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C 8704-1 : 2006
表 1 種類
区分 適用蓄電池 適用項目(1) 形式(2)
本体に該当する蓄電池 本体
種類I −
本体 ,附属書2(規定)及
附属書2(規定)及び附属 クラッド式(CS形)
び附属書3(規定)
書3(規定)に該当する蓄 ペースト式(PS形) 触媒栓式ベ
電池 高率放電用 ント形(E)
種類II ペースト式(HS形)
本体
附属書2(規定)及び附属
書3(規定)に準じる蓄電 −
池
注(1) 本体の適用項目で,種類I又は種類IIと明記されている場合は,それぞれ該当する項目を適用する。ま
た,触媒栓式ベント形であるかないかによって,それぞれ附属書2(規定)又は附属書3(規定)を適
用する。
(2) 形式記号は,組合せによって,次の例のとおり表記する。
例1. CS : クラッド式据置鉛蓄電池
例2. CS-E : 触媒栓式ベント形クラッド式据置鉛蓄電池
5. 一般的要求事項
5.1 機械的強度
蓄電池は,通常の輸送及び取扱いにおける機械的圧力に耐えなければならない。
なお,蓄電池の耐震性は,必要によって個々に示す。
5.2 電解液面
単電池には,最低及び最高電解液面の位置を表示する手段を備えなければならない。
5.3 表示
5.3.1 表示(種類I) 種類Iの蓄電池の表示は,次による。
a) 極性表示
1) 単電池及びモノブロック電池の極性に関する一般的な条件 単電池及びモノブロック電池には,少
なくとも正極端子に極性表示を付さなければならない。
2) 表示形式 埋込み又は浮彫りで,正極端子に隣接するふたの上に+記号の形を付さなければならな
い。また,負極端子にも表示する場合には,表示は埋込み又は浮彫りで,負極端子に隣接するふた
の上に−記号の形を付さなければならない。
3) 表示に使用する記号及び寸法 極性表示に使用する記号は,IEC 60417による。正極端子の表示は,
60417-IEC-5005,Positive polarity による。負極端子に表示する場合には,60417-IEC-5006,Negative
polarity による。これらの表示寸法aの実測値は,5 mm又はそれ以上とする。
備考 5 mmというaの寸法は,記号の各印刷アーム全長で6 mmに相当する。
b) 単電池及びモノブロック電池の表示事項 単電池及びモノブロック電池には見やすい箇所に容易に消
えない方法で,次の事項を表示する。
1) 電圧
2) 製造業者又は納入業者による形式名
3) 容量(時間率)
4) 製造業者名若しくはその略号又は納入業者名
5) 基準温度における満充電時の電解液密度
6) 製造年月又はその略号
――――― [JIS C 8704-1 pdf 6] ―――――
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5.3.2 表示(種類II) 種類IIの蓄電池の一組には,見やすい位置に容易に消えない方法で,次の事項を
表示する。
a) 形式
b) 容量(時間率)
c) 一組の電池個数又は公称電圧
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
5.4 情報
情報は,種類Iについて適用し,種類IIについては特に規定しない。
5.4.1 単電池及びモノブロック電池の包装に含まれる情報 安全注意事項を表示する。
5.4.2 蓄電池室に掲示する情報として望ましい項目
a) 電圧
b) 製造業者又は納入業者の形式名
c) 容量(Ah),並びに放電率及び放電終止電圧
d) 据付業者名
e) 据付完了日
f) 電解液密度(基準温度における満充電状態)
g) 安全性に関する注意事項,操作及び保守に関する説明
――――― [JIS C 8704-1 pdf 7] ―――――
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6. 機能的特性
蓄電池は,表2に示す機能的特性を満足しなければならない。
表 2 機能的特性
種類I 種類II
項目 特性 適用試験 特性 適用試験
箇条番号 箇条番号
容量 試験回数1回目に定格容量(3)の 8.1.1 試験回数5 回以内に定格容量(4) 8.1.2
95%以上。 の95%以上。
試験回数5 回以内に定格容量
(3)の100%以上。ただし,製造業
者と使用者の間で取決めのある
場合は,それに従う。
過充電寿命 必要によって製造業者が指定す 8.2.1 附属書2(規定)及び附属書3(規 8.2.2
る。 定)並びにこれらに準じるもの。
CS,PS形 : 360日以上
HS形 : 180日以上
CS-E,PS-E形 : 360日以上
HS-E形 : 180日以上
容量保存特性 容量保存率(3)は,製造業者の指 8.3.1 容量保存率(4)は,65%以上 8.3.2
定による。
短絡電流及び 必要によって製造業者が指定す 8.4
― ―
内部抵抗 る。
最大放電電流 導電部の溶断及び外観上の著し 8.5
― ―
い変形がない。
防爆特性 炎の持続及び蓄電池内部への誘 8.6
― ―
爆がない。
防まつ特性 通電電気量1 Ah当たりの脱出酸 8.7
― ―
霧量は0.05 mg以下。
浮動運転適性 6か月後の容量が定格容量(3)以 8.8
上。
連続浮動運転状態の蓄電池の
電解液密度及び各単電池電圧
― ―
は,規定値内とする。
6か月後,電解液の減少は予備
電解液の50%を超えてはならな
い。
注(3) 基準温度20 ℃又は25 ℃における値。
(4) 基準温度25 ℃における値。
7. 一般的試験条件
7.1 計測器具の精度
7.1.1 電気計器
a) 計器の測定範囲
1) 電圧及び電流測定に使用する計測器の精度は,各試験結果を保証し得なければならない。
2) アナログ計測器の場合には,測定値の有効数字3けたが読み取れなければならない。
3) 必要とする精度が得られる場合には,他の計測器を用いてもよい。
b) 電圧の計測
1) 電圧測定に使用する電圧計は,JIS C 1102-1-9に規定する階級0.5級以上の計器又はこれと同等以
――――― [JIS C 8704-1 pdf 8] ―――――
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上の精度をもつ計器とする。
2) 電圧計の内部抵抗は,1 kΩ/V以上とする(JIS C 1102-1-9又はIEC 60485参照)。
c) 電流の計測
1) 電流測定に使用する電流計は,JIS C 1102-1-9に規定する階級0.5級以上の計器又はこれと同等以
上の精度をもつ計器とする。
2) 電流計は,測定に使用する分流器,リード線を含めた精度が0.5級又はこれと同等以上の計測器と
する(JIS C 1102-1-9又はIEC 60359参照)。
7.1.2 温度の計測 温度測定に使用する温度計は,JIS B 7411に規定する許容差±1 ℃の温度計又はこれ
と同等以上の精度をもつ温度計とする。
7.1.3 時間の計測 時間計測には,精度±1%又はこれと同等以上の計測器を用いる。
7.1.4 電解液密度の計測(種類I) 種類Iの蓄電池電解液密度測定には,JIS B 7525に規定する各目盛
が5 kg/m3以下で,精度は±5 kg/m3以上の精度をもつ密度計又はその他の計測器を用いる。
7.1.5 電解液比重の計測(種類II) 種類IIの蓄電池電解液比重測定には,JIS B 7525に規定する最小目
盛が0.005を超えず,精度は±0.005又はこれと同等以上の精度をもつ比重計又はその他の計測器を用い
る。
7.2 供試用電池の準備
a) 蓄電池は,製造後6か月以内の新品を使用する。ただし,保管条件は,製造業者が指定する方法によ
る。
b) 蓄電池は,満充電後,最高液面の位置に電解液面を調整する。
c) 蓄電池は,満充電したものを用いる。満充電とは,製造業者による指示がない場合は,次による。
1) 定電流充電の場合 : 電圧及び電解液密度の測定値が,電解液温度の変化を考慮に入れたうえで,2
時間にわたって計器の許容度を超えて変動しないとき。
2) 定電圧充電の場合 : 電流及び電解液密度の測定値が,製造業者による別途指示がない限り,電解液
温度の変化を考慮に入れたうえで,2時間にわたって計器の許容度を超えて変動しないとき。
d) 試験は,正立位置にある蓄電池について行う。
8. 試験方法
8.1 容量試験
8.1.1 容量試験(種類I) 容量試験(種類I)は,7.2に従って準備した供試用電池について,次による。
a) 放電開始の時期 満充電状態後,約1時間静置した後とする。
b) 放電電流 放電電流は,次による。
1) 放電電流Irtは,全放電時間を通じて±1%以内とする。ただし,瞬時の調整のための変動の許容範
囲は,規定値の±5%以内とする。
2) 放電電流は,次の式による。
Crt
Irt
t
ここに, Irt : 20 ℃又は25 ℃における定格容量 Crt に対応する放電電流
(A)
Crt : 製造業者による t 時間率定格容量(Ah)
t : 20 ℃又は25 ℃における,放電終止電圧Uf に至るまでの放
――――― [JIS C 8704-1 pdf 9] ―――――
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電時間(h)
t の推奨値は,次による。
t = 240,20,10,8,5,3,1,0.5 (h)
c) 放電終止電圧
1) 個の単電池の場合,放電終止電圧は,n×Uf (V),又は中の1個の単電池電圧がUf−0.2 V/セルに到
達したときとする。
2) 個のモノブロック電池の場合,m個のセルからなるn個のモノブロック電池の放電終止電圧は,
n×m×Uf (V),又は中の1個のモノブロック電池電圧が,m×Uf−√m×0.2 Vに到達したときとす
る。
ここに, n : 単電池の場合の単電池数又はセル数,モノブロック電池の場合のモノブロック
電池数(個)
m : モノブロック電池のセル数(個)
Uf : セル当たりの放電終止電圧(V)
Crtが10時間率と3時間率との間にあり,製造業者及び受渡当事者との間の取決めのない場合に
は,Uf=1.80とする。その他の放電時間率のUf は,製造業者がCrt値とともに指定する。
d) 放電時の電解液温度 通常20 ℃又は25 ℃とする。
なお,放電中の周囲温度は,15 ℃と30 ℃との間とする。
1) 組電池の場合,パイロットセルの電解液温度の平均値を平均温度θとする。
2) 各パイロットセルの電解液温度は,放電直前で15 ℃と30 ℃との間とする。
3) 組電池の場合のパイロットセルの数は,次による。
3.1) 単電池100個以下の組電池の場合には,単電池6個のグループについてパイロットセルは1個と
する。
3.2) 単電池100個超過の組電池の場合には,単電池10個のグループについてパイロットセルは1個と
する。
備考 当初の平均温度及び周囲温度は,可能な範囲で基準温度の20 ℃又は25 ℃まで下げることが望
ましい。
e) 容量 当初の平均温度における測定容量C(Ah)は,放電電流(A)と放電時間(h)との積として計
算で求める。
f) 容量の温度換算 当初の平均温度θが20 ℃又は25 ℃と相違する場合には,次の式によって換算した
容量を20 ℃又は25 ℃における実際容量Caとする。
C C
Ca20 ℃ 又は Ca25 ℃
1 λ 20 1 λ 25
ここに, Ca20 ℃ : 20 ℃に換算した実際容量(Ah)
Ca25 ℃ : 25 ℃に換算した実際容量(Ah)
C : θ ℃における測定容量(Ah)
λ : 容量の温度係数
係数λは,製造業者が指定する。ただし,指定のない場合,
3時間率又はそれより緩い放電率には0.006,
3時間率より急な時間率の場合0.01とする。
θ : 放電当初の平均温度(℃)
――――― [JIS C 8704-1 pdf 10] ―――――
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JIS C 8704-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60896-11:2002(MOD)
JIS C 8704-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.220 : 電池及び蓄電池 > 29.220.20 : 酸化二次電池(鉛蓄電池)
JIS C 8704-1:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0205-1:2001
- 一般用メートルねじ―第1部:基準山形
- JISB0205-2:2001
- 一般用メートルねじ―第2部:全体系
- JISB0205-3:2001
- 一般用メートルねじ―第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
- JISB0205-4:2001
- 一般用メートルねじ―第4部:基準寸法
- JISB7411:1997
- 一般用ガラス製棒状温度計
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7525:1997
- 密度浮ひょう
- JISC1102-1:2007
- 直動式指示電気計器―第1部:定義及び共通する要求事項
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISC1102-3:1997
- 直動式指示電気計器 第3部:電力計及び無効電力計に対する要求事項
- JISC1102-4:1997
- 直動式指示電気計器 第4部:周波数計に対する要求事項
- JISC1102-5:1997
- 直動式指示電気計器 第5部:位相計,力率計及び同期検定器に対する要求事項
- JISC1102-6:1997
- 直動式指示電気計器 第6部:オーム計(インピーダンス計)及びコンダクタンス計に対する要求事項
- JISC1102-7:1997
- 直動式指示電気計器 第7部:多機能計器に対する要求事項
- JISC1102-8:1997
- 直動式指示電気計器 第8部:附属品に対する要求事項
- JISC1102-9:1997
- 直動式指示電気計器 第9部:試験方法
- JISC8352:2015
- 配線用ヒューズ通則