この規格ページの目次
3
F 1034-6 : 2020 (ISO 12215-6 : 2008)
ある。
3.6
ストリンガ(stringer)
一般に,二次防とう材(3.4)に属し,外板を支持する縦方向の防とう材。
3.7
フレーム(frame)
一般に,二次防とう材(3.4)に属し,外板を支持する横方向の防とう材。
3.8
ビーム(beam)
一般に,二次防とう材(3.4)に属し,甲板を支持する横方向の防とう材。
3.9
ウェブフレーム(web frame)
一般に,一次防とう材(3.5)に属し,ストリンガ及び大形でないガーダなどを支持する大形の横方向防
とう材。大形の甲板ビームに,通常,接合する。
注記 ウェブフレームの間隔は,通常,フレーム又はビームの間隔よりも大きい(数倍の場合もある。)。
3.10
フロア(floor)
フレームを連結するのに用いることができ,さらに,部分隔壁にもなる大形の横方向船底防とう材。
注記 フロアは,しばしば,キャビンソールを支持するために使われるので,上部は一般に水平とな
っている。セールボートでは,フロアは古くからバラストキールの支持に使われている。
3.11
ガーダ(girder)
一般に,一次防とう材に属し,船底横方向フレーム又はフロア,その他のフレーム,ビームなどを支持
する大形の縦方向補強材。
注記 船底ガーダは,キールソンともいう。
3.12
ブラケット(bracket)
一般に,三角形をしており,二つのストリンガの接続部を補強したり,スパンを縮めるのに用いる補強
部材。
注記 ブラケットは,局所荷重を分散する役割もある。
4 記号
この規格では,特に規定しない限り,表1の記号を用いる。
注記 附属書だけで用いる記号及び単位は,表1に記載していない。
――――― [JIS F 1034-6 pdf 6] ―――――
4
F 1034-6 : 2020 (ISO 12215-6 : 2008)
表1−記号
記号 意味 単位
AD プレート/防とう材の設計面積 mm2
b 防とう材間隔 mm
bw 接着フランジの幅 mm
BH 船体のビーム(幅),JIS F 0081による。 m
Dmax 舟艇の最大深さ,JIS F 0081による。 m
E 防とう材の弾性係数 N/mm2
f1 FRP及びアルミニウム合金の機械特性係数 1
f1w 木材の機械特性係数 1
I 防とう材の断面二次モーメント cm4
k0, ·, k2強化厚増し計算のための係数 1
kj,kjmin 接着幅係数 1
lu 防とう材スパン mm
LH 船体長さ m
LWL JIS F 0081による水線長 m
mLDC JIS F 0081による満載排水量 kg
mT JIS F 0081によるトレーラけん引時の舟艇質量 kg
P 最大主機出力 kW
tb 船底板厚 mm
tBHD 合板隔壁厚さ mm
tw ハット形防とう材ウェブ総厚さ mm
Vmax 静水上でのボート最大速力 ノット
σd 設計応力 N/mm2
σu 限界強度 N/mm2
τd 設計せん断応力 N/mm2
τu 限界せん断強度 N/mm2
Ψ ガラス含有率 1
5 一般
船体長さ(LH)が2.5 m24 mの舟艇の荷重及び構造が,次の基準によって決定している場合,構造材
配置及び詳細設計は,箇条6箇条11による。
− JIS F 1034-5 単胴艇の設計圧力,設計応力,材料寸法の決定
− ISO 12215-7 多胴艇
− ISO 12215-8 かじ(舵)
− ISO 12215-9 セールボートの付加物及びリグアタッチメント
JIS F 1034-5で規定する次の二つの方法のうち,一つを用いている舟艇の場合,附属書Aの要求だけを
満たせばよい。
a) セールボートのLHが2.5 m9 m,設計区分C及び設計区分Dで,JIS F 1034-5の附属書Aを用いて
いる。
b) Hが2.5 m6 m,船底が単板FRPで,JIS F 1034-5の附属書Bを用いている。
――――― [JIS F 1034-6 pdf 7] ―――――
5
F 1034-6 : 2020 (ISO 12215-6 : 2008)
6 構造材配置
6.1 補強
6.1.1 一般
船こく(殻),甲板及び甲板室のプレートは,JIS F 1034-5に従って,縦又は横方向の通常の防とう材,
構造隔壁,バース,棚などの内装家具,トレイモールディングなどの組合せによって,これらを荷重支持
材として考慮することを前提に,必要に応じて補強しなければならない。配置は,通常,防とう材が互い
に直交し,一方の防とう材が他方より深く強いもので支持する形とする。
注記 小形艇では,“自然防とう材”(補強を目的としていなくとも,補強の効果をもつような部材 :
JIS F 1034-5の9.1.4参照),例えば,甲板端部,ラウンドビルジ,ハードチャイン,キールな
どは,追加の補強を必要としないものとみなす。
実務で使う配置の例を,図1図3に示す。これらの例は,セールボート及びモータボート双方に適用
でき,同一の舟艇内でのそれぞれの組合せも可能である。小形舟艇(一般に,船体長さ9 m未満のもの)
は,甲板端部,ラウンドビルジ,ハードチャイン,キールなどの自然防とう材を考慮して,パネルを決定
し,それ以上の補強は省略する。大形の舟艇は,一般に,3.33.12に示す防とう材タイプを多く使う必要
がある。
6.1.2 同等基準
他の配置も可能であるが,(図1図3に示すような)適切な構造に基づくもので,圧力荷重及び集中荷
重(マスト,キール,かじなど)による応力を,荷重点から支持部材へ,スムーズに効率的に伝達するも
のでなければならない(6.3及び6.4参照)。
6.1.3 縦構造ボート
図1の例では,船こくは,ウェブフレーム,隔壁,ディープフロアなどの横方向一次防とう材に支持す
る縦方向二次防とう材によって補強している。この例は,典型的なFRPボートである。
6.1.4 横構造ボート
図2の例では,船こくは,センタライン,チャイン,ビルジの曲がり,甲板などで支持している横方向
フレームによって補強している。大形艇では,ガーダ(一次防とう材)を設置している場合があり,フレ
ームの支持及び船こく応力の支持に用いる。
6.1.5 キール,ガンネルストリンガ,構造床及びスウォートで補強している小形低速ボート
舟艇(LHが6 m未満)では,明確な防とう材をもたないのが一般的である。しかし,防とう材として本
来意図していない部材要素,例えば,内部仕切りがそのような役割を担っている。それらの部材は,防と
う材としての別の役割のために,補強が必要な場合もある。図3は,スウォート,前後ロッカー,コック
ピット,ガンネルストリンガをそのような目的で用いている。
6.1.6 荷重支持部材
荷重支持部材とみなすためには,支持材は,溶接(連続又は不連続),構造用接着剤(エポキシフィレッ
トなど),強化繊維接着アングル材,材質に適したその他の方法によって,プレートに効果的に結合されて
いなければならない。さらに,その部材は,JIS F 1034-5に従い,船体の建造に適した材料によって建造
し,効果的な支持方法によって力と荷重モーメントとを受けることができなければならない。
――――― [JIS F 1034-6 pdf 8] ―――――
6
F 1034-6 : 2020 (ISO 12215-6 : 2008)
1 トランサム
2 ガンネルストリンガ
3 隔壁
4 船側縦方向防とう材(ストリンガ)
5 ウェブフレーム
6 ディープフロア
7 船底縦防とう材(ガーダ又はストリンガ) : 図4 a) 又は図4 c) に示す端部構造をもつことが望ましい。
注記 1,3,5及び6は一次防とう材,2,4及び7は二次防とう材。
図1−縦構造ボートの例
1 トランサム
2 隔壁
3 フレーム
4 隔壁
5 ボトムガーダ
6 ディープフロア
7 ディープフロア
図2−横構造ボートの例
――――― [JIS F 1034-6 pdf 9] ―――――
7
F 1034-6 : 2020 (ISO 12215-6 : 2008)
1 ガンネルストリンガ
2 キール
3 構造床
4 スウォート
5 ディープフロア
図3−キール,ガンネルストリンガ,構造床及びスウォートで補強している小形低速ボート
6.2 船こく強度
JIS F 1034-5は,船こく及び甲板の構造が局所荷重によって決まるという前提に立っており,これは一
般的な舟艇,特に,縦構造ボートの場合に当てはまる。
次の舟艇の場合,縦強度及び座屈の明確な評価をするのがよい。
Vmax
− 横構造モータボートで, >6 の場合
LWL
− 横構造セールボートで,大きなリグ荷重を想定する場合
LH
− 大形の甲板開口部があるか,又は >12 の舟艇
Dmax
評価を行うための推奨計算式を,附属書Dに示す。
6.3 荷重伝達
6.3.1 一般
構造配置は,構造体全体にわたって荷重を均等に伝達しなければならない。集中荷重(キールステップ
マストの場合のマストステップ,甲板ステップマストの場合のマストピラーなど)は,周辺の構造部材に,
一連の支持部材を経由して伝達する。支持されていないプレートは,集中荷重を受けることがあってはな
らない。一般に,集中荷重は,ブラケット,フランジ,フロアなどがせん断荷重として近傍の部材に伝え
る。ナイフエッジ荷重は,避けなければならない(6.3.5参照)。
荷重伝達の実務例を,6.3.2に示す。他の配置についての検証も必要である。
6.3.2 荷重伝達の実務例
荷重伝達の構造の例を,次に示す。
――――― [JIS F 1034-6 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS F 1034-6:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 12215-6:2008(IDT)
JIS F 1034-6:2020の国際規格 ICS 分類一覧
JIS F 1034-6:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISF0081:2005
- 舟艇―主要データ
- JISF1034-5:2019
- 舟艇―船体構造―スカントリング―第5部:単胴艇の設計圧力,設計応力,材料寸法の決定
- JISF1040:2004
- 舟艇―開口要件―窓,ポートライト,ハッチ,デッドライト及びドア―強度と水密性に関する要求基準