JIS C 9612:2013 ルームエアコンディショナ | ページ 10

                                                                                             43
C 9612 : 2013
記号 内容 単位
Φ(tj) 外気温度tjにおける各運転能力 W
P(tj) 外気温度tjにおける各運転消費電力 W
X(tj) 外気温度tjにおける暖房空調負荷と能力との比 −
FPL(tj) 外気温度tjにおける部分負荷率 : PLF −
PRH(tj) 外気温度tjにおける補助電熱装置の消費電力 W
COP(tj) 外気温度tjにおけるエネルギー消費効率 : COP a) −
COP, hf(tj) −
外気温度tjにおいて,無着霜領域で中間運転能力と定格運転能力との間で可変運転
したときのエネルギー消費効率 : COP a)
ta 暖房空調負荷と無着霜領域の定格運転能力とがつり合う外気温度 ℃
COP, ful(ta) −
暖房空調負荷と無着霜領域の定格運転能力とがつり合ったときのエネルギー消費効
率 : COP a)
td 暖房空調負荷と無着霜領域の中間運転能力とがつり合う外気温度 ℃
COP, haf(td) −
暖房空調負荷と無着霜領域の中間運転能力とがつり合ったときのエネルギー消費効
率 : COP a)
外気温度tjにおいて,着霜領域で中間運転能力と定格運転能力との間で可変運転し
COP, hf, f(tj) −
たときのエネルギー消費効率 : COP a)
tg 暖房空調負荷と着霜領域の定格運転能力とがつり合う外気温度 ℃
COP, ful, f(tg)
暖房空調負荷と着霜領域の定格運転能力とがつり合ったときのエネルギー消費効 −
率 : COP a)
te 暖房空調負荷と着霜領域の中間運転能力とがつり合う外気温度 ℃
COP, haf, f(te)
暖房空調負荷と着霜領域の中間運転能力とがつり合ったときのエネルギー消費効 −
率 : COP a)
COP, fe(tj) −
外気温度tjにおいて,無着霜領域で定格運転能力と最大運転能力との間で可変運転
したときのエネルギー消費効率 : COP a)
外気温度tjにおいて,着霜領域で定格運転能力と最大運転能力との間で可変運転し
COP, fe, f(tj) −
たときのエネルギー消費効率 : COP a)
tf 暖房空調負荷と着霜領域の最大運転能力とがつり合う外気温度 ℃
COP, ext, f(tf)
暖房空調負荷と着霜領域の最大運転能力とがつり合ったときのエネルギー消費効 −
率 : COP a)
th 暖房空調負荷と無着霜領域の最大運転能力とがつり合う外気温度 ℃
COP, ext(th) −
暖房空調負荷と無着霜領域の最大運転能力とがつり合ったときのエネルギー消費効
率 : COP a)
注a) OPは,エネルギー消費効率の一種。COPは,無次元で用いられ,W/Wから導かれる。
B.2.5 試験
B.2.5.1 一般
測定機器の確度は,8.1.1による。
B.2.5.2 試験条件
暖房期間エネルギー消費効率の試験及び算出に用いる温湿度条件及び計算に用いる係数は,表B.4によ
る。

――――― [JIS C 9612 pdf 46] ―――――

44
C 9612 : 2013
表B.4−温湿度条件及び係数(暖房)
試験 運転能力及び運転消費電力 定速単圧縮機形 回転数制御形 係数
暖房標準能力試験 定格運転能力 : Φful(7) W ■ ■ −
室内 DB 20 ℃ 定格運転消費電力 : Pful(7) W
WB 15 ℃(最大) 中間運転能力 : Φhaf(7) W − ■ −
室外 DB 7 ℃ 中間運転消費電力 : Phaf(7) W
WB 6 ℃ 最小運転能力 : Φmin(7) W − ○ −
最小運転消費電力 : Pmin(7) W
暖房低温能力試験 最大運転能力 : Φext,f(2) W − ■a) −
室内 DB 20 ℃ 最大運転消費電力 : Pext,f(2) W
WB 15 ℃(最大) 計算上の最大運転能力 : Φext(2)
W − −b) 1.12Φext,f(2)
室外 DB 2 ℃ 計算上の最大運転消費電力 : Pext(2) 1.06Pext,f(2)
WB 1 ℃ 定格運転能力 : Φful,f(2) W ■c) □a) ) Φful(2)/1.12 d)
定格運転消費電力 : Pful,f(2) W Pful(2)/1.06 d)
中間運転能力 : Φhaf,f(2) W − ○c) Φhaf(2)/1.12 d)
中間運転消費電力 : Phaf,f(2) W Phaf(2)/1.06 d)
最小運転能力 : Φmin,f(2) W − − Φmin(2)/1.12 d)
最小運転消費電力 : Pmin,f(2) W Pmin(2)/1.06 d)
暖房極低温能力試験 最大運転能力 : Φext(−7) W − ○ 0.734Φext(2)
室内 DB 20 ℃ 最大運転消費電力 : Pext(−7) W 0.877Pext(2)
WB 15 ℃(最大) 定格運転能力 : Φful(−7) W ○ ○ 0.64Φful(7)
室外 DB −7 ℃ 定格運転消費電力 : Pful(−7) W 0.82Pful(7)
WB −8 ℃ 中間運転能力 : Φhaf(−7) W − ○ 0.64Φhaf(7)
中間運転消費電力 : Phaf(−7) W 0.82Phaf(7)
最小運転能力 : Φmin(−7) W − − 0.64Φmin(7)
最小運転消費電力 : Pmin(−7) W 0.82Pmin(7)
暖房断続試験 効率低下係数 : 定格運転能力 ○ − 0.25
室内 DB 20 ℃ CD e) 中間運転能力 − − 0.25
WB 15 ℃(最大) 最小運転能力 − − 0.25
室外 DB 7 ℃
WB 6 ℃
■ 必須試験 ○ 任意試験 □ 最大モードがない場合には必須試験
暖房能力試験における各運転能力,各運転消費電力とは,能力,消費電力の実測値をいう。
注記 試験電圧及び周波数は,本体に基づく。
DBは,乾球温度を示し,WBは,湿球温度を示す。

――――― [JIS C 9612 pdf 47] ―――――

                                                                                             45
C 9612 : 2013
表B.4−温湿度条件及び係数(暖房)(続き)
注a) ルームエアコンが最大モードをもつ場合,最大運転能力試験は必須であり,定格運転能力試験は任意である。
定格運転能力時の圧縮機回転数より高くならない場合,定格運転能力試験は必須である。
b) この値は,係数を用いて計算しなければならない。
c) この値を測定した場合,Φx(2)及び/又はPx(2)は,この値から計算せずに,注d)の式を用いる。
d) 次の2式は,Φx,f(2)及びPx,f(2)を計算する場合に適用する。
なお,式中のxは,定格(ful),中間(haf)及び最小(min)を意味する。
Φx )7(−Φx (−)7
Φx )2(=Φx (−)7+ × 2[−(−7) ]
7−(−)7
Px )7(−Px (−)7
Px )2(=Px (−)7+ × 2[−(−7) ]
7−(−)7
e) Dは,次の式による。
なお,cycは断続試験を意味する。
COP,ful(cyc )
Φful(cyc) /Pful(cyc)
1− 1−
Φful /Pful COP,ful
CD= =
1−FHL,ful
1−Φful(cyc) /Φful
B.2.5.3 試験方法
B.2.5.3.1 暖房能力試験
暖房能力試験は,本体及びJIS B 8615-1によって行う。この試験中に,暖房能力及び消費電力を測定す
る。
回転数制御形の中間能力試験は,測定した中間能力値が定格暖房能力(表示値)の50 %相当で行う。ま
た,その範囲は,定格暖房能力(表示値)の45 %55 %とする。ただし,能力可変幅の下限値が,中間能
力以下にならない場合は,その下限値をもって中間能力とみなす。
最小能力試験は,測定の不確かさを満足できないので,試験は行わない。
注記 製造業者は,能力の固定方法の情報を提供する。
B.2.5.3.2 暖房低温能力試験
暖房低温能力試験は,本体及びJIS B 8615-1のH2温度条件で行う。この試験中に,暖房能力及び消費
電力を測定する。ただし,表B.4の任意試験項目は,試験を行わず,表B.4の係数を用いる。
B.2.5.3.3 暖房極低温能力試験
表B.4の任意試験項目は,試験を行わず,表B.4の係数を用いる。
B.2.5.3.4 暖房断続試験
表B.4の任意試験項目は,試験を行わず,表B.4の係数を用いる。
B.2.6 計算
B.2.6.1 暖房期間エネルギー消費効率(HSPF)
ルームエアコンの暖房期間エネルギー消費効率は,式(B.27)によって算出する。
LHST
F=
HSPC (B.27)
HSE
B.2.6.2 想定暖房空調負荷
想定暖房空調負荷は,外気温度に比例するものとし,代表値を示す。
想定暖房空調負荷は,表B.5による。

――――― [JIS C 9612 pdf 48] ―――――

46
C 9612 : 2013
表B.5−想定暖房空調負荷
項目 負荷ゼロ(0 %) 負荷 100 %
暖房空調負荷 W 0 0.82×(Φful,t100×1.25)
外気温度 ℃ t0 t100
ここで,Φful,t100は,定格冷房能力(表示値)とする。
t100は100 %負荷の外気温度,t0は0 %負荷の外気温度を示す。
想定暖房空調負荷として,t0=17 ℃及びt100=0 ℃を用いる。
特定地域の暖房空調負荷を用いる場合の設定方法は,B.2.9による。
暖房期間消費電力量を算出するために必要な外気温度tjにおける想定暖房空調負荷Lh(tj)は,式(B.28)に
よって算出する。ただし,外気温0 ℃で無着霜状態での暖房能力は,7 ℃の暖房標準能力の0.82倍として
いる。
.082 .125)
(Φful,t100 (17−tj )
Lh (tj )= (B.28)
(17−)0
ここに, Φful,t100 : 定格冷房能力(表示値)
B.2.6.3 暖房標準外気温度分布
外気温度及びその発生時間は地域ごとで異なるが,発生時間を設定すれば,累計空調負荷及び累計消費
電力を計算できる。暖房外気温度発生分布は,表B.6に示す東京での値を用いることが望ましい。
なお,特定地域の外気温度発生分布を用いる場合の設定方法は,B.2.9による。
表B.6−東京における暖房期間中暖房を必要とする各外気温度の発生時間
温度区分j 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
外気温度tj ℃ −14 −13 −12 −11 −10 −9 −8 −7 −6 −5 −4 −3 −2 −1 0 1
発生時間nj h 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 5
温度区分j 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 計
外気温度tj ℃ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 −
発生時間nj h 25 75 121 176 207 257 281 315 271 225 234 197 130 111 75 2 707
B.2.6.4 定速単圧縮機形ルームエアコンの場合
B.2.6.4.1 一般
暖房期間エネルギー消費効率を計算するための各試験での運転能力及び運転消費電力は,表B.4による。
B.2.6.4.2 外気温度による能力特性
外気温度が−7 ℃5.5 ℃の範囲では,着霜が生じる。除霜運転を行うことによる暖房能力及び消費電
力の低下率は,5.5 ℃を最大とし,外気温度の低下に伴い減少し,−7 ℃ではゼロになると仮定する。外
気温度による能力特性は,次による。
a) 無着霜温度領域(tj≦−7 ℃又は5.5 ℃≦tj) 無着霜温度領域において,外気温度tjにおけるルーム
エアコンの暖房能力Φful(tj)は,B.2.8に示すように外気温度によって線形変化し,式(B.29)によって算
出する。
Φful )7(−Φful (−)7
Φful (tj )=Φful (−)7+ (B.29)
[tj−( −7) ]
7−( −)7
b) 着霜温度領域(−7 ℃ 暖房能力Φful, f(tj)は,B.2.8に示すように外気温度によって線形変化し,式(B.30)によって算出する。

――――― [JIS C 9612 pdf 49] ―――――

                                                                                             47
C 9612 : 2013
Φful, f )2(−Φful (−)7
Φful, f (tj )=Φful (−)7+ (B.30)
[tj−( −7) ]
2−( −)7
B.2.6.4.3 外気温度による消費電力特性
外気温度による消費電力特性は,次による。
a) 無着霜温度領域 外気温度tjにおけるルームエアコンの暖房消費電力Pful(tj)は,B.2.8に示すように外
気温度によって線形変化し,式(B.31)によって算出する。
Pful )7(−Pful (−)7
Pful (tj )=Pful (−)7+ (B.31)
[tj−( −7) ]
7−( −)7
b) 着霜温度領域 外気温度tjにおけるルームエアコンの暖房消費電力Pful, f(tj)は,B.2.8に示すように外
気温度によって線形変化し,式(B.32)によって算出する。
Pful,f )2(−Pful (−)7
Pful,f (tj)=Pful (−)7+ (B.32)
[tj−( −7) ]
2−( −)7
B.2.6.4.4 暖房期間総合空調負荷(HSTL)の計算
暖房期間総合空調負荷(HSTL)LHSTは,式(B.33)によって算出する。
n
LHST= Lh (tj )
nj (B.33)
j=1
B.2.6.4.5 暖房期間消費電力量(HSEC)の計算
暖房期間消費電力量(HSEC)CHSEは,各外気温度ごとの消費電力の合計から,式(B.34)によって算出す
る。想定暖房空調負荷が暖房能力より大きいときは,補助電熱装置による消費電力を加算する。
n n
P(tj )
X(tj ) nj
CHSE= + nj
PRH (tj ) (B.34)
j=1
FPL (tj ) j=1
ここに, X(tj) : 運転率。外気温度tjにおける暖房空調負荷と能力と
の比で,式(B.35)による。
Lh (tj )
X(tj )= (B.35)
Φ(tj )
FPL(tj) : 部分負荷率 : PLF。効率低下係数CDを用いて式(B.36)
によって算出する。
FPL(tj)=1−CD[1−X(tj) ] (B.36)
ただし,Lh(tj)>Φ(tj)の場合,X(tj)=FPL(tj)=1
PRH(tj) : 補助電熱装置の消費電力。式(B.37)から算出する。
PRH(tj)=[Lh(tj)−Φ(tj) ] (B.37)
ただし,Lh(tj)≦Φ(tj)の場合,PRH(tj)=0
無着霜温度領域及び着霜温度領域では,次による。
a) 無着霜温度領域(tj≦−7 ℃及び5.5 ℃≦tj) 無着霜温度領域の運転は,次による。
1) 断続運転領域[Lh(tj)≦Φful(tj)]
式(B.34)において,
PRH(tj)=0
X(tj)は,式(B.35)によって,Φ(tj)=Φful(tj)として算出する。
FPL(tj)は,式(B.36)によって算出する。

――――― [JIS C 9612 pdf 50] ―――――

次のページ PDF 51

JIS C 9612:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9612:2013の関連規格と引用規格一覧