47 52.64 2.46 0.02 0.01
質量比 % 0.00 0.43 5.40 30.72 43.98 18.60 0.87 0.01 0.00
平均粒子径 : 2.27 mm
――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 35] ―――――
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JIS C 61340-4-4:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61340-4-4:2018(MOD)
JIS C 61340-4-4:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.99 : 電気及び磁気学に関するその他の規格
JIS C 61340-4-4:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2110-2:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第2部:直流電圧印加による試験