この規格ページの目次
JIS D 5716:2016 規格概要
この規格 D5716は、主に競技用途を除く自動車での交通事故又は水没事故で車内に閉じ込められた場合に,車内から緊急脱出するために用いる,シートベルト切断機能及びガラス破砕機能をもつ自動車用緊急脱出支援用具について規定。ガラス破砕機能が対象とするガラスは強化ガラスとし,合わせガラスは含まない。
JISD5716 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D5716
- 規格名称
- 自動車用緊急脱出支援用具
- 規格名称英語訳
- Emergency escape tools for automobile
- 制定年月日
- 2016年9月20日
- 最新改正日
- 2016年9月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 43.040.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2016-09-20 制定
- ページ
- JIS D 5716:2016 PDF [12]
D 5716 : 2016
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 種類・・・・[2]
- 5 性能・・・・[2]
- 6 外観,構造,形状及び材料・・・・[3]
- 6.1 外観・・・・[3]
- 6.2 構造及び形状・・・・[3]
- 6.3 材料・・・・[4]
- 7 試験方法・・・・[4]
- 7.1 ガラス破砕突起部の硬さ試験・・・・[4]
- 7.2 シートベルトカッタの形状・寸法試験・・・・[5]
- 7.3 耐寒性及び耐熱性試験・・・・[5]
- 7.4 温湿度サイクル試験・・・・[5]
- 7.5 シートベルト切断試験・・・・[6]
- 7.6 ガラス破砕試験・・・・[7]
- 7.7 衝撃試験・・・・[8]
- 7.8 落下試験・・・・[8]
- 8 検査方法・・・・[9]
- 9 表示・・・・[9]
- 10 取扱説明書・・・・[9]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS D 5716 pdf 1] ―――――
D 5716 : 2016
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS D 5716 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 5716 : 2016
自動車用緊急脱出支援用具
Emergency escape tools for automobile
1 適用範囲
この規格は,主に競技用途を除く自動車での交通事故又は水没事故で車内に閉じ込められた場合に,車
内から緊急脱出するために用いる,シートベルト切断機能及びガラス破砕機能をもつ自動車用緊急脱出支
援用具(以下,脱出支援用具という。)について規定する。
ガラス破砕機能が対象とするガラスは強化ガラスとし,合わせガラスは含まない。消火機能を併せもつ
脱出支援用具のシートベルト切断機能及びガラス破砕機能にもこの規格は適用できる。
注記 脱出支援用具は,バス用,トラック用などとしても使用できるが,定員数などを考慮して適切
な本数を搭載するのがよい。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 4604 自動車部品−シートベルト
JIS R 3211 自動車用安全ガラス
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
自動車用緊急脱出支援用具
シートベルトを切断する機能及び強化ガラスを破砕する機能が一体化され,閉じ込められた車内から緊
急脱出するための用具。消火機能などの付加機能が一体化された用具もある。
3.2
ガラス破砕突起部
強化ガラスを破砕するとき,ガラスに当てる突起部分。
3.3
強化ガラス
自動車用途で,板ガラスの力学的強度を増して,破損したときに細片になるようにしたもの。この規格
で,破砕する対象物として単に“ガラス”と表記した場合は,この強化ガラスを指す。
注記 主にドアガラス,サイドガラス及びリアガラスに用いられる(図1参照)。
――――― [JIS D 5716 pdf 3] ―――――
2
D 5716 : 2016
3.4
合わせガラス
自動車用途で,2枚以上の板ガラスをプラスチックを中間膜として接着したもの。外力の作用によって
破損しても中間膜によって破片の大部分が飛び散らないようにしたもので容易に貫通されないもの。
注記1 合わせガラスは,通常,脱出支援用具で破砕できない。
注記2 主にフロントガラスに用いられる(図1参照)。
図1−自動車用ガラスの名称
4 種類
脱出支援用具は,次のとおり区分する。
a) 基本機能形 シートベルト切断機能及びガラス破砕機能だけをもつもの。
b) 消火機能付加形 基本機能形に消火機能を付加したもの。
注記 消火機能については,“エアゾール式簡易消火具の技術上の規格を定める省令(平成25年3
月27日総務省令第26号)”などの規制がある。
5 性能
脱出支援用具のシートベルト切断及びガラス破砕性は,箇条7の試験を行ったとき,表1に示す性能を
満足しなければならない。
――――― [JIS D 5716 pdf 4] ―――――
3
D 5716 : 2016
表1−脱出支援用具の性能
項目 性能 試験方法
ガラス破砕突起部の硬さ HV760以上 7.1
シートベルトカッタの形状・開口部の幅 : 5 mm以下 7.2
寸法 導入部の長さ : 15 mm以上
耐寒性及び耐熱性 7.3
使用する部分及び機能部分に変形,外れ,緩み,割れなどがない。
耐温湿度サイクル性 7.4
使用する部分及び機能部分に変形,外れ,緩み,割れなどがない。
シートベルト切断性 30回全て切断でき,それぞれの切断時間は2秒未満とする。 7.5
ガラス破砕性 ガラスが3枚全て割れるものとする。 7.6
耐衝撃性 7.7
使用する部分及び機能部分に変形,外れ,緩み,割れなどがない。
耐落下性 7.8
使用する部分及び機能部分に変形,外れ,緩み,割れなどがない。
6 外観,構造,形状及び材料
6.1 外観
外観は,次を満足しなければならない。
a) 脱出支援用具の外観には,使用上有害となる異物,欠け,亀裂などの欠点があってはならない。
b) 塗装を行った場合は,使用上有害となる塗装面の色むら,流れ,くもりなどの欠点があってはならな
い。
c) めっきを施した場合は,離,膨れなどの密着不良があってはならない。
d) シートベルトカッタは,使用上有害となる割れ,きず,さび(錆)などの欠点があってはならない。
6.2 構造及び形状
構造及び形状は,次を満足しなければならない。
a) 脱出支援用具は,少なくともシートベルトカッタとガラス破砕突起部とで構成され,一体化されたも
のとする。シートベルト切断機能とガラス破砕機能とは,持ち替えずにそれらの機能が発揮できる構
造とするか,又は持ち替える構造の場合は,その旨を使用者に分かるように表示しなければならない。
b) 脱出支援用具は,ばねなどの機械構造をもたないものとし,強化ガラスを破砕する場合に,グリップ
を握り,ガラス破砕突起部をガラスに向かって垂直にたたくピック形状のもの,又はグリップを握り,
手首の力によってガラス破砕突起部でガラスをたたくハンマ形状のものとする。
c) 脱出支援用具は,事故時の衝撃などで安全機構(プリテンショナー)が作動し,車内で身動きがとれ
ない状態で手が届く場所に安全に設置できる構造とする。
注記 プリテンショナーとは,自動車の衝突などの際,シートベルトの帯のたるみを取り除くこと
によって,乗員が前方に動き出す前に確実に座席に固定し,乗員の保護性能を向上する目的
で装備されている機構をいう。
d) 脱出支援用具は,ガラス破砕突起部を含めて,端部に手が触れることによって,肉体的けがのおそれ
がない構造とする。
e) ガラス破砕突起部は,容易に破損しない構造とする。
f) 脱出支援用具において,プラスチック部を接合させる場合は,使用者が容易に分解できない構造(例
えば,溶着)とする。
g) シートベルトカッタの開口部の幅は,指が入らないように奥行きまで含めて5 mm以下とする(図2
参照)。
h) シートベルトカッタにシートベルトを広げて真っすぐに切れるようにするガイド機能をもたせるた
――――― [JIS D 5716 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS D 5716:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.040 : 自動車システム > 43.040.20 : 照明,信号及び警報装備
JIS D 5716:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISD4604:1995
- 自動車部品―シートベルト
- JISR3211:2015
- 自動車用安全ガラス
- JISR3211:2021
- 自動車用安全ガラス
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法