この規格ページの目次
12
C 9745-1 : 2009
5.14 関連の第2部の一つの適用範囲内の機能を果たすアタッチメントについての試験は,その第2部に
従って試験する。
その他のアタッチメントについては,製造業者の取扱説明書に従って試験を行う。そのような取扱説明
書がない場合,電動工具は,定格入力又は定格電流が得られる負荷で連続運転する。
5.15 トルクをかける場合は,横方向からの推力によるような余分の力が加わらないように負荷方法を選
択する。ただし,電動工具を正しく運転するのに必要とする補助的な負荷は考慮する。
負荷をかけるためにブレーキを使用する場合は,始動電流が試験に影響しないように徐々にかけなけれ
ばならない。ブレーキへの接続の場合,負荷をかけるための出力手段の変更は許される。
5.16 安全特別低電圧(SELV)で運転する電動工具は,電源変圧器が電動工具と一緒に販売される場合は,
電源変圧器とともに試験する。
6 (規定なし)
7 分類
7.1 電動工具は,感電に対する保護に関し,次のクラスのいずれか一つでなければならない。
クラス0I,クラスI,クラスII,クラスIII
適否は,目視検査及び関連する試験によって判定する。
7.2 電動工具は,JIS C 0920に従って,有害な水の浸入に対し適切な保護等級をもたなければならない。
IPX0以外の等級が必要な場合は,関連の第2部の規定に従う。
適否は,目視検査及び関連する試験によって判定する。
8 表示及び取扱説明書
8.1 電動工具には,次の表示を行う。
− 定格電圧又は定格電圧範囲をボルトで表示する。スターデルタ接続用電動工具は,二つの定格電圧(例
230Δ/400 Y)を明確に表示する。
− 定格周波数を表示しない場合は,電源の種類を示す記号を表示する。
− 定格入力をワットで,又は定格電流をアンペアで表示する。電動工具上に表示する定格入力又は電流
は,回路上にも同時に表示され得る合計最大入力又は電流とする。電動工具が制御装置によって選択
できる代替部品をもつ場合,可能な限りの大きな負荷をかけた状態に相当する入力を定格入力とする。
− 製造業者の名称,商標若しくは識別マーク,又は販売業者の名称。
− モデル又は形式名
− クラスII電動工具の場合には,クラスII構造記号
− IPX0以外の,水の浸入に対する保護等級に基づくIP番号。IP番号の最初の数字は,電動工具上に表
示する必要はない。
− 製造業者の住所又は原産国
− この規格の引用による,法令への適合を示す指定マーク。
適否は,目視検査によって判定する。
誤解を生じない場合には,追加の表示をしてもよい。
構成部品が個別に表示されている場合には,電動工具の表示及び構成部品の表示は,電動工具自体の表
示と紛らわしくないように行う。
――――― [JIS C 9745-1 pdf 16] ―――――
13
C 9745-1 : 2009
8.2 短時間運転電動工具又は間欠運転電動工具は,定格運転時間又は定格運転時間と定格休止時間を,
それぞれ表示する。ただし,運転時間が電動工具の構造によって制限される場合は除く。
短時間運転電動工具又は間欠運転電動工具の表示は,通常使用に対応していなければならない。
間欠運転電動工具の表示は,定格運転時間を先に,定格休止時間を後に表示し,両方の値を斜線で分け
て表示する。
適否は,目視検査によって判定する。
8.2A 給水装置をもつ電動工具は,クラスIII電動工具又は115 V以下の定格電圧の絶縁変圧器を用いるも
のを除き,主電源への接続は,漏電遮断器を用いて行う旨を,表示する。
適否は,目視検査によって判定する。
8.3 値の定格範囲内(電圧,周波数など)で調整することなく運転する電動工具の表示は,同一基準(電
圧,周波数など)の様々な値で調整又は調整しないで運転する電動工具の表示と区別しなければならない。
値の定格範囲の下限値及び上限値は,ハイフン(-)で区切る。
異なる定格値は,斜線(/)で区切る。
例 115-230 V : 電動工具は表示範囲の任意の値に適している。
115/230 V : 電動工具は表示した値だけに適している。
適否は,目視検査によって判定する。
8.4 様々な定格電圧に合わせるために調整できる電動工具の場合には,調整する電圧が明確に識別でき
るようにする。
この要求事項は,スターデルタ接続用電動工具には適用しない。
電圧の設定をたびたび変更する必要がない電動工具で,電動工具に取り付けた結線図によって,調整す
る定格電圧を判断できる場合は,この要求事項に適合するものとみなす。結線図は,電源線を接続するた
めに取り外さなければならないカバーの内側に表示してもよい。この結線図は,電源線に接続するときに
取り外さなければならないカバーの裏側に表示してもよい。ただし,電動工具に完全に固定されていない
ラベルに表示してはならない。
適否は,目視検査によって判定する。
8.5 複数の定格電圧又は定格電圧範囲を表示した電動工具には,それぞれの電圧又は電圧範囲ごとに定
格入力を表示する。
入力と電圧との関係が明りょう(瞭)に分かるように,定格入力の上限値及び下限値を電動工具に表示
する。ただし,定格電圧範囲の上限値と下限値との差が定格電圧範囲の平均値の10 %を超えない場合には,
定格入力の表示は定格電圧範囲の平均値に対する入力値としてもよい。
適否は,目視検査によって判定する。
8.6 単位又は技術データに記号を用いる場合は,次による。
V ボルト
A アンペア
Hz ヘルツ
W ワット
kW キロワット
F ファラッド
マイクロファラッド
L リットル
――――― [JIS C 9745-1 pdf 17] ―――――
14
C 9745-1 : 2009
g グラム
kg キログラム
(対応国際規格の“bar”を削除した。)
Pa パスカル
h 時間
min 分
s 秒
n0 無負荷速度
.....min-1 1分当たりの回転数又は往復数
又はd.c若しくはD.C. [IEC 60417の記号5031]直流
又はa.c若しくはA.C. [IEC 60417の記号5032]交流
2 二相交流
2N 中性線付二相交流
3 三相交流
3N 中性線付三相交流
A [IEC 60417の記号5016]ヒューズリンクの定格電流,アンペア
x
タイムラグミニチュアヒューズリンク。ここに,XはJIS C 6575
(すべての部)にある時間/電流特性の記号
[IEC 60417の記号5019]保護接地
[IEC 60417の記号5172]クラスII電動工具
IPXX IP記号
IP番号の最初の数字を省略する場合,省略した数字は文字Xで置き換える。例えば,IPX5。
電源の種類の記号は,定格電圧表示の次に表示する。
クラスII電動工具の記号の寸法は,外側の正方形の辺の長さが,内側の正方形の辺の長さの約2倍とす
る。外側の正方形の辺の長さは,3 mm以上とする。
その他の単位を使用する場合,単位及びその記号は,国際的に標準化したものでなければならない。倍
数又は約数単位も認められる。
追加の記号も認められる。ただし,誤解を招かないものでなければならない。
適否は,目視検査及び測定によって判定する。
8.7 二つ以上の電源線に接続する電動工具は,正しい接続方式が明らかになっている場合を除き,電動
工具に固定した結線図を備えなければならない。
正しい接続方式は,電源線取付端子が端子方向に向いた矢印で示されている場合には,明らかになって
いるものとみなす。接地線は,電源線ではない。スターデルタ接続用電動工具の場合,結線図には,どの
ように結線されるかを示す。
適否は,目視検査によって判定する。
8.8 Z形取付けを除き,端子は,次のように表示する。
− 中性線用の端子は,文字Nで表示する。
− 接地端子は,記号 で表示する。
――――― [JIS C 9745-1 pdf 18] ―――――
15
C 9745-1 : 2009
これらの表示は,ねじ,取り外すことができる座金,又は導体を接続するときに外れるおそれがある,
その他の部分の上には表示してはならない。
適否は,目視検査によって判定する。
8.9 明らかに不必要でない限り,スイッチは,運転したときに危険を生じるおそれがある場合は表示し,
スイッチが,電動工具のどの部分を制御するかを明りょうに示す場所に取り付ける。
この目的のための表示は,言語又は国内規格の知識がなくても,実用上理解できなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
8.10 突然始動したときに危険を生じるおそれがある電動工具は,メインスイッチのオフ位置が明らかで
ない限り,オフ位置を表示する。必要な場合,記号IEC 60417-5008 (DB:2002-10)が示すように,表示は数
字0で表示する。
数字0を,その他の表示に使用してはならない。
メインスイッチの可動接点の位置は,メインスイッチ操作手段の各位置の表示と一致させる。
注記 数字0は,例えば,ディジタルプログラミングキーボード上に使用してもよい。
適否は,目視検査によって判定する。
8.11 電動工具を操作中に調整する調整装置,その他これに類するものは,調整する特性値が増加又は減
少する調整方向を示す表示を行う。“+”及び“−”の表示で十分とみなす。
完全なオンがオフと相対する位置にある場合,この要求事項は,調整部をもつ制御装置には適用しない。
異なった位置を示すために数字を使用する場合,オフ位置は数字0で表示し,より大きな出力,入力,
速度などの位置はより大きな数字で表示する。
制御装置の操作部の異なった位置のための表示は,制御装置上になくてもよい。
適否は,目視検査によって判定する。
8.12 取扱説明書及び一般安全説明書は電動工具とともに供給され,電動工具を包装から取り出したとき
に明確に分かるように梱包されなければならない。一般安全説明書は,取扱説明書と別になっていてもよ
い。これらは,日本語による記載を含まなければならない。
説明は読みやすく,背景と対照的でなければならない。
取扱説明書には,商標の付いた製品の製造業者又は供給業者の名称及び住所,並びに製品に使用した記
号の説明を含める。
内容は,次のとおりとする。
8.12.1 一般安全説明書。この項で規定する安全規則は,ここに示すとおりの正確な順序で,また,同等の
主旨のものになるようにする。
一般安全説明書の書式は,フォントによる強調又はこれらに類する手段によって,次に示すように項の
前後関係を区別しなければならない。
警告文の順序は,第1部が要求するもの,該当する第2部が要求するもの,及び製造業者が必要とみな
す任意の警告文,の順序とする。
一般安全規則
警告! すべての説明書を読むこと。次に示すすべての指示に従わない場合は,感電,火災及び/又は
重傷を招くおそれがある。次に示すすべての警告における“電動工具”という用語は,電源式
(コード付き)電動工具又は電池式(コードレス)電動工具を示す。
次の事項を,順守する。
a) 作業場
――――― [JIS C 9745-1 pdf 19] ―――――
16
C 9745-1 : 2009
1) 作業場は整理整とん(頓)して,十分な照明を行う。散らかった暗い場所は事故を招く。
2) 爆発を誘引することがある可燃性液体,ガス又は粉じんがあるところでは,電動工具は使用しない。
電動工具は,粉じん又はヒュームを発火させることがある火花を発生する。
3) 電動工具の使用中は,子供及び第三者を近付けない。注意が散漫になって,操作に集中できなくな
ることがある。
b) 電気的安全性
1) 電動工具のプラグは,電源コンセントに合ったものでなければならない。どのような形にせよ,プ
ラグを改造してはならない。アダプタプラグを,接地した電動工具と一緒に使用してはならない。
改造していないプラグ及びそれに対応するコンセントを使用すれば,感電のリスクは低減される。
2) パイプ,暖房器具,電子レンジ,冷蔵庫などの接地又は接地されたものと,身体の接触を避ける。
身体が接地された場合は,感電のリスクが増大する。
戸外で使用する際には,3)5)の注意が必要。
3) 電動工具は,雨又は湿気がある状態にさらさない。電動工具に水が入ると,感電のリスクが増大す
る。
4) コードを乱暴に扱わない。電動工具を移動させたり,引っ張ったり,又はプラグを抜くために,コ
ードを利用しない。コードは,熱,油,角のとがったところ又は動くものから離しておく。コード
が損傷したり又は絡まったりすると,感電のリスクが増大する。
5) 電動工具を戸外で使用するときは,戸外の使用に適した延長コードを使用する。戸外の使用に適し
たコードを使用すれば,感電のリスクは低減される。
6) クラス0I及びクラスI電動工具の場合には,接地の接続に関する注意について,次の例に示す内容
を取扱説明書に記載する。
例
1. 必ず接地(アース)してください。
・ 接地をしないと故障や漏電の時,感電する原因になります。
・ 接地は,プラグの横から出ているアースクリップをアース線に接続してください。
・ テスターや絶縁抵抗計をお持ちでしたら,アースクリップ,アースピンと機械本体の
金属(外郭部)間の導通を確認してください。
・ アース棒やアース板を地中に埋め込み,アース線を接続するような電気工事は,電気
工事士の資格が必要ですので最寄りの電気工事店に相談してください。
・ 接地と共に感電防止用漏電しゃ断器の設置された電源に,接続されますことをお勧め
します。
・ 漏電しゃ断器や接地については,次の法規がありますので,ご参照ください。
※労働安全衛生規則 第333条・第334条
電気設備の技術基準 第18条・第28条・第41条
2. アース線をガス管に接続しないでください。
・ 爆発のおそれがあります。
3. つなぎコードを使用するときは,アース線を備えた3しん(芯)コードを,使用してく
ださい。
・ アース線のない2しん(芯)コードのご使用は,感電の原因になります。
――――― [JIS C 9745-1 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS C 9745-1:2009の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60745-1:2003(MOD)
JIS C 9745-1:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.110 : 機械の安全
JIS C 9745-1:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC6575:1975
- 電子機器用筒形ヒューズ
- JISC8283-1:2019
- 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第1部:一般要求事項
- JISC8285-1:2007
- 工業用プラグ,コンセント及びカプラ―第1部:通則
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器