JIS C 8704-1:2022 据置鉛蓄電池―一般的要求事項及び試験方法―第1部:ベント式 | ページ 5

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b) 放電電流 放電電流は,次による。
1) 放電電流Irtは,全放電時間を通じて変動幅±1 %以内で保持する。ただし,瞬時の調整のための変
動の許容範囲は,規定値の±5 %とする。
2) 放電電流は,式(JA.1)による。
Irt=Crtt (JA.1)
ここで, Irt : 20 ℃又は25 ℃における定格容量 Crtに対応する放電電流
(A)
Crt : 製造業者によるt時間率定格容量(Ah)
t : 20 ℃又は25 ℃における,放電終止電圧Ufに至るまでの放
電時間(h)
tの推奨値は,次による。
t=240,20,10,8,5,3,2,1,0.5(h)
c) 放電終止電圧
1) n個の単電池の場合,放電終止電圧は,n×Uf V,又はn個中の1個の単電池電圧がUf−0.2×√n V
に到達したときとする。
2) n個のモノブロック電池の場合,m個のセルからなるn個のモノブロック電池の放電終止電圧は,n
×m×Uf V,又は中の1個のモノブロック電池電圧が,m×Uf−0.2×√m Vに到達したときとする。
ここで, n : 単電池の場合の単電池数又はセル数,モノブロック電池の
場合のモノブロック電池数(個)
m : モノブロック電池のセル数(個)
Uf : セル当たりの放電終止電圧(V)
Crtが10時間率と3時間率との間にあり,受渡当事者間の協定のない場合には,Uf=1.80とする。
その他の放電時間率のUf は,製造業者がCrt値とともに指定する。
d) 放電中の電解液温度 通常,20 ℃又は25 ℃とすることが望ましい。
なお,放電中の周囲温度は,15 ℃30 ℃とする。
1) 組電池の場合,パイロットセルの電解液温度の平均値を平均温度θとする。
2) 各パイロットセルの電解液温度は,放電直前で15 ℃30 ℃とする
3) 組電池の場合のパイロットセルの数は,次による。
3.1) 単電池100個以下の組電池の場合には,単電池6個のグループについてパイロットセルは1個と
する。
3.2) 単電池100個超過の組電池の場合には,単電池10個のグループについてパイロットセルは1個と
する。
注記 放電直前の平均電解液温度及び周囲温度は,可能な範囲で基準温度の20 ℃又は25 ℃に近
づけることが望ましい。
e) 容量 放電直前の平均温度における測定容量C(Ah)は,放電電流(A)と放電時間(h)との積とし
て計算で求める。
f) 容量の温度換算 放電直前の平均温度θが20 ℃又は25 ℃と相違する場合には,式(JA.2)又は式(JA.3)
によって換算した容量を20 ℃又は25 ℃における実容量Caとする。
C
Ca20= 1+λ(θ−20) (JA.2)

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C
Ca25= 1+λ(θ−25) (JA.3)
ここで, Ca20 : 20 ℃に換算した実容量(Ah)
Ca25 : 25 ℃に換算した実容量(Ah)
C : θ ℃における測定容量(Ah)
λ : 容量の温度係数
係数λは,3時間より長い放電(3時間率の放電電流より小
さい電流)の場合には0.006,3時間より短い放電(3時間
率の放電電流より大きい電流)の場合には0.01とする。
θ : 放電当初の平均温度(℃)
注記 容量を変換する場合は,Ca20=0.97×Ca25となる。
f) 電圧測定の間隔
1) 蓄電池の端子電圧は,時間の経過に伴って自動的に記録するか,又は電圧計によって測定する。電
圧計の場合,測定は少なくともt時間率におけるtの25 %,50 %及び80 %ごとに実施する。
2) さらに,放電終止電圧Ufに至るまでの推移が確認できるように,適切な間隔で測定する。
注記1 単電池に関する型式承認試験の場合には,放電電圧は単電池間の接続導体1組分を含んだ
端子間で測定する。
注記2 受渡当事者間の合意によって,容量特性試験の単電池電圧について,制限事項を追加して
適用することが可能である。
JA.6.2 過充電寿命特性試験
過充電寿命特性試験は,JA.6.1で,少なくとも実容量Caがt=1のCrtを100 %満たすことが確認された
蓄電池について,次の方法で行う。
a) 試験の周囲温度は,25 ℃30 ℃とする。
b) 満充電状態とした蓄電池を0.2×I10(0.02C10) Aの電流で連続過充電する。
c) 電解液面が最低液面に近づいた場合には,単電池に純水を補水する。
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d) 過充電寿命特性試験中,720 +時間ごとに,1×I1(1C1)
0
Aで単電池当たり平均1.6 Vまで,電解液温度
を25 ℃30 ℃で,JA.6.1の容量特性試験を行い,容量を確認する。この容量確認後,充電を行い満
充電状態とした後,b)の連続過充電を行う。この容量特性試験において確認した容量がt=1のCrtの
80 %以下に低下し,再び容量が増加しないことを確認したとき,過充電寿命特性試験を終了する。
e) 過充電寿命は,t=1のCrtの80 %を下回るまでに行われた容量特性試験回数を記録する。
JA.6.3 容量保存特性試験
容量保存特性試験は,JA.6.1の容量特性試験を実施し,実容量Caが少なくとも定格容量Crtに等しいこ
とを確認する。JA.5に従って満充電状態にした後,次の条件によって試験を行い,保存前後の容量から容
量保存率を算出する。
a) 蓄電池の表面 単電池の上面(蓋)は,試験期間中清潔にし,乾燥した状態を保つ。
b) 保存期間 開路状態で90日間放置する。
c) 保存中の電解液温度 電解液の平均温度は,(20±2) ℃とする。この間,最高電解液温度は25 ℃以下,
最低電解液温度15 ℃以上とする。
d) 保存後の容量 JA.6.1のa) f)の容量特性試験によって,20 ℃又は25 ℃に換算した実容量C'aを求
める。

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e) 容量保存率 式(JA.4)によって,容量保存率CRを算出する。
CR=C'a
Ca×100 (JA.4)
ここで, CR : 容量保存率(%)
Ca : 保存前の20 ℃又は25 ℃に換算した実容量(Ah)
C'a : 保存後の20 ℃又は25 ℃に換算した実容量(Ah)
JA.6.4 短絡電流及び内部抵抗特性試験
短絡電流及び内部抵抗特性試験は,最低3個の単電池について実施する。
a) 試験電池 試験電池は,JA.6.1の容量特性試験を行い,Ca又はCrtの容量があることを確認し,満充電
状態とする。
b) 試験温度 蓄電池は,電解液温度が(20±2) ℃になるように,適切な周囲温度の部屋に置く。
c) 短絡電流及び内部抵抗 短絡電流及び内部抵抗は,放電特性U=f(I)を次の方法で2点を測定すること
によって決定する。
1) 第1点(U1,I1) 電流I1 A=4×I106×I10 Aで放電し,20 秒目の電圧U1を求め,(U1,I1)を第1
点とする。放電は最大25秒で打ち切り,再充電なしで,25分間開路状態に置いた後,第2点を
測定する。
2) 第2点(U2,I2) 電流I2 A=20×I1040×I10 Aで放電し,5秒目の電圧U2を求め,(U2,I2)を第2
点とする。特性U=f(I)からは,第1点と第2点とを結んだ直線とU=0との交点が短絡電流Iscを示
す。また,これによって内部抵抗Riを求める。
U1
電圧
U2
I1 I2 ISC
電流
図JA.1−放電特性 U=f(I)
図JA.1から次の結果を得る。
Isc=U1I2−U2I1
U1−U2 (JA.5)
Ri=U1−U2
I2−I1 (JA.6)
ここで, Isc : 短絡電流(A)
Ri : 内部抵抗(Ω)
U1 : 1回目放電20秒目電圧(V)
I1 : 1回目放電電流(4×I106×I10)(A)
U2 : 2回目放電5秒目電圧(V)
I2 : 2回目放電電流(20×I1040×I10)(A)

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注記1 電圧は,外部の電圧降下の影響がないように,各単電池又はモノブロック電池の引出し口の端
子で測定する。代表的な試験回路を,図JA.2に示す。この試験で得られた短絡電流及び内部抵
抗は,1個の単電池又はモノブロック電池が対象であるため,1組の組電池の短絡電流及び内部
抵抗を計算する場合には,単電池又はモノブロック電池間の接続による抵抗を考慮する必要が
ある。
注記2 この試験方法は静的試験条件における値が得られるが,例えば,短絡時の最初の数ミリ秒間に
起こるような動的な反応を示していない。この試験結果の精度は,±10 %である。
図JA.2−代表的な試験回路
JA.6.5 浮動運転特性試験
浮動運転特性試験は,少なくとも6個の単電池から構成されるグループ又は1組の組電池について実施
する。
a) 試験電池 試験電池は,少なくとも 実容量Caが定格容量Crt以上であると認められたものとする。
b) 試験温度 蓄電池は,周囲温度15 ℃25 ℃の間で保持する。平均温度は,可能な限り20 ℃に近付
ける。単電池の上面(蓋)は,試験中清潔,かつ,乾燥した状態を保つ。
c) 浮動電圧 試験中の蓄電池は,(2.14±0.01) n V(2.25±0.01) n Vの範囲内で,製造業者が指定する電圧
Ufloで継続的に浮動充電し,各単電池の初期電圧(端子電圧)を記録する。ここで,nは,蓄電池のセ
ル数である。
d) 記録 3か月経過ごとに,各単電池の電圧と電解液比重とを測定し,記録する。また,各単電池の電
解液面の位置も記録する。
1) 前後2回の測定値において,1.1)の場合にはその単電池は故障しているとみなす。
1.1) 電圧変動が製造業者によって認められた値より大きい場合,又は電解液比重の変動が,製造業者
によって認められた値より大きい場合。
1.2) 故障した単電池は,製造業者の指定に基づく均等充電の後,当初の電解液比重及び電圧が回復し
た場合に,再び試験に供することが可能である。再試験中に再びその単電池が故障しているとみ
なされた場合は,その単電池は試験から取り除く。
e) 容量試験 電池を6か月間浮動充電した後,JA.6.1の容量特性試験を実施する。
f) 型式認定試験 型式認定試験において,6か月の期間を通じて単電池に故障があってはならない。長
い試験の場合では,故障とみなされた単電池は取り替えることができ,再度6か月以上の試験を実施
してもよい。再試験では,2回目の6か月の期間を通じ,どの単電池も故障があってはならない。
JA.6.6 充放電サイクル寿命特性試験
充放電サイクル寿命特性試験は,JA.6.1の容量特性試験で,少なくとも実容量Caが定格容量Crtを100 %
満たすことが確認された蓄電池について,次の方法で行う。

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a) 試験温度 全試験期間を通じて,単電池は周囲温度15 ℃25 ℃の間で維持する。平均温度は,でき
る限り基準温度20 ℃に近づける。
b) 充放電サイクル
1) 単電池は,連続的なサイクル試験を実施する装置に接続する。それぞれの1充放電サイクルは,次
による。
1.1) I=2.0×I10,変動幅±1 %で保持し,定電流で3時間放電する。
1.2) 放電直後の充電は,単電池当たり電圧(2.40±0.01) Vで21時間行う。充電開始時の電流は,製造業
者の指定による。ただし,指定がない場合には,Imax=2.0×I10 に制限する。
2) 1日で1サイクルとする。
3) 電解液面が最低液面表示に近付いた場合には,補水を行う。
c) 試験中の容量試験 N=50サイクル(=1単位)の充放電の後,単電池でJA.6.1の容量特性試験を実
施する。その後単電池は,a)及びb)に従い,別の50サイクルの充放電を行う。
d) 試験の終了 c)で測定する実容量Caが定格容量Crtの80 %を下回るまで続ける。
JA.7 検査
JA.7.1 型式検査
種類Iの蓄電池において,この規格の試験項目を型式検査に利用する場合,その試験項目は,表JA.2が
望ましい。試験は,1グループ当たり最低6個の単電池又はモノブロック電池に対して実施することが望
ましい。
表JA.2−型式検査の試験項目(種類I)
検査項目 型式検査 適用試験
グループ1 グループ2 グループ3 箇条番号
容量特性 X X X JA.6.1
過充電寿命特性又は − X − JA.6.2
充放電サイクル寿命特性 − − JA.6.6
容量保存特性 − − X JA.6.3
短絡電流及び内部抵抗特性 − − X JA.6.4
浮動運転特性試験 X − − JA.6.5
注記 実際の試験順序は製造業者が決めることが可能である。
JA.7.2 受渡検査
購入者が受渡検査を要求する場合には,JA.6.1の容量特性試験を実施することが望ましい。

――――― [JIS C 8704 pdf 25] ―――――

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JIS C 8704-1:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60896-11:2002(MOD)

JIS C 8704-1:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8704-1:2022の関連規格と引用規格一覧