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C 9730-2-9 : 2010
EE.3.16 内部に制御装置の使用を意図している機器のエージング要求事項
望ましい値は,次のとおりである。
− 60 000時間
− 30 000時間
− 10 000時間
− 3 000時間
− 300時間
− 15時間
機器規格の温度試験又は耐久性試験の間に動作する制御装置は,この箇条に従って分類しない。
EE.4 特定タイプの温度検出制御装置
様々なタイプの温度検出制御装置の用途に関する詳細な手引を,次に示す。
EE.4.1 自動温度調節器
EE.4.1.1 機能
定義されているように,自動温度調節器は,制御対象の媒体,空気,水,油,固形物又は表面の温度を,
上側温度と下側温度との間に維持するために自動的に動作するように意図されており,この差は差動と呼
ばれる。
制御出力のタイプを,図EE.1に図式的に示す。
A 上側温度
B 下側温度
C 差動
図EE.1−自動温度調節器
自動温度調節器は,固定された設定であっても,又は最終使用者による制御温度の設定のための操作部
をもっていても,いずれでもよい。機器との一体化又は機器への内蔵が意図された自動温度調節器の場合
は,OEM又は据付業者が初期設定するための手段も備えてよい。
自動温度調節器は,機器の通常動作中に動作するように意図されており,6.10及び6.11に規定する動作
――――― [JIS C 9730-2-9 pdf 41] ―――――
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回数は,機器の推定寿命中に予想される動作回数を満たすように選択することが望ましい。これは主とし
て,機器の寿命中の安全動作を決定するものであり,タイプ2の制御装置の場合は,規定の限度内で動作
温度が維持されるだろうという信頼性を与えるためのものである。
例えば,接点溶着が原因による自動温度調節器の動作故障は,温度過昇防止装置又はSODを備えること
で,通常は機器において保護されている。
EE.4.1.2 動作の例
表EE.1を参照。
EE.4.2 温度制限装置
EE.4.2.1 機能
定義されているように,温度制限装置は,制御対象の媒体,空気,水,油,固形物又は表面の温度を,
上側温度と下側温度との間に維持するために動作するように意図されている。
制御出力のタイプを,図EE.2及び図EE.3に図式的に示す。
A 上側温度
B 下側温度
C 差動(通常,自動温度調節器よりはるかに大きい。)
図EE.2−自己復帰形温度制限装置
――――― [JIS C 9730-2-9 pdf 42] ―――――
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A 設定温度
B 復帰温度
C 手動復帰が必要
図EE.3−非自己復帰形温度制限装置
温度制限装置は,固定された設定であっても,又は最終使用者による制御温度の設定のための操作部を
もっていても,いずれでもよい。機器との一体化又は機器への内蔵が意図された温度制限装置の場合は,
OEM又は据付業者が初期設定するための手段も備えてよい。
温度制限装置は,機器の通常動作中に動作するように意図されており,6.10及び6.11に規定する動作回
数は,機器の推定寿命中に予想される動作回数を満たすように選択することが望ましい。これは主として,
機器の寿命中の安全動作を決定するものであり,タイプ2の制御装置の場合は規定の限度内で動作温度が
維持されるだろうという信頼性を与えるためのものである。
例えば,接点溶着が原因による温度制限装置の動作故障は,温度過昇防止装置又はSODを備えることで,
通常は機器において保護されている。
自動復帰温度制限装置は,動作上限温度と動作下限温度との差が自動温度調節器よりも大きいとはいえ,
試験を行った方法が異なるだけで,その構造は自動温度調節器と同じであってもよい。
EE.4.2.2 動作の例
表EE.1を参照。
EE.4.3 温度過昇防止装置
EE.4.3.1 機能
定義されているように,温度過昇防止装置は,機器の異常運転中,制御対象の媒体,空気,水,油,固
形物又は表面の温度を,設定温度の上又は下に維持することを意図している。
制御出力のタイプを,図EE.4及び図EE.5に図式的に示す。
――――― [JIS C 9730-2-9 pdf 43] ―――――
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A 危険温度 C 故障状態
B 通常使用における最大温度 D 温度過昇防止装置の動作温度
図EE.4−自己復帰形温度過昇防止装置
A 危険温度 D 故障状態
B 通常使用における最大温度 E 温度過昇防止装置の動作温度
C 手動復帰が必要
図EE.5−手動復帰形温度過昇防止装置
温度過昇防止装置は自動又は手動復帰のいずれでもよく,また最終使用者による制御温度の設定のため
の操作部は内蔵していない。機器との一体化又は機器への内蔵が意図された温度過昇防止装置の場合は,
OEM又は据付業者が初期設定するための手段も備えてよい。
温度過昇防止装置は,機器の異常動作中にだけ動作するように意図されており,6.10及び6.11に規定す
る動作回数は,機器のタイプ及び使用形態に左右される。通常,機器規格では温度過昇防止装置のような
保護制御装置に必要な動作回数を規定している。
通常,温度過昇防止装置はタイプ2の制御装置として分類されるが,これは顧客の要求事項及び/又は
――――― [JIS C 9730-2-9 pdf 44] ―――――
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関連の機器規格で規定されている要求事項に依存している。
したがって,規定の動作回数は,通常,機器の寿命中の安全動作を決定するものであり,規定の限度内
で動作温度が維持されるだろうという信頼性を与えるためのものである。
一般に,温度過昇防止装置の動作は,機器内部における危険源又は故障条件に対する最終的保護制御装
置である。
温度過昇防止装置の構造は,試験を行った方法が異なるだけで,自動温度調節器又は温度制限装置と同
じであってもよい。
EE.4.3.2 動作の例
表EE.1を参照。
EE.4.4 SOD
EE.4.4.1 適用
定義したように,SODは,機器の異常動作中,制御対象の媒体,空気,水,オイル,固形物又は表面の
温度を,設定温度の下に維持することを意図している。
制御出力のタイプを,図EE.6に図式的に示す。
A 危険温度 D 故障状態
B 通常使用における最大温度 E SODの動作温度
C 制御装置又は部品の交換が必要
図EE.6−SOD
SODは製造後の温度設定手段をもたず,すなわち,復帰不能として意図された温度ヒューズであり,制
御装置又は制御装置の一部の完全な交換が必要である。
ただし,専門機器を用いて復帰可能なバイメタルタイプが存在する。
EE.4.4.2 動作の例
表EE.1を参照。
SODは,自動温度調節器,温度過昇防止装置及びSODで成り立つ3段階制御システムで使用されるこ
とがある。
このようなシステムを,図EE.7に図式的に示す。
――――― [JIS C 9730-2-9 pdf 45] ―――――
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JIS C 9730-2-9:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60730-2-9:2008(MOD)
JIS C 9730-2-9:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.120 : 家庭用自動制御
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.20 : 低電圧開閉用及び制御装置
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.200 : 熱力学及び温度測定 > 17.200.20 : 温度測定機器
JIS C 9730-2-9:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-2-75:2019
- 環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
- JISC6575:1975
- 電子機器用筒形ヒューズ
- JISC8305:2019
- 鋼製電線管