JIS C 9335-2-76:2021 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-76部:電気さく用電源装置の個別要求事項

JIS C 9335-2-76:2021 規格概要

この規格 C9335-2-76は、定格電圧が250 V以下の,農業用及び野生動物管理用のさく用ワイヤに通電する電気さく用電源装置の安全性について規定。

JISC9335-2-76 規格全文情報

規格番号
JIS C9335-2-76 
規格名称
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-76部 : 電気さく用電源装置の個別要求事項
規格名称英語訳
Household and similar electrical appliances -- Safety -- Part 2-76:Particular requirements for electric fence energizers
制定年月日
2000年3月20日
最新改正日
2021年3月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60335-2-76:2018(MOD)
国際規格分類

ICS

13.120, 65.040.99
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2000-03-20 制定日, 2005-12-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2017-01-20 改正日, 2021-03-22 改正
ページ
JIS C 9335-2-76:2021 PDF [45]
                                                                               C 9335-2-76 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 一般要求事項・・・・[6]
  •  5 試験のための一般条件・・・・[6]
  •  6 分類・・・・[7]
  •  7 表示,及び取扱説明又は据付説明・・・・[8]
  •  8 充電部への接近に対する保護・・・・[9]
  •  9 モータ駆動機器の始動・・・・[10]
  •  10 入力及び電流・・・・[10]
  •  11 温度上昇・・・・[10]
  •  12 (規定なし)・・・・[11]
  •  13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧・・・・[11]
  •  14 過渡過電圧・・・・[12]
  •  15 耐湿性等・・・・[13]
  •  16 漏えい電流及び耐電圧・・・・[13]
  •  17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護・・・・[14]
  •  18 耐久性・・・・[14]
  •  19 異常運転・・・・[15]
  •  20 安定性及び機械的危険・・・・[17]
  •  21 機械的強度・・・・[17]
  •  22 構造・・・・[17]
  •  23 内部配線・・・・[21]
  •  24 部品・・・・[21]
  •  25 電源接続及び外部可とうコード・・・・[21]
  •  26 外部導体用端子・・・・[22]
  •  27 接地接続の手段・・・・[23]
  •  28 ねじ及び接続・・・・[23]
  •  29 空間距離,沿面距離及び固体絶縁・・・・[23]
  •  30 耐熱性及び耐火性・・・・[23]
  •  31 耐腐食性・・・・[23]
  •  32 放射線,毒性その他これに類する危険性・・・・[24]
  •  附属書・・・・[27]
  •  附属書A(参考)製品検査の試験・・・・[27]

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――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 1] ―――――

           C 9335-2-76 : 2021

pdf 目次

ページ

  •  附属書B(規定)機器内で充電する充電式電池を電源とする電気さく用電源装置・・・・[28]
  •  附属書S(規定)非充電式電池又は機器内で充電しない電池を電源とする電気さく用電源装置・・・・[29]
  •  附属書AA(参考)主インパルススイッチング装置に対する独立したスピード制御装置の回路・・・・[35]
  •  附属書BB(参考)電気さくの設置及び接続に関する説明のガイドライン・・・・[36]
  •  附属書CC(参考)防犯・警備用の電気障壁の設置・・・・[39]
  •  参考文献・・・・[40]
  •  附属書JAA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[41]

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                                                                              C 9335-2-76 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
産業規格である。これによって,JIS C 9335-2-76:2017は改正され,この規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS C 9335規格群(家庭用及びこれに類する電気機器の安全性)は,約100規格に及ぶ部で構成されて
いるが,この規格では省略した。
  なお,全ての部の構成は,JIS C 9335-1の“まえがき”に記載されている。

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――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 3] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                      C 9335-2-76 : 2021

家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-76部 : 電気さく用電源装置の個別要求事項

Household and similar electrical appliances-Safety- Part 2-76: Particular requirements for electric fence energizers

序文

 この規格は,2018年に第3版として発行されたIEC 60335-2-76を基とし,適用範囲を動物用に限定した
ため,技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
  この規格は,JIS C 9335-1と併読する規格である。
  なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。技術的差
異の一覧表にその説明を付けて,附属書JAAに示す。
  この規格の箇条などの番号は,JIS C 9335-1と対応している。JIS C 9335-1に対する変更は,次の表現を
用いた。
− “置換”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に置き換えることを意味す
    る。
− “追加”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項に,この規格の規定を追加することを意味する。
  変更する箇所に関する情報が必要な場合には,これらの表現に続く括弧書きで示す。ただし,JIS C 9335-
1の引用項目又は引用箇所は,この規格の作成時に最新版として発効されていたJIS C 9335-1:2014を引用
している。このため,この規格の発効以降に発効されたJIS C 9335-1を引用する場合は,その引用項目又
は引用箇所が異なる場合があることに注意する。
  JIS C 9335-1に追加する細分箇条番号は,JIS C 9335-1の箇条番号の後に“101”からの番号を付け,図
番号及び表番号は,“101”からの連続番号を付ける。追加する附属書番号は,AA,BBなどと記載する。

1 適用範囲

置換(箇条1全てを,次に置き換え適用する。)
  この規格は,定格電圧が250 V以下の,農業用及び野生動物管理用のさく用ワイヤに通電する電気さく
用電源装置の安全性について規定する。
  注記1 この規格の適用範囲に含まれる電気さく用電源装置の例を,次に示す。
          − 商用電源に接続する電気さく用電源装置
          − 図101及び図102に示す,商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置

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C 9335-2-76 : 2021
          − 内蔵又は独立の非充電形電池式電気さく用電源装置
  この規格は,通常,次の状態については規定していない。
− 監督のない状態で子供又は非健常者が機器を用いる場合
− 子供が機器で遊ぶ場合
  注記2 この規格の適用に際しては,次のことに注意する。
          − 船舶又は航空機搭載用機器には,要求事項の追加が必要になる場合がある。
          − 厚生関係機関,労働安全所管機関,水道局,その他の当局によって,追加要求事項を規定
              する場合がある。
          − 我が国では,電気設備に関する技術基準を定める省令(平成9年通商産業省令第52号)
              で,電気さく用電源装置を含む電気さくの施設に関する要求事項を規定している。
  注記3 この規格は,次のものへの適用は意図していない。
          − 電磁石によってつながれた動物訓練用首輪(トレーナー カラー)
          − 腐食しやすい場所又は爆発性の雰囲気(じんあい,蒸気又はガス)が存在する特殊な状況
              にある場所で用いる機器
          − バッテリチャージャ(JIS C 9335-2-29)
          − 電気魚採り器(IEC 60335-2-86)
          − 動物用電気ショック装置(IEC 60335-2-87)
          − 医用電気機器(JIS T 0601の規格群)
          − 防犯·警備用の電気障壁に用いる電源装置
  注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          IEC 60335-2-76:2018,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-76: Particular
              requirements for electric fence energizers(MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”こ
          とを示す。

2 引用規格

  引用規格は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条2(引用規格)による。
追加
    JIS C 8283-3 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ−第3部 : スタンダードシート及びゲー
        ジ
      注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60320-3,Appliance couplers for household and similar
             general purposes−Part 3: Standard sheets and gauges
    JIS C 9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部 : 通則
    JIS C 60068-2-52:2020 環境試験方法−電気·電子−第2-52部 : 塩水噴霧サイクル試験方法(塩化ナ
        トリウム水溶液)(試験記号 : Kb)
      注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60068-2-52:2017,Environmental testing−Part 2-52: Tests
             −Test Kb: Salt mist, cyclic (sodium chloride solution)
    JIS Z 9101 図記号−安全色及び安全標識−安全標識及び安全マーキングのデザイン通則
      注記 対応国際規格における引用規格 : ISO 3864-1,Graphical symbols−Safety colours and safety signs

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                                                                                             3
                                                                               C 9335-2-76 : 2021
             −Part 1: Design principles for safety signs and safety markings

3 用語及び定義

  用語及び定義は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条3(用語及び定義)による。
3.1.1 追加(“製造業者が”で始まる定義文の後に,次を追加し適用する。)
  注釈1 D形電気さく用電源装置の場合,電気さく用電源装置の定格電圧は,電池電源の定格電圧であ
          る。
3.1.9 置換(3.1.9全てを,次に置き換え適用する。)
通常動作(normal operation)
  次の条件の下で,電気さく用電源装置を運転したときの状態
  電気さく用電源装置は,出力端子に負荷を接続せずに,電源に接続し,通常使用の状態で運転する。
追加
3.1.101
規約ピーク電圧(prospective peak voltage)
  試験回路に接続されていない電気さく用電源装置から得られる,この規格で用いるインパルス試験電圧
発生器(箇条14参照)のピーク出力電圧
3.1.102
電池電源の定格電圧(rated voltage for battery supply)
  製造業者が電気さく用電源装置に対して指定するもので,A形電気さく用電源装置,B形電気さく用電
源装置,C形電気さく用電源装置及びD形電気さく用電源装置の電池電源に対する電圧
3.1.103
電池電源の定格電圧範囲(rated voltage range for battery supply)
  製造業者が電気さく用電源装置に対して指定するもので,A形電気さく用電源装置,B形電気さく用電
源装置,C形電気さく用電源装置及びD形電気さく用電源装置の電池電源に対し,最低及び最高の限度
値で表す電圧範囲
3.1.104
インパルス持続時間(impulse duration)
  インパルスのうち,全エネルギーの95 %を含み,全インパルスにわたりI2(t)の積分の95 %を示す
I2(t)の積分の最短間隔である部分の持続時間
  注釈1 I(t)は,時間の関数としてのインパルス電流である。
3.1.105
出力電流(output current)
  インパルス持続時間にわたって算出したインパルス当たりの出力電流の実効値

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C 9335-2-76 : 2021
3.5  機器のタイプに関する定義
追加
3.5.101
電気さく用電源装置(electric fence energizer)
  電気さくに接続し,定期的にインパルス電圧を送るように設計された電源装置
3.5.102
商用電源に接続する電気さく用電源装置(mains-operated energizer)
  商用電源に直接接続するように設計された電気さく用電源装置
3.5.103
商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置(battery-operated energizer suitable for connection to
the mains)
  次のいずれかによる電気さく用電源装置
− 電池によって運転する電源装置であって,商用電源から電池を充電する設備を内蔵するか,又はこの
    設備に接続するように設計された電源装置
− 商用電源及び電池の両方で運転するように設計された電源装置
3.5.104
A形電気さく用電源装置(type A energizer)
  インパルス発生回路,電池充電回路及び電池からなる商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源
装置であって,この電源装置を用いるときに,商用電源又は電池をインパルス発生回路に接続するもの
  注釈1 A形電気さく用電源装置の略図は,図101を参照。
3.5.105
B形電気さく用電源装置(type B energizer)
  インパルス発生回路,電池充電回路及び電池からなる商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源
装置であって,この電源装置を用いるときに,電池をインパルス発生回路に接続し,電池充電回路及び商
用電源を切断するもの
  注釈1 電池を充電するときには,インパルス発生回路は切断され,動作不能にされる。
  注釈2 B形電気さく用電源装置の略図は,図101を参照。
3.5.106
C形電気さく用電源装置(type C energizer)
  インパルス発生回路及び電池からなる商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置であって,
この電源装置を用いるときに,商用電源又は電池をインパルス発生回路に接続するもの
  電池を充電するときには,電池を取り外して外部電池充電器で充電する必要があり,非充電式電池の場
合には新しい電池と交換する
  注釈1 C形電気さく用電源装置の略図は,図101を参照。
3.5.107
D形電気さく用電源装置(type D energizer)
  インパルス発生回路だけからなる商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置であって,この
電源装置を用いるときに,電池又は着脱できる電源供給装置をインパルス発生回路に接続するもの

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                                                                                             5
                                                                               C 9335-2-76 : 2021
  この電源装置を用いながら,組込み電池充電回路をもつ又はもたない着脱できる電源供給装置をインパ
ルス発生回路又は電池に接続して電池を再充電する場合もある。
  注釈1 D形電気さく用電源装置の略図は,図102を参照。
3.5.108
電池式電気さく用電源装置(battery-operated energizer)
  商用電源に接続するようには設計されていない,専ら電池又は他のエネルギー源からエネルギーを供給
する電気さく用電源装置
3.5.1093.5.116
  (対応国際規格の定義は,防犯·警備用の電気障壁に関するため,この規格では適用しない。)
3.6  機器の部分に関する定義
3.6.3 追加(注記の後に,次を追加し適用する。)
  注釈101 可触部分には,工具を用いる場合を含め,電池を交換するときに可触となる電池区画の電池
            接続用端子などの金属部も含む。
3.6.4 置換(3.6.4全てを,次に置き換え適用する。)
充電部(live part)
  感電を引き起こすおそれのある導電部
追加
3.6.101
電気さく回路(fence circuit)
  出力端子に電気的な刺激を与える又は与えることを意図した,電気さく用電源装置内の全ての導電部又
は部品
3.6.102及び3.6.103
  (対応国際規格の定義は,防犯·警備用の電気障壁に関するため,この規格では適用しない。)
3.8  種々の事柄に関する定義
追加
3.8.101
標準負荷装置(standard load)
  500 Ω±2.5 Ωの無誘導抵抗器及び可変抵抗器からなり,これを調整して次の値が最大となるようにする
もの
− エネルギー制限さく用電源装置の場合,500 Ωの抵抗器におけるインパルス当たりのエネルギー
− 電流制限さく用電源装置の場合,500 Ωの抵抗器における出力電流
  注釈1 可変抵抗器は,500 Ω抵抗器と直列又は並列のいずれか不利となるように接続する。
3.8.102
接地電極(earth electrode)
  他の接地設備から独立し,電気さく用電源装置の近くの地面に打ち込まれ,この電源装置の接地接続用
の出力端子と電気的に接続する金属性構造物

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 8] ―――――

           6
C 9335-2-76 : 2021
3.8.103
  (対応国際規格の定義は,防犯·警備用の電気障壁に関するため,この規格では適用しない。)
3.8.104
接続リード線(connecting lead)
  電気さく用電源装置を電気さく又は接地電極に接続するために用いる導体
3.8.105
さく(fence)
  動物を収容したり,又は特定の区域から動物を締め出すために用いる金属製のワイヤ,棒又はレールと
いった一つ又は複数の導体からなる隔障物(障壁)
3.8.106
電気さく(electric fence)
  接地から絶縁された一つ又は複数の導体を含む,電気さく用電源装置から電気パルスを受けるさく
3.8.107
動物用電気さく(electric animal fence)
  動物を収容したり,又は特定の区域から動物を締め出すために用いる電気さく
3.8.1083.8.112
  (対応国際規格の定義は,防犯·警備用の電気障壁に関するため,この規格では適用しない。)

4 一般要求事項

  一般要求事項は,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。

5 試験のための一般条件

  試験のための一般条件は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)による。
5.2
置換(“試験は,機器1台に”で始まる段落を,次に置き換え適用する。)
  出荷状態の2個の電気さく用電源装置を用いて試験を行う。一方の電源装置で,箇条18の試験以外の
全ての試験を行い,他方のもので22.108及び箇条18の試験を行う。ただし,箇条22箇条28の試験は,
別の試料で行ってもよい。
  A形電気さく用電源装置及びC形電気さく用電源装置については,箇条18の試験に対して追加の試料
が必要になる。
  注記101 対応国際規格では修正(Modification)としているが,規格利用者の利便性を考慮し,置換と
            した。
追加(注記3の後に,次を追加し適用する。)
  注記102 電子回路,電子部品,その他の部品が通常密封されている場合には,19.11及び19.101の試
            験に対して,特別に準備した試料を用いることが可能である。

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 9] ―――――

                                                                                             7
                                                                               C 9335-2-76 : 2021
  注記103 注記101の追加に伴い,対応国際規格の注記101を注記102として記載した。
5.3  追加(“機器の構造上,”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  22.108の測定は,箇条14の試験の前に行う。
  箇条14の試験中に電子部品が破損した場合には,箇条19の試験を2回行い,1回は破損した電子部品
を新しい電子部品と交換する前,1回は交換した後に行う。
5.5  追加(“機器又は可動部は,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  電気さく用電源装置は,設計上の取付位置からのずれが15°以下となるように取り付ける。ただし,水
準器などのような通常の位置に調整するための手段が電気さく用電源装置に付いている場合には,通常の
位置の±2°以内に調整する。
  電気さく回路の接地接続用の出力端子は,接地接続する。ただし,接地接続用の出力端子に対する表示
           (7.6参照)がない場合には,最も不利な結果が生じる端子を接地接続する。
5.8.1 追加(“定格周波数表示が”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  A形電気さく用電源装置,B形電気さく用電源装置,C形電気さく用電源装置及びD形電気さく用電源
装置の電池接続用の電源端子に極性の表示がない場合には,交換する電池電圧供給源のより不利となるよ
うな極性とする。
  商用電源に接続する電気さく用電源装置及び商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置の場
合には,商用電源の基準インピーダンスは0.4 Ω+j0.25 Ωとする。
5.17 追加(“充電式電池を”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  非充電式電池又は機器内で充電しない電池を電源とする電池式電気さく用電源装置は,附属書Sによっ
て,試験する。
追加
5.101  全ての電気さく用電源装置は,モータ駆動機器として試験する。

6 分類

  分類は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条6(分類)による。
6.1  置換(6.1全てを,次に置き換え適用する。)
  商用電源に接続する電気さく用電源装置及び商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置は,
感電に対する保護に対してクラスIIでなければならない。
  適否は,目視検査及び関連する試験によって判定する。
6.2  追加(“機器は,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  電気さく用電源装置は,IPX4以上でなければならない。

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 10] ―――――

           8
C 9335-2-76 : 2021
追加
6.101
  電気さく用電源装置は,エネルギー制限さく用電源装置又は電流制限さく用電源装置のいずれか一つに
分類する。
  適否は,適切な試験によって判定する。

7 表示,及び取扱説明又は据付説明

  表示,及び取扱説明又は据付説明は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据
付説明)による。
7.1  追加(“50 Hz又は”で始まる細別の後に,次の細別及び段落を追加し適用する。)
− 電気さく用電源装置の場合,ISO 7000の記号0790(2004-01)
− A形電気さく用電源装置,B形電気さく用電源装置及びC形電気さく用電源装置の場合,電池電源の
    定格電圧又は電池電源の定格電圧範囲。単位は,ボルトとする。
  表示するインパルス当たりの最大エネルギーが5 Jを超えるエネルギー制限電気さく用電源装置には,
インパルス当たりの最大エネルギーを得るための負荷抵抗も表示しなければならない。
  (対応国際規格の防犯·警報用の電気障壁に関する規定は,この規格では適用しない。)
7.6
追加(記号リストに,次を追加し適用する。)
                       [IEC 60417の記号5017(2006-08)]  接地(大地)
                       [IEC 60417の記号6181(2013-03)] 着脱できる電源供給装置
  (対応国際規格の防犯·警報用の電気障壁に関する記号は,この規格では適用しない。)
追加(記号リストの後に,次を追加し適用する。)
  電気さく用の出力端子の記号は,IEC 60417の記号5036(2002-10)に従って表示しなければならない。
接地接続用の出力端子の記号は,IEC 60417の記号5017(2006-08)に従って表示しなければならない。
7.12 追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置の取扱説明書は,次の趣旨を記載しなければなら
ない。
− 電気さく用電源装置に商用電源を供給中は,非充電式電池を用いてはならない。
− 通気を行う意図をもつ充電式電池の場合,充電中は,通気のよい場所に置かなければならない。
  D形電気さく用電源装置の取扱説明書には,製造業者が提供する附属品のリストを記載しなければなら
ない。

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 11] ―――――

                                                                                             9
                                                                               C 9335-2-76 : 2021
7.14 (対応国際規格の防犯·警備用の電気障壁に関する規定は,この規格では適用しない。)
追加
7.101 適切な接続モードが明白な場合又は無関係な場合を除き,接地接続用の出力端子以外の電気さく
用電源装置の出力端子は,容易に判別でき,かつ,耐久性があるもので,IEC 60417の記号5036(2002-10)
を表示しなければならない。接地接続用の出力端子は,容易に判別でき,かつ,耐久性があるもので,IEC
60417の記号5017(2006-08)を表示しなければならない。
  他の出力端子をもつ場合には,これらの端子にも同様に上記と同じ表示をするか,又は“全出力”,“低
減出力”若しくは“低減電圧”などという語句を適切に表示しなければならない。
  出力エネルギーを制御するスイッチをもつ場合には,スイッチのそれぞれの位置に対して適切な記号を
表示するか,又は“全出力”,“低減出力”,若しくは“低減電圧”などという語句を適切に表示しなければ
ならない。
  表示の文字高さのフォントサイズは,18ポイント以上,記号は,高さが6 mm以上でなければならない。
  適否は,目視検査及び測定によって判定する。
7.102 商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置については,極性が無関係な場合を除き,
電池接続用の電源端子を正極性の場合にはIEC 60417の記号5005(2002-10)の記号“+”,負極性の場合
にはIEC 60417の記号5006(2002-10)の記号“−”で明確に表示しなければならない。
  適否は,目視検査によって判定する。
7.103 電気さく用電源装置は,次の事項に関する情報を記載した取扱説明書を一緒に供給しなければな
らない(附属書BB参照)。
− 電気さくの据付け
− 電気さく用電源装置を電気さくに接続するための手段
  上記の情報について,附属書BBを参考にして記載する。
  (対応国際規格の防犯·警備用の電気障壁に関する規定は,この規格では適用しない。)
  注記101 電気さくの施設に関して,電気設備に関する技術基準を定める省令(平成9年通商産業省令
            第52号)に規定がある。
  適否は,目視検査によって判定する。
7.104  (対応国際規格の防犯·警備用の電気障壁に関する規定は,この規格では適用しない。)

8 充電部への接近に対する保護

  充電部への接近に対する保護は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)
による。
8.1.4 追加(“保護インピーダンスの場合,”で始まる段落の前に,次の細別を追加し適用する。)
− 電気さくを接続するための手段

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 12] ―――――

           10
C 9335-2-76 : 2021

9 モータ駆動機器の始動

  モータ駆動機器の始動は,この規格では規定しない。

10 入力及び電流

  入力及び電流は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)による。
追加
10.101 5 Jを超えるインパルス当たりの最大エネルギー及び最大エネルギーを得るための負荷抵抗を表示
したエネルギー制限電気さく用電源装置の場合には,最大エネルギーの表示値は出力する値から±10 %を
超えて逸脱してはならず,最大エネルギーを得るための負荷抵抗は,表示値から±5 %を超えて逸脱して
はならない。
  適否は,次の試験によって判定する。
  可変抵抗負荷装置を出力端子に接続することを除き,通常運転状態で定格電圧又は電池電源の定格電圧
のいずれか適切なものを電気さく用電源装置に印加する。
  22.108に規定する測定回路を用いて,電気さく用電源装置の出力端子に接続した抵抗負荷装置で消費さ
れるインパルス当たりのエネルギーを測定する。測定されるインパルス当たりのエネルギーが最大になる
ように調整した上で,抵抗負荷値を測定する。

11 温度上昇

  温度上昇は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条11(温度上昇)による。
11.2 追加(“厚さ約20 mmの”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  次の電気さく用電源装置は,電源装置に用いる最大容量の電池を電池電源の接続用端子に接続する。試
験開始前に,電池の出力電圧が公称値の0.75倍以下となるまで電池を放電する。
− 商用電源に接続したときのA形電気さく用電源装置
− 電池充電器に接続したときのD形電気さく用電源装置
− 電池充電のために商用電源に接続したときのB形電気さく用電源装置
11.5 置換(11.5全てを,次に置き換え適用する。)
  電気さく用電源装置は,次のようにして通常動作状態で運転する。
  商用電源に接続する電気さく用電源装置は,定格電圧の0.85倍1.1倍の間の最も不利になる電圧を供
給する。
  商用電源に接続したときのA形電気さく用電源装置及びC形電気さく用電源装置は,定格電圧の0.85
倍1.1倍の間の最も不利になる電圧を供給する。
  商用電源に接続して電池を充電するときのB形電気さく用電源装置は,定格電圧の0.85倍1.1倍の間
の最も不利になる電圧を供給する。

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 13] ―――――

                                                                                            11
                                                                               C 9335-2-76 : 2021
  電池電源に接続したときのA形電気さく用電源装置,B形電気さく用電源装置,C形電気さく用電源装
置及びD形電気さく用電源装置は,電池接続用端子に,次の間の最も不利になる電圧を供給する。
− 非充電式電池が使用可能な電気さく用電源装置は,電池電源の定格電圧の0.55倍1.1倍の間
− 充電式電池だけが使用可能な電気さく用電源装置は,電池電源の定格電圧の0.75倍1.1倍の間
  表101に規定する電池のセル当たりの内部抵抗の値を考慮する。
                                 表101−電池電源インピーダンス
                      電池接続用端子への印加電圧   セル当たりの内部抵抗
                                                            Ω
                                                 非充電式電池  充電式電池
                     電池電源の定格電圧の1.1倍      0.08        0.001 2
                     電池電源の定格電圧の1.0倍      0.10        0.001 5
                     電池電源の定格電圧の0.75倍     0.75        0.006 0
                     電池電源の定格電圧の0.55倍     2.00          −
                      注記 電池の内部抵抗を決定するときには,並列に接続された二
                           つ以上のセルは一つのセルと考える。
  D形電気さく用電源装置には,直列抵抗が1 Ωで,次のうちいずれか不利な方の波形の電源から電圧を
供給する。
− 電池電源の定格電圧に等しい実効値正弦波からの半波整流の波形
− 電池電源の定格電圧に等しい実効値正弦波からの全波整流の波形
  (対応国際規格の防犯·警備用の電気障壁に関する規定並びに表102,表103及び表104は,この規格
では適用しない。)
11.7 置換(11.7全てを,次に置き換え適用する。)
  電気さく用電源装置は,定常状態になるまで運転する。

12 (規定なし)

13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧

  動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条13(動作温度での漏えい電
流及び耐電圧)による。
13.1
置換(“適否は,”で始まる段落を,次に置き換え適用する。)
  商用電源に接続する電気さく用電源装置及び商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置に限
り,適否は,13.2及び13.3の試験によって判定する。
  注記101 5.2の注記101参照。

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 14] ―――――

           12
C 9335-2-76 : 2021
追加(“試験に先立ち,”で始まる段落の後に,次を追加する。)
  商用電源による運転に対しては,11.5に規定する電圧を供給して,通常動作状態で電気さく用電源装置
を運転する。

14 過渡過電圧

  過渡過電圧は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条14(過渡過電圧)による。
追加
14.101 電気さく用電源装置は,電気さくから入る雷サージに対する耐性がなければならない。
  適否は,商用電源に接続する電気さく用電源装置及び商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源
装置は,14.10214.104の試験によって判定する。
  注記 U0の値は,22.111の試験中に得られる電気さく用電源装置の出力電圧のピーク値である。
  別に規定する場合を除き,試験中に破壊放電が発生してはならないが,サージ保護装置が作動すること
は許容する。
  商用電源に接続する電気さく用電源装置及び商用電源への接続に適した電池式電気さく用電源装置は,
直角投影した電源装置の寸法よりも150 mm以上大きい寸法をもつ金属板に固定してから,通常の使用の
場合と同様に設置する。
  波頭長が1.2         波尾長が50       湫掌  の雷インパルスを生じるインパルス試験電圧発生器で試験を行
う。インパルスの許容差は,次による。
− ピーク値は±5 %
− 波頭長は±30 %
− 波尾長は±20 %
  インパルスの小さな振動は,インパルスのピーク近くの振幅がピーク値の5 %に満たない場合,許容す
る。波頭長の前半中の振動は,ピーク値の10 %までの振幅を許容する。
  電気さく用電源装置をインパルス試験電圧発生器に接続して,インパルスの波形を調整する。規定する
試験電圧の約50 %の電圧で調整を行う。14.104の試験について,適正波形のインパルスを得ることが不可
能な場合には,波頭長が規定する規約ピーク電圧の約50 %の電圧で規定の波頭長をもつことを確認するこ
とだけが必要である。
  試験に用いるインパルス発生器は,エネルギーが試験電圧において,125 J以上でなければならない。
14.102 それぞれ規約ピーク電圧が,2U0の五つの正インパルス及び五つの負インパルスを,次の箇所に印
加する。ただし,25 kV以上とする。
− 商用電源に接続する電気さく用電源装置並びにA形電気さく用電源装置,B形電気さく用電源装置及
    びC形電気さく用電源装置は,複数の出力端子及び交流入力端子を一括接続したものと金属板との間
− D形電気さく用電源装置は,複数の出力端子と金属板との間
  連続したインパルス間の間隔を10秒間以上おく。

――――― [JIS C 9335-2-76 pdf 15] ―――――

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JIS C 9335-2-76:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60335-2-76:2018(MOD)

JIS C 9335-2-76:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9335-2-76:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0405:1991
普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JISC4908:2007
電気機器用コンデンサ
JISC6575:1975
電子機器用筒形ヒューズ
JISC6691:2019
温度ヒューズ―要求事項及び適用の指針
JISC7709-1:1997
電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第1部 口金
JISC8280:2011
ねじ込みランプソケット
JISC8280:2021
ねじ込みランプソケット
JISC8283-1:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第1部:一般要求事項
JISC8283-2-2:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-2部:家庭用及び類似の機器用相互接続カプラ
JISC8283-2-3:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8283-2-3:2021
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8283-3:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第3部:スタンダードシート及びゲージ
JISC8285:2018
工業用プラグ,コンセント及びカプラ
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8324:2017
蛍光灯ソケット及びスタータソケット
JISC9335-1:2014
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:通則
JISC9730-2-10:2010
家庭用及びこれに類する用途の自動電気制御装置―第2-10部:モータ起動リレーの個別要求事項
JISZ9101:2018
図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則

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