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JIS E 4021:2008 規格概要
この規格 E4021は、鉄道車両の車内騒音レベル及びスペクトルの再現可能で,比較可能な測定結果を得る測定方法について規定。
JISE4021 規格全文情報
- 規格番号
- JIS E4021
- 規格名称
- 鉄道車両―車内騒音の測定方法
- 規格名称英語訳
- Rolling stock -- Measurement of noise inside railbound vehicles
- 制定年月日
- 1980年2月1日
- 最新改正日
- 2015年10月26日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 3381:2005(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 17.140.30, 45.060.01
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- 鉄道 2019
- 改訂:履歴
- 1980-02-01 制定日, 1985-01-26 確認日, 1989-12-05 確認日, 1994-05-12 改正日, 2001-06-27 確認日, 2005-12-25 確認日, 2008-03-11 改正日, 2015-10-26 確認
- ページ
- JIS E 4021:2008 PDF [19]
E 4021 : 2008
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 測定量・・・・[4]
- 5 測定器・・・・[4]
- 6 試験条件・・・・[5]
- 6.1 試験条件の要求事項からの偏差・・・・[5]
- 6.2 試験環境・・・・[5]
- 6.3 マイクロホン位置・・・・[6]
- 6.4 車両条件・・・・[6]
- 6.5 軌道条件・・・・[7]
- 7 試験方法・・・・[8]
- 7.1 一般・・・・[8]
- 7.2 定速走行車両での測定・・・・[8]
- 7.3 静止から加速する車両での測定・・・・[8]
- 7.4 減速車両での測定・・・・[8]
- 7.5 静止車両での試験・・・・[8]
- 8 試験報告書・・・・[9]
- 附属書JA(参考)ISO 266に規定する帯域中心周波数・・・・[10]
- 附属書JB(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[11]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS E 4021 pdf 1] ―――――
E 4021 : 2008
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本鉄道
車輌工業会(JARI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS E 4021:1994は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS E 4021 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
E 4021 : 2008
鉄道車両−車内騒音の測定方法
Rolling stock−Measurement of noise inside railbound vehicles
序文
この規格は,2005年に第2版として発行されたISO 3381を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,我が
国における車内騒音測定の現状に対応するため技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧にその説明を付けて,附属書JBに示す。
1 適用範囲
この規格は,鉄道車両の車内騒音レベル及びスペクトルの再現可能で,比較可能な測定結果を得る測定
方法について規定する。
この規格は,次の試験に適用する。
− 形式試験
− 定期的なモニタリング試験
測定結果は,次のように用いてもよい。
− 供試車両の車内騒音を特徴付けるため。
− 特定軌道区間を走行する各種の車両の車内騒音を比較するため。
この規格は,定速,加速,減速,静止などの異なる運転状態での車内騒音の測定方法について規定する。
これらのすべての運転状態で測定を行う必要はなく,適用する運転状態は,鉄道事業者と車両製造業者と
の間(以下,“受渡当事者間”という。)の協定による。
超低周波(不可聴)音及びメッセージ了解度は,この規格では扱わない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3381:2005,Railway applications−Acoustics−Measurement of noise inside railbound vehicles
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを
示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1509-1:2005 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部 : 仕様
注記 対応国際規格 : IEC 61672-1:2002,Electroacoustics−Sound level meters−Part 1: Specifications
――――― [JIS E 4021 pdf 3] ―――――
2
E 4021 : 2008
(IDT)
JIS C 1514 オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
注記 対応国際規格 : IEC 61260,Electroacoustics−Octave-band and fractional-octave-band filters (IDT)
JIS C 1515 電気音響−音響校正器
注記 対応国際規格 : IEC 60942,Electroacoustics−Sound calibrators (IDT)
JIS E 4001 鉄道車両用語
注記 対応国際規格 : IEC 60050-811,International Electrotechnical Vocabulary−Chapter 811: Electric
traction (MOD)
JIS Q 17025:2000 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 17025:1999,General requirements for the competence of testing and
calibration laboratories (IDT)
JIS Z 8106 音響用語
注記 対応国際規格 : IEC 60050-801,International Electrotechnical Vocabulary−Chapter 801: Acoustics
and electroacoustics (IDT)
ISO 266 Acoustics−Preferred frequencies
ISO 3095:2005 Railway applications−Acoustics−Measurement of noise emitted by railbound vehicles
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS E 4001及びJIS Z 8106によるほか,次による。
3.1
鉄道車両の騒音発生に関する形式試験(type test for noise emission of railbound vehicles)(以下,“形式試
験”という。)
製造業者によって引き渡された車両が,騒音に関する仕様に適合していることを証明するために行う試
験。
3.2
鉄道車両の騒音発生に関するモニタリング試験(monitoring test for noise emission of railbound vehicles)
(以下,“モニタリング試験”という。)
編成内の,1両若しくは複数の車両の騒音が規定された範囲内であることを確認するため,又は車両の
騒音が運用投入以降,若しくは改造の後に変化したかを確認するために行う試験。
3.3
レール粗さ(roughness)
レール長さにわたって,車両の走行方向に測定されたレール頭頂面の車輪走行部分の振幅変化の実効値
(μm)。
3.4
粗さレベル,Lr(roughness level)
(この用語は対応国際規格に定義されているが,この規格では不用であり,定義しない。)
3.5
音圧,p(sound pressure)
特に指定しない限り,ある時間内の瞬時音圧の実効値(Pa)(JIS Z 8106参照)。
――――― [JIS E 4021 pdf 4] ―――――
3
E 4021 : 2008
3.6
音圧レベル,Lp(sound pressure level)
ある音圧の基準の音圧に対する比の対数(dB)。比の10を底とする対数(常用対数)を採り,20倍すれ
ば,音圧レベルはデシベルで表現される(JIS Z 8106参照)。
音圧レベルは,次の式で与えられる。
Lp 20 log p/ p0 (1)
ここに, Lp : 音圧レベル(dB)
p : 音圧実効値(Pa)
p0 : 基準音圧;p0=20 μPa
注記1 対応国際規格では,音圧レベルを表す式は,次の式を用いている。
Lp 10 log p/ p0
ここでは,JIS C 1509-1:2005と同じ式 (1) の表現を用いた。
3.7及び3.9においても同様に式 (1) の表現を用いた。
注記2 3.63.11の定義は,周波数スペクトル,又は中心周波数 f(Hz)の個々の周波数帯の測定値
に適用する。
3.7
A特性サウンドレベル,LpA(A-weighted sound pressure level)
次の式で定義される,周波数重みA(JIS C 1509-1:2005参照)で重み付けされた音圧レベル。
LpA (2)
20 log pA / p0
ここに, LpA : A特性音圧レベル(dB)
pA : A特性音圧実効値(Pa)
p0 : 基準音圧;p0=20 μPa
3.8
A特性時間重み付きサウンドレベルの最大値,LpAFmax(AF-weighted maximum sound pressure level)
測定時間T内の,周波数重み付け特性A及び時間重み付け特性Fの時間重み付きサウンドレベルの最も
大きな値(JIS C 1509-1参照)。
3.9
A特性時間平均サウンドレベル,LAT又はLpAeq,T(A-weighted equivalent continuous sound pressure level)
次の式で定義される,A特性サウンドレベル。
1
T 2 2
1 pA (t)
LAT LpAeq,T 20 log 2
dt (3)
T0 p0
ここに, LAT及びLpAeq,T : A特性時間平均サウンドレベル(dB)
T : 測定時間(s)
pA (t) : A特性瞬時音圧(Pa)
p0 : 基準音圧;p0=20 μPa
3.10
A特性短時間平均サウンドレベル,LA,1s又はLpAeq,1s(A-weighted short-term equivalent continuous sound
pressure level)
測定時間Tが1秒(T=1 s)の場合のA特性時間平均サウンドレベル(3.9参照)。
――――― [JIS E 4021 pdf 5] ―――――
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JIS E 4021:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3381:2005(MOD)
JIS E 4021:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.30 : 輸送に伴って発生する騒音
JIS E 4021:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1514:2002
- オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器
- JISE4001:2011
- 鉄道車両―用語
- JISZ8106:2000
- 音響用語