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G 0567 : 2012
附属書B
(参考)
測定の不確かさ
試験結果の測定の不確かさを見積もる場合には,ISO 6892-1:2009の附属書J及び次の情報を参照する。
表B.1は,ISO 6892-1:2009の附属書Jに温度及びひずみ速度の成分を追加して作り直したものである。
温度及びひずみ速度のばらつきは,室温におけるよりも,高温においてこれらの成分の影響はより大きく
なる可能性がある。それゆえ,試験結果の測定の不確かさを見積もる場合には,試験中の温度及びひずみ
速度のばらつきに関する不確かさの成分を考慮することが望ましい。表B.1に示すように,温度及びひず
み速度は,表にある全ての材料特性の結果に影響する可能性がある。
表B.1−測定結果に寄与する不確かさ
試験結果
因子 ReH ReL Rm Rp A Z
試験力 X X X X − −
伸び − − − X X −
標点距離 − − − X X −
So X X X X − X
Su − − − − − X
温度 X X X X X X
ひずみ速度 X X X X X X
注記 X : 関連する
− : 関連しない
表B.1に記載された試験結果の不確かさを決定するために,試験装置に関連する不確かさの寄与は,試
験結果の測定に用いた装置の校正証明書の値を用いる(ISO 6892-1:2009のJ.3を参照)。しかしながら,
温度及びひずみ速度のばらつきによって影響を受ける試験結果の不確かさは,これらの不確かさの値が材
料に非常に大きく左右されるため,試験によって決めなければならない。この理由から,現時点で,例と
して用いる,温度及びひずみ速度成分に対する予測値を与えることはできない。図B.1及びB.2に一つの
特定の合金に対する,二つの異なる試験温度における応力−ひずみ曲線への異なるひずみ速度の影響例を
示す。
試験結果の測定の拡張不確かさを見積もるために,不確かさの成分の決定,数学的な結合及び表し方を
どのようにするかは,ISO 6892-1:2009の附属書Jを参照する。
――――― [JIS G 0567 pdf 16] ―――――
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G 0567 : 2012
R 応力(MPa)
e 伸び(%)(ひずみ)
図B.1−室温における異なるひずみ速度に対する応力−ひずみ曲線の例
図B.1は,室温で,異なるひずみ速度に対して示している。材料特性への影響は小さい
( e1 e2 e3 e4 e5 )。
R 応力(MPa)
e 伸び(%)(ひずみ)
図B.2−850 ℃における異なるひずみ速度での応力−ひずみ曲線の例
e2
図B.2は,高温で,異なるひずみ速度に対して示している。材料特性は大きく異なる( e1 e3 e4 e5 )。
――――― [JIS G 0567 pdf 17] ―――――
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G 0567 : 2012
R 応力(MPa)
e 伸び(%)(ひずみ)
図B.3−異なる温度及び所定のひずみ速度での応力−ひずみ曲線の例
図B.3は,所定のひずみ速度及び異なる温度に関するものである。材料特性は,大きく異なる(T1参考文献
[1] ISO 377,Steel and steel products−Location and preparation of samples and test pieces for mechanical testing
[2] ISO 2142,Wrought aluminium, magnesium and their alloys−Selection of specimens and test pieces for
mechanical testing
[3] ISO 2566-1,Steel−Conversion of elongation values−Part 1: Carbon and low alloy steels
[4] ISO 2566-2,Steel−Conversion of elongation values−Part 2: Austenitic steels
――――― [JIS G 0567 pdf 18] ―――――
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 0567:2012 鉄鋼材料及び耐熱合金の高温引張試験方法 ISO 6892-2:2011 Metallic materials−Tensile testing−Part 2: Method of test at
elevated temperature
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
9.2 伸び JIS B 7741の等級2 9.2 耐力の測定は,等級1級 変更 耐力測定時の伸び計の等級が 国内の実態を考慮し,将来JISの
計 級以上を使用する。 以上とし,その他の特性 JISは,2級も認めている。 改正を行う。
は,等級2級以上とする。
12 試験 試験報告項目を規定 12 試験報告項目を規定 追加 JISでは,試験報告書は,必要 技術的な差異は,軽微である。
報告書 な場合にだけ発行することを明
記し,更に受渡当事者間の協定
で項目を削除してよいことを追
記した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6892-2:2011,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
G0 567 : 2012
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JIS G 0567:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6892-2:2011(MOD)
JIS G 0567:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 0567:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7721:2018
- 引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
- JISB7741:2019
- 一軸試験に使用する伸び計システムの校正方法
- JISG0202:2013
- 鉄鋼用語(試験)
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方