この規格ページの目次
- 8 試験準備
- 8.1 燃料及びエンジン潤滑油
- 8.2 試験二輪車の詳細
- 8.3 試験二輪車の調整及び準備
- 8.4 分析装置の調整及び校正
- 9 CVS装置の確認方法
- 10 排出ガスの試料採取,分析及び容量の測定方法
- 10.1 試験二輪車始動前の操作
- 10.2 試料採取及び容量測定の開始
- 10.3 試料採取及び容量測定の終了
- 10.4 分析
- 10.5 走行距離の測定
- 10.6 開放型CVS装置
- 11 排出ガス成分の排出量の決定
- 11.1 標準状態に修正した総希釈排出ガス量
- 11.2 排出ガスの試料採取及び希釈率
- JIS D 1047-1:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS D 1047-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS D 1047-1:2017の関連規格と引用規格一覧
8
D 1047-1 : 2017
7.6.8 冷却風速度は,±5 km/hの精度で測定する。
7.6.9 テストサイクル時間及びガス採取時間は,±1秒間の精度で制御する。これらの時間は,0.1秒間
の精度で測定する。
7.6.10 希釈排出ガスの総容量は,±2 %の精度で測定する。
7.6.11 CFV方式CVS装置は,主臨界流ベンチュリの入り口と同じ温度及び絶対圧力の位置に試料採取ベ
ンチュリを設置し,希釈排出ガス流量に比例した試料採取ガス流量が得られるようにする。PDP方式CVS
装置の希釈排出ガス流量及び試料採取ガス流量は,±5 %の範囲で一定とする。
7.6.12 JIS D 1047-3に規定する一定速度燃料消費率測定において,試験路の風速は,精度±5 %,分解能
0.1 m/sで測定する。
8 試験準備
8.1 燃料及びエンジン潤滑油
試験燃料の性状を記録する。記録様式の一例を,附属書Bに示す。
エンジン潤滑油の等級及び量は,製造業者の推奨する方法に従う。
8.2 試験二輪車の詳細
試験二輪車の主要諸元は,JIS D 1047-2の附属書A(排出ガス試験報告書)及び/又は附属書B(燃料
消費率試験報告書),並びに/又はJIS D 1047-3の附属書B(試験報告書)に従い記載する。
8.3 試験二輪車の調整及び準備
8.3.1 試験二輪車は,製造業者の指定に従って適切に慣らし運転を行う。
8.3.2 試験二輪車は,製造業者の指定に従って調整する(例 タイヤ空気圧,チェーンの張り)。変更し
た場合は,詳細を試験報告書に記載する。
8.3.3 車輪間の荷重配分は,製造業者の指示に従う。
8.4 分析装置の調整及び校正
排出ガス分析装置は,製造業者の指示に従って調整及び校正する。
9 CVS装置の確認方法
CVS装置は,製造業者の指示に従って調整及び確認する。参考として,附属書JAにCVS装置の確認方
法を示す。
10 排出ガスの試料採取,分析及び容量の測定方法
10.1 試験二輪車始動前の操作
代表的な密閉型CVS装置について,CFV方式の概略を図1に,PDP方式の概略を図2に示す。
――――― [JIS D 1047-1 pdf 11] ―――――
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D 1047-1 : 2017
1 排出ガス F2,F3 フィルタ
2 希釈空気 P2,P3 試料採取ポンプ
3 希釈空気用フィルタ R2,R3 流量計
4 混合部 Sa,Sb 試料採取バッグ
5 サイクロン S2,S3 試料採取プローブ
6 切替バルブ B ブロワ
7 試料採取ベンチュリ g 圧力計
8 連続試料採取プローブ I 積算器
9 主臨界流ベンチュリ T 温度計
10 演算部 V2,V3 バルブ
a HFIDへ : HFIDを用いる場合の専用試料採取ライン
b 大気へ
c 排気ポンプへ
d 分析計へ
図1−代表的な密閉型CFV方式CVS装置の概略図
――――― [JIS D 1047-1 pdf 12] ―――――
10
D 1047-1 : 2017
g1
g2
1 排出ガス P1 PDP
2 希釈空気 P2,P3 試料採取ポンプ
3 希釈空気用フィルタ R2,R3 流量計
4 混合部 Sa,Sb 試料採取バッグ
5 熱交換器 S2,S3 試料採取プローブ
6 切換バルブ T 温度計
7 モータ V2,V3 バルブ
8 連続試料採取プローブ a HFIDへ : HFIDを用いる場合の専用試料採取ライン
CT 積算回転計 b 大気へ
F2,F3 フィルタ c 排気ポンプへ
g1,g2 圧力計 d 分析計へ
図2−代表的な密閉型PDP方式CVS装置の概略図
10.1.1 試料採取バッグ(Sa及びSb)を空にし,密封する。
10.1.2 CVS装置の準備
a) FV方式CVS装置の場合
1) ブロワ(B)を,作動させる。ただし,流量の積算は開始しない。
2) 採取したガスが大気中に流れるように切換バルブ(6)を通る流れを制御して,試料を採取するため
試料採取ポンプ(P2及びP3)を始動する。
3) 温度計(T)及び圧力計(g)を作動する。
4) 積算器(I)及びシャシダイナモメータローラの積算回転計をゼロに設定する。
b) DP方式CVS装置の場合
1) 積算回転計を始動させずに,PDP(P1)を作動させる。
2) 採取したガスが大気中に流れるように切換バルブ(6)を通る流れを制御して,試料を採取するため
――――― [JIS D 1047-1 pdf 13] ―――――
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D 1047-1 : 2017
試料採取ポンプ(P2及びP3)を始動する。
3) 温度計(T)及び圧力計(g1及びg2)を作動する。
4) 積算回転計(CT)及びシャシダイナモメータのローラ積算回転計をゼロに設定する。
10.2 試料採取及び容量測定の開始
10.2.1 10.2.2から10.2.5に規定する操作を実施する。
10.2.2 大気に排出されるように設定されていた切換バルブを,試料採取プローブ(S2及びS3)経由で試
料採取バッグ(Sa及びSb)に連続して試料ガスを回収する位置にセットする。
10.2.3 CFV方式CVS装置の場合,積算器(I)を起動する。
10.2.4 PDP方式CVS装置の場合,試験開始時を,温度計(T)及び圧力計(g1及びg2)の結果を記録し
ているグラフに記載し,PDP(P1)の総回転数を記録するカウンタを起動する。
10.2.5 7.4に規定する冷却装置を起動する。
10.3 試料採取及び容量測定の終了
10.3.1 テストサイクルが終了した時点で,10.3.2から10.3.4に規定する方法で操作を行う。
10.3.2 切換バルブは,試料採取バッグ(Sa及びSb)を閉じて,試料採取プローブ(S2及びS3)を通じて
試料採取ポンプ(P2及びP3)によって吸引した試料ガスを大気に放出するようにセットする。
10.3.3 CFV方式CVS装置の場合は,積算器(I)を停止し,PDP方式CVS装置の場合は,PDP(P1)の
積算回転計を停止する。
10.3.4 7.4に規定する冷却装置を停止する。
10.4 分析
10.4.1 JIS D 1047-2に別の規定がない限り,試料採取バッグに入れた排出ガスは,できる限り早く分析
する。
10.4.2 各試料ガス分析の前に,適切なゼロガスを使って,各排出ガス成分に対して使用する分析計レン
ジにおいて,ゼロ調整をする。
10.4.3 分析計レンジの70 %100 %の公称濃度のスパンガスを使って,分析計のスパンを調整する。
10.4.4 分析計のゼロ点を再確認する。読取値が10.4.2で調整した値と比較して分析計レンジの2 %を超
えて相違する場合は,校正手順を繰り返して行う。
10.4.5 試料ガスを分析する。
10.4.6 分析後,同一の校正ガスを使ってゼロ及びスパン点を再確認する。この再確認において,スパン
点が10.4.3の値の2 %以内,かつ,ゼロ点がレンジの2 %以内に収まれば,分析を妥当とみなす。
10.4.7 10.4の全ての工程において,各ガスの流量及び圧力は,分析計の校正時に使用したものと同一と
する。
10.4.8 各排出ガス濃度として採用する値は,測定値が安定した後に読み取られた値とする。
10.5 走行距離の測定
実際に走行した距離(km)は,積算回転計に表示された総回転数にローラの円周長を乗じることによっ
て得る。
10.6 開放型CVS装置
開放型CVS装置を使用する場合,排出ガスは,試験二輪車の排気管からCVS装置の試料採取パイプへ
の導入部分までの間で漏れてはいけない。排出ガスの漏れがないかを確認する。
注記 排出ガス漏れ確認方法を,参考として附属書Cに示す。
――――― [JIS D 1047-1 pdf 14] ―――――
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D 1047-1 : 2017
11 排出ガス成分の排出量の決定
11.1 標準状態に修正した総希釈排出ガス量
標準状態の温度及び圧力へ修正した試験中CVS装置に流入する総希釈排出ガス量を算出する。CFV方
式CVS装置の場合,11.1.1の手順を用い,PDP方式CVS装置の場合,11.1.2の手順を用いる。
11.1.1 CFV方式CVS装置における総希釈排出ガス量
CFV方式CVS装置における走行1 km当たりの希釈排出ガス量(Ve)は,式(1)及び式(2)によって求める。
1
Ve Vs (1)
L
t pv (t)
test
Vs K1 dt (2)
0 Tv (t)
ベンチュリ補正係数(K1)は,別のガス流量計(例えば,層流流量計)を用いて測定したベンチュリ流
量(Qa)から求め,式(3)及び式(4)によって計算する。
Tv
K1 Qcal (3)
pv
pa
Qcal K2 Qa (4)
Ta
ここに, K2=293.15/101.325=2.893とする。
11.1.2 PDP方式CVS装置における総希釈排出ガス量
試験中にPDPによって吸引された走行1 km当たりの希釈排出ガス量(Ve)は,式(5)によって求める。
pp 1
Ve K2 Vp N (5)
Tp L
1回転ごとにPDPによって吸引される希釈排出ガス量(Vp)は,PDPの入り口・出口間の差圧に依存す
る。
PDPの吸入口における希釈排出ガスの絶対圧力(pp)は,大気圧と試料ガス採取中のPDP吸込口の負圧
との差圧である。
11.2 排出ガスの試料採取及び希釈率
11.2.1 排出ガスの試料採取
試験二輪車の排気管から排出される全ての排出ガスをCVS装置内に流入し,希釈排出ガスの分析に十分
な容量(例えば,50 L100 L)を試料採取バッグ内に採取する。
圧縮点火式エンジンの場合,排出ガスが希釈空気と十分に混合する位置で試料採取ガスを採取する。圧
縮点火式エンジン及び熱交換器を備えたCVS装置の場合,THC濃度分析に使用する希釈排出ガスを熱交
換器の上流にて採取する。
11.2.2 希釈率
希釈率(Df)は,式(6)によって求める(詳細な情報を,附属書Dに示す。)。
CVS装置中の水分凝縮を防ぐために,希釈率が8以上となるように,希釈空気量を確保することを推奨
する。
希釈率は,排出ガスに対しての希釈排出ガスの容量比で定義する。
――――― [JIS D 1047-1 pdf 15] ―――――
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JIS D 1047-1:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6460-1:2007(MOD)
- ISO 6460-1:2007/AMENDMENT 1:2015(MOD)
JIS D 1047-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.140 : モーターサイクル及びモペット
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.50 : 交通機関からの排気ガス
JIS D 1047-1:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISD0101:1993
- 自動車の種類に関する用語
- JISD0108:1985
- 自動車排出物質の公害防止関連用語
- JISD0109:2007
- 二輪自動車―用語
- JISD1036:2003
- 二輪自動車―惰行試験によるシャシダイナモメータへの走行抵抗の設定方法
- JISD1047-2:2017
- 二輪自動車―排出ガス及び燃料消費率試験方法―第2部:テストサイクル及び試験条件
- JISD1047-3:2017
- 二輪自動車―排出ガス及び燃料消費率試験方法―第3部:一定速度燃料消費率試験方法