JIS C 9335-2-3:2017 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-3部:電気アイロンの個別要求事項 | ページ 2

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C 9335-2-3 : 2017
不利となる条件の方で運転する。
その他のスチームアイロンは,空で運転する。
追加
3.101
スチームアイロン(steam iron)
アイロンかけのとき,織物にスチームを供給する発生装置をもつアイロン。
注記 スチームアイロンは,スチームを布に吹き付ける装置を組み込んでもよい。
3.102
開放形スチームアイロン(vented steam iron)
水がかけ面内部の気化室に接触するときにスチームを発生する水タンクが大気圧のスチームアイロン。
注記 水タンクは,アイロンの中に組み込むか,又はアイロンにホースで接続してもよい。
3.103
圧力式スチームアイロン(pressurized steam iron)
50 kPaを超える圧力で,ボイラによってスチームを発生するスチームアイロン。
注記 ボイラは,アイロンの中に組み込むか,又はアイロンにホースで接続してもよい。
3.104
瞬間スチームアイロン(instantaneous steam iron)
少量の水を水タンクからポンプで送り,水がボイラの壁に接触するときにスチームを作る,水タンク及
びボイラが大気圧のスチームアイロン。
注記 水及びボイラは,ホースでアイロンに接続する。
3.105
コードレスアイロン(cordless iron)
スタンドに置いたときだけ電源に接続するアイロン。
注記 コードレスアイロンには,電源コードを固定した着脱部品によって,アイロンかけのときに電
源を直接接続できるものも含む。
3.106
かけ面(soleplate)
アイロンかけ中に,織物部分に押し付けるアイロンの加熱部分。
3.107
スタンド(stand)
アイロンの休止時に置く,アイロンのヒール部分,又はアイロンとは分離して設けた部品。
注記 独立した水タンク又はボイラは,スタンドとして用いてもよい。

4 一般要求事項

  一般要求事項は,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。

5 試験のための一般条件

  試験のための一般条件は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)による。
5.2 追加(注記3の後に,次を追加する。)
21.101の試験中,保護装置が回路を開路する場合は,試験は別の機器で続ける。

――――― [JIS C 9335-2-3 pdf 6] ―――――

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注記101 21.102の試験は,別の機器で行う。25.14の追加の試験は,別の機器で行う。
5.3 追加(“試験は箇条順に”で始まる段落の後に,次を追加する。)
自動温度調節器をもつアイロンの21.101の試験は,箇条11の試験の前に行う。
22.102の試験は,箇条11の試験中に行う。
追加
5.101 アイロンにモータが組み込まれていても,電熱機器として試験する。
5.102 コードレスアイロンのうち,アイロンかけ時に,アイロンに電源を直接接続できるものは,両方の
動作モードによって関連する試験を行う。

6 分類

  分類は,JIS C 9335-1の箇条6(分類)による。

7 表示,及び取扱説明又は据付説明

  表示,及び取扱説明又は据付説明は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据付説
明)による。
7.1
追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
機器には,定格電力を,表示しなければならない。
分離したスタンドには,次の内容を表示しなければならない。
− 製造業者又は責任をもつ販売業者の名称,商標又は識別記号。
− スタンドのモデル又は形式
コードレスアイロンのスタンドには,次の表示をしなければならない。
− 定格電圧又は定格電圧範囲
− 定格入力
注記101A 対応国際規格の“Modification(修正)”は,適切でないため,規格の利便性を考慮し,こ
の規格では,“追加”とした。
7.12 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
取扱説明書には,次の内容を含まなければならない。
− 使用者は,電源に接続している間,アイロンを放置して,その場所を離れてはならない。
− スチームアイロン及び水をスプレする装置を組み込んでいるアイロンの電源コードのプラグは,水タ
ンクに注水する前に,コンセントから外さなければならない。
− 使用中に,加圧下にある給水用,石灰の除去用,すすぎ用,又は検査用の開口部を開けてはならない
(加圧する部分をもつスチームアイロンだけに適用)。
− コードレスアイロンの場合,アイロンは専用のスタンドを用いる。
− 旅行用アイロンは,通常の使用頻度を目的としていない。
− アイロンは,平らで安定した表面上で使用し,そして,置かなければならない。
− アイロンをスタンドに載せるとき,スタンドを置いた表面は安定していなければならない。
− アイロンを落としたとき,目に見える損傷があった場合,又は漏れを起こしている場合は使用しては
ならない。
7.15 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)

――――― [JIS C 9335-2-3 pdf 7] ―――――

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独立した水タンク又はボイラをもつスチームアイロンの全定格入力は,電源端子又は電源コードを含む
部分に表示しなければならない。

8 充電部への接近に対する保護

  充電部への接近に対する保護は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)によ
る。
8.1.2 追加(注記の後に,次を追加する。)
注記101 コードレスアイロンのスタンドの接続装置は,コンセントとはみなされていない。

9 モータ駆動機器の始動

  モータ駆動機器の始動は,この規格では適用しない。

10 入力及び電流

  入力及び電流は,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)による。

11 温度上昇

  温度上昇は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条11(温度上昇)による。
11.2 置換(11.2全て)
アイロンは,試験枠の床上で,壁から離してそのスタンド上に置く。ただし,スチームアイロンの独立
した水タンク又はボイラは,試験枠の両壁にできる限り接近して配置する。厚さ約20 mmのつや消しの黒
塗り合板は,試験枠として用いる。
圧力式スチームアイロン,瞬間スチームアイロン及び分離した水タンクをもつ開放形スチームアイロン
は,水タンクを空及び満水のいずれの状態においても試験するが,スチームは噴出しない。
コードレスアイロン以外のアイロンは,高さが100 mm以上ある3点支持台上に,かけ面を水平にして
載せた状態でも試験をする。分離した水タンクをもつ開放形スチームアイロン,圧力式スチームアイロン
及び瞬間スチームアイロンは,水タンクか又はボイラに水を満たした状態で動作する。
自動式コードリールをもつ機器は,コードの全長の3分の1を引き出しておく。コードシースの温度上
昇は,リールの中心にできる限り近い部分で測定し,また,リール上のコードの最も外側の2層間でも測
定する。ただし,コードリールがアイロンかけ中に,動く部分に組み込んでいる場合,コードは完全に引
き出しておく。
自動式コードリール以外で,機器が動作中,電源コードを部分的に収容できるコード収納装置は,コー
ドを50 cm引き出しておく。ただし,アイロンかけのときに動く部分にあるコードの収納装置のコードは,
完全に引き出しておく。コードを収納した部分の温度上昇は,最も不利な条件の位置で測定する。
11.4 追加(注記の後に,次を追加する。)
モータ,変圧器又は電子回路を組み込んでいる機器で,温度上昇限度値が超過しても,入力が定格入力
より低い場合,試験は,機器の定格電圧の1.06倍の電圧で繰り返す。
11.7 置換(11.7全て)
アイロンは,安定状態になるまで動作する。
分離した水タンクをもつ開放形スチームアイロン,圧力式スチームアイロン及び瞬間スチームアイロン
は,3点支持台上にアイロンを置いた状態で試験する場合,スチーム噴出10秒,及びスチーム噴出休止10

――――― [JIS C 9335-2-3 pdf 8] ―――――

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秒を1サイクルとして,周期的に噴出する。
11.8
修正(表3の一部を,次に修正する。)
個々の容器に接続した電源コードを除き,配線及び電源コードの絶縁物の温度上昇限度値は50 Kから
60 Kに修正する。
追加(表3の前に,次を追加する。)
アイロンを3点支持台上に置いた状態では,試験中に内部配線及び可とうコードの絶縁物の温度上昇だ
けを測定する。ただし,温度上昇限度値は,圧力式スチームアイロン及び瞬間スチームアイロンの水タン
ク並びにホースに適用する。ホースの可触面の温度上昇は,通常使用状態に短時間だけ保持するハンドル
の温度上昇限度値に適合しなければならない。ただし,非金属ホースを織物材で覆っている場合は,織物
材の表面の温度上昇は,80 Kを超えてはならない。
モータ,変圧器,電子回路の部品及びそれらに直接影響を受ける部品の温度上昇限度値は,定格入力の
1.15倍で機器を動作するときは超えてもよい。
Tマークがない電源コードを含み,内部配線及び外部配線のゴム又は塩化ビニル絶縁物の温度上昇限度
値は,表3の規定値に10 Kを加えた値を適用する。

12 (規定なし)

13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧

  動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の箇条13(動作温度での漏えい電流及び耐電圧)
による。

14 過渡過電圧

  過渡過電圧は,JIS C 9335-1の箇条14(過渡過電圧)による。

15 耐湿性等

  耐湿性等は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条15(耐湿性等)による。
15.2 修正(“その後,機器は”から始まる段落の後に,次を追加する。)
独立した水タンクか又はボイラをもつスチームアイロン以外のスチームアイロンは,次の試験を行う。
アイロンは,取扱説明書に従った給水位置にして,含有率が約1 %の塩化ナトリウム水溶液を満杯に入
れる。さらに,0.1 Lを徐々に給水口から1分間で注入いっ(溢)水する。その後アイロンは,スタンドに
置き,16.3の耐電圧試験を行う。アイロンは,スタンドに置いたままで,10分後にもこの耐電圧試験を行
う。
水溶液を満たしている間,アイロンは,通常動作で1分間定格入力で動作する。その後,16.3の耐電圧
試験に耐えなければならない。
アイロンが容易にその姿勢で水溶液を満たすことができる場合,コードレスアイロンは,そのスタンド
上に置いた状態で,この水溶液を注入することも行う。

16 漏えい電流及び耐電圧

  漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の箇条16(漏えい電流及び耐電圧)による。

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17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護

  変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1の箇条17(変圧器及びその関連回路の過負荷保
護)による。

18 耐久性

  耐久性は,この規格では適用しない。

19 異常運転

  異常運転は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条19(異常運転)による。
19.1
修正(“電熱素子を”から始まる段落の一部を,次のとおり修正する。)
19.2及び19.3の試験は,行わない。19.5の試験は,スチームアイロンの分離したボイラに対してだけ行
う。
追加(“特に規定がない限り”から始まる段落の前に,次を追加する。)
コードレスアイロンは,19.101の試験も行う。
19.4
修正(“箇条11に規定する”から始まる段落の一部を,次のとおり修正する。)
試験は,定格入力で行う。
追加(“複数の制御装置をもつ”で始まる段落の後に,次を追加する。)
全てのスチームアイロンは,水を入れるか又は入れないかの状態の,いずれか不利となる条件で試験を
行う。
試験は,アイロンをそのスタンド上に置いた状態でだけ行う。
箇条11の試験中に動作する圧力を調整するあらゆる制御装置は,動作不能にする。
19.7 追加(“試験中,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
試験は,モータの通電スイッチを手で保持しないものは,5分間行う。
追加
19.101 コードレスアイロンは,自動温度調節器が最初に動作するまで,定格入力の通常動作で運転する。
その後,アイロンをスタンドの材質に最も悪影響を及ぼす位置にして,そのスタンド上に置く。

20 安定性及び機械的危険

  安定性及び機械的危険は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条20(安定性及び機械的危険)による。
20.1 置換(20.1全て)
アイロンは,十分な安定性がなければならない。
適否は,機器を電源に接続しない状態で,次の試験によって判定する。
スタンドが一体のアイロンは,水平面より10°傾斜した平面上に置き,そのコードは,最も不利となる
条件の状態で傾斜した面上に置く。分離したスタンドをもつアイロンは,水平面より15°傾斜した平面上
にスタンドを置く。
通常の使用状態で,使用者が水を入れることを意図する機器は,空か又は取扱説明書に記載する容量以
下の最も不利となる条件の水量を入れて試験する。
注記 スタンドは,アイロンとスタンドとの間の静止摩擦を弱らせるように,スタンドを軽くたたい

――――― [JIS C 9335-2-3 pdf 10] ―――――

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JIS C 9335-2-3:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60335-2-3:2012(MOD)
  • IEC 60335-2-3:2012/AMENDMENT 1:2015(MOD)

JIS C 9335-2-3:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9335-2-3:2017の関連規格と引用規格一覧