JIS C 8374:1991 規格概要
この規格 C8374は、周波数50Hz又は60Hzの交流600V以下の電路に使用する定格電流2500A以下の,電流動作形漏電継電器について規定。
JISC8374 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C8374
- 規格名称
- 漏電継電器
- 規格名称英語訳
- Residual current sensing and relaying equipment
- 制定年月日
- 1981年1月15日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 29.120.70
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1981-01-15 制定日, 1986-05-01 確認日, 1991-10-01 改正日, 1997-02-20 確認日, 2002-06-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS C 8374:1991 PDF [14]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 8374-1991
漏電継電器
Residual current sensing and relaying equipment
1. 適用範囲 この規格は,周波数50Hz又は60Hzの交流600V以下の電路に使用する定格電流2 500A
以下の,電流動作形漏電継電器(以下,継電器という。)について規定する。
ここにいう継電器とは,零相変流器又は差動式変流器(以下,零相変流器という。)と制御部とを一体に
組み立てたもの,及び零相変流器と制御部を分離して取り付けるものにあってはそれらを組み合わせたも
のであって,ブザーなどの警報装置をもつものにあっては,警報装置を除いた部分をいう。
なお,過負荷保護,欠相保護を兼ねた継電器,JIS C 8371で規定する漏電しゃ断器及び日本消防検定協
会で取り扱われる漏電火災警報器については,この規格を適用しない。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 0911 小形電気機器の振動試験方法
JIS C 0912 小形電気機器の衝撃試験方法
JIS C 8306 配線器具の試験方法
JIS C 8371 漏電しゃ断器
JIS K 8116 塩化アンモニウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
2. この規格の中で,{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参
考値である。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 電流動作形漏電継電器 地絡電流を零相変流器によって検出し,動作する継電器。
(2) 高速形漏電継電器 定格感度電流における動作時間が0.1秒以内の継電器。
(3) 時延形漏電継電器 定格感度電流における動作時間が0.1秒を超え2秒以内の継電器。
(4) 反限時形漏電継電器 定格感度電流における動作時間が0.2秒を超え1秒以内,定格感度電流の1.4
倍における動作時間が,0.1秒を超え0.5秒以内,定格感度電流の4.4倍における動作時間が0.05秒以
内の継電器。
(5) 高感度形漏電継電器 定格感度電流が30mA以下の継電器。
(6) 中感度形漏電継電器 定格感度電流が30mAを超え1 000mA以下の継電器。
(7) 低感度形漏電継電器 定格感度電流が1Aを超え20A以下の継電器。
(8) 定格電流 零相変流器の一次側に電流を通じたとき,電気的・機械的に支障を生じない一次側の電流
値であって,継電器に表示された値。
貫通式の継電器にあっては,一次側に貫通させ得る太さの等しい600Vビニル絶縁電線3本の金属
管内の許容電流より大きくない定格電流の標準値をいう。ただし,貫通式零相変流器に使用すべき電
――――― [JIS C 8374 pdf 1] ―――――
2
C 8374-1991
線の線種,太さ及び定格電流を継電器に表示する場合は,表示値による。
(9) 感度電流 零相変流器の一次側の1極に電流を通じ,この電流を徐々に増加させ,継電器が動作した
ときの電流値。
(10) 定格感度電流 所定の条件(1)において,零相変流器の一次側の地絡電流によって,継電器が必ず動作
をする一次側の地絡電流であって,継電器に表示された値。
注(1) ここにいう所定の条件とは,常規使用状態において,電源電圧が定格値の80110%の範囲にあ
ることをいう。
(11) 定格不動作電流 所定の条件(1)において,零相変流器の一次側に地絡電流があっても継電器が動作を
しない一次側の地絡電流であって,継電器に表示された値。
(12) 定格短時間電流 規定の回路条件の下で,規定の時間,継電器に通電しても異常が認められない電流。
(13) 制御電源電圧 漏電検出回路部を作動させたり,継電器を自動的に動作させるのに電源を必要とする
場合の電源の電圧。
(14) 動作時間 定格感度電流以上の地絡電流が生じたときから,継電器が動作するまでの時間。
(15) 慣性不動作 時延形継電器において,零相変流器の一次側の1極に規定の電流を短時間通電したとき
継電器が動作しないこと。
このときの動作しない最大の時間であって継電器に表示された時間を慣性不動作時間という。
3. 標準使用状態 次の使用状態を常規使用状態とし,継電器は特に指定されない限り,この状態で使用
されるものとする。標準使用状態以外での使用については,受渡当事者間で協議するものとする。
(1) 周囲温度は,−10+40℃の範囲内。
(2) 標高は2 000m以下。
(3) 相対湿度は,4585%の範囲内。
(4) 異常な振動及び衝撃を受けない状態。
(5) 過度の水蒸気,油蒸気,煙,じんあい,塩分及び腐食性物質の存在しない雰囲気。
4. 種類
4.1 動作時間による種類
(1) 高速形
(2) 時延形
(3) 反限時形
4.2 感度電流による種類
(1) 高感度形
(2) 中感度形
(3) 低感度形
4.3 零相変流器の接続方式による種類
(1) 端子接続式
(2) 貫通式
5. 定格
5.1 定格周波数 50Hz専用,60Hz又は50Hz/60Hz共用とする。
――――― [JIS C 8374 pdf 2] ―――――
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C 8374-1991
5.2 制御電源電圧 表1に示す値とする。
表1 制御電源電圧
単位V
制御電源電圧
100 200 240 (265) 415 (460)
備考 括弧付きの値は,60Hz配電
系で一部使用されている値
を示す。
5.3 定格電圧 表2に示す値とする。
表2 定格電圧
単位V
定格電圧
100 200 240 (265) 415 (460)
備考 括弧付きの値は,60Hz配電
系で一部使用されている値
を示す。
5.4 定格電流 表3に示す値とする。
表3 定格電流
単位A
定格電流
30 50 100 225 400 600 800 1 000 1 200 1 600 2 000 2 500
備考 この表に示した値は,端子接続式の継電器に適用する。
5.5 定格感度電流 表4に示す値とする。
表4 定格感度電流
単位mA
定格感度電流
5 10 15 30 50 100 200 500 1 000 3 000 5 000 10 000 20 000
5.6 定格不動作電流 定格感度電流の50%以上の値とする。ただし,定格感度電流が10mA以下のもの
は60%以上とする。
5.7 定格短時間電流 表5に示す値とする。
表5 定格短時間電流
単位A
定格短時間電流
2 500 5 000 7 500 10 000 14 000 18 00022 000 25 000 30 000 35 000
42 000 50 000 65 000 85 000 100 000125 000 150 000 200 000
備考 短絡発生後,21サイクルにおける交流分実効値とする。
6. 性能
6.1 構造 8.2によって試験を行ったとき,7.及び11.に規定する事項を満足しなければならない。
6.2 漏電動作性能
(1) 感度電流 8.3.1によって試験を行ったとき,感度電流は,定格不動作電流を超え,定格感度電流以下
であること。
(2) 漏電動作時間 8.3.2によって試験を行ったとき,動作時間は表6に適合すること。
――――― [JIS C 8374 pdf 3] ―――――
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C 8374-1991
表6 漏電動作時間
高速形 時延形 反限時形
定格感度電流 定格感度電流の1.4倍 定格感度電流の4.4倍
0.1秒以内 0.1秒を超え 0.2秒を超え 0.1秒を超え 0.05秒以内
2秒以内 1秒以内 0.5秒以内
(3) 慣性不動作性能 時延形継電器にあっては,8.3.3によって試験を行ったとき,動作しないこと。
6.3 周囲温度の変化及び電源電圧の変動による感度電流 8.4によって試験を行ったとき,感度電流の値
は,定格不動作電流の値を超え,定格感度電流の値以下でなければならない。
6.4 周囲温度の変化及び電源電圧の変動による不動作性能 8.5によって試験を行ったとき,動作しては
ならない。
6.5 零相変流器の平衡度 8.6によって試験を行ったとき,動作してはならない。
6.6 テスト機構の性能 8.7によって試験を行ったとき,電気的・機械的に支障を生じることなく動作し
なければならない。
また,この試験の後において6.2(1)の性能を満足しなければならない。
6.7 温度上昇 8.8によって試験を行ったとき,各部の温度上昇値は,表7及び表8の値を超えてはなら
ない。
なお,電流コイルは,表8の温度計法による値以下,その他のコイル(電磁開閉器の操作コイルを除く。)
は,表8の抵抗法による値以下でなければならない。
表7 温度上昇限度
単位 ℃
測定場所及び構成材料 温度上昇限度
(温度計法)
主回路外部接続端子 50(2)
制御回路端子 50
制御電源接続端子
零相交流器接続端子(入力端子)
制御回路出力(接点)端子
絶縁物 (3)
充てん用コンパウンド (4)
人が操作する部分 陶磁器・ガラス 20(5)
その他 35(5)
注(2) 表11で銅帯接続とした場合は,温度上昇限度を65℃
とする。
(3) 使用されている絶縁物に有害でない温度上昇値と
する。
(4) コンパウンドが流出しない温度上昇値とする。
(5) 人が操作する部分の温度上昇値の測定点は,外郭表
面から突出している部分のほぼ中央とする。
備考 基準周囲温度の限度は,40℃とする。
――――― [JIS C 8374 pdf 4] ―――――
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C 8374-1991
表8 コイルの温度上昇限度
単位 ℃
コイルの絶縁の種類 温度上昇限度
温度計法 抵抗法
Y種絶縁 50 70
A種絶縁 65 85
E種絶縁 80 100
B種絶縁 90 110
F種絶縁 115 135
H種絶縁 140 160
備考 基準周囲温度の限度は40℃とする。
6.8 動作耐久性能 8.9によって試験を行ったとき,電気的及び機械的に支障を生じることなく,継電器
接点の負荷を開閉することができなければならない。
また,この試験の後において,6.2(1)の性能を満足しなければならない。
6.9 温度湿度耐久性能 8.10によって試験を行ったとき,電気的及び機械的に支障を生じることなく,
かつ,電圧印加中に動作してはならない。
また,この試験の後において,6.2(1),6.13及び6.14の性能を満足しなければならない。
6.10 アンモニアガス耐久性能 8.11によって試験を行ったとき,端子ねじその他黄銅製部材に破損,ひ
び割れが生じてはならない。
6.11 振動耐久性能 8.12によって試験を行ったとき,各部に異常がなく,かつ,電圧印加試験中に動作
してはならない。
また,この試験の後において,6.2(1)の性能を満足しなければならない。
6.12 衝撃加速度耐久性能 8.13によって試験を行ったとき,各部に異常がなく,かつ,出力接点が動作
してはならない。
また,この試験の後において,6.2(1)の性能を満足しなければならない。
6.13 絶縁抵抗 8.14によって試験を行ったとき,絶縁抵抗は5M 坎 上でなければならない。ただし,絶
縁変圧器の二次側の回路で電圧が30V以下の部分にあっては,この限りではない。
6.14 耐電圧性能 8.15によって試験を行ったとき,動作することなく,これに耐えなければならない。
また,この試験の後において,6.2(1)の性能を満足しなければならない。ただし,絶縁変圧器の二次側の
回路で電圧が30V以下の部分にあっては,この限りではない。
6.15 重地絡動作性能 8.16によって試験を行ったとき,接点の著しい損傷,溶着,その他電気的及び機
械的に支障を生じてはならない。
また,この試験の後において,6.2(1)の性能を満足しなければならない。
6.16 短時間電流 8.17によって試験を行ったとき,接点の著しい損傷,溶着,その他電気的及び機械的
に支障を生じてはならない。
また,この試験の後において,6.2(1)の性能を満足しなければならない。
6.17 雷インパルス耐電圧性能 8.18によって試験を行ったとき,各部に異常がなく,かつ,継電器は動
作してはならない。
6.18 雷インパルス不動作性能 時延形,反限時形及び衝撃波不動作形の継電器にあっては,8.19によっ
て試験を行ったとき,動作してはならない。
――――― [JIS C 8374 pdf 5] ―――――
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JIS C 8374:1991の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8374:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0911:1984
- 小形電気機器の振動試験方法
- JISC0912:1984
- 小形電気機器の衝撃試験方法
- JISC8306:1996
- 配線器具の試験方法
- JISC8371:1992
- 漏電遮断器
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)