JIS C 8105-5:2011 照明器具―第5部:配光測定方法 | ページ 2

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3.10
フィールド
電子フォーマットを構成する領域。

4 配光測定のための座標系

4.1 一般

  配光測定に用いる測定のための座標系は,4.3に示すθφ座標系,xy座標系又はαβ座標系から,使用す
る配光測定装置の種類及び測定する照明器具の配光特性に応じて,いずれかを用いる。ただし,測定依頼
者又は製造業者等が指定する場合は,それによる。

4.2 照明器具の配光測定に用いる軸

  照明器具の配光測定に用いる軸は,a)   c) がある(図1参照)。
a) 照明器具の基準軸 照明器具の発光面に垂直で,測光中心を通る軸。発光面が不明確な場合又は曲面
の場合は,照明器具の形状及び発光面を考慮して決定する。
b) 照明器具の補助軸 照明器具の基準軸に垂直で,照明器具の短辺方向の測光中心を通る軸。
c) 照明器具の第3軸 基準軸及び補助軸によって決まる平面に対して垂直で,測光中心を通る軸。
図1−照明器具の配光測定に用いる軸

4.3 測定のための座標系の種類

  配光測定のための座標系には,照明器具の配光測定のための軸と座標系の極軸1) との関係によって,a)
c) による(図2参照)。
各座標系の角度符号及び角度範囲は,表1による。
注1) この規格における極軸とは,配光測定装置の鉛直面及び水平面の交線であり,地球儀における
北極と南極とを結ぶ軸に相当するものをいう。
a) θφ座標系 極軸が照明器具の基準軸となる座標系[図2 a) 参照]。配光測定を行う測定点は,極軸に
対する傾斜角(鉛直角)θと極軸を回転中心とする回転角(水平角)φとで表す。
注記1 θφ座標系は,国際照明委員会の技術文書CIE 121に記載されているC-Planeに相当し,多

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くの種類の照明器具に対して,汎用的に用いられる。
b) y座標系 極軸が照明器具の基準軸に対して垂直で,照明器具の補助軸に対して垂直となる座標系
[図2 b) 参照]。測定点は,極軸に対する傾斜角(鉛直角)xと極軸を回転中心とする回転角(水平
角)yとで表す。
注記2 xy座標系は,CIE 121に記載されているA-Planeに相当する。
c) αβ座標系 極軸が照明器具の基準軸に対して垂直で,照明器具の補助軸に対して平行となる座標系
[図2 c) 参照]。測定点は,極軸に対する傾斜角(鉛直角)αと極軸を回転中心とする回転角(水平
角)βとで表す。
注記3 αβ座標系は,CIE 121に記載されているB-Planeに相当する。
注記4 αβ座標系で照明器具の基準軸が (α, β)=(0, 0) となる場合を,HV座標系という。
a) θφ座標系
b) y座標系
図2−測定のための座標系

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c) αβ座標系(HV座標系の場合)
図2−測定のための座標系(続き)
表1−各座標系の角度符号及び角度範囲
単位 °
座標系の種類 極軸に対する傾斜角(鉛直角) 極軸を回転中心とする回転角(水平角)
角度符号 角度範囲 角度符号 角度範囲
θφ座標系 θ 0≦θ≦180 φ 0≦φ<360
xy座標系 x −90≦x≦90 y −180≦y<180
αβ座標系 α −90≦α≦90 β −180≦β<180
(HV座標系) (H) (−90≦H≦90) (V) (−180≦V<180)

4.4 測定のための座標系の相互変換

  測定のための座標系の相互変換は,表2による。
表2−測定のための座標系の相互変換関係
変換先
変換元 αβ座標系
θφ座標系 xy座標系
(HV座標系)
α=sin−1(cos φ・sin θ)
x=sin−1(sin φ・sin θ)
θφ座標系 −
β=tan−1(sin φ・tan θ)
y=tan−1(cos φ・tan θ)
θ=cos−1(cos y・cos x) α=sin−1(sin y・cos x)
xy座標系 −
φ=tan−1(tan x / sin y) β=tan−1(tan x / cos y)
αβ座標系 x=sin−1(sin β・cos α)
θ=cos−1(cos α・cos β)

(HV座標系) y=tan−1(tan α / cos β)
φ=tan−1(−sin β / tan α)

5 配光測定装置の要求事項

5.1 一般

  配光測定装置は,一般に,回転機構部,受光器,照明器具取付部,電源,制御装置,電気計器,電気回
路及びその他の構成部分から成る。図3に配光測定装置の例を示す。また,配光測定装置の種類を,参考
に附属書Bに示す。

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なお,配光測定中に照明器具を回転させる又は点灯姿勢を変化させる配光測定装置は,照明器具の回転
又は点灯姿勢の変化が配光特性に実質的に影響を及ぼさない照明器具に対してだけ用いることができる。
1 照明器具取付部 5 制御装置
2 受光器 6 遮光板
3 回転機構部 7 平面鏡
4 電源
図3−配光測定装置の例

5.2 回転機構部

  回転機構部は,照明器具又は受光器を照明器具の配光測定に用いる軸を中心に回転させるものであり,
次による。
a) 回転機構部は,回転むら,振動,偏心,軸ずれなどを起こさない構造とする。
b) 二つの回転機構部をもつ場合,回転機構部によって決まる水平軸及び鉛直軸の2軸は,互いに直交す
る。
c) 回転機構部は,鉛直角度1°以内及び水平角度2°以内,又は7.6で規定する測定角度間隔の1/5以内
で,鉛直角及び水平角のそれぞれにおいて,いずれか小さい値の角度の再現性をもたなければならな
い。
注記 回転機構部の角度の再現性の確認には,角度測定器(ロータリエンコーダなど)の値,又は
配光測定装置の仕様書に記載された値を用いてもよい。

5.3 受光器

  受光器は,一般的に,照明器具の光を電気量に変換する光電検出器,電気信号増幅器及びAD変換回路
から構成し,受光器の性能は,7.6で規定する測定角度間隔より小さい開口角度(測光中心からみた受光面
を見込む角度)をもつ,a) 又はb) のいずれかとする。
a) IS C 1609-1による一般形AA級照度計以上の照度計。
b) IS C 1609-1の直線性及び可視域相対分光応答度特性が一般形AA級照度計相当であり,かつ,斜入
射光特性2) が,照明器具を見込む角度の範囲で一般形AA級照度計相当である特殊形照度測定器。

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なお,照度測定器を用いる代わりに,JIS Z 8724の条件を満たし,かつ,上記の性能を具備する分
光測光器を受光器として用いてもよい。
注記 受光器の性能評価には,JIS C 1609-1の照度計受光部の受光基準面,偏光特性,受光面の応
答の均一性,応答時間又は変調光の各評価法を用いてもよい。例えば,脈動する光に対する
応答特性は,変調光の評価法を用いてもよい。
注2) 斜入射光特性の例は,JIS C 1609-1の参考表1(入射角における限度値)参照。
なお,照明器具の光出力変動を補正するモニタ用受光器を用いる場合は,c) e) による。
c) モニタ用受光器に使用する受光器は,受光器が分離できる照度計などを用いる。
d) モニタ用受光器は,経時変化及び温度変動特性が小さい受光器を用いる。
e) モニタ用受光器は,受光器が動く配光測定装置の場合,測定の邪魔にならない位置に固定する。また,
照明器具が回転する配光測定装置の場合,照明器具の回転運動に同期するように設置し,更に受光器
による配光測定の邪魔にならない位置に固定する。

5.4 照明器具取付部

  照明器具取付部は,照明器具を取付け及び点灯するためのものであり,次による。
a) 照明器具取付部は,測定中に知覚できる揺れ又は振動を発生しない構造とし,更に取り付けた照明器
具自身が揺れ又は振動の影響を受けない取付構造とする。
b) 照明器具取付部の大きさは,測定角度範囲及び照明器具取付部によって生じる散乱光が測定に影響を
与えない,必要最小限の大きさとする。
c) 照明器具は,照明器具取付部に照明器具の温度へ影響を与えない取付方法を用いて固定する。

5.5 電源及び制御装置

  電源及び制御装置は,表3による。
表3−電源及び制御装置
測定設備 要求性能
直流安定化電源 ・ 電圧変動は,試験する電圧の0.1 %以内とする。
・ 電圧変動は,試験する電圧の0.5 %以内とする。
交流安定化電源 ・ 周波数変動は,試験する電圧の周波数の0.2 %以内とする。
・ 全高調波含有率a) は,基本波の3 %以内とする。
・ 直流安定化電源で,電流制御機能付きの照明器具を試験する場合の電圧のリ
ップルb) は,平均電圧値の5 %以内とする。
・ 電流制御機能付きでない照明器具を試験する場合の電流のリップルb) は,平
制御装置
均電流値の5 %以内とする。
・ 制御装置別置きの照明器具の場合の接続は,製造業者等が指定する方法で行
う。
注a) 全高調波含有率は,電源電圧に含まれる全高調波成分の実効値の,基本波の実効値に対する割合とす
る。単位は,パーセント(%)で表す。
b) 電圧及び電流のリップルは,全振幅(波形の最大値と最小値との差)の電圧及び電流の実効値に対す
る割合とする。単位は,パーセント(%)で表す。

5.6 電気計器及び電気回路

  電気計器及び電気回路は,表4による。図4に,電気的特性を測定する回路図の例を示す。

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