JIS F 1035:2002 舟艇―トイレ汚水貯留システム

JIS F 1035:2002 規格概要

この規格 F1035は、艇長24m以下の舟艇から排出される汚水を排出前に一時的に貯留するシステムの設計,構造及び設置に関する要件について規定。

JISF1035 規格全文情報

規格番号
JIS F1035 
規格名称
舟艇―トイレ汚水貯留システム
規格名称英語訳
Small craft -- Toilet waste retention systems
制定年月日
2002年5月7日
最新改正日
2017年11月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 8099:2000(IDT)
国際規格分類

ICS

13.020.40, 13.060.30, 47.080
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2002-05-07 制定日, 2007-09-18 確認日, 2012-10-31 確認日, 2017-11-20 確認
ページ
JIS F 1035:2002 PDF [10]

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が制定した日
本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8099 (Small craft―Toilet waste
retention systems)を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS F 1035には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) ポンプくみ出し用デッキ部品の通常の仕様
附属書B(参考) トイレ汚水貯留システムの代表的な設置図

――――― [JIS F 1035 pdf 1] ―――――

F 1035 : 2002 (ISO 8099 : 2000)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
                               1
3.1 貯留システム(retention system)
1
3.2 汚水(sewage)
  •  3.3 近づける(accessible)・・・・[1]
                                 1
3.4 容易に近づける(readily accessible)
2
3.5 携帯式貯留タンク(portable holding tank)
2
3.6 貯留タンク(holding tank)
  •  4. 一般要求事項・・・・[2]
  •  5. 材料・・・・[2]
               2
6. 設計及び設置
  •  6.1 仕様・・・・[2]
                                       3
6.2 固定式貯留タンクに対するベントシステム
  •  6.3 電気装置・・・・[3]
                        3
6.4 パイプ及びホースの内面
4
6.5 海水コック
4
6.6 くみ出し用デッキ部品
4
7. 固定式貯留タンクの要件
4
8. 携帯式貯留タンクの要件
4
9. 固定式貯留タンクの試験
4
10. 識別及び表示
5
11. ポンプくみ出し用デッキ部品
5
12. オーナ用マニュアルでの記載
6
附属書A(規定) ポンプくみ出し用デッキ部品の通常の仕様
7
附属書B(参考) トイレ汚水貯留システムの代表的な設置図

――――― [JIS F 1035 pdf 2] ―――――

                                                                    F 1035 : 2002 (ISO 8099 : 2000)
日本工業規格(日本産業規格) JIS
F 1035 : 2002
(ISO 8099 : 2000)

舟艇―トイレ汚水貯留システム

Small craft―Toilet waste retention systems

序文

 この規格は,2000年に第2版として発行されたISO 8099,Small craft―Toilet waste retention systems
を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1. 適用範囲

 この規格は,艇長24 m以下の舟艇から排出される汚水を排出前に一時的に貯留するシス
テムの設計,構造及び設置に関する要件について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8099 Small craft―Toilet waste retention systems (IDT)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格はその最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0202 管用平行ねじ
備考 ISO 228-1,Pipe threads where pressure-tight joints are not made on the threads―Part 1 : Dimensions,
tolerances and designationからの引用事項は,この規格の該当部分と同等である。
JIS F 1032-1 海水コック及び船体貫通金物―第1部 : 金属製
備考 ISO 9093-1,Small craft―Seacocks and through-hull fittings―Part 1 : Metallicからの引用事項は,
この規格の該当部分と同等である。
ISO 10133 Small craft―Electrical systems―Extra-low voltage d.c. installations
ISO 13297 Small craft―Electrical systems―Alternating current installations

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 貯留システム(retention system) 汚水の取り込み,貯留,排出及びタンク内のガスの吸排気などをす
るために舟艇内で使うホース,パイプ,貯留タンク,その他関係の部品などを相互に結合させたトイレに
関する装置。
3.2 汚水(sewage) 人体からの排せつ(泄)物。また,これらを受入れ又は保持するためのトイレ及び貯留
タンクから排出される排せつ物を含んだ水。

3.3 近づける(accessible)

 舟艇の恒久的な構造物を取り外さずに点検,移設及び整備のために近づけるこ
と。
3.4 容易に近づける(readily accessible) 舟艇のどのような構造物も取り外すことなく,工具を使わずに作
業,点検及び整備のために近づけること。

――――― [JIS F 1035 pdf 3] ―――――

F 1035 : 2002 (ISO 8099 : 2000)
3.5 携帯式貯留タンク(portable holding tank) 内容物を排出するために取り外せるようにしたタンク。
3.6 貯留タンク(holding tank) トイレ及び他の箇所からの汚水を取り込み,後で排出できるように貯留す
るためのタンク。

4. 一般要求事項

4.1 システムの作動温度は,1 ℃60 ℃とし,かつ,保管時には放置温度−40 ℃+60 ℃までの温度
に耐えなければならない。
4.2 システムは,有害なガスが艇内に侵入しないように設置しなければならない。

5. 材料

 材料は,次のa)   e)の影響を受けてはならない。
a) 汚水
b) 真水,海水又は次のような汚水。
― 不純物を含んだ水
― トイレからの排水
― オイルを含んだビルジ水
c) 装置の製造業者推奨の殺菌剤,防臭剤又は氷結防止剤。
d) 装置の製造業者推奨の家庭用清浄剤。
e) 装置の作動中に発生する可能性のある固形,液状又はガス状の化学物質。
6. 設計及び設置

6.1 仕様

6.1.1 概要 トイレ汚水貯留システムは,舟艇に設置された状態で,6.1.26.1.11の規定に適合しなけれ
ばならない。
6.1.2 作動 システム本来の作動―例えば,舟艇が少なくとも,両側に20゜横傾斜,前後に10゜縦傾斜し
てもトイレ汚水の排出及び貯留ができなければならない。
6.1.3 逆流 単胴セールボートでは少なくとも,両げん30゜の傾斜角,それ以外の艇では20゜の傾斜角又
は前後のトリムは少なくとも10゜の状態でも,貯留タンクからトイレの設備を通じて,内容物のサイフォ
ン現象による逆流及びガスの漏れが生じてはならない。
6.1.4 汚水の漏えい 単胴セールボートでは少なくとも両げん30゜の傾斜角,それ以外の艇では20゜の傾
斜角まで,タンク容量90 %の状態で,貯留タンクから,げん外に汚水の漏れがあってはならない。また,
最大に予想される横傾斜及び縦傾斜の状態,例えば単胴セールボートでは45゜,エンジン駆動艇及び多胴
セールボートでは30゜の状態で艇内に漏れがあってはならない。
6.1.5 固定 貯留タンクは,タンクと結合する配管と関係なく,しっかりと固定し,設置しなければなら
ない。
6.1.6 位置及び近づきやすさ デッキ上の口は,ポンプくみ出し時の結合に際し,容易に近づけることが
でき,その位置は飲用清水注入口と燃料注入口とが間違える可能性のない場所に設置しなければならない。
6.1.7 内容物の(量の)確認 貯留タンクの内容物の量は,容量3/4以上については容易に近づけるように
設置したタンクを直視する方法か,又は他の方法によって目視確認 (例 インジケータによる表示など)
ができなければならない。
6.1.8 近づける開口 容量40リットル以上の貯留タンクには,近づける点検口を一つもたなければならな
い。例えば気密,水密となる最小75 mmの直径の開口又はタンク内部の清掃,整備するための最小寸法の
点検口をいう。

――――― [JIS F 1035 pdf 4] ―――――

                                                                    F 1035 : 2002 (ISO 8099 : 2000)
6.1.9 タンク囲壁 貯留タンクの囲壁,天板,底板は,燃料タンク及び飲用清水タンクのそれらと共通の
ものであってはならない。
6.1.10 ホース及び配管 結合用のホース及び配管は,摩擦及び振動によって損傷しないように定位置に
適切に固着しなければならない。
6.1.11 部品や結合部への近づきやすさ 点検や整備のために,貯留タンクの各部品や結合部には近づく
ことができなければならない。
6.2 固定式貯留タンクに対するベントシステム
6.2.1 ガスの吸排気 システム内部のガスは,タンクの内容量90 %,横傾斜角20゜まで艇外に排気でき
るようにしなければならない。
6.2.2 硬質タンク
6.2.2.1 400リットル未満の容量 ベントパイプの最小内径は,19 mmとしなければならない。また,タ
ンクに合計面積1 100 mm2以上の自動(大気圧以下で作動)又は手動の圧力調整弁(1)が装着されている場合
には,内径16 mm以上のベントパイプを使用してもよい。
注(1) 汚水を貯留タンク内から吸い出すとき,タンク内が大気圧以下となったり,ガスがたまった
結果,加圧過度となり,破損するおそれがあるので,リリーフ弁(安全弁)又はエアベントを
設け,タンクの破損を防止するために用いる。
6.2.2.2 400リットル以上の容量 ベントパイプの最小内径は,38 mmとしなければならない。複数のベ
ントパイプとする場合は,各ベントパイプの内径は少なくとも19 mmとし,内部断面積の総和は少なくと
も1本のベントパイプのものと同等で1 100 mm2以上としなければならない。また,代替の方法としてタ
ンクに合計面積1 100 mm2以上の自動(大気圧以下で作動の)又は手動の圧力調整弁が装着されていれば,
内径16 mm以上のベントパイプを使用してもよい。
6.2.2.1及び6.2.2.2で手動の圧力調整弁が付いている場合には,使われる国で理解することができる図記
号及び言語で,くみ出しデッキ部品の近傍に“くみ出す前に圧力調整弁を開くこと。”と表示しなければな
らない。
6.2.3 軟質タンク 軟質(つぶれて小さくなる)タンクは,少なくとも1本の内径16 mmのベントパイプ
がなければならない。
6.2.4 部品の内径 ベントパイプが結合されている部品の内径は,ベントパイプ内径の75 %以上でなけ
ればならない。また,そのベント管の長さは部品の内径の6倍未満でなければならない。
6.2.5 つまりの予防―耐圧性 吸排気システムの設計及び構造は,タンクの内容物によるほか,気候上,
例えば,雪及び氷による詰まりをできる限り排除するようにしなければならない。更に50 kPa(ゲージ圧)
の大気圧以下の圧力でも破損せず耐えなければならない。
6.2.6 流路面積 吸排気システム内に組み込まれた吸排気スクリーン及びすべてのフィルタの最小流路面
積は,ベント管及び関連部品の流路断面積より小さくしてはならない。

6.3 電気装置

 電気装置は,ISO 13297及びISO 10133の規定に適合しなければならない。
6.4 パイプ及びホースの内面 トイレから貯留タンクまで及び貯留タンクからデッキ上のくみ出し部品
間のパイプ及びホースは,可能な限り長さを短くするとともに内面は,次による。
― 汚水が抵抗なく流れるように,スムースとし,ら(螺)旋状になってはならない。
― トイレ製造業者が指定する内径にしなければならない。又は
― トイレ製造業者の指定がない場合には,38 mm以上の内径としなければならない。
6.5及び11. 参照。
6.5 海水コック 汚水を直接艇外の海に排出する可能性のある貯留システムは,船体貫通部に海水コック
を付けなければならない。艇外へ直接排出するためのすべての海水コックは,JIS F 1032-1に合致し,閉

――――― [JIS F 1035 pdf 5] ―――――

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JIS F 1035:2002の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8099:2000(IDT)

JIS F 1035:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 1035:2002の関連規格と引用規格一覧