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C 9612 : 2013
電力。式(B.10)から算出する。
外気温度tbでの定格運転能力のEER,すなわち,EER, ful(tb)は,式(B.13)によって,Φful(tb)及びPful(tb)
から算出する。
Φful (tb )
EER, ful (tb )= (B.13)
Pful (tb )
ここに, EER, ful(tb) : 外気温度tbでの定格運転能力のEER
tb : 冷房負荷が定格運転能力と等しくなる外気温度。
交点の計算は,B.1.7による。
Φful(tb) : 能力特性。Φful(tj)の外気温度tbにおける能力。
式(B.3)によって算出する。
Pful(tb) : 消費電力特性。Pful(tj)の外気温度tbにおける消費
電力。式(B.4)によって算出する。
ルームエアコンの能力が連続で変化する場合のEER,すなわち,EER, hf(tj)は,外気温度に対して線
形に変化すると仮定して,式(B.14)による。
EER,ful (tb )−EER, haf (tc )
EER, hf (tj )=EER, haf (tc )+ (B.14)
(tj−tc )
tb−tc
中間運転能力と定格運転能力との間の消費電力Phf(tj)は,式(B.15)によって想定冷房空調負荷Lc(tj)
及びEER,hf(tj)から算出する。
Lc (tj )
Phf (tj )= (B.15)
EER, hf (tj )
また,X(tj)=1,FPL(tj)=1とする。
c) 定格運転能力領域[Φful(tj)式(B.11)において,
Phaf(tj)=Phf(tj)=0
Pful(tj)は,式(B.4)によって算出する。
X(tj)=1,FPL(tj)=1
B.1.7 空調負荷線が各能力線と交差する温度の計算方法
想定冷房空調負荷Lc(tj)は,式(B.16)によって算出する[式(B.2)の基本形]。
(tj−t0 )
Lc (tj )=Φful, t100 (B.16)
(t100−t0 )
ここに, t100=35 ℃
t0=23 ℃
各冷房能力特性Φ(tj)については,式(B.17)及び式(B.18)に示す[式(B.3)及び式(B.9)と同一]。
Φful (29)−Φful (35)
Φful (tj )=Φful (35)+ (B.17)
(35−tj )
35−29
Φhaf (29)−Φhaf (35)
Φhaf (tj )=Φhaf (35)+ (B.18)
(35−tj )
35−29
定格運転能力特性と空調負荷特性との交点の温度tbは,式(B.16)及び式(B.17)によって算出する。
Lc(tj)=Φful(tj)
(tb−t0 ) Φful (29)−Φful (35)
Φful, t100 =Φful (35)+ (B.19)
(35−tb )
(t100−t0 ) 35−29
――――― [JIS C 9612 pdf 41] ―――――
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C 9612 : 2013
tbは,式(B.20)によって算出する。
6Φful, t100t0+6Φful (35)(t100−t0 )+35[Φful (29 )−Φful (35) ](t100−t0 )
tb= (B.20)
6Φful, t100+[Φful (29 )− Φful (35) ](t100−t0 )
中間運転能力特性と空調負荷特性との交点の温度tcは,式(B.16)及び式(B.18)によって算出する。
Lc(tj)=Φhaf(tj)
(tc−t0 ) Φhaf (29)−Φhaf (35)
Φful, t100 =Φhaf (35)+ (B.21)
(35−tc )
(t100−t0 ) 35−29
tcは,式(B.22)によって算出する。
6Φful, t100t0+6Φhaf (35)(t100−t0 )+35[Φhaf (29)−Φhaf (35) ](t100−t0 )
tc= (B.22)
6Φful, t100+[Φhaf (29)−Φhaf (35) ](t100−t0 )
表B.1の係数Φ(29)=1.077×Φ(35)を用いると,Φful(tj)は式(B.23)となる。
.0077(35−tj )
Φful (tj )=Φful (35)
1 (B.23)
6
定格運転能力特性と空調負荷特性との交点の温度tbは,式(B.16)及び式(B.23)によって式(B.24)で算出す
る。
(tb−t0 ) .0 077 (35−tb )
Φful, t100 = Φful (35 )
1 (B.24)
(t100−t0 ) 6
tbは,式(B.25)によって算出する。
35Φful (35)(t100−t0 )
6Φful,t100t0+6Φful (35)(t100−t0 )+.0077
tb= (B.25)
6Φful, t100+.0077Φful (35)(t100−t0 )
同様に,中間運転能力特性と空調負荷特性との交点の温度tcは,式(B.26)によって算出する。
35Φhaf (35)(t100−t0 )
6Φful, t100t0+6Φhaf (35)(t100−t0 )+.0077
tc= (B.26)
6Φful,t100+.0077Φhaf (35)(t100−t0 )
B.1.8 関連付図
定速単圧縮機形ルームエアコンの冷房空調負荷,冷房能力及び消費電力を,図B.1に示す。また,回転
数制御形ルームエアコンの冷房空調負荷,冷房能力,消費電力及びEERを,図B.2に示す。
(W)
Pful(35)
消費電力
Pful(29) Pful(tj)
(W)
又は冷房空調負荷
Φful(29) Φful(tj)
冷房能力
Φful,t100, Φful(35)
Lc(tj)
20 23 25 29 30 35
外気温度 tj (℃)
図B.1−冷房空調負荷,冷房能力及び消費電力(定速単圧縮機形ルームエアコン)
――――― [JIS C 9612 pdf 42] ―――――
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C 9612 : 2013
ER)
エネルギー
消費効率(E
EER, haf(tc) EER, hf(tj)
EER, ful(tb)
Pful(tj)
Pful(35)
(W)
Pful(29)
消費電力
Phaf(tj)
Phaf(35)
Phaf(29)
(W)
又は冷房空調負荷
Φful(29) Φful(tj)
Φful,t100,Φful(35)
冷房能力
Lc(tj)
Φhaf(29) Φhaf(tj)
Φhaf(35)
20 23 25 29 35
tc tb
p p+1 m m+1
tj(℃)
外気温度
図B.2−冷房空調負荷,冷房能力,消費電力及びEER(回転数制御形ルームエアコン)
B.1.9 特定の空調負荷の場合の冷房期間エネルギー消費効率の算出方法
特定地域又は特定建物に設置されたルームエアコンの冷房空調負荷を,“特定冷房空調負荷”という。
特定地域又は特定建物に設置されたルームエアコンの冷房期間エネルギー効率の計算は,次による。
B.1.9.1 冷房期間エネルギー消費効率(CSPF)
冷房期間エネルギー効率の計算は,各ルームエアコンのタイプごとにB.1.6.1に規定された方法で行う。
B.1.9.1.1 特定地域での外気温度発生分布の設定
冷房期間において,各外気温度の発生時間を設定する。
B.1.9.1.2 特定冷房空調負荷の設定
特定冷房空調負荷の設定は,次による。
a) 冷房空調負荷が100 %となる外気温度を設定する。
b) 最高外気温度は,B.1.6.3のデータから決定する。ただし,まれに発生する極端な条件は除外すること
が望ましい。
c) 冷房空調負荷が100 %となる外気温度で必要な冷房能力を決めるために,特定冷房空調負荷を計算す
る。
d) 特定建物の負荷計算及びルームエアコンの使用目的によって,負荷0 %の外気温度を設定する。
e) ) d)の結果から,負荷曲線が得られる。
――――― [JIS C 9612 pdf 43] ―――――
41
C 9612 : 2013
B.1.9.1.3 ルームエアコンの外気温度特性
冷房能力及び消費電力の外気温度特性は,B.1による。
B.2 暖房期間エネルギー消費効率
B.2.1 一般
B.1.1による。
注記 B.2は,ISO/FDIS 16358-2の技術内容を基に,規定している。
B.2.2 引用規格(省略)
B.2.3 用語及び定義
B.2で用いる主な用語及び定義は,箇条3によるほか,次による。
B.2.3.1
想定暖房空調負荷(Defined Heating Load : Lh)
各外気温度において,暖房に必要であると想定される熱量。
B.2.3.2
補助電熱装置(Make-up heating)
暖房空調負荷に対してルームエアコンの暖房能力の不足を補うための電熱装置。
B.2.3.3
暖房期間総合空調負荷(Heating Seasonal Total Load : HSTL)
暖房運転期間中に,ルームエアコンを暖房運転したことによって室内側空気に加えられた熱量の総和。
補助電熱装置の熱量を含む。
B.2.3.4
暖房期間消費電力量(Heating Seasonal Energy Consumption : HSEC)
暖房運転期間中に,ルームエアコンを暖房運転したことによって消費する電力量の総和。補助電熱装置
の消費電力量を含む。
B.2.3.5
暖房期間エネルギー消費効率(Heating Seasonal Performance Factor : HSPF)
暖房運転期間中に,ルームエアコンを暖房運転したことによって室内側空気に加えられた熱量の総和と
消費する電力量の総和との比。補助電熱装置を含む。
B.2.3.6
定格運転能力
圧縮機の回転数を,8.1.5の暖房標準能力を試験するときの回転数に設定し,暖房運転したときの能力。
定格運転能力は,3.4暖房能力(暖房標準能力)と同じ。
B.2.3.7
定格運転消費電力
定格運転能力で暖房運転したときの消費電力。
B.2.3.8
中間運転能力
回転数制御形ルームエアコンにおいて圧縮機の回転数を,8.1.5の暖房能力試験をする条件で定格暖房標
準能力の50 %能力を試験するときの回転数に設定し,暖房運転したときの能力。
――――― [JIS C 9612 pdf 44] ―――――
42
C 9612 : 2013
B.2.3.9
中間運転消費電力
中間運転能力で暖房運転したときの消費電力。
B.2.3.10
最小運転能力
回転数制御形ルームエアコンにおいて圧縮機の回転数を,8.1.5の暖房能力試験をする条件で最小能力を
試験するときの回転数に設定し,暖房運転したときの能力。
B.2.3.11
最小運転消費電力
最小運転能力で暖房運転したときの消費電力。
B.2.3.12
最大運転能力
回転数制御形ルームエアコンにおいて圧縮機の回転数を,8.1.5の暖房能力試験をするH2条件で最大能
力を試験するときの回転数に設定し,暖房運転したときの能力。
B.2.3.13
最大運転消費電力
最大運転能力で暖房運転したときの消費電力。
B.2.4 記号
B.2で用いる記号は,次による。
記号 内容 単位
FHSP 暖房期間エネルギー消費効率 : HSPF −
LHST 暖房期間総合空調負荷 : HSTL Wh
CHSE 暖房期間消費電力量 : HSEC Wh
Lh(tj) 外気温度tjにおける想定暖房空調負荷 W
tj 期間中に発生する外気温度 ℃
nj 発生時間 h
n 発生温度区分 −
Φful(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の定格運転能力 W
Φmin(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の最小運転能力 W
Φext(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の最大運転能力 W
Φhaf(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の中間運転能力 W
Φful, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の定格運転能力 W
Φmin, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の最小運転能力 W
Φext, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の最大運転能力 W
Φhaf, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の中間運転能力 W
Pful(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の定格運転消費電力 W
Pmin(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の最小運転消費電力 W
Pext(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の最大運転消費電力 W
Phaf(tj) 外気温度tjにおける,無着霜領域の中間運転消費電力 W
Pful, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の定格運転消費電力 W
Pmin, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の最小運転消費電力 W
Pext, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の最大運転消費電力 W
Phaf, f(tj) 外気温度tjにおける,着霜領域の中間運転消費電力 W
――――― [JIS C 9612 pdf 45] ―――――
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JIS C 9612:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.120 : 換気装置.ファン.空調装置
JIS C 9612:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC9335-1:2014
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:通則
- JISC9335-2-40:2004
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-40部:エアコンディショナ及び除湿機の個別要求事項
- JISC9815-1:2013
- エアコンディショナ及び空気熱源ヒートポンプの定格音響パワーレベル―第1部:直吹き形室外機
- JISC9815-2:2013
- エアコンディショナ及び空気熱源ヒートポンプの定格音響パワーレベル―第2部:直吹き形室内機
- JISK5600-5-4:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯