JIS G 3317:2019 溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯 | ページ 2

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表4−波板の形状の種類及び記号
波板の形状の種類 記号
波板1号(大波)a) W1
波板2号(小波)a) W2
注a) 大波及び小波の形状及び寸法は,JIS G 3316による。

4 化学成分

  板,コイル及び波板の原板の化学成分は,13.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表5による。
表5−化学成分
単位 %
種類の記号 C Mn P S
SZAHC 0.15以下 0.80以下 0.05以下 0.05以下
SZAH340 0.25以下 1.70以下 0.20以下 0.05以下
SZAH400 0.25以下 1.70以下 0.20以下 0.05以下
SZAH440 0.25以下 2.00以下 0.20以下 0.05以下
SZAH490 0.30以下 2.00以下 0.20以下 0.05以下
SZAH540 0.30以下 2.50以下 0.20以下 0.05以下
SZACC 0.15以下 0.80以下 0.05以下 0.05以下
SZACH 0.18以下 1.20以下 0.08以下 0.05以下
SZACD1 0.12以下 0.60以下 0.04以下 0.04以下
SZACD2 0.10以下 0.45以下 0.03以下 0.03以下
SZACD3 0.08以下 0.45以下 0.03以下 0.03以下
SZACD4 0.06以下 0.45以下 0.03以下 0.03以下
SZAC340 0.25以下 1.70以下 0.20以下 0.05以下
SZAC400 0.25以下 1.70以下 0.20以下 0.05以下
SZAC440 0.25以下 2.00以下 0.20以下 0.05以下
SZAC490 0.30以下 2.00以下 0.20以下 0.05以下
SZAC570 0.30以下 2.50以下 0.20以下 0.05以下
必要に応じて,この表以外の合金元素を添加してもよい。

5 めっき

5.1 めっき浴成分

  めっき浴成分は,13.2によって試験を行い,表6による。
注記 溶融めっき工程では,高温で溶融した金属浴に原板を浸せきした後,冷却して,原板表面にめ
っき層を形成する。この溶融金属浴を,めっき浴という。
表6−めっき浴成分
単位 %
Al Al,Zn以外の元素 Zn
4.0以上 5.5以下 1.0以下 a) 残部 b)
注a) 意図的に添加した元素の合計。
b) 不可避的に混入した元素を含むことがある。

――――― [JIS G 3317 pdf 6] ―――――

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5.2 めっきの付着量

5.2.1  めっきの付着量表示記号
めっきは,両面等厚めっきとし,めっきの付着量表示記号は,表7による。
5.2.2 めっきの付着量
板,コイル及び波板のめっきの付着量は,13.3.2によって試験を行い,次による。
a) 板,コイル及び波板のめっきの付着量は,両面の合計付着量によって表し,表7の3点平均最小付着
量及び1点最小付着量の規定値以上とする。ここで,3点平均最小付着量は,供試材から採取した3
個の試験片の測定値の平均値に対して適用し,1点最小付着量は,平均値を求めた3個の試験片の測
定値のうち最小の値に対して適用する。ただし,附属書JDによってめっきの付着量を測定する場合
には,JD.6.5によって求めた平均付着量及び最小付着量にそれぞれ適用する。
注記 片面のめっきの付着量は,1点最小付着量(両面の合計)の規定値の40 %以上であることが望
ましい。
表7−めっきの付着量(両面の合計)
単位 g/m2
めっきの
3点平均最小付着量 1点最小付着量
付着量表示記号
Y04 a) 40 34
Y06 a) 60 51
Y08 80 68
Y10 100 85
Y12 120 102
Y14 140 119
Y18 180 153
Y20 200 170
Y22 220 187
Y25 250 213
Y27 275 234
Y30 300 255
Y35 a) 350 298
Y45 a) 450 383
Y60 a) 600 510
SZACD1,SZACD2,SZACD3及びSZACD4には,Y35,Y45及びY60
によるめっきの付着量は適用しない。
注a) 受渡当事者間の協定によって適用する。
b) 屋根用及び建築外板用に適用するめっきの付着量は,表JA.1による。
c) 波板のめっきの付着量は,波付け前の板に適用する。波板に適用するめっきの付着量は,表JB.1によ
る。
d) 板,コイル及び波板のめっきの付着量(両面の合計)の上限値は,受渡当事者間で協定してもよい。

5.3 スキンパス処理

  注文者の指定がある場合は,スキンパス処理を実施する。スキンパス処理の記号は,Sとする。
注記 スキンパス処理は,通常,表面を滑らかにするために実施する。

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5.4 めっき密着性

  めっき密着性は,次による。
a) 板及びコイルのめっき密着性は,13.3.3の試験を行い,表8及び表9によって,試験片の外側表面(試
験片の幅の両端からそれぞれ7 mm以上内側の部分)にめっき離を生じてはならない。
b) めっき密着性は,SZACH及びSZAC570には適用しない。
c) 波板は,a) 及びb) を波付け前の板に適用する。
d) 製造業者の判断によって,a) に代えて13.3.3以外の試験方法で,めっき密着性を評価してもよい。こ
の場合の評価は,13.3.3の試験方法によるめっき密着性と同等以上でなければならない。
表8−めっき密着性及び曲げ性(熱延原板の場合)
内側間隔a)

種類の記号 曲げ角度
めっきの付着量表示記号
Y04Y30 Y35 Y45,Y60
SZAHC 1 2 2
SZAH340 1 1 2
SZAH400 2 2 2
180°
SZAH440
SZAH490 3 3 3
SZAH540
注a) 表示厚さの板の枚数。この枚数の厚さ以下の内側間隔で曲げる。
表9−めっき密着性及び曲げ性(冷延原板の場合)
内側間隔a)

種類の記号 曲げ角度 表示厚さ1.6 mm未満 表示厚さ1.6 mm以上 2.3 mm以下
めっきの付着量表示記号 めっきの付着量表示記号
Y04Y30 Y35 Y45,Y60 Y04Y30 Y35 Y45,Y60
SZACC 1 1 2 1 2 2
SZACD1 1 − − 1 − −
SZACD2
SZACD3 0(密着) − − 0(密着) − −
SZACD4 180°
SZAC340 1 1 2 1 1 2
SZAC400 2 2 2 2 2 2
SZAC440
3 3 3 3 3 3
SZAC490
注a) 表示厚さの板の枚数。この枚数の厚さ以下の内側間隔で曲げる。

6 化成処理

  板,コイル及び波板の化成処理の種類及び記号は,表10による。特に指定がない場合は,クロメートフ
リー 2)処理とする。
注2) クロメートフリーとは,化成処理による被膜に六価クロムを含まないことをいう。

――――― [JIS G 3317 pdf 8] ―――――

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表10−化成処理の種類及び記号
化成処理の種類 記号
a)
クロメートフリー処理
クロメート処理b) C
無処理 M
注a) クロメートフリー処理の記号は,受渡当事者間の協定によって決める。クロ
メートフリー処理の記号として,JIS G 3317:2012のクロメートフリー処理
の記号である“NC”を使用してもよい。
b) クロメート処理は,次回改正時に削除する予定である。

7 塗油

  板,コイル及び波板の塗油の種類及び記号は,表11による。特に指定がない場合は,無塗油とする。
表11−塗油の種類及び記号
塗油の種類 記号
塗油 O
無塗油 X

8 機械的性質

8.1 適用する機械的性質

  板及びコイルに適用する機械的性質は,表12による。波板の機械的性質は,波付け前の板に適用し,表
12による。
表12−適用する機械的性質
種類の記号 曲げ性 引張試験特性
SZAHC ○ −
SZAH340 ○ ○
SZAH400 ○ ○
SZAH440 ○ ○
SZAH490 ○ ○
SZAH540 ○ ○
SZACC ○a) −
SZACH − −
SZACD1 ○ ○
SZACD2 ○ ○
SZACD3 ○ ○
SZACD4 ○ ○
SZAC340 ○ ○
SZAC400 ○ ○
SZAC440 ○ ○
SZAC490 ○ ○
SZAC570 − ○
注a) 波板に使用する場合,曲げ性は適用しない。

8.2 曲げ性

  板,コイル及び波板の曲げ性は,13.4.2の試験を行い,試験片の外側表面(試験片の幅の両端からそれ

――――― [JIS G 3317 pdf 9] ―――――

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ぞれ7 mm以上内側の部分)に,肉眼で認められる素地のき裂及び破断を生じてはならない。
注記 曲げ性の試験の実施については,13.4.2参照。

8.3 引張試験特性

  板,コイル及び波板の引張試験特性は,13.4.3によって試験を行い,表13又は表14による。表13又は
表14は,受渡検査に適用する3)。
注3) 板,コイル及び波板は,時効硬化によって降伏点又は耐力の上昇,及び伸びの低下が生じるこ
とがある。
表13−引張試験特性(熱延原板の場合)
種類の記号 降伏点 引張強さ 伸び 試験片及び方向
又は耐力
N/mm2 N/mm2 %
SZAHC −
SZAH340 245以上 340以上 20以上
SZAH400 295以上 400以上 18以上
5号,圧延方向又は
SZAH440 335以上 440以上 18以上
圧延方向に直角
SZAH490 365以上 490以上 16以上
SZAH540 400以上 540以上 16以上
注記1 SZAHCでは,降伏点又は耐力として205 N/mm2以上,引張強さとして270
N/mm2以上が使われることがある。
注記2 1 N/mm2=1 MPa
表14−引張試験特性(冷延原板の場合)
種類の記号 降伏点 引張強さ 伸び 試験片
又は耐力 % 及び方向
表示厚さ
mm
0.25以上 0.40以上 0.60以上 1.0以上 1.6以上
N/mm2 N/mm2 0.40未満 0.60未満 1.0 未満 1.6未満 2.3以下
SZACC −
SZACH −
SZACD1 − 270以上 32以上 34以上 36以上 37以上 38以上
5号,圧延方
SZACD2 − 270以上 − 36以上 38以上 39以上 40以上

SZACD3 − 270以上 − − 40以上 41以上 42以上
SZACD4 a) − 270以上 − − 42以上 43以上 44以上
SZAC340 245以上 340以上 20以上 20以上 20以上 20以上 20以上
SZAC400 295以上 400以上 18以上 18以上 18以上 18以上 18以上 5号,圧延方
SZAC440 335以上 440以上 18以上 18以上 18以上 18以上 18以上 向又は圧延方
SZAC490 365以上 490以上 16以上 16以上 16以上 16以上 16以上 向に直角
SZAC570 560以上 570以上 −
注記1 SZACCでは,降伏点又は耐力として205 N/mm2以上,引張強さとして270 N/mm2以上が使われることがあ
る。
注記2 SZACHは,焼なましを行わないため,通常,ロックウェル硬さ85 HRBW以上又はビッカース硬さ170 HV
以上になる。
注記3 1 N/mm2=1 MPa
注a) ZACD4の板及びコイルは,製造後6か月間,加工の際にストレッチャストレインを生じてはならない。

――――― [JIS G 3317 pdf 10] ―――――

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JIS G 3317:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14788:2017(MOD)

JIS G 3317:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3317:2019の関連規格と引用規格一覧