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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
− 車両の変速機に選択できる変速比が一つしかない場合,全開加速試験は,この変速比を選択して実施
される。
部分加速係数kP(3.9参照)の計算では,awot refの代わりに得られた加速度awot testが使用される。
− ある変速比において,車両がBB'を通過する前に定格エンジン回転速度を超える場合,次に高い変速
比を使用する。次に高い変速比の加速度が目標加速度aurbanに達しない場合,試験車速vtestを,2.5 km/h
ずつ低下させ,変速比の選定は,8.3.1.3.2の選択肢での指定に従って進める。いかなる場合も,試験
車速は40 km/hより下げない。
この場合,awot testはaurbanを超えなくても,この変速比で許容される。
8.3.1.3.3 変速比を固定しないで試験する自動変速機,適応型変速機,及び無段自動変速機
全自動変速位置を使用するものとする。
加速度awot testは,5.2で定義された式(1)又は式(2)で計算するものとする。
試験中は,より低い変速比で高い加速度への変速段に変速してもよい。より高い変速比で低い加速度の
変速段への変速は許されない。いかなる場合も,市街地走行において製造業者によって定義された特定の
条件では,一般的に使用されない変速段への変速は避けるものとする。
したがって,市街地走行において指定された試験条件では通常使用されない変速比へのダウンシフトを
防止するために,代替変速段位置を含む電子装置及び機械装置を設定し使用することが認められる。
得られた加速度awot testは,aurban以上でなければならない。
可能であれば,製造業者は加速度値awot testがawot ref又は2.0 m/s2の低い方を超えない対策をとることとす
る。加速度条件を実現するために,車両状態を制御する全ての車両技術に対する電気的又は機械的処置は
許される。
得られた加速度awot testは,awot refの代わりに部分加速係数kP(3.9参照)の計算に使用される。
8.3.1.4 加速走行試験
加速走行試験は,8.3.1.2に指定された試験車速で,8.3.1.3に従って,車両に指定された全ての変速比で
実施するものとする。
車両の基準点がAA'に達したときに加速制御装置を全加速状態にして,車両の後端がBB'に達するまで
全加速状態を保たなければならない。その後,加速制御装置を解除しなければならない。加速がAA'を超
えて遅れる場合は予備加速を使用してもよい。加速の開始位置を報告しなければならない。
車速は,小数点以下1位まで記録しなければならない。
計算された加速度awot testは,小数点以下2位まで記録しなければならない。
8.3.1.5 定常走行試験
PMRが25未満の車両には定常走行試験は求められない。
8.3.1.3.2に規定する変速機を装備した車両については,加速走行試験で実施したものと同じ変速段で定
常走行試験を実施するものとする。8.3.1.3.3に規定する変速機を装備した車両については,全自動変速位
置を使用するものとする。加速走行試験について変速段が固定されている場合は,定常走行試験について
も同じ変速段に固定するものとする。
定常走行試験中は,AA'とBB'との間で8.3.1.2に規定された車速を維持するように加速制御装置を保持
するものとする。
8.3.2 最大車両総質量が3 500 kgを超えるカテゴリM2,並びにカテゴリM3,N2及びN3の車両
8.3.2.1 一般条件
車両の中心線は,ラインAA'に進入してから,車両の後部がラインBB'を通過するか,基準点がライン
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BB'を5 m通過するか,いずれか早い方までの全試験区間中を,できるだけラインCC'に近く沿うものとす
る(図1参照)。試験は,トレーラ及びセミトレーラなしで実施するものとする。トレーラがけん引車両
から容易に切り離すことができない場合,ラインBB'の通過を判断するときにはトレーラを無視するもの
とする。車両にコンクリートミキサ,コンプレッサなどの装置が組み込まれている場合,試験中は装置を
作動させてはならない。試験時積載量を含んだ車両の試験時質量は,表3に従うものとする。
変速段及び車両速度の選択決定に使用されるnBB'及びvBB'の値は,四つの有効な測定のnBB', jとvBB', jとの
平均であるものとする。
nBB'の値は,10 rpmの精度で報告する。報告したnBB'は,次の全ての計算で使用する。
vBB'の値は,小数点以下1位(xx.x)までを報告する。報告されたvBB'は,次の全ての計算で使用する。
8.3.2.2 目標条件
8.3.2.2.1 最大車両総質量が3 500 kgを超えるカテゴリM2,及びカテゴリN2
基準点がBB'を通過するとき,エンジン回転速度nBB'は,目標エンジン回転速度ntarget BB'を満たすものと
する。目標エンジン回転速度ntarget BB'は,定格エンジン回転速度Sの70 %から74 %までとする。
基準点がBB'を通過するとき,車両速度vBB'は,目標車両速度vtarget BB'を満たすものとする。目標車両速
度vtarget BB'は,35 km/h ± 5 km/hとする。
8.3.2.2.2 カテゴリM3及びN3
基準点がBB'を通過するときは,エンジン回転速度nBB'は目標エンジン回転速度ntarget BB'を満たすものと
する。目標エンジン回転速度ntarget BB'は,定格エンジン回転速度Sの85 %から89 %までとする。
基準点がBB'を通過するとき,車両速度vBB'は,目標車両速度vtarget BB'を満たすものとする。目標車両速
度vtarget BB'は,35 km/h ± 5 km/hとする。
8.3.2.3 変速段選択
8.3.2.3.1 一般
必要条件を達成するための,正しい試験のやり方を決定することは製造業者の責任である。
安定した加速状態を確保する。
車両の変速機,変速段又は変速比は,8.3.2.2に従った目標条件を満足できるように選択しなければなら
ない。車両の変速機,変速段又は変速比は,キックダウン機能の解除を含む電子的,又は機械的手段によ
って制御してもよい。
附属書D,附属書E及び附属書Fは,試験手順を補助するフローチャートの中で,最大車両総質量が3
500 kgを超えるカテゴリM2,並びにカテゴリN2,M3及びN3の変速段選択基準及び試験走行基準を与え
る。
8.3.2.3.2 変速比を固定して試験する手動変速機,自動変速機,適応型変速機,又は無段自動変速機(CVTs)
変速段の選択は,目標条件によって決定する。
8.3.2.2の目標条件を満たすための条件は次となる。
a) 一つの変速段だけが,目標エンジン回転速度ntarget BB'及び目標車両速度vtarget BB'の両条件を満たす場合
は,その変速段で試験する。
b) 複数の変速段が,目標エンジン回転速度ntarget BB'及び目標車両速度vtarget BB'の両条件を満たす場合は,
35 km/hに最も近い変速段iで試験する。
c) 二つの変速段が,目標エンジン回転速度ntarget BB'及び目標車両速度vtarget BB'の両条件を満たし,かつ,
次の条件も満たす場合,両変速段ともLurbanの計算に使用される。
(vtarget BB'−vBB'gear i)=(vBB'gear i+1−vtarget BB')
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d) 一つの変速段が,エンジン回転速度の目標条件ntarget BB'を満たすが,車両速度の目標条件vtarget BB'を満
たさない場合,二つの変速段gearx及びgearyを使う。これら二つの変速段の車両速度の目標条件は,
次のとおりとする。
gearx
25 km/h ≦ vBB'x ≦ 30 km/h
及び
geary
40 km/h ≦ vBB'y ≦ 45 km/h
両変速段,gearx及びgearyは,目標エンジン回転速度ntarget BB'を満たすものとする。
両変速段はLurbanの計算に使用される。
一つの変速段だけが目標エンジン回転速度ntarget BB'を満たす場合は,その変速段で試験する。この変
速段は,Lurbanの計算に使用される。
e) 条件d)で,二つの変速段のいずれも目標エンジン回転速度ntarget BB'を満たさなかった場合,条件f)を選
ばなければならない。
f) 目標エンジン回転速度を満たす変速段がない場合は,目標車速vtarget BB'を満たし,目標エンジン回転速
度 ntarget BB'を超えない,できるだけntarget BB'に近い変速段を選択する。
vBB'gear i = vtarget BB'
n BB'gear i ≦ ntarget BB'
安定した加速状態が確保されるものとする。安定した加速が確保できない変速段は無効とする。全ての
状態で,車両の基準点が測定区間にある間,定格エンジン回転速度を超えないものとする。測定区間内で
定格エンジン回転速度を超える場合,この変速段は無効とする。
8.3.2.3.3 変速比を固定しないで試験する自動変速機,適応型変速機,及び無段自動変速機
全自動変速位置を使用するものとする。
試験中は,より低い変速比で高い加速度への変速段に変速してもよい。より高い変速比で低い加速度の
変速段への変速は許されない。いかなる場合も,市街地走行において製造業者によって定義された特定の
条件では,一般的に使用されない変速段への変速は避けるものとする。
したがって,市街地走行において指定された試験条件では通常使用されない変速比へのダウンシフトを
防止するために,代替変速段位置を含む電子装置及び機械装置を設定し使用することが認められる。
8.3.2.2の目標条件を満たすための条件を,次に示す。
a) 目標エンジン回転速度ntarget BB'及び目標車両速度vtarget BB'の両条件を満たす変速段位置が選択される場
合,その変速段位置で試験するものとする。
b) 選択された変速段変速位置が,目標エンジン回転速度ntarget BB'の条件を満たすが,目標車両速度vtarget BB'
の条件を満たさない場合,車両速度の目標条件を次の二つの条件に変更する。
vBB'1を次のように定義する。
25 km/h ≦ vBB'1 ≦ 35 km/h
及び
vBB'2を次のように定義する。
35 km/h ≦ vBB'2 ≦ 45 km/h
vBB'1及びvBB'2の二試験を行うものとする。
両試験条件は,Lurbanの計算で使う。
――――― [JIS D 1024-1 pdf 23] ―――――
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c) 条件b)で,目標エンジン回転速度ntarget BB'を満たすことができなかった場合,条件d)が選ばれるもの
とする。
d) 選択された変速段変速位置が,目標エンジン回転速度ntarget BB'の条件を満たせず,目標車両速度vtarget BB'
の条件を満たせる場合,車両速度の目標条件を次の二つの条件に変更する。
vBB'1を次のように定義する。
25 km/h ≦ vBB'1 ≦ 30 km/h
及び
vBB'2を次のように定義する。
40 km/h ≦ vBB'2 ≦ 45 km/h
vBB'1及びvBB'2の2試験を行うものとする。
目標エンジン回転速度 ntarget BB'を超えない,できるだけntarget BB'に近いnBB'を試験に使う。
nBB'i ≦ ntarget BB'ここに,i =1,2
もし,次の条件を満たすことができない場合,条件e)が使用されるものとする。
nBB'i ≦ ntarget BB'ここに,i =1,2
e) 目標エンジン回転速度ntarget BB'及び目標車両速度vtarget BB'の条件を満たさない変速段位置しか選択でき
ない場合,車両速度の目標条件を次のように変更するものとする。
vBB' = vtarget BB' + 5 km/h
目標エンジン回転速度ntarget BB'に最も近いnBB'の車両速度vBB'で,試験を行うものとする。
車両がラインPP'を通過後の,より高い変速比で低い加速度の変速段への変速は,認められるもの
とする。
f) 試験中のエンジン回転速度を制限する変速段位置(D)だけを選択させる変速機設計が車両に採用さ
れている場合,車両は目標車両速度vtarget BB'だけを使用して試験するものとする。
8.3.2.3.4 利用可能なエンジン回転速度のない動力源
利用できるエンジン回転速度がない動力源を備えた車両は,車両速度vtarget BB'の目標条件を満たさなけれ
ばならない。
8.3.2.2の目標条件vtarget BB'を満たす条件を,次に示す。
a) エンジン回転速度が利用できない場合,目標車両速度vtarget BB'だけを満たす必要がある。
b) エンジン回転速度が利用できず,及び目標車両速度vtarget BB'を満たせない場合,次の二つの試験条件で
実施する。
最初の試験条件のvBB'1は,次のとおりとする。
25 km/h ≦ vBB'1 ≦35 km/h
及び
第2の試験条件のvBB'2は,次のとおりとする。
35 km/h ≦ vBB'2 ≦ 45 km/h
両試験条件は,Lurbanの計算で使う。
c) エンジン回転速度が利用できず,目標車両速度vtarget BB',及び次で定義されるvBB'1を満たせない場合,
次で定義されるvBB'2で試験を行わなければならない。
25 km/h ≦ vBB'1 ≦ 35 km/h
35 km/h ≦ vBB'2 ≦ 45 km/h
vBB'2の試験条件は,Lurbanの計算で使う。
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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
注記 目標車両速度の範囲の解釈を示す。
目標車両速度vtarget BB'は,基準点がラインBB'を通過したときの車速vBB'の結果が,30 km/hから
40 km/hの車速範囲にある場合,vtarget BB'= 35 km/h ± 5 km/hと定義される。目標車両速度vtarget BB'
が上記速度範囲より低い,及び高い二つの目標車両速度に変更された場合は,次のようになる。
低い方の目標車両速度は,基準点がラインBB'を通過するときの車速vBB'1が25 km/h から35
km/hまでで,目標車両速度vtarget BB'を5 km/h下げる(vtarget BB' −5 km/h)。
25 km/h ≦ vBB'1 ≦ 35 km/h
高い方の目標車両速度は,基準点がラインBB'を通過するときの車速vBB'2が35 km/hから45
km/hまでで,目標車両速度vtarget BB'を5 km/h上げる(vtarget BB' + 5 km/h)。
35 km/h ≦ vBB'2 ≦ 45 km/h
8.3.2.4 全開試験
車両の基準点がAA'に達した時点で加速制御装置を一杯に踏み込み,基準点がBB'+5 mに達するまで,
踏み込んだ状態にしておくものとする。加速制御装置を製造業者の要望によって開放することができる。
8.4 測定の読み取り及び報告値
8.4.1 一般
8.4.1.1 試験条件及び承諾
全ての試験条件に対して,車両の両側及び各変速比で,少なくとも4回測定するものとする。
いずれの試験条件においても,無効な結果の削除後,2.0 dB以内の,最初から四つの連続した有効な測
定結果(順番j)は,該当する中間又は最終結果の計算に使われる。
AA'における車速(vAA'),BB'における車速(vBB')及びPP'における車速(vPP')は,小数点以下1位まで
記録し,計算に使用する。
8.4.1.2 カテゴリM1及び最大車両総質量が3 500 kgを超えないM2,並びにカテゴリN1の車両
AA'とBB'との間の,車両の各走行におけるA特性時間重み付きサウンドレベルの最大値を,有効な小
数点以下1位まで(例えば,xx.x)記録する(図1参照)。
一般的な音圧レベルの特性以外のピークが認められる場合,その測定を無効とする。
8.4.1.3 最大車両総質量が3 500 kgを超えるカテゴリM2,並びにカテゴリM3,N2及びN3の車両
AA'とBB'+5 mとの間の車両の各走行におけるA特性時間重み付きサウンドレベルの最大値を,有効な
小数点以下1位まで(例えば,xx.x)記録する(図1参照)。
一般的な音圧レベルの特性以外のピークが認められる場合,その測定を無効とする。
8.4.2 データ処理
それぞれの試験条件に対して,車両の両側の結果は別々に平均するものとする。
各側の中間結果は,小数点以下1位に四捨五入した算術平均値とする。
Lurbanを求めるための以降の計算は,車両の左右別々に行う。試験結果として報告する最終値は,両側の
値のうち,高い方とする。
最終結果は,最も近い整数値に四捨五入し報告する。
注記1 計算は,車両騒音の発生状況と一致したデータを得るために,車両の左右の両側で別々に行
う。
注記2 小数点以下1位までの報告結果は,測定がこの精度まで正確であることを意味しない。詳細
な扱いについては,測定の不確かさ8.5を参照する。
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JIS D 1024-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 362-1:2015(IDT)
JIS D 1024-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.30 : 輸送に伴って発生する騒音
JIS D 1024-1:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器
- JISD0050:1998
- 乗用車―質量分布
- JISD0102:1996
- 自動車用語―自動車の寸法,質量,荷重及び性能
- JISZ8402:1991
- 分析・試験の許容差通則