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G 3115 : 2016
6 炭素当量及び溶接割れ感受性組成
6.1 SPV315,SPV355及びSPV410の炭素当量及び溶接割れ感受性組成
熱加工制御又は焼入焼戻しを行うSPV315,SPV355及びSPV410の炭素当量及び溶接割れ感受性組成は,
次による。
a) 熱加工制御を行う鋼板 熱加工制御を行う鋼板の炭素当量は,表4による。炭素当量の計算は,10.1
の溶鋼分析値を用い,式(1)による。
なお,受渡当事者間の協定によって,炭素当量の代わりに溶接割れ感受性組成を適用してもよい。
この場合の溶接割れ感受性組成は,表5による。溶接割れ感受性組成の計算は,10.1の溶鋼分析値を
用い,式(2)による。
Mn Si Ni Cr Mo V
Ceq C (1)
6 24 40 5 4 14
ここに, Ceq : 炭素当量(%)
Si Mn Cu Ni Cr Mo V
PCM C 5B (2)
30 20 20 60 20 15 10
ここに, PCM : 溶接割れ感受性組成(%)
表4−熱加工制御を行うSPV315,SPV355及びSPV410の炭素当量
単位 %
厚さ
種類の記号 50 mmを超え 100 mmを超え
50 mm以下 100 mm以下 150 mm以下
SPV315 0.39以下 0.41以下 0.43以下
SPV355 0.40以下 0.42以下 0.44以下
SPV410 0.43以下 0.45以下 −
表5−熱加工制御を行うSPV315,SPV355及びSPV410の溶接割れ感受性組成
単位 %
厚さ
種類の記号 50 mmを超え 75 mmを超え 100 mmを超え
50 mm以下 75 mm以下 100 mm以下 150 mm以下
SPV315 0.24以下 0.26以下 0.26以下 0.28以下
SPV355 0.26以下 0.27以下 0.27以下 0.29以下
SPV410 0.27以下 0.28以下 0.29以下 −
b) 焼入焼戻しを行う鋼板 焼入焼戻しを行うSPV315,SPV355及びSPV410の炭素当量又は溶接割れ感
受性組成は,受渡当事者間の協定による。
6.2 SPV450及びSPV490の炭素当量及び溶接割れ感受性組成
SPV450及びSPV490の炭素当量及び溶接割れ感受性組成は,次による。
a) 焼入焼戻しを行う鋼板 焼入焼戻しを行うSPV450及びSPV490の炭素当量は,表6による。炭素当
量の計算は,10.1の溶鋼分析値を用い,式(1)による。
なお,受渡当事者間の協定によって,炭素当量の代わりに溶接割れ感受性組成を適用してもよい。
――――― [JIS G 3115 pdf 6] ―――――
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この場合の溶接割れ感受性組成は,表7による。溶接割れ感受性組成の計算は,10.1の溶鋼分析値を
用い,式(2)による。
表6−焼入焼戻しを行うSPV450及びSPV490の炭素当量
単位 %
厚さ
種類の記号 50 mmを超え 75 mmを超え 100 mmを超え 125 mmを超え
50 mm以下 75 mm以下 100 mm以下 125 mm以下 150 mm以下
SPV450 0.44以下 0.46以下 0.49以下 0.52以下 0.54以下
SPV490 0.45以下 0.47以下 0.50以下 0.53以下 0.55以下
表7−焼入焼戻しを行うSPV450及びSPV490の溶接割れ感受性組成
単位 %
厚さ
種類の記号
50 mm以下 50 mmを超え 150 mm以下
SPV450 0.28以下 0.30以下
SPV490 0.28以下 0.30以下
b) 焼ならしを行う鋼板 焼ならしを行うSPV450及びSPV490の炭素当量又は溶接割れ感受性組成は,
受渡当事者間の協定による。
7 機械的性質
7.1 降伏点又は耐力,引張強さ,伸び及び曲げ性
鋼板は,10.2の試験を行い,その降伏点又は耐力,引張強さ,伸び及び曲げ性は,表8による。
なお,曲げ性の場合は,曲げ試験片の外側にき裂を生じてはならない。
注記 曲げ性の試験の実施については,10.2.1を参照。
7.2 シャルピー吸収エネルギー
厚さ12 mmを超える鋼板は,10.2の試験を行い,そのシャルピー吸収エネルギーは,表9による。ただ
し,厚さ12 mm以下の鋼板で注文時に指定された場合には,サブサイズ試験片による衝撃試験を行う。こ
の場合の吸収エネルギー最低値は,表10による。
なお,熱加工制御を行うSPV315,SPV355及びSPV410の鋼板においては,受渡当事者間の協定によっ
て表11を適用してもよい。
――――― [JIS G 3115 pdf 7] ―――――
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表8−降伏点又は耐力,引張強さ,伸び及び曲げ性
降伏点又は耐力
伸び 曲げ性
N/mm2 引張
種類の 厚さ 強さ
厚さ
記号 mm 曲げ
試験片 % 内径半径 試験片
6以上 50を超え 100を超え N/mm2 角度
mm
50以下 100以下 200以下
16以下 1A号 17以上 厚さ50 mm以下 :
厚さの1.0倍
400 16を超えるもの 1A号 21以上
SPV235 235以上 215以上 195以上 180° 厚さ50 mmを超 1号
510
えるもの :
40を超えるもの 4号 24以上
厚さの1.5倍
16以下 1A号 16以上
SPV315 315以上 295以上 275以上a) 490
16を超えるもの 1A号 20以上 180° 厚さの1.5倍 1号
610
40を超えるもの 4号 23以上
16以下 1A号 14以上
SPV355 355以上 335以上 315以上a) 520
16を超えるもの 1A号 18以上 180° 厚さの1.5倍 1号
640
40を超えるもの 4号 21以上
16以下 1A号 12以上
SPV410 410以上 390以上 370以上a) 550
16を超えるもの 1A号 16以上 180° 厚さの1.5倍 1号
670
40を超えるもの 4号 18以上
16以下 5号 19以上
SPV450 450以上 430以上 410以上a) 570
16を超えるもの 5号 26以上 180° 厚さの1.5倍 1号
700
20を超えるもの 4号 20以上
16以下 5号 18以上
SPV490 490以上 470以上 450以上a) 610
16を超えるもの 5号 25以上 180° 厚さの1.5倍 1号
740
20を超えるもの 4号 19以上
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 厚さ150 mm以下に適用する。
表9−シャルピー吸収エネルギー
単位 J
試験温度a) シャルピー吸収エネルギー
種類の記号 試験片b)
℃ 3個の試験片の平均値 個々の試験片の値
SPV235 0 47以上 27以上
SPV315 0 47以上 27以上
SPV355 0 47以上 27以上 Vノッチ
SPV410 −10 47以上 27以上 圧延方向
SPV450 −10 47以上 27以上
SPV490 −10 47以上 27以上
注a) 受渡当事者間の協定によって,これらの試験温度より低い温度で試験を行う場合は,
その試験温度に置き換えてもよい。
b) 受渡当事者間の協定によって,圧延方向に対して直角方向での試験を行う場合には,
注文者の承認によって,圧延方向試験を省略してもよい。
――――― [JIS G 3115 pdf 8] ―――――
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表10−サブサイズ試験片によるシャルピー吸収エネルギーの最低値
単位 J
10 mm×10 mm シャルピー吸収エネルギー
鋼板の厚さと試験片の幅との差 試験片によるシャルピー 試験片の高さ×幅(サブサイズ)mm
吸収エネルギー 10×7.5 10×5
3個の試験片の平均値 47 35 24
3 mm以下の場合
個々の試験片の値 27 22 14
3個の試験片の平均値 47 39 31
3 mmを超える場合
個々の試験片の値 27 23 19
表11−熱加工制御を行う鋼板のシャルピー吸収エネルギー
単位 J
試験温度a) シャルピー吸収エネルギー
種類の記号 試験片b)
℃ 3個の試験片の平均値 個々の試験片の値
SPV315
Vノッチ
SPV355 −20 47以上 27以上
圧延方向
SPV410
注a) 受渡当事者間の協定によって,この試験温度より低い温度で試験を行う場合は,その試験温度に
置き換えてもよい。
b) 受渡当事者間の協定によって,圧延方向に対して直角方向での試験を行う場合には,注文者の承
認によって,圧延方向試験を省略してもよい。
8 形状,寸法,質量及びその許容差
鋼板の形状,寸法,質量及びその許容差は,JIS G 3193による。ただし,鋼板の長さ及びカットエッジ
の幅の許容差は,特に指定がない限りJIS G 3193の許容差Aとし,厚さの許容差は,表12による。
表12−厚さの許容差
単位 mm
幅a)
厚さ 1 600以上 2 000以上 2 500以上 3 150以上 4 000以上
1 600未満 2 000未満 2 500未満 3 150未満 4 000未満 5 000未満
6.00 以上 6.30 未満 +0.75 +0.95 +0.95 +1.25 +1.25 −
6.30 以上 10.0 未満 +0.85 +1.05 +1.05 +1.35 +1.35 +1.55
10.0 以上 16.0 未満 +0.85 +1.05 +1.05 +1.35 +1.35 +1.75
16.0 以上 25.0 未満 +1.05 +1.25 +1.25 +1.65 +1.65 +1.95
25.0 以上 40.0 未満 +1.15 +1.35 +1.35 +1.75 +1.75 +2.15
40.0 以上 63.0 未満 +1.35 +1.65 +1.65 +1.95 +1.95 +2.35
63.0 以上 100 未満 +1.55 +1.95 +1.95 +2.35 +2.35 +2.75
100 以上 160 未満 +2.35 +2.75 +2.75 +3.15 +3.15 +3.55
160 以上 +2.95 +3.35 +3.35 +3.55 +3.55 +3.95
マイナス側の許容差は,0.25 mmとする。受渡当事者間の協定によってマイナス側の許容差を0 mmとした場合の
プラス側の許容差は,この表の数値に0.25 mmを加えた値とする。
注a) 幅5 000 mm以上の場合の許容差は,受渡当事者間の協定による。
9 外観
鋼板の外観は,JIS G 3193の箇条7(外観)による。ただし,溶接補修は,事前に注文者の承認を得な
――――― [JIS G 3115 pdf 9] ―――――
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ければならない。
10 試験
10.1 分析試験
分析試験は,次による。
a) 分析試験の一般事項及び溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
b) 溶鋼分析方法は,JIS G 0320による。
10.2 機械試験
10.2.1 試験一般
機械試験の一般事項はJIS G 0404の箇条7(一般要求)及び箇条9(機械的性質)による。ただし,供
試材の採り方は,JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類とし,試験片の数,採取方向及
び採取位置は,次による。
なお,曲げ試験は,省略してもよい1)。ただし,特に注文者の指定がある場合には,試験を行わなけれ
ばならない。
注1) 試験は,製造業者の判断によって省略してもよいが,曲げ性は規定を満足しなければならない
ことを意味する。
a) 引張試験片及び曲げ試験片の数並びに採取方向 圧延のままの鋼板は,同一スラブ又は同一鋼塊から
そのまま圧延した鋼板を一括して試験単位とし,最終圧延方向に直角に,それぞれ1個採取する。熱
処理を行った鋼板は,同一スラブ又は同一鋼塊からそのまま圧延した同一熱処理条件ごとの鋼板を一
括して試験単位とし,最終圧延方向に直角に,それぞれ1個採取する。
b) 衝撃試験片の数及び採取方向 圧延のままの鋼板は,同一スラブ又は同一鋼塊からそのまま圧延した
鋼板を一括して試験単位とし,供試材1個を採取し,これから試験片3個を,特に指定がない限り圧
延方向に採取する。熱処理を行った鋼板は,同一スラブ又は同一鋼塊からそのまま圧延した同一熱処
理条件ごとの鋼板を一括して試験単位とし,供試材1個を採取し,これから試験片3個を,特に指定
がない限り圧延方向に採取する。
c) 引張試験片及び曲げ試験片の採取位置 試験片の中心は,鋼板の幅の縁から板幅の1/4又はそれに近
い位置とし,かつ,4号引張試験片を用いる場合には,更に,表面から厚さの1/4の位置とする。た
だし,厚さの1/4の位置から採れない場合には,これに近い位置とする。
d) 衝撃試験片の採取位置 試験片の中心は,鋼板の表面から厚さの1/4の位置で,かつ,鋼板の幅の縁
から板幅の1/4又はそれに近い位置とする。ただし,厚さの1/4の位置から採れない場合には,これ
に近い位置とする。
10.2.2 試験片
引張試験片,曲げ試験片及び衝撃試験片は,次による。
a) 引張試験片は,JIS Z 2241の1A号,4号又は5号試験片による。
b) 曲げ試験片は,JIS Z 2248の1号試験片による。
c) 衝撃試験片は,JIS Z 2242のVノッチ試験片又はそのサブサイズ試験片による。ただし,試験片切欠
き部の切欠きの長さ方向は,圧延面に垂直とする。
10.2.3 試験方法
引張試験,曲げ試験及び衝撃試験の方法は,次による。
a) 引張試験方法は,JIS Z 2241による。
――――― [JIS G 3115 pdf 10] ―――――
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JIS G 3115:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9328-1:2011(MOD)
- ISO 9328-3:2011(MOD)
- ISO 9328-5:2011(MOD)
- ISO 9328-6:2011(MOD)
JIS G 3115:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 3115:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG3193:2019
- 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法
- JISZ2248:2006
- 金属材料曲げ試験方法