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B3 : 4.4(4)で分取した溶液の量 (ml)
m0 : 5.で得た質量 (g)
m : 試料はかり採り量 (g)
7. 許容差 許容差(10)は,附属書1表2による。
附属書1表2 許容差(10)
単位% (m/m)
タングステン含有率 室内再現許容差 室間再現許容差
0.5以上 6.0未満 D [0.008 3× (W) +0.009 8]
D [0.004 7× (W) +0.004 4]
6.0以上 20.0以下 D [0.000 1× (W) +0.074 5]
D [0.001 2× (W) +0.026 3]
注(10) 許容差計算式中のDは,D (n, 0.95) を意味し,その値は,JIS Z 8402の表4[D (n,
0.95) の値]による。nの値は,室内再現許容差の場合は同一分析室内における
分析回数,室間再現許容差の場合は分析に関与した分析室数である。
また, (W) は,許容差を求めるタングステン含有率 [% (m/m) ] である。
参考 この許容差は,タングステン含有率1.1% (m/m) 以上17.1% (m/m) 以下の試料を用い,共同実
験した結果から求めたものである。
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附属書2 タンニン酸ニオブ共沈分離チオシアン酸塩吸光光度法
1. 要旨 試料に共沈剤としてニオブを加え,王水,過塩素酸及びふっ化水素酸で分解し,過塩素酸の白
煙を発生させてクロムを酸化した後,塩酸,亜硫酸ナトリウム及びタンニン酸を加えてタングステンをニ
オブと共に完全に沈殿させる。沈殿をこし分け,硝酸,過塩素酸,硫酸及びりん酸の混酸で分解した後,
塩化すず (II) でタングステンを還元し,チオシアン酸アンモニウムでタングステンのチオシアン酸錯体を
生成させ,光度計を用いて,その吸光度を測定する。
2. 試薬 試薬は,次による。
(1) 塩酸 (1+1)
(2) 硝酸
(3) 過塩素酸
(4) ふっ化水素酸 (1+3)
(5) 硫酸 (3+7)
(6) りん酸 (1+1)
(7) 王水(塩酸3,硝酸1)
(8) 混酸(過塩素酸1,硫酸1,りん酸1,水1)
(9) 銅溶液 銅1.0gを硝酸20mlで分解し,過塩素酸20mlを加え,加熱して白煙を発生させる。室温まで
放冷した後,水約50mlで塩類を溶解し,水で液量を100mlとする。
(10) ニオブ溶液 (5mgNb/ml) ニオブ5.00gをはかり採って白金皿 (100ml) に移し入れ,硝酸20mlを加
え,ふっ化水素酸を滴加して分解し,室温まで冷却した後,ふっ化水素酸 (1±10) で液量を1 000ml
とする。この溶液は,ポリエチレン製容器に保存する。
(11) 塩化すず (II) 溶液 塩化すず (II) 二水和物35gを塩酸100mlに溶解し,塩酸で液量を500mlとする。
この溶液は,使用の都度調製する。
(12) 亜硫酸ナトリウム溶液 亜硫酸ナトリウム七水和物100gを水に溶解し,水で液量を100mlとする。
この溶液は,使用の都度調製する。
この溶液は,使用の都度調製する。
(13) よう化カリウム溶液 (300g/l)
(14) 過マンガン酸カリウム溶液 (3g/l)
(15) チオシアン酸アンモニウム溶液 (200g/l)
(16) (+) −アスコルビン酸溶液 (10g/l) この溶液は,使用の都度調製する。
(17) タンニン酸溶液 (10g/l) この溶液は,使用の都度調製する。
(18) タンニン酸洗浄液 塩酸 (1+100) 1 000mlに,タンニン酸溶液 [(17) ] 10mlを加える。この溶液は,使
用の都度調製する。
(19) しゅう酸アンモニウム溶液(飽和,約50g/l)
(20) 標準モリブデン溶液 (1.0mgMo/ml) モリブデン[99.9% (m/m) 以上]1.00gをはかり採ってビーカー
(300ml) に移し入れ,時計皿で覆い,混酸(硝酸1,硫酸1,水2)10mlを加え,加熱して分解する。
時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除き,再び加熱して硫酸の白煙を発生させる。室温まで放冷
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した後,水約30mlを加えて塩類を溶解し,常温まで冷却する。溶液を1 000mlの全量フラスコに水を
用いて移し入れ,水で標線まで薄める。
(21) 標準バナジウム溶液 (1.0mgV/ml) バナジン酸アンモニウム (NH4VO3) 0.229 6gをはかり採ってビー
カー (100ml) に移し入れ,時計皿で覆い,水約50mlを加えて加熱して溶解する。常温まで冷却した
後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除き,溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入
れ,水で標線まで薄める。
(22) 標準タングステン溶液 (1.0mgW/ml) タングステン酸ナトリウム二水和物 (Na2WO4・2H2O) 1.794g
を水約300mlに溶解し,溶液を1 000mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。
3. 試料はかり採り量 試料はかり採り量は,附属書2表1による。
附属書2表1 試料はかり採り量
タングステン含有率 試料はかり採り量
% (m/m) g
0.05以上2.0未満 1.0
2.0 以上 4.0未満 0.50
4.0 以上 7.0以下 0.20
4. 操作
参考 警告 過塩素酸の蒸気は,アンモニア,亜硝酸蒸気又は有機物が存在すると爆発する危険があ
る。
4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
(1) 試料をはかり採ってビーカー (300ml) に移し入れ,はかり採った試料中のニオブ量が5mg以下の場合
には,ニオブ溶液 [2.(10) ] 1.0mlを加える。時計皿で覆い,王水30mlを加え,加熱して分解する。過
塩素酸2030ml及びふつ化水素酸1mlを加え,引き続き加熱して過塩素酸の白煙を発生させ,クロ
ムを酸化した後,さらに,510分間加熱する。室温まで放冷した後,水約50mlを加えて塩類を溶解
し,塩酸 (1+1) 10mlを加え,水で液量を約100mlとする。亜硫酸ナトリウム溶液 [2.(12) ] 20ml,タン
ニン酸溶液 [2.(17) ] 10ml及びろ紙(6種)の小片を加え,加熱して約5分間煮沸する。約30分間放置
した後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除き,沈殿をろ紙(6種)を水中で細かく砕いたろ
紙パルプを用いてこし分け,タンニン酸洗浄液 [2.(18) ] で5,6回洗浄する。ろ液と洗液は捨てる。
(2) 沈殿をろ紙パルプと共に元のビーカーに移し入れ,時計皿で覆い,混酸20ml及び硝酸30mlを加え,
加熱してろ紙などを分解する(1)。時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除き,引き続き加熱して硫
酸白煙を発生させ,さらに,12分間加熱する。室温まで放冷した後,水約50mlを加えて振り混ぜ,
常温まで冷却する。溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める(2)。
注(1) ろ紙の分解が不完全なときは,硝酸を適宜添加して分解する。
なお,ろ紙が未分解の間は,必ず硝酸が溶液中に残存するようにして,過塩素酸と有機物と
の反応による爆発を防止しなければならない。
(2) この溶液は,2時間以上放置してはならない。
4.2 呈色 呈色は,次のいずれかによる。
(1) タングステン含有率が0.25% (m/m) 未満の試料
(a) 4.1(2)で得た溶液を20ml分取してビーカー (100ml) に移し入れ,時計皿で覆い,加熱して液量が5ml
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以下になるまで濃縮し,常温まで冷却する。
(b) 溶液をあらかじめ乾燥してある100mlの全量フラスコに塩化すず (II) 溶液 [2.(11) ] 40mlを用いて
移し入れ,60℃の水浴中で10分間加熱する。
(c) しゅう酸アンモニウム溶液(飽和)10mlを加え,流水中で常温まで冷却した後,チオシアン酸アン
モニウム溶液10mlを加え,水で標線まで薄め,1520℃の水浴中に10分間放置する。
(2) タングステン含有率が0.25% (m/m) 以上の試料 4.1(2)で得た溶液5mlを分取して,あらかじめ乾燥
してある100mlの全量フラスコに移し入れ,塩化すず (II) 溶液 [2.(11) ] 40mlを加え,60℃の水浴中で
10分間加熱する。以下,(1)(c)の操作を行う。
4.3 吸光度の測定 4.2の(1)(c)又は(2)で得た呈色溶液の一部を,呈色後20分以内に光度計の吸収セル (
10mm) に移し入れ,水を対照液として波長400nm付近の吸光度を測定する(3)。
注(3) 4.2の(1)(a)又は(2)で分取した溶液中に,モリブデンが0.25mg以上及び/又はバナジウムが
0.02mg以上共存する場合には,ここで得た吸光度を7.によって得た補正値で補正する。
5. 空試験 試薬だけを用いて,試料と同じ操作を試料と併行して行う。
6. 検量線の作成 7個のビーカー (300ml) を準備し,それぞれに標準タングステン溶液 [2.(22) ] を正確
に,0,2,4,8,12,16,20ml(タングステンとして020mg)取り,混酸20mlを加え,加熱して硫酸
の白煙を発生させ,さらに,12分間加熱する。室温まで放冷した後,水約50mlを加えて振り混ぜる。
常温まで冷却した後,溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。これら
の溶液を20mlずつ分取してビーカー (100ml) に移し入れ,時計皿で覆い,加熱して液量が5mlになるま
で濃縮して常温まで冷却する。以下,4.2(1)の(b)及び(c)並びに4.3の手順に従って試料と併行して操作し,
得た吸光度と呈色溶液中のタングステン量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るように平行移動
して検量線とする。
7. 妨害元素吸光度補正値の測定
7.1 モリブデン吸光度補正値の測定 モリブデン吸光度補正値の測定は,次の手順によって行う。
(1) モリブデンの定量
(a) 4.1(2)で得た溶液5mlを分取して100mlの全量プラスコに移し入れ,硫酸 (3+7) 25mlを加えて振り
混ぜ,さらに,チオシアン酸アンモニウム溶液10mlを加えて振り混ぜる。次に,よう化カリウム
溶液 [2.(13) ] 10mlを加えて振り混ぜ,2025℃で5分間放置した後,L (+) −アスコルビン酸溶液
[2.(16) ] 0.5mlを加えて振り混ぜ,2025℃の水で標線まで薄めて約10分間放置する。この呈色溶液
の一部を,光度計の吸収セル (10mm) に取り,水を対照液として波長460nm付近における吸光度を
測定する。
(b) 7個のビーカー (300ml) を準備し,それぞれに標準モリブデン溶液 [2.(20) ] を正確に,0,1,2,4,
6,8,10ml(モリブデンとして010mg)取り,混酸20mlを加え,加熱して硫酸の白煙を発生さ
せ,さらに,25分間加熱を続ける。室温まで放冷した後,水50mlを加えて塩類を溶解する。常
温まで冷却した後,溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。こ
れらの溶液から5mlずつ分取してそれぞれの100mlの全量フラスコに移し入れ,硫酸 (3+7) 25ml
を加えて振り混ぜ,さらに,チオシアン酸アンモニウム溶液10mlを加えて振り混ぜる。次に,よ
う化カリウム溶液 [2.(13) ] 10mlを加えて振り混ぜ,2025℃で5分間放置した後,L (+) −アスコ
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ルビン酸溶液 [2.(16) ] 0.5mlを加えて振り混ぜ,2025℃の水で標線まで薄めて約10分間放置する。
この呈色溶液の一部を,光度計の吸収セル (10mm) に取り,水を対照液として波長460nm付近にお
ける吸光度を測定し,得た吸光度と呈色溶液中のモリブデン量との関係線を作成して検量線とする。
(c) (a)で得た吸光度と(b)で作成した検量線とからモリブデン量を求める。
(2) 吸光度補正値の読取り
(a) 7個のビーカー (300ml) を準備し,それぞれに標準モリブデン溶液 [2.(20) ] を正確に,0,1,2,4,
6,8,10ml(モリブデンとして010mg)取り,混酸20mlを加え,加熱して硫酸の白煙を発生さ
せ,更に12分間加熱する。室温まで放冷した後,水約50mlを加えて振り混ぜる。常温まで冷却
した後,溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。これらの溶液
を5mlずつ分取して,あらかじめ乾燥してある100mlの全量フラスコに移し入れ,塩化すず (II) 溶
液 [2.(11) ] 40mlを加え,60℃の水浴中で10分間加熱する。以下,4.2(1)(c)及び4.3の手順に従って
操作し,得た吸光度と呈色溶液中のモリブデン量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るよ
うに平行移動してモリブデン吸光度補正線とする。
(b) (a)で得た補正線と(c)で求めたモリブデンの量とから(1)(a)で分取した溶液中のモリブデン量に相当
する吸光度を求め,モリブデンによる吸光度補正値とする。
7.2 バナジウム吸光度補正値の測定 バナジウム吸光度補正値の測定は,次の手順によって行う。
(1) バナジウムの定量
(a) 4.1(2)で得た溶液10mlを分取して分液漏斗 (200ml) に移し入れ,りん酸 (1+1) 7m1及び銅溶液
[2.(9) ] 1mlを加える。溶液を振り混ぜながら過マンガン酸カリウム溶液を滴加してわずかに赤紫を
呈してから,更に0.05mlを過剰に加えて5分間静置する。
(b) 以下,JIS G 1221の5.の5.5.4(呈色)5.6の手順に従って操作し,5.5.5で得た吸光度と5.6で作
成した検量線とからバナジウム量を求める。
(2) 吸光度補正値の読取り
(a) 7個のビーカー (300ml) を準備し,それぞれに標準バナジウム溶液 [2.(21) ] を正確に,0,1,2,4,
6,8,10ml(バナジウムとして010mg)取り,混酸20mlを加え,加熱して硫酸の白煙を発生さ
せ,更に12分間加熱する。室温まで放冷した後,水約50mlを加えて振り混ぜる。常温まで冷却
した後,溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。これらの溶液
から10mlずつ分取してビーカー (100ml) に移し入れ,時計皿で覆い,加熱して液量が5mlになる
まで濃縮し,常温まで冷却する。以下,4.2(1)の(b)及び(c)並びに4.3の手順に従って操作し,得た吸
光度と呈色溶液中のバナジウム量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るように平行移動し
てバナジウム吸光度補正線とする。
(b) (a)で得た補正線と(1)(b)で求めたバナジウム量とから7.2(1)(a)で分取した溶液中のバナジウム量に
相当する吸光度を求め,バナジウムによる吸光度補正値とする。
7.3 吸光度の補正 吸光度の補正は,次のいずれかによる。
(1) タングステン含有率が0.25% (m/m) 未満の試料
A=A1− [(A2×4) + (A3×2) ]
ここに, A : 4.2(1)(a)で試料溶液を20ml分取した場合のタングステンだけ
の吸光度
A1 : 4.2(1)(a)で試料溶液を20ml分取した場合の4.3で得た吸光度
A2 : 7.1(1)(a)で試料溶液を5ml分取した場合の7.1(2)(b)で得たモ
リブデン吸光度補正値
――――― [JIS G 1220 pdf 10] ―――――
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JIS G 1220:1994の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 1220:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG1201:2014
- 鉄及び鋼―分析方法通則
- JISG1217:2005
- 鉄及び鋼―クロム定量方法
- JISG1218:1994
- 鉄及び鋼―モリブデン定量方法
- JISG1221:1998
- 鉄及び鋼―バナジウム定量方法
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISZ8402:1991
- 分析・試験の許容差通則