JIS F 8008:2016 船用電気照明器具通則 | ページ 3

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作業灯を50 Vを超えた電圧で使用する場合は,感電防止のために,必ず規定の太さの電線で保護接地し
てください。
点検・整備時には,必ず作業灯の入力側の配線用遮断器,スイッチなどで回路を切ってから作業にかか
ってください。また,あなたが作業中にあなた以外の人によって,入力側の配線用遮断器,スイッチなど
の投入がなされないように,これら又はその付近の見やすいところに“投入禁止”の表札を掛け,関係者
に連絡してから作業にかかってください。
なお,ガラスグローブを外して作業にかかる場合には,作業灯の充電部が無電圧になっているか否かを
必ずテスタ,検電器などで確かめてください。また,電源側のスイッチに単極スイッチが用いられている
場合には,スイッチを切っても1相が切れていないので危険です。この点,特に注意して感電しないよう
にしてください。
ガラスグローブは,危険防止のために,いかなる場合も電源を切らない限り,取り外さないでください。
作業灯の分解は,電源を切って,しばらくして作業灯の温度が低下してから行ってください。高温の状
態でガラスグローブを外すと,あなたがやけどするだけでなく,ガラスグローブを落とすなどして他の人々
にもけがをさせることになり大変危険です。必ずお守りください。
電球交換は,点検・整備時と同様に作業灯が無電圧であることを確認してから行ってください。
通電中の電球交換は,ソケットの受金又は電球の口金に指が触れるおそれがあり危険です。また,電球
をソケットから取り外した後は,ソケットの受金,接触子などの充電部が露出するため大変危険です。通
電中の電球交換は絶対に避けてください。
点検・整備などの作業が終了して通電するときは,必ずガラスグローブを取り付け,電気回路など全て
の安全を確認した上で行ってください。
注意
作業灯の外被の保護等級は,IP55又はIP56です。作業灯に表示する保護等級を超える保護性能を要求
される場所への装備は,事故のもとになりますので絶対にしないでください。
外部電線は,船の振動で端子から外れることがないようにしっかり固定してください。端子が緩んだり
電線が外れたりすると電球の点灯の有無の問題だけでなく,思わぬ事故のもとになり,きわめて危険です。
電線を端子につなぐときは,特に,注意してしっかりと締め付けてください。
作業灯に表示されている最大適合電球の大きさを超えた電球の使用は,内部温度が大変高くなり危険な
ので絶対に行わないでください。
なお,電球には,同じ形状,寸法で適合電球より大きい消費電力(W)のものがあります。特に,電球
交換については,注意してください。
電線貫通金物の締付け部では,ケーブル外径が経年によって次第に細くなり,しかも電線貫通金物のガ
スケットの締付け力も低下するために,ここから万一浸水があった場合は,器具の故障だけでなくケーブ
ルの内部にまで水がしみ込み,入力側及び送りのケーブルなどにまで影響を及ぼすおそれがあり危険です。
点検・整備時などには,必ず締付けグランドの増し締めをしてください。また,ガスケットの弾性が著し
く低下したもの,ひび又は割れが生じたものは,必ず新品と交換してください。
ソケットの受金,端子などが長期間の使用によって変色を起こしてきた場合には,ソケットを必ず新品
と交換し,さらに電線が変色していたら,その部分を切りつめるなどして,常に正常な状態を保つようつ
とめてください。これらが変色したままの状態での作業灯の使用は,電線の被覆が炭化して火災をまねく
おそれがあり大変危険なので,十分注意してください。

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点検・整備時には,必ず,緩みの生じたねじは,全て増し締めをしてください。ねじの緩みは,事故発
生のもとになります。
ガラスグローブのねじ込み当たり面には,合成ゴム製のガスケットが用いられています。これは防水性
を保持するためだけではなく,合成ゴムの弾性を利用して,振動によるガラスグローブの損傷防止ととも
にねじ込んだガラスグローブが緩むのを防ぐためのものです。ガラスグローブをねじ込むときには,ガラ
スグローブのねじの端面が,ガスケットにしっかり食い込むように注意して取り付けてください。船の振
動でガラスグローブが緩みだすと,水が入ったり,ガラスグローブが落下して,思わぬ事故のもとになり
ます。また,ガスケットの弾性が激しく低下したり,ひび,割れ,変形などが生じた場合には新品と交換
してください。ガスケットの良否は,指で触れてみたり,目視すればわかりますので,電球交換時には必
ず調べてください。
作業灯には,無色透明のガラスグローブS80A,S90A,S120Aなどが用いられていますが,これと同形,
同寸法の有色透明のガラスグローブが出回っております。
有色透明のガラスグローブを用いた場合は,無色透明のガラスグローブより,ものによっては,光の透
過率が著しく低くなります。これを取り付けた場合には作業灯の内部温度が規定値を超え,大変危険です。
赤色などの有色ガラスグローブとの交換は,無断で行わないでください。やむを得ず交換するときには,
必ず製造業者へ適合電球についての指示を受けてください。
なお,この際,作業灯の最大適合電球の表示の変更を忘れずに,必ず行ってください。(注)当該規格
JIS F 8414船用防水形白熱灯に規定する温度検査は,無色透明のガラスグローブの採用をもとに行われて
います。
作業灯内にほこりなどが入った場合には,乾いた布などで掃除してください。
なお,湿った布などは,絶縁低下を起こしますので絶対に用いないでください。
作業灯の改造は,絶対にしないでください。製造業者以外における改造や誤った取り扱いで事故が生じ
た場合,製造業者はその責任を負えませんので注意してください。
参考文献 JIS C 7551-3 白熱電球類の安全仕様−第3部 : ハロゲン電球(自動車用を除く)
JIS C 7601 蛍光ランプ(一般照明用)
JIS C 7604 高圧水銀ランプ−性能規定
JIS F 8414 船用防水形白熱灯−作業灯,壁付灯,信号灯及び手さげ灯
IEC 60598-1,Luminaires−Part 1: General requirements and tests
JEL 119 一般社団法人日本照明工業会規格 : 船用電球

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