JIS D 1012:2005 自動車―燃料消費率試験方法 | ページ 7

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4. データ解析上の注意事項 この方法による試験及びデータ解析に際しては,車載風向風速計の検出値
のキャリブレーションのための収束計算,異常データを省くための相対風速及び相対風向のフィルタリン
グなどの技術が必要である。

――――― [JIS D 1012 pdf 31] ―――――

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附属書3(参考)直接回帰法の計算式
この附属書は,本体2.2.3.2に関連する事柄を参考として説明するもので,規定の一部ではない。
本体に規定した直接回帰法の式を導いた手順を,参考として次に示す。
はじめに,走行抵抗を式(1)のように表す。これを変形して式(2)を得る。
1 dV
me f0 f1V f2V 2 (1)
6.3 dt
6.3 1
dt 2
dV (2)
me f0 f1V f2V
ここに, me : 試験時車両質量と車両の回転部分相当慣性質量の和 (kg)
ここで,走行抵抗をtanの式に表すために,式(3)の式に変形する。
f0 f1V f2V 2 w2 r2 F (3)
ここに, w=pV+q
したがって,式(3)の右辺は,
w2 r2 p2V 2 2 pqV q2 r2
よって,
q2 r2 f0 ,2 pq f1 , p2 f2 (4)
式(4)より,p,q及びrをf0,f1及びf2を用いて表すと,
2
f1 4 f0 f2 f1
p f2 ,q , r
2 f2 4 f2
よって,
2
2
f1 2 4 f0 f2f1
w f2 ・V , F w , dw f2 ・dV

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                                   2   f2                4  f2
式(5)を式(2)に代入すると,
6.3 1 1
dt 2dw
me f2 2 (6)
2 4 f0 f2f1
w
4 f2
式(6)の両辺を積分すると,
6.3 1 4 f2 1 4 f2
t C1 2 ・tan 2 ・w
me f2 4 f1
f0 f2 4 f1
f0 f2
1 4 f2 2 f2V f1
tan 1
2・ (7)
f2 4 f1
f0 f2 4 f12
f0 f2

――――― [JIS D 1012 pdf 32] ―――――

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式(7)を変形して,
2 2
4 f0 f2f1 6.3 4 f0 f2f1 f1
V ・tan ・tC2 (8)
2 f2 2 me 2 f2
式(8)を式(9)と置く。
V Bt
A tan ( C) D (9)
式(8)及び式(9)の対応よって,
2 2
4 f0 f2f1 6.3 4 f0 f2f1 f1
A , B , D
2 f2 2 me 2 f2
したがって,係数f0 ,f1及びf2はA,B及びCを用いて,式(10)のように表すことができる。
1 B 2 2 1 2 BD 1 B
f0 me (A D ,) 1 me , f2 me (10)
6.3 A 6.3 A 6.3 A

――――― [JIS D 1012 pdf 33] ―――――

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附属書4(参考)シャシダイナモメータで測定した転がり抵抗の補正方法
この附属書は,本体2.3.2.3に関連する事柄を参考として説明するもので,規定の一部ではない。
1. 補正の目的 シャシダイナモメータ上で測定された転がり抵抗は,実路とは路面の曲率,表面粗さな
ど様々な条件による差が生じる。したがって,実路面を基準とした抵抗値を求めるために,シャシダイナ
モメータ上で測定された転がり抵抗を実路相当に補正する。
2. 補正の方法
2.1 第1例 この方法は,転がり抵抗からタイヤ転がり抵抗を分離し,タイヤ転がり抵抗分だけを実路
相当に補正するものである。また,この方法は,転がり抵抗補正係数を二つの試験条件における路上での
転がり抵抗の変化量とシャシダイナモメータ上でのタイヤ転がり抵抗の変化量の割合として定義する。
なお,二つの試験条件とは,タイヤ転がり抵抗だけが変化する条件(例えば,タイヤ空気圧,又はウェ
イトなどによって車軸荷重を変えるなどの条件)でなければならない。
2.1.1 転がり抵抗項の表記 路上で測定した走行抵抗を,次のような車速の2次式で表す。
2
F f0 f1V f2V
ここに, F : 走行抵抗 (N)
f0 : 走行抵抗の定数項 (N)
f1 : 走行抵抗の1次項の係数 [N/(km/h) ]
f2 : 走行抵抗の2次項の係数 [N/(km/h)2]
V : 車速 (km/h)
このうち,定数項と1次項を転がり抵抗とみなす。すなわち,
f0
Froll, j f1Vj
ここに, Froll, j : 車速Vjでの路上での転がり抵抗 (N)
Vj : j番目の車速 (km/h)
一方,シャシダイナモメータ上での転がり抵抗は,次の式から計算される。
*
Rrjt,Kj,3 Rrrt, j )
(Rrft, j Rrrm, j
Rrfm, j
K3, j Rrr, j
[{Rrft, j Rrfm, jRrrm, j
(Rrlossf,j Rrfm, j
Rrlossr, j )}] Rrrm,j
ここに, Rrt, j* : シャシダイナモメータ上での総転がり抵抗 (N)
K3, j : 転がり抵抗補正係数
Rrft, j : 前軸タイヤ転がり抵抗 (N)
Rrrt, j : 後軸タイヤ転がり抵抗 (N)
Rrfm, j : 前軸駆動系機械損失 (N)
Rrrm, j : 後軸駆動系機械損失 (N)
Rrlossf, j : シャシダイナモメータの前軸の機械損失 (N)
Rrlossr, j : シャシダイナモメータの後軸の機械損失 (N)
Rrf, j : シャシダイナモメータの機械損失を含む前軸総転がり抵抗
(N)
Rrft, j
ここに, Rrjf, Rrloss, j
Rrfm, j

――――― [JIS D 1012 pdf 34] ―――――

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Rrr, j : シャシダイナモメータの機械損失を含む後軸総転がり抵抗
(N)
Rrrt, j
ここに, Rrr, j Rrloss, j
Rrrm, j
2.1.2 路上での転がり抵抗の測定 タイヤ転がり抵抗が変化する二つの試験条件(条件1及び条件2)で
走行抵抗試験を行い,走行抵抗の2次回帰式から車速Vjにおける各条件での転がり抵抗を,次のように表
す。
f01
Froll1,j f11Vj
f02
Froll2, j f12Vj
ここに, Froll1, j : 条件1における路上での転がり抵抗 (N)
f01 : 条件1における転がり抵抗定数項 (N)
f11 : 条件1における転がり抵抗1次項係数 [N/(km/h) ]
Froll2, j : 条件2における路上での転がり抵抗 (N)
f02 : 条件2における転がり抵抗定数項 [N/(km/h) ]
f12 : 条件2における転がり抵抗1次項係数 (N)
2.1.3 シャシダイナモメータ上でのタイヤ転がり抵抗の分離測定 条件1及び条件2について,a) i)の
手順で車両の前軸及び後軸の転がり抵抗を測定し,部位ごとの抵抗に分離する。
a) 車両の前輪をシャシダイナモメータ上にセットし,前軸総転がり抵抗(Rrf1,j及びRrf2,j)を測定する。
b) ホイールとドライブシャフト又はアクスルシャフトとの間の結合を外し,シャシダイナモメータ機械
損失を含む前軸タイヤ転がり抵抗(Rrft1,j+Rrloss,j及びRrft2,j+Rrloss,j)を測定する。
c) 手順a)とb)の差から,Rrfm1,j及びRrfm2,jを計算する。
d) 車両をシャシダイナモメータから降ろして,シャシダイナモメータの機械損失Rrloss,jを測定する。
e) 手順a),c)及びd)の測定値からRrft1,j及びRrft2,jを計算する。
f) 車両の後輪をシャシダイナモメータ上にセットし,後軸総転がり抵抗(Rrr1,j及びRrr2,j)を測定する。
g) ホイールとドライブシャフト又はアクスルシャフトとの間の結合を外し,シャシダイナモメータ機械
損失を含む後軸タイヤ転がり抵抗(Rrrt1,j+Rrloss,j及びRrrt2,j+Rrloss,j)を測定する。
h) 手順f)とg)との差から,Rrrm1,j及びRrrm2,jを計算する。
i) 手順f),h)及びd)の測定値からRrrt1,j及びRrrt2,jを計算する。
2.1.4 補正係数の計算 補正係数を,次の式によって計算する。
Froll2,j
Froll1,j
Kj,3
Rrrt1, j )
(Rrft1, j Rrrt2, j )
(Rrft2, j
備考 四輪駆動車用シャシダイナモメータを用いる場合,前軸及び後軸の抵抗を同時に測定してもよ
い。
2.2 第2例 この方法は,簡便法として転がり抵抗からタイヤ転がり抵抗を分離せず,シャシダイナモ
メータ上で測定した総転がり抵抗をまとめて実路相当に補正するものである。
2.2.1 転がり抵抗項の表記 路上で測定した走行抵抗は,次のような車速の2次式で表す。
F f0 f1V f2V 2
ここに, F : 走行抵抗 (N)
f0 : 走行抵抗の定数項 (N)
f1 : 走行抵抗の1次項の係数 [N/(km/h) ]
F2 : 走行抵抗の2次項の係数 [N/(km/h)2]
V : 車速 (km/h)

――――― [JIS D 1012 pdf 35] ―――――

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