JIS C 9335-2-81:2021 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-81部:足温器及び電熱マットの個別要求事項

JIS C 9335-2-81:2021 規格概要

この規格 C9335-2-81は、定格電圧が250 V以下で,家庭用及びそれに類する用途の足温器及び電熱マットの安全性について規定。

JISC9335-2-81 規格全文情報

規格番号
JIS C9335-2-81 
規格名称
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-81部 : 足温器及び電熱マットの個別要求事項
規格名称英語訳
Household and similar electrical appliances -- Safety -- Part 2-81:Particular requirements for foot warmers and heating mats
制定年月日
2000年9月20日
最新改正日
2021年1月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60335-2-81:2015(MOD)
国際規格分類

ICS

13.120, 97.040.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2000-09-20 制定日, 2006-05-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2021-01-20 改正
ページ
JIS C 9335-2-81:2021 PDF [24]
                                                                               C 9335-2-81 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 一般要求事項・・・・[3]
  •  5 試験のための一般条件・・・・[3]
  •  6 分類・・・・[4]
  •  7 表示,及び取扱説明又は据付説明・・・・[4]
  •  8 充電部への接近に対する保護・・・・[5]
  •  9 モータ駆動機器の始動・・・・[5]
  •  10 入力及び電流・・・・[5]
  •  11 温度上昇・・・・[5]
  •  12 (規定なし)・・・・[6]
  •  13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧・・・・[6]
  •  14 過渡過電圧・・・・[6]
  •  15 耐湿性等・・・・[6]
  •  16 漏えい電流及び耐電圧・・・・[7]
  •  17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護・・・・[7]
  •  18 耐久性・・・・[7]
  •  19 異常運転・・・・[7]
  •  20 安定性及び機械的危険・・・・[8]
  •  21 機械的強度・・・・[8]
  •  22 構造・・・・[10]
  •  23 内部配線・・・・[11]
  •  24 部品・・・・[11]
  •  25 電源接続及び外部可とうコード・・・・[12]
  •  26 外部導体用端子・・・・[12]
  •  27 接地接続の手段・・・・[12]
  •  28 ねじ及び接続・・・・[12]
  •  29 空間距離,沿面距離及び固体絶縁・・・・[12]
  •  30 耐熱性及び耐火性・・・・[13]
  •  31 耐腐食性・・・・[14]
  •  32 放射線,毒性その他これに類する危険性・・・・[15]
  •  附属書・・・・[19]
  •  参考文献・・・・[19]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 1] ―――――

           C 9335-2-81 : 2021

pdf 目次

ページ

  •  附属書JAA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[20]

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――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 2] ―――――

                                                                              C 9335-2-81 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本電機工業会(JEMA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本
産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS C
9335-2-81:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS C 9335規格群(家庭用及びこれに類する電気機器の安全性)は,約100規格に及ぶ部で構成されて
いるが,この規格では省略した。
  なお,全ての部の構成は,JIS C 9335-1の“まえがき”に記載されている。

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――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 3] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                      C 9335-2-81 : 2021

家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-81部 : 足温器及び電熱マットの個別要求事項

Household and similar electrical appliances-Safety- Part 2-81: Particular requirements for foot warmers and heating mats

序文

 この規格は,2015年に第3版として発行されたIEC 60335-2-81及び2017年に発行されたAmendment 1
を基とし,我が国の配電事情を考慮し,技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。ただし,追
補(amendment)については,編集し,一体とした。
  なお,この規格で,細分箇条番号の後に“A”から始まるラテン文字の大文字を付記した細分箇条は,対
応国際規格にない事項である。
  また,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。技術的差
異の一覧表にその説明を付けて,附属書JAAに示す。
  この規格は,JIS C 9335-1と併読する規格である。
  この規格の箇条などの番号は,JIS C 9335-1と対応している。JIS C 9335-1に対する変更は,次の表現を
用いた。
− “置換”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に置き換えることを意味す
    る。
− “追加”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項に,この規格の規定を追加することを意味する。
− “修正”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に修正することを意味する。
  変更する箇所に関する情報が必要な場合には,これらの表現に続く括弧書きで示す。ただし,JIS C 9335-
1の引用項目及び箇所は,この規格の作成時に最新版として発効されていたJIS C 9335-1:2014を参照して
いる。このため,この規格の発効以降に発効されたJIS C 9335-1を参照する場合は,その引用項目及び箇
所が異なる場合があることに注意しなければならない。
  JIS C 9335-1に追加する細分箇条番号は,JIS C 9335-1の箇条番号の後に“101”からの番号を付け,図
番号は,“101”からの連続番号を付ける。追加する附属書番号は,AA,BBなどと記載する。

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 4] ―――――

           2
C 9335-2-81 : 2021

1 適用範囲

置換(箇条1の全てを,次に置き換え適用する。)
  この規格は,定格電圧が250 V以下で,家庭用及びそれに類する用途の足温器及び電熱マット(以下,
機器という。)の安全性について規定する。
  通常,家庭で用いない機器でも,店舗,軽工業及び農場において一般人が用いるような,一般大衆への
危険源となる機器も,この規格の適用範囲である。
  この規格では,住宅の中及び周囲で,機器に起因して人が遭遇する共通的な危険性を可能な限り取り扱
う。ただし,この規格では,通常,次の状態については規定していない。
− 次のような人(子供を含む。)が監視又は指示のない状態で機器を安全に用いることができない場合。
  · 肉体的,知覚的又は知的能力の低下している人
  · 経験及び知識の欠如している人
− 子供が機器で遊ぶ場合。
  注記1 この規格の適用に際しては,次のことに注意する。
          − 車両搭載用機器,船舶搭載用機器又は航空機搭載用機器には,要求事項の追加が必要とな
              る場合もある。
          − 厚生関係機関,労働安全所管機関,その他の当局によって,追加要求事項を規定する場合
              がある。
  注記2 この規格は,次のものへの適用は意図していない。
          − 医者の監視においての使用を特に意図した機器
          − 電気毛布及びパッド(JIS C 9335-2-17)
          − 電気カーペット(JIS C 9335-2-106)
          − 動物ふ卵及び飼育用電熱機器(JIS C 9335-2-71)
          − 0.5 m2を超える電熱マット及び電熱ボード(JIS C 9335-2-204)
  注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          IEC 60335-2-81:2015,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-81: Particular
              requirements for foot warmers and heating mats+Amendment 1:2017(MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”こ
          とを示す。

2 引用規格

  引用規格は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条2(引用規格)による。
追加
    JIS C 8283-1 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ−第1部 : 一般要求事項
    JIS C 8283-3 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ−第3部 : スタンダードシート及びゲー
        ジ
    JIS C 9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部 : 通則
    JIS K 6400-2 軟質発泡材料−物理特性−第2部 : 硬さ及び圧縮応力−ひずみ特性の求め方

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                                                                                             3
                                                                               C 9335-2-81 : 2021
      注記 対応国際規格における引用規格 : ISO 2439,Flexible cellular polymeric materials−Determination
             of hardness (indentation technique)
    JIS L 0001 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
    IEC 60320-1:2001+AMD1:2007,Appliance couplers for household and similar general purposes−Part 1:
        General requirements
      注記 このIEC規格の対応JISは,JIS C 8283-1であるが,現行JISには引用箇所に対応する規定
            がないため,このIEC規格を引用規格とした。

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条3(用語及び定義)による。
3.1.9 置換(3.1.9全てを,次に置き換え適用する。)
通常動作(normal operation)
  次の条件の下で機器を運転したときの状態
  足温器は,足を入れずに水平面に置く。
  電熱マットは,水平面に置き,寸法が約300 mm×150 mm×50 mmの発泡ポリスチレンのブロックで覆
う。
  注釈1 ポリスチレンの比重は,約20 kg/m3±5 kg/m3である。
追加
3.101
足温器(foot warmer)
  使用者の足を暖めるために,足を入れる機器
3.102
電熱マット(heating mat)
  使用者の足を暖めるために,足を乗せる0.5 m2以下の面積をもつ機器
3.103
PTC特性の電熱素子(heating element with PTC characteristics)
  導電性材料で分離する対の導体で構成された機器の電熱素子で,温度がある特定の範囲を経て上昇した
とき,抵抗が非線形で急速に上昇するもの

4 一般要求事項

  一般要求事項は,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。

5 試験のための一般条件

  試験のための一般条件は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)による。
5.2  追加(“試験は,機器1台”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  21.102の試験に対して,15 mの電熱素子又は内部配線が必要となる。

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           4
C 9335-2-81 : 2021
  可とう性をもつ布又は類似の材料で作られた足温器の外郭の12個の試料(各々の寸法が200 mm×100
mm)が,30.101の試験で必要となる。
5.3  追加(“機器の構造上”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  水洗い可能な機器は,試験を始める前に,取扱説明書に従って2回洗濯する。
  箇条13,箇条15及び箇条16の試験は,24 Vを超えない定格電圧をもつクラスIII機器又は24 Vを超
えない動作電圧をもつクラスIII構造には適用しない。
5.5  追加(“機器又は可動部は,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  機器が着脱可能なカバーをもつ場合には,試験をこのカバーを付けて,又はカバーなしのいずれか不利
な状態で実施する。

6 分類

  分類は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条6(分類)による。
6.1  追加(“クラス0,クラス0I”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  ただし,可とう性をもつ機器は,クラスII又はクラスIIIでなければならない。
  注記101A 対応国際規格では,Modification(修正)としているが,規格利用者の利便性を考慮し,この
            規格では,追加とした。

7 表示,及び取扱説明又は据付説明

  表示,及び取扱説明又は据付説明は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据
付説明)による。
7.1  追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  洗濯可能な機器は,ISO 7000の記号3114(2012-04),及びISO 7000の記号3124(2012-04),又はJIS L
0001に規定するドライクリーニング禁止及び漂白処理禁止の図記号を表示しなければならない。
7.6  追加(“電源の種類の記号は,”で始まる段落の前に,次の記号を追加し適用する。)
              ISO 7000の記号3114(2012-04)又は
              JIS L 0001の表6(ドライクリーニング処理の ドライクリーニング禁止
              記号)の記号
              ISO 7000の記号3124(2012-04)又は
                                                          漂白処理禁止
              JIS L 0001の表2(漂白処理の記号)の記号
7.12 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  取扱説明書には,次の趣旨を記載しなければならない。
− 機器に何らかの損傷の徴候がある場合は,機器の使用を中止する。

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                                                                                             5
                                                                               C 9335-2-81 : 2021
− 動物を暖めるために機器を用いてはならない。
− 洗濯又は清掃に関する詳細。
  靴を履いて使用する電熱マットに対する取扱説明書には,カバーがすり減ったときは,機器を修繕する
か又は取り替えなければならない旨を含めて記載しなければならない。取扱説明書には,そのようなすり
減ったことに気付くような説明を含めて記載しなければならない。
  機器用インレットを組み込んでおり,予熱後に電源なしで使用することを意図した足温器の取扱説明書
には,予熱後,コードセットを電源及び機器から引き抜いておかなければならない旨を記載しなければな
らない。
  ISO 7000の記号3114(2012-04),及びISO 7000の記号3124(2012-04)又はJIS L 0001に規定するドラ
イクリーニング禁止及び漂白処理禁止の図記号を使用する場合,取扱説明書には,その意味の説明を記載
しなければならない。

8 充電部への接近に対する保護

  充電部への接近に対する保護は,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)による。

9 モータ駆動機器の始動

  モータ駆動機器の始動は,この規格では適用しない。

10 入力及び電流

  入力及び電流は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)による。
追加
10.101 PTC特性の電熱素子が組み込まれている機器の入力は,温度上昇とともに著しく減少しなければ
ならない。
  適否は,次の試験によって判定する。
  機器には,定格電圧を印加し,通常動作で運転する。入力は,定常状態を確立したとき,初期値から50 %
以上減少していなければならない。また,試験中は,動作している全ての制御装置の回路を短絡する。

11 温度上昇

  温度上昇は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条11(温度上昇)による。
11.2 置換(“− 使用時に,通常,床上又は卓上に置く機器は,できるだけ”で始まる細別を,次の細別
に置き換え適用する。)
− 使用時に,通常,床上又は卓上に置く機器は,試験枠の一面の壁にできるだけ近付けて,他の壁から
    は離して床上に置く。
  注記101A 対応国際規格では,Modification(修正)としているが,規格利用者の利便性を考慮し,この

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 8] ―――――

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C 9335-2-81 : 2021
            規格では,置換とした。
11.3 追加(“巻線以外の温度上昇は,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  黒い小形円板に熱電対を付けたものを,機器の表面の温度上昇を測るものとして用いる。
11.7 置換(11.7の全てを,次に置き換え適用する。)
  機器は,安定状態になるまで運転する。
11.8 追加(“保護装置は作動”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  ポリ塩化ビニル(PVC)を電熱素子の絶縁物として使用している場合,絶縁物の温度上昇値は80 Kを超
えてはならない。
  使用者の足に接触する可能性がある表面の温度上昇は,40 Kを超えてはならない。
  注記101A 6.1の注記101Aと同じ。

12 (規定なし)

13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧

  動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条13(動作温度での漏えい電
流及び耐電圧)による。
13.2 追加(“電源の片側と”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  電熱マットの表面を試験する場合,金属はく(箔)の寸法は300 mm×150 mmとする。
  注記101 電熱マットが表裏兼用の場合,両方の面について,それぞれ順番に試験する。
  注記102A 6.1の注記101Aと同じ。
追加(注記2の後に,次を追加し適用する。)
  足温器は,内部表面を完全に金属はくで覆った状態でも,再度試験する。

14 過渡過電圧

  過渡過電圧は,JIS C 9335-1の箇条14(過渡過電圧)による。

15 耐湿性等

  耐湿性等は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条15(耐湿性等)による。
15.1.1 追加(注記の前に,次を追加し適用する。)
  機器は,JIS C 0920の14.2.1に従って試験を行う。ただし,コードセット,並びに可とうコードにある
スイッチ及びコントローラは,試験を適用しない。

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                                                                               C 9335-2-81 : 2021

16 漏えい電流及び耐電圧

  漏えい電流及び耐電圧は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条16(漏えい電流及び耐電圧)による。
16.2 追加(“交流試験電圧を”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  電熱マットの表面を試験する場合,金属はく(箔)の寸法は,300 mm×150 mmとする。
  注記101 電熱マットが表裏兼用の場合,両方の面について,それぞれ順番に試験する。
  注記102A 6.1の注記101Aと同じ。
追加(“漏えい電流の測定”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  足温器は,内部表面を完全に金属はくで覆った状態でも,再度試験する。

17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護

  変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1の箇条17(変圧器及びその関連回路の過負荷保
護)による。

18 耐久性

  耐久性は,この規格では規定しない。

19 異常運転

  異常運転は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条19(異常運転)による。
19.2 追加(注記の前に,次を追加し適用する。)
  機器は,次の特性をもつ約36 mmの厚さの連続気泡ポリエステルシートで,全体を覆うか,又は部分的
に覆うか,いずれか不利な条件となるように置く。
                  2
   セル数 18+ +/cm
                  0
                       10
   密度    30 kg/m3+ +
                       0
                         %
   堅さ    JIS K 6400-2に従って測定した40 %圧縮において,120 N170 N
  足温器が使用者の足を覆う可とう性をもつ部分をもつ場合,その部分を足の部分上で折り曲げる。
  寸法が約500 mm×500 mm×20 mmの合板を,足温器を覆うポリエステルシートの上に置く。
19.4 追加(“箇条11に規定する”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  電熱マットは,発泡ポリスチレンのブロックで覆わずに試験する。
  注記101A 対応国際規格では,Modification(修正)としているが,規格の利便性を考慮し,この規格で
            は“追加”とした。

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 10] ―――――

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C 9335-2-81 : 2021
19.13 追加(“試験中に,炎,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  電熱素子の絶縁体の温度上昇値は,145 Kを超えてはならない。

20 安定性及び機械的危険

  安定性及び機械的危険は,JIS C 9335-1の箇条20(安定性及び機械的危険)による。

21 機械的強度

  機械的強度は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条21(機械的強度)による。
21.1 追加(“適否は,JIS C”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  足温器は,21.101の試験も行う。
21.2 追加(“適否は,付加絶縁が”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  この要求事項は,外郭を形成する繊維及び類似材料には適用しない。
追加
21.101 可とう性をもつ機器は,図101に示すように,寸法が約300 mm×150 mm×20 mmの合板を,足
温器の脚を曲げた箇所に配置する。脚部を固定し,合板と支持面との間で,足温器が圧縮されるように30
kgの負荷をかけた合板を,支持台の基部の上方200 mmから自由落下させる。合板,可動支持体及びおも
りの総質量で30 kgとする。足温器に脚部がついていない場合は,合板は表面上に置く。
  試験は,1分間に6回の速さで1 000回行う。
  試験の結果は,次のようになってはならない。
− この規格の要求事項への適合が損なわれるような,外郭の損傷又は電熱素子のずれ
− 電熱素子又は制御装置の開路
− 内部配線の素線の10 %を超える破損
− この規格の要求事項への適合が損なわれるような,構造的縫い目の破損又は接着した若しくは溶接し
    た継ぎ目の破損
  この規格の要求事項への適合が損なわれる外郭への損傷の例としては,外郭が破損した場合がある。た
だし,絶縁体の一部分ではなくて,耐湿性に関係がない布の小さな穴は無視する。
  注記101 対応国際規格の注記は,規定事項であるため,本文に移した。
21.102 可とう性をもつ機器の電熱素子及び内部配線の絶縁は,機器の使用期間を通して十分な可とう性
及び絶縁性能を維持しなければならない。
  適否は,21.102.1によって,並びに絶縁物が次のいずれかを超えた場合には,21.102.2及び21.102.3によ
って判定する。
− 箇条11の試験中の温度上昇が50 K
− 箇条19の試験中の温度上昇が110 K

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 11] ―――――

                                                                                             9
                                                                               C 9335-2-81 : 2021
  試験は,電熱素子又は内部配線の個別の試料で実施する。
  21.102.1の試験に対して,長さ約4 mの試料1個が必要である。21.102.2の試験に対して,長さ300 mm
の試料が12個以上必要となる。21.102.3の試験に対して,長さ300 mmの試料が12個以上必要となる。
21.102.1 電熱素子又は内部配線の試料は,図102に示す装置に取り付ける。この装置は,二つのプーリを
備えるキャリアをもつ。プーリは,それぞれが半径4 mmの溝をもち,その直径は,溝の底の部分で25 mm
とする。プーリは,試料がその間を通過するときに水平になるように調整する。
  円形の断面をもたない試料に対しては,プーリの溝の形を適切に変更する。
  試料をプーリ間でまっすぐに伸ばし,各端部に質量0.25 kgのおもりを付ける。必要な場合,0.1 kgのス
テップでおもりを増やし,プーリを通過した電線が互いに平行になるようにする。押さえ用のクランプは,
引張力が常時,おもりによって,キャリアが動くとは逆方向にかかるような位置にする。
  キャリアを1 mの距離にわたって,毎秒約0.33 mの速度で25 000サイクル動作させる。
  1サイクルは,各方向への二つの移動からなる。
  試料は,損傷してはならない。
  50 mA以下のモニタ用の電流を試料に通電させてもよい。
  注記101 対応国際規格の注記1注記3は,規定事項又は許容事項であるため,本文に移した。
  PTC特性の電熱素子の場合,入力は試験前及び試験後で測定する。測定は,電熱素子を空中で自由に垂
直につるし,機器の定格電圧で給電して行う。二つの測定は,同じ周囲温度で,また,入力が安定したと
きに実施する,試験前より試験後の入力が上昇してはならない。
  次に,試料を含有率が約1 %の塩化ナトリウム水溶液に浸す。直流電圧の約500 Vを導体と水溶液との
間に加える。
  水溶液に浸した1分後に測定した絶縁抵抗は,1 MΩ以上でなければならない。
21.102.2 電熱素子又は内部配線の12個の試料から導体を引き抜く。引き抜くことが不可能な場合には,
絶縁物に縦に切れ目を入れ,導体を取り出し,絶縁物を閉じる。
  6個の試料を125 ℃±2 ℃の温度の恒温槽の中に,336時間垂直につるして前処理を行う。次に,試料
を恒温槽から取り出し,室温まで冷ます。試料の材料の温度が安定した後,長さを測定したとき,元の長
さの90 %未満であってはならない。
  注記 PVCは,恒温槽から取り出した後,16時間で安定すると考えられる。
  試料の長さに対して,確実に温度傾斜が起こらないようにするため,恒温槽は,強制空気循環にする。
  クランプ間の距離を50 mm以上になるようにして,12個の試料を順番に引張試験機にかける。その機
械を毎分500 mm±50 mmの均一な速度で動作させる。切断する瞬間の力及び伸びを決定する。
  平均値から10 %を超える力で切断した試料,及びクランプから15 mm以内の距離で切断した試料の結
果は無視し,12個の有効な結果を得るために追加の試料を試験する。
  未処理の試料の各々の伸びは100 %以上で,かつ,引張力は8.75 MPa以上でなければならない。

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 12] ―――――

           10
C 9335-2-81 : 2021
  処理を行った試料の伸び及び引張力のそれぞれの平均値は,未処理のものに対して決定した平均値の
75 %以上でなければならない。
21.102.3 電熱素子又は内部配線の12個の試料の各端部において,10 mmの長さ絶縁物を取り去る。
  6個の試料を,その直径が試料の外径にほぼ等しい金属製のマンドレルにら(螺)旋状に,かつ,密に6
ターン巻き付ける。次に,それらを残った6個の試料と一緒に125 ℃±2 ℃の恒温槽の中に336時間放置
する。試料を恒温槽から取り出し,室温まで冷ます。
  材料が安定したとき,他の6個の試料も同様にマンドレルに巻き付ける。
  注記 PVCは,恒温槽から取り出した後,16時間で安定すると考えられる。
  試料の長さに対して,確実に温度傾斜が起こらないようにするため,恒温槽は,強制空気循環にしなけ
ればならない。
  マンドレルに巻き付けた試料を含有率が約1 %の塩化ナトリウム水溶液に1時間浸す。次に,試料は,
クラスII機器に対しては1 000 V,クラスIII機器に対しては500 Vの試験電圧を印加する。試験電圧は,
導体と水溶液との間に加える。試料は破壊が生じてはならない。
  試料をマンドレルから巻き戻し,目視できるクラックがあってはならない。
21.103 PTC特性の電熱素子は,押し潰しに対して耐性がなければならない。
  適否は,次の試験によって判定する。
  可とう部を,厚さが20 mmの合板の断片で完全に支持し,11.4に規定するとおり給電する。定常状態が
確立した後,電熱素子の温度を測定する。寸法が100 mm×300 mm及び質量が80 kgのブロックを,最も
不利な位置に5分間置く。ブロックを取り除いた後,機器を再び,定常状態が確立するまで動作し,電熱
素子の温度を測定する。ブロックを置いた位置の電熱素子の温度が,10 Kを超えて上昇してはならない。
  注記1 可とう部と接触するブロックの端部は,丸みを付ける。
  注記2 ブロックを当てる最も不利な位置は,通常,素子内のループの部分である。
21.103A 可とう性をもたない機器は,試験品を厚さが10 mm以上で,表面が平らな木台の上に通常の使
用状態に置く。機器の上に,底面の形状が正方形で,その一辺の長さが100 mm,質量が60 kgで,寸法が
100 mm×100 mm×30 mmの砂袋を上部に1分間置いたとき,各部にクラックその他の異常が生じてはな
らない。
  適否は,目視検査によって判定する。

22 構造

  構造は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条22(構造)による。
追加
22.101 可とう性をもつ部分に用いられている電熱素子及び内部配線は,所定の位置に保持できる構造で
なければならない。電熱素子のいかなる部分も,電熱素子のその他の部分と重なってはならない。
  内部配線の交さは,できる限り避けなければならない。避けられない場合,内部配線は,全ての関連す

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 13] ―――――

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                                                                               C 9335-2-81 : 2021
る移動を避けるため,固定しなければならない。
  適否は,目視検査によって判定する。
22.102 電熱素子を所定の位置に保持する縫製が綻びた状態でも,それらの位置が著しく変化してはなら
ない。
  適否は,糸を最も不利な位置で1か所切断し,目視検査によって判定する。
22.103 可とう性をもつ部分に用いられる電熱素子及び内部配線の絶縁物は,クラスIII機器におけるもの
を除き,導体と一体となっていなければならない。
  適否は,目視検査によって判定する。
22.104 電熱マットは,電熱素子及び内部配線の絶縁の露出が容易に目視できるような構造でなければな
らない。
  適否は,電熱マットの立ち毛のような他の材料を取り除いた後,目視検査によって判定する。絶縁の色
は,他の材料の色と異なるものでなければならない。
22.105 足温器における機器用インレットは,コネクタが床に接触しないような位置になければならない。
  適否は,目視検査によって判定する。

23 内部配線

  内部配線は,JIS C 9335-1の箇条23(内部配線)による。

24 部品

  部品は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条24(部品)による。
24.1.3 修正(“スイッチの関連規格は,”で始まる段落の動作サイクル回数を,次に修正し適用する。)
  スイッチの動作サイクル回数は,6 000回で試験する。
24.1.4 修正(“JIS C 9730-1の”で始まる段落の動作サイクル回数は,次に修正し適用する。)
− 自動温度調節器の“10 000回”を“100 000回”に修正
− 自己復帰形温度過昇防止装置の“300回”を“10 000回”に修正
24.1.5 追加(“相互接続カプラ”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  JIS C 8283-1の全ての部分を適用する。また,JIS C 8283-3のスタンダードシートのコネクタに対する参
照箇所を適用する。
24.2 置換(“− 可とうコードの”で始まる細別を,次に置き換え適用する。)
− 機器は,可とうコードに中間スイッチ及びコントローラを取り付けてもよい。ただし,中間スイッチ
    は,21.103Aの試験に適合しなければならない。
  注記101A 11.2の注記101Aと同じ。

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 14] ―――――

           12
C 9335-2-81 : 2021

25 電源接続及び外部可とうコード

  電源接続及び外部可とうコードは,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条25(電源接続及び外部可とうコ
ード)による。
25.5 置換(“− 第2部の個別規格”で始まる細別を,次の細別に置き換え適用する。)
− Z形取付け
25.14 追加(“適否は,図8の”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  この試験は,取外しできない可とうコードを取り付けた機器に適用する。また,可とうコードに取り付
けたスイッチ及びコントローラにも適用する。
25.15 修正(“表12に規定する”で始まる段落及び“次に,コード”で始まる段落の機器に加える引張力
を,次に修正し適用する。)
  “表12で規定する引張力”を,“60 N”に修正する。

26 外部導体用端子

  外部導体用端子は,JIS C 9335-1の箇条26(外部導体用端子)による。

27 接地接続の手段

  接地接続の手段は,JIS C 9335-1の箇条27(接地接続の手段)による。

28 ねじ及び接続

  ねじ及び接続は,JIS C 9335-1の箇条28(ねじ及び接続)による。

29 空間距離,沿面距離及び固体絶縁

  空間距離,沿面距離及び固体絶縁は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条29(空間距離,沿面距離及び
固体絶縁)による。
29.1.3 追加(“適否は,測定”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  可とう性をもつ部分に給電するために使用する器具用カプラのかん合面とチューブ接点との間の空間距
離は,3.5 mm以上でなければならない。
29.2 追加(“適否は,測定”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  絶縁が,機器の通常使用中に汚損に暴露される可能性がないように,囲われているか,又は配置されて
いる場合でない限り,汚損度3を適用する。
29.3 追加(“適否は,次の”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  可とう性をもつ機器の電熱素子を含む部分には,この要求事項を適用しない。

――――― [JIS C 9335-2-81 pdf 15] ―――――

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JIS C 9335-2-81:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60335-2-81:2015(MOD)

JIS C 9335-2-81:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9335-2-81:2021の関連規格と引用規格一覧

用語・略語,ポリマー・配合剤の試験方法(ポリマー/カーボンブラック/配合剤),ポリマー・配合剤の試験方法(化学試験),ポリマー・配合剤の試験方法(物理試験)

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