JIS G 3115:2016 圧力容器用鋼板 | ページ 3

                                                                                              9
G 3115 : 2016
b) 曲げ試験方法は,JIS Z 2248による。
c) 衝撃試験方法は,JIS Z 2242による。
注記 この規格に規定する以外の試験として,受渡当事者間の協定によってJIS G 0801(圧力容器用
鋼板の超音波探傷検査方法)などの非破壊試験が行われることがある。この場合,事前に試験
方法,合否判定基準などについて,受渡当事者間で協定される。

11 検査

  検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 炭素当量又は溶接割れ感受性組成は,箇条6に適合しなければならない。
d) 機械的性質は,箇条7に適合しなければならない。
e) 形状,寸法,質量及びその許容差は,箇条8に適合しなければならない。
f) 外観は,箇条9に適合しなければならない。

12 再検査

  再検査は,次による。
a) 引張試験及び曲げ試験で合格にならなかった鋼板は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行
って合否を決定してもよい。
b) 衝撃試験で合格にならなかった鋼板は,3個の平均値が規定値の85 %以上で,個々の試験値が規定値
に2個以上合格の場合に,同一供試材の最初に試験片を採った近くから,更に3個の試験片を採取し
て再試験を行い,合否を決定してもよい。この場合,6個の平均値及び再試験の3個の個々の試験値
が,表9,表10又は表11に適合する場合は合格とする。
c) 試験で合格とならなかった鋼板は,熱処理又は再熱処理を行った後,改めて試験を行い,合否を決定
してもよい。

13 表示

  検査に合格した鋼板は,鋼板ごとに次の項目を適切な方法で表示する。ただし,受渡当事者間の協定に
よって,製品識別が可能な範囲で項目の一部を省略してもよい。
a) 種類の記号及び熱処理の記号(4.5参照)
b) 溶鋼番号又は検査番号
c) 寸法。寸法の表示は,JIS G 3193の箇条3(寸法の表し方)による。
d) 製造業者名又はその略号

14 報告

  製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404の箇条13(報告)によ
る。ただし,注文時に特に指定がなければ,検査文書の種類は,JIS G 0415の表1(検査文書の総括表)
の記号3.1(検査証明書3.1)とする。
なお,表3の注a) によった場合は,成績表に添加した合金元素の含有率を付記する。また,炭素当量又
は溶接割れ感受性組成が適用された場合は,それらの計算式に含まれる合金元素の含有率を報告しなけれ

――――― [JIS G 3115 pdf 11] ―――――

10
G 3115 : 2016
ばならない。

――――― [JIS G 3115 pdf 12] ―――――

                                                                                                                                          11
G 3115 : 2016
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 3115:2016 圧力容器用鋼板 delivery
ISO 9328-1:2011,Steel flat products for pressure purposes−Technical
conditions−Part 1: General requirements
delivery
ISO 9328-3:2011,Steel flat products for pressure purposes−Technical
conditions−Part 3: Weldable fine grain steels, normalized
delivery
ISO 9328-5:2011,Steel flat products for pressure purposes−Technical
conditions−Part 5: Weldable fine grain steels, thermomechanically rolled
delivery
ISO 9328-6:2011,Steel flat products for pressure purposes−Technical
conditions−Part 6: Weldable fine grain steels, quenched and tempered
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
規格番号 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 常・中温用の溶接 ISO 9328-1 1 圧力容器用鋼板及び鋼帯 変更 適用範囲について,JISでは,設計基準を含めた規格体系の相
性の優れた圧力容 違。この体系の変更は,影響が大
常・中温で使用する圧力容器用
器用鋼板 鋼板に限定。ISO規格は,対象きいため,当面は現状ままとする。
の温度を規定していない。
2 引用規格
3 種類及び 6種類を規定 ISO 9328-3 4.2 Part 3で10種類,Part 5 変更 圧力容器の設計基準は,ASME規
JISの種類は,Part 3に1種類,
記号並びに ISO 9328-5 で9種類,Part 6で8種類 Part 5に4種類,Part 6に5種 格と欧州設計基準の2種類が主
適用厚さ ISO 9328-6 を規定 類が記載されている。 流。鋼板のISO規格は,双方に対
応できる共存規格にしたもの。
ISO規格の各Partに,それぞれ対
応するJISの種類を記載。
4.1 製造方 ISO 9328-1 6.1 一致

G3 115 : 2016
3

――――― [JIS G 3115 pdf 13] ―――――

    12
G 3115 : 2016
G3
3
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
規格番号 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
115 : 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 番号 の評価
16
4.2 鋼板の 焼ならし,焼入焼 ISO 9328-3 6.2 変更
Part 3が焼ならし,Part 5 JISで規定する熱処理は,Part 3
規格体系の相違。日本は,米国
熱処理 戻し又は熱加工制 ISO 9328-5 が熱加工制御,Part 6が焼 ASME規格の体系と同じように,
に焼ならし,Part 5に熱加工制
御 ISO 9328-6 入焼戻しを規定 御,Part 6に焼入焼戻しが記載
用途別の規格体系としている。
されている。 ISO規格では,製造法別の体系と
している。この体系の変更は影響
が大きいため,当面は現状ままと
する。
5 化学成分 溶鋼分析値を規定 ISO 9328-3 6.3 溶鋼分析値を規定 変更 ISO規格は,JISを包含する規 本質的な相違はない。現行規定を
ISO 9328-5 定内容になっている。 踏襲する。
ISO 9328-6
6 炭素当量 熱加工制御又は焼 ISO 9328-5 6.3.3 ISO規格では,鋼板の炭 追加 JISでは,溶接割れの指標とし溶接割れ感受性組成の採用をISO
及び溶接割 入焼戻しを行った ISO 9328-6 素当量を規定。 て有用な溶接割れ感受性組成 に提案する。
れ感受性組 鋼板の炭素当量及 についても規定。
成 び溶接割れ感受性
組成
7 機械的性 常温引張特性,曲 ISO 9328-3 6.4 常温引張特性,衝撃特性 追加 JISは,曲げ性も規定している。 JISは,従来から規定している曲
質 げ性及び衝撃特性 ISO 9328-5 を規定 げ性要求も保持している。要求性
について規定 ISO 9328-6 能として規定し,試験は省略でき
るとした現行規定を踏襲する。
8 形状,寸 ISO 9328-1 6.7
JIS G 3193による。 受渡当事者間で協定。協 変更 JIS G 3193とISO 7452とは, 板厚マイナス側の許容差は,国内
法,質量及 ただし,板厚マイ 定の際,ISO 7452を参照。 実績,法規・技術基準との関連が
整合。ただし,板厚マイナス側
びその許容 ナス側の許容差 の許容差は,ISO規格は,0.30あり現行規定を踏襲する。
差 は,0.25 mm。 mmで相違。
9 外観 JIS G 3193による。 ISO 9328-1 6.5 ISO 7788による。 変更 ISO規格は,選択肢として表面現行の板厚不足を認めない規定を
きず除去部の局部的な板厚不 踏襲する。
足を認めているが,JISは認め
ていない。
10 試験 分析試験及び機械 ISO 9328-1 9 分析試験及び機械試験を 変更 ISO規格は,引張試験片に通 ISO規格はJISとの共存規格とな
試験を規定 規定 常,比例試験片を採用。 っており現行どおりとする。
11 検査 ISO 9328-1 7 追加 JISでは,溶接割れ感受性組成溶接割れ感受性組成の採用をISO
について追加。 に提案する。

――――― [JIS G 3115 pdf 14] ―――――

                                                                                                                                          13
G 3115 : 2016
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
規格番号 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
12 再検査 ISO 9328-1 7.3 一致
13 表示 種類の記号,溶鋼 ISO 9328-1 10 種類の記号,製造業者名 追加 JISは,熱処理記号,溶鋼番号ISO規格はJISとの共存規格とな
番号,寸法,製造 を表示。これ以外は受渡 及び寸法も表示。 っており現行どおりとする。
業者名など表示 当事者間の協定又は製造
業者の任意。
14 報告 ISO 9328-1 7.1 追加 JISでは,溶接割れ感受性組成溶接割れ感受性組成の採用をISO
について追加。 に提案する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : (ISO 9328-1:2011,ISO 9328-3:2011,ISO 9328-5:2011,ISO 9328-6:2011,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 技術的差異がない。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
G3 115 : 2016
3

JIS G 3115:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9328-1:2011(MOD)
  • ISO 9328-3:2011(MOD)
  • ISO 9328-5:2011(MOD)
  • ISO 9328-6:2011(MOD)

JIS G 3115:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3115:2016の関連規格と引用規格一覧