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c) 1本スタンド又は両立スタンドを自転車に組み付け,スタンドを走行状態にして,前車輪を地面に固
定し,後車輪を地面から200 mm持ち上げ,自然落下させたときに,スタンド先端が地面と接触して
はならない。
8 形状及び寸法
キャリヤ及びスタンドの形状の例及び主な寸法を,図4図6及び表4に示す。ただし,寸法は推奨す
る寸法とし,ねじは,JIS B 0205-1JIS B 0205-4の規定によるもので,その許容限界寸法及び公差は,JIS
B 0209-1JIS B 0209-3に規定する公差域クラス6H/6g以上とする。
なお,幼児用座席を取り付けることができるキャリヤプラットホームの幅Wは,120 mm175 mmでな
ければならない。
9 めっき
キャリヤ及びスタンドのめっきを施した面は,次による。
a) ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっきを施した部分の厚さ及び耐食性は,JIS H 8617の表1及
び表2に規定する3級以上とする。ただし,かど部,ねじ部,ばね,及び組立後,外部に現れない部
分は,この限りでない。
なお,クロムめっきを施したものは,クロム層の厚さが0.05 上とする。
b) 亜鉛めっきを施したものは,JIS H 8610の表1に規定する2級以上とする。ただし,かど部,ねじ部,
ばね,及び組立後,外部に現れない部分は,この限りでない。
10 塗装
キャリヤ及びスタンドの塗装を施した面は,次による。
a) IS K 5600-5-4の規定によって,硬度Fの鉛筆を用いて,鉛筆引っかき抵抗性試験を行ったときに,
試験面の塗膜に破れがあってはならない。
b) IS B 1501に規定する呼び1/2の鋼球を1 500 mmの高さから塗膜表面に垂直に落としたときに,その
衝撃面に離,ひび割れなどがあってはならない。
11 外観
キャリヤ及びスタンドの外観は,次による。
a) 各部に鋭い端部,かえり,ばりなどがあってはならない。
b) めっき又は塗装を施した面には,素地の露出,がれ,さび,その他の著しい欠点があってはならな
い。
c) めっき又は塗装を施さない仕上げ面には,さび,割れ,その他の著しい欠点があってはならない。
d) マーク類には,密着不良,打刻不良,ずれなどがあってはならない。
12 試験方法
12.1 キャリヤの強度試験方法
12.1.1 耐温度性
耐温度性は,次による。
a) 一般 合成樹脂,又は一部に合成樹脂を使用したキャリヤについて,温度条件の変化がキャリヤの強
――――― [JIS D 9453 pdf 6] ―――――
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度及び形状に及ぼす影響について試験を行う。
低温耐衝撃試験は,そのキャリヤを取り付けた自転車が倒れたときの,地面に対するキャリヤの衝
撃を想定したものである。b) d) の試験は,静的強度及び動的強度試験の事前試験として実施しなけ
ればならない。
b) 耐高温性試験 キャリヤを温度65 ℃の室内に最低3時間保持した後,取り出し,外観を調べる。
c) 耐低温性試験 キャリヤを温度−20 ℃の室内に最低3時間保持した後,取り出し,外観を調べる。
d) 低温耐衝撃試験 キャリヤを温度−20 ℃の室内に最低3時間保持した後,取り出し,最も影響がある
と思われる方向で1 mの高さからコンクリートの床に落下させた後,外観を調べる。
12.1.2 静的強度
静的強度は,次による。
a) 垂直方向 キャリヤを試験用取付具に,図1のように組み付ける。キャリヤプラットホームの上に半
径55 mmの剛性ブロックを横向きに配置し,キャリヤの後部から長さL/2離れた箇所,又は最大たわ
みが発生する箇所(キャリヤの後部から50 mm未満を除く。)に,キャリヤの最大積載質量をニュー
トン(N)に換算した数値の3倍[例えば,クラス18(最大積載質量18 kg)のものは180 N×3=540
N]の力を1分間加え,力を取り除いたとき,力点での永久変形量をミリメートル単位で測定する。
なお,キャリヤプラットホームの中間にサポート(支持物)を備えている場合には,最も影響があ
ると思われる位置に力点の位置を選択してもよい。
単位 mm
注a) 最大たわみが発生する箇所
図1−垂直方向静的強度試験
b) 側方 キャリヤを試験用取付具に,図2のように水平に組み付ける。キャリヤの後部から50 mmの位
置に,キャリヤの最大積載質量をニュートン(N)に換算した数値[例えば,クラス18(最大積載質
量18 kg)のものは180 N]の力を,キャリヤプラットホームの側部に1分間加えたときの,力点のた
わみ量をミリメートル単位で測定する。また,力を取り除いた後の永久変形量についても測定する。
――――― [JIS D 9453 pdf 7] ―――――
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単位 mm
図2−側方静的強度試験
12.1.3 動的強度
動的強度は,次による。
a) 垂直方向 キャリヤを試験用取付具に,図3のように水平に組み付ける。キャリヤプラットホームに,
質量別クラスに等しい1セットのおもり(例えば,クラス18のものは18 kgの質量)をD=L/2の位
置でプラットホーム幅に荷重が均等にかかるように取り付け,表2の条件で振動を加えた後,外観を
調べる。
なお,おもりの重心の高さは,キャリヤプラットホームの上部の中心線から10 mm以内とし,おも
りの全幅は,キャリヤプラットホーム幅の外側100 mm以内とする。
表2−垂直方向動的強度試験の条件
振幅 mm 5
振動数 Hz 7
加振部の加速度 m/s2 9.8
振動回数 回 100 000
共振が生じた場合には,振動数を10 %
減少させ,振幅を23 %増加して行う。
――――― [JIS D 9453 pdf 8] ―――――
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図3−動的強度試験
b) 側方 キャリヤを試験用取付具に,図3のように組み付ける。キャリヤプラットホームに,質量別ク
ラスに等しい1セットのおもり(例えば,クラス18のものは18 kgの質量)をD=100 mmの位置で
プラットホーム幅に荷重が均等にかかるように取り付け,キャリヤプラットホームの下方750 mmの
水平における前後方向軸に対して全角10°で左右に表3の条件で振動を加えた後,外観を調べる。
なお,おもりの重心の高さは,キャリヤプラットホームの上部の中心線から10 mm以内とし,おも
りの全幅は,キャリヤプラットホーム幅の外側100 mm以内とする。
表3−側方動的強度試験の条件
振れ角 ° 10
振動数 Hz 1
加振部の加速度 m/s2 2.6
振動回数 回 100 000
12.2 スタンドの強度試験方法
12.2.1 繰返し疲労 スタンドを取付具に固定し,ロックを外した状態で,スタンドのはね上げ操作を毎分
1015回の速さで5 000回行った後,外観及び作動状態を調べる。
なお,試験開始前に,回転部又はしゅう(摺)動部にグリースを十分に塗布して行う。
12.2.2 両立スタンドの静的強度 両立スタンドをロックした状態で,試験用フレーム又は試験用取付具に
取り付ける。両足の下端部を挟むように取付具を固定し,取付具の中央部に対し,はね上げ方向に200 N
の力をばねばかりなどで加えたとき,ロックが外れてはならない。
次に,取付具の中央部に対し逆方向に20 Nの力を加えて基準点を設定し,更に,200 Nの力を1分間加
え,この力を取り除いたとき,基準点の永久変形量をミリメートル単位で測定する。
12.2.3 1本スタンドの静的強度 1本スタンドをロックした状態で,スタンド下端部に100 Nの力をばね
ばかりなどではね上げ方向に加えたとき,ロックが外れてはならない。
――――― [JIS D 9453 pdf 9] ―――――
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次に,スタンドを試験用フレーム又は試験用取付具に取り付け,スタンド足の下端をばねばかりなどで
自転車の基準中心面又は取付具中心面に対し外側横方向で,スタンド足に直角に20 Nの力を加えて基準点
を設定し,更に,150 Nの力を1分間加え,この力を取り除いたとき,基準点の永久変形量をミリメート
ル単位で測定する。
13 表示
13.1 キャリヤの表示
キャリヤには,キャリヤの表面に刻印,シールを付けるなど容易に消えない方法で,次の事項を表示す
る。
a) 最大積載質量(10,18,25,27又はS+質量)“kg”
例1 25 kg
例2 S 30 kg
b) 幼児用座席の取付けの可否 : 幼児用座席を取り付けることができるキャリヤには,幼児用座席が取付
け可能である旨を表示する。幼児用座席を取り付けることができないキャリヤには,取付け不可であ
る旨を表示する。
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年月又はその略号
13.2 スタンドの表示
スタンドには,スタンドの表面に刻印するなど容易に消えない方法で,次の事項を表示する。
a) 製造業者名又はその略号
b) 製造年月又はその略号
14 取扱説明書
キャリヤ及びスタンドには,自転車への組付けのための,次のような内容の取扱説明書を添付しなけれ
ばならない。ただし,自転車に標準装備されている場合又は同時に供給される場合を除く。
14.1 キャリヤの取扱説明書
キャリヤの取扱説明書には,次の事項を記載する。
a) 当該キャリヤの最大積載質量及び自転車への取付けの可否は,自転車の取扱説明書に従う旨の指示。
b) キャリヤの自転車への取付方法及び取付位置並びに締付工具の推奨トルク。また,シート止めキャリ
ヤを取り付ける場合にシートピン本体の長さが短いと確実に固定できず危険なため,必要に応じてシ
ートピン本体を適切な長さのものに交換する旨の注意。
c) 幼児用座席の取付けの可否。また,幼児用座席を取り付ける時に,キャリヤ又は幼児用座席の取付部
が変形,がたつきなどで確実に固定できない場合には,幼児用座席を取り付けてはならない旨の注意。
d) 荷物積載時の警告
1) キャリヤに荷物を積載したときに,自転車の操縦安定性及びブレーキの制動性能に影響を及ぼすお
それがある旨の警告。
2) 最大積載質量を遵守する旨の警告。
3) 幼児用座席を取り付けるときは,自転車,キャリヤ及び幼児用座席の取扱説明書の指示に従う旨,
また,幼児用座席の質量とその幼児用座席が指定する最大適用体重との合計が,キャリヤの最大積
載質量以下でなければならない旨の警告。
――――― [JIS D 9453 pdf 10] ―――――
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JIS D 9453:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11243:1994(MOD)
JIS D 9453:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 9453:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0205-1:2001
- 一般用メートルねじ―第1部:基準山形
- JISB0205-2:2001
- 一般用メートルねじ―第2部:全体系
- JISB0205-3:2001
- 一般用メートルねじ―第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
- JISB0205-4:2001
- 一般用メートルねじ―第4部:基準寸法
- JISB0209-1:2001
- 一般用メートルねじ―公差―第1部:原則及び基礎データ
- JISB0209-2:2001
- 一般用メートルねじ―公差―第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法―中(はめあい区分)
- JISB0209-3:2001
- 一般用メートルねじ―公差―第3部:構造体用ねじの寸法許容差
- JISB1501:2009
- 転がり軸受―鋼球
- JISD9101:2012
- 自転車用語
- JISD9111:2016
- 自転車―分類,用語及び諸元
- JISH8610:1999
- 電気亜鉛めっき
- JISH8617:1999
- ニッケルめっき及びニッケル-クロムめっき
- JISK5600-5-4:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第4節:引っかき硬度(鉛筆法)