JIS G 3318:2019 塗装溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3318:2019 規格概要

この規格 G3318は、溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯に,合成樹脂塗料を塗装し焼き付けた,塗装溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板(以下,板という。),塗装溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼帯,及び板をJIS G 3316に規定する形状及び寸法に加工した波板について規定。

JISG3318 規格全文情報

規格番号
JIS G3318 
規格名称
塗装溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
規格名称英語訳
Prepainted hot-dip zinc -- 5 % aluminium alloy-coated steel sheet and strip
制定年月日
1990年10月1日
最新改正日
2019年6月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.140.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 II 2021
改訂:履歴
1990-10-01 制定日, 1994-02-01 改正日, 1998-11-20 確認日, 2004-08-20 確認日, 2005-03-20 改正日, 2008-03-20 改正日, 2012-06-20 改正日, 2013-06-20 改正日, 2019-06-20 改正
ページ
JIS G 3318:2019 PDF [21]
                                                                                   G 3318 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類及び記号・・・・[1]
  •  3.1 塗膜の種類及び記号・・・・[1]
  •  3.2 種類の記号,適用する表示厚さ及び塗装原板・・・・[2]
  •  4 クロメートフリー塗装鋼板・・・・[4]
  •  5 色名及び色記号・・・・[4]
  •  6 塗膜の耐久性・・・・[4]
  •  7 塗膜の物理的性質・・・・[5]
  •  8 製品の明度及び日射反射率・・・・[5]
  •  9 寸法の表し方・・・・[5]
  •  9.1 厚さの名称・・・・[5]
  •  9.2 寸法の単位・・・・[6]
  •  10 標準寸法・・・・[6]
  •  10.1 板及びコイルの標準寸法・・・・[6]
  •  10.2 波板の標準寸法・・・・[6]
  •  11 寸法許容差・・・・[6]
  •  11.1 製品厚さの許容差・・・・[6]
  •  11.2 幅及び長さの許容差・・・・[7]
  •  12 形状・・・・[8]
  •  12.1 横曲がり・・・・[8]
  •  12.2 直角度・・・・[8]
  •  12.3 平たん度・・・・[10]
  •  13 質量及びその許容差・・・・[10]
  •  13.1 板及び波板の質量・・・・[10]
  •  13.2 コイルの質量・・・・[10]
  •  13.3 質量の計算方法・・・・[10]
  •  13.4 板及び波板の計算質量の許容差・・・・[11]
  •  14 外観・・・・[11]
  •  15 試験・・・・[12]
  •  15.1 塗膜の耐久性試験・・・・[12]
  •  15.2 塗膜の物理的性質の試験・・・・[12]
  •  15.3 製品の明度及び日射反射率の試験・・・・[15]
  •  15.4 試験上の注意・・・・[15]
  •  16 検査及び再検査・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 3318 pdf 1] ―――――

G 3318 : 2019

pdf 目次

ページ

  •  16.1 検査・・・・[15]
  •  16.2 再検査・・・・[16]
  •  17 表示・・・・[16]
  •  17.1 包装表示・・・・[16]
  •  17.2 裏面表示・・・・[17]
  •  18 保管及び運搬・・・・[17]
  •  19 注文時の確認事項・・・・[18]
  •  20 報告・・・・[18]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 3318 pdf 2] ―――――

                                                                                   G 3318 : 2019

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
  これによって,JIS G 3318:2013は改正され,この規格に置き換えられた。
  なお,令和2年6月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3318:2013を適用してもよい。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS G 3318 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
                                                                              G 3318 : 2019

塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯

Prepainted hot-dip zinc-5 % aluminium alloy-coated steel sheet and strip

1 適用範囲

 この規格は,溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯に,合成樹脂塗料を塗装し焼き付け
た,塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板(以下,板という。),塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウ
ム合金めっき鋼帯(以下,コイルという。),及び板をJIS G 3316に規定する形状及び寸法に加工した波板
(以下,波板という。)について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
    JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
    JIS G 3316 鋼板製波板の形状及び寸法
    JIS G 3317 溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
    JIS K 5600-4-4 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第4節 : 測色(原理)
    JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第2節 : 膨れの等級
    JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第4節 : 割れの等級
    JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関
        する表示−第6節 : 白亜化の等級(テープ法)
    JIS K 5602 塗膜の日射反射率の求め方
    JIS R 6252 研磨紙
    JIS S 6006 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いるしん
    JIS Z 1522 セロハン粘着テープ
    JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
    JIS Z 8401 数値の丸め方
    JIS Z 9107 安全標識−性能の分類,性能基準及び試験方法

3 種類及び記号

3.1 塗膜の種類及び記号

  塗膜の種類は,6種類とし,片面ごとの塗膜の記号(保証面)は,表1による。

――――― [JIS G 3318 pdf 4] ―――――

2
G 3318 : 2019
                                    表1−塗膜の種類及び記号
               塗膜の種類    塗膜の記号     コート(参考)a)    明度及び日射反射率
                  1類            1       主に1コート
                  2類            2       主に2コート               規定しない
                  3類            3       主に2コート以上
                  4類            4       主に1コート
                  5類            5       主に2コート             箇条8による。
                  6類            6       主に2コート以上
               注記 板及びコイルには,塗膜品質に影響のない,印刷,部分塗装などをする場
                    合がある。
               注a) コートとは,塗装・焼付けで塗膜を形成することをいい,数字は,塗装の
                    回数を表す。
  板,コイル及び波板の表面及び裏面の塗膜の種類は,それぞれの面の塗膜の記号を組み合わせて2桁の
数字で表す。1桁目は表面の記号,2桁目は裏面の記号とする。非保証面の場合,記号は,塗膜の有無にか
かわらず,“0”とする。ここで,保証とは,箇条6,箇条7,箇条8及び箇条14に適合することをいう。
ただし,屋根用については,0の面の耐久性についても,箇条6 a) を適用する。
    例
                         3      2
                                      裏面 2類
                                      表面 3類
                         3      3
                                      裏面 3類
                                      表面 3類
                         2      0
                                      裏面 非保証
                                      表面 2類
                         5      0
                                      裏面 非保証
                                      表面 5類
3.2   種類の記号,適用する表示厚さ1) 及び塗装原板
  種類の記号,適用する表示厚さ及び塗装原板は,次による。
    注1) 表示厚さは,塗装原板のめっきを施す前の冷間圧延原板の厚さをいう[9.1 a) 参照]。
a) 板及びコイルの種類は,10種類とし,種類の記号及び適用する表示厚さは,表2による。
b) 波板は,表2のうち,一般用,硬質一般用及び高強度一般用の7種類とし,適用する表示厚さ及びめ
    っきの付着量表示記号は,JIS G 3317の附属書JB(波板のめっきの付着量及び標準寸法)による。
c) 塗装原板は,JIS G 3317の冷間圧延原板を用いた溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼
    帯とし,塗装原板の種類の記号は,表2による。塗膜の種類が3類又は6類の場合,塗装原板には,
    JIS G 3317のY27に対応するめっきの付着量以上のものを適用する。

――――― [JIS G 3318 pdf 5] ―――――

                                                                                              3
                                                                                   G 3318 : 2019
d) 屋根用及び建築外板用に適用する場合は,次による。
  1) 適用する表示厚さ及びめっきの付着量表示記号は,JIS G 3317の附属書JA(屋根用・建築外板用の
      板及びコイルのめっきの付着量)による。
  2) 屋根用及び建築外板用の記号は,表3による。
  3) 塗膜の種類は,2類,3類,5類又は6類のいずれかとする。
  4) 屋根用で片面保証の場合,保証面の塗膜の種類が2類又は5類のときは,裏面をベージュに塗装す
      る。
e) 波板の形状の種類及び記号は,表4による。
                              表2−種類の記号及び適用する表示厚さ
                                                                            単位 mm
           種類の記号    適用する表示厚さ        適用          塗装原板の種類の記号
           CZACC         0.25以上 1.6以下       一般用               SZACC
           CZACH         0.25以上 1.0以下     硬質一般用             SZACH
           CZACD1        0.27以上 1.6以下     絞り用1種              SZACD1
           CZACD2        0.40以上 1.6以下     絞り用2種              SZACD2
           CZACD3        0.60以上 1.6以下     絞り用3種              SZACD3
           CZAC340       0.25以上 1.6以下    高強度一般用           SZAC340
           CZAC400                                                  SZAC400
           CZAC440                                                  SZAC440
           CZAC490                                                  SZAC490
           CZAC570                                                  SZAC570
                                表3−屋根用及び建築外板用の記号
                                    用途              記号
                                    屋根用             R
                                  建築外板用           A
                                 表4−波板の形状の種類及び記号
                            波板の形状の種類                記号
                            波板1号(大波)a)               W1
                            波板2号(小波)a)               W2
                       注a) 大波及び小波の形状及び寸法は,JIS G 3316による。
      種類を表す記号の例を,次に示す。
    − CZACC-20         : 一般用2類塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板の片面保証の場合
    − CZACCR-22        : 一般用を用いた屋根用2類塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板
                         (裏面2類)の両面保証の場合
    − CZAC400-32       : 高強度一般用3類塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板(塗装原板
                         SZAC400,裏面2類)の両面保証の場合
    − CZACCR-20 W2  : 一般用を用いた屋根用2類塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板製
                         波板2号の片面保証の場合
    − CZACCR-50        : 一般用を用いた屋根用5類塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板の

――――― [JIS G 3318 pdf 6] ―――――

4
G 3318 : 2019
                         片面保証の場合

4 クロメートフリー塗装鋼板

  板,コイル及び波板は,クロメートフリー塗装鋼板を適用してもよい。クロメートフリー塗装鋼板の記
号は,表5による。
    注記 クロメートフリー塗装鋼板とは,六価クロムを含まない塗装鋼板をいう。
            なお,次回改正時には,クロメートフリー塗装鋼板だけの適用とする予定である。
                              表5−クロメートフリー塗装鋼板の記号
                                    適用                      記号
                           クロメートフリー塗装鋼板            F

5 色名及び色記号

  色名及び色記号は,受渡当事者間の協定による。

6 塗膜の耐久性

  板,コイル及び波板の塗膜の耐久性は,次による。
a) 塩水噴霧試験による塗膜の耐久性 板,コイル及び波板は,15.1.2及び15.4によって試験を行い,試
    験片に異常が生じてはならない。ただし,かすかな膨れ及びさびが生じてもよい。かすかな膨れは,
    JIS K 5600-8-2の膨れの等級2(S2)を限度とする。試験片に,あらかじめ存在していた擦りきずに発
    生したかすかなさびは,塗膜耐久性の評価の対象から除外してもよい。
b) デューサイクル式促進耐候性試験による塗膜の耐久性 板,コイル及び波板は,15.1.3及び15.4によ
    って試験を行い,塗膜の耐久性は,次による。
  1) 試験片の縁から10 mm以内の塗膜は,観察・評価の対象としない。
  2) 目視にて,塗膜に割れがあってはならない。また,JIS K 5600-8-4の表1(割れの大きさの表示のた
      めの等級表)の等級25の割れがあってはならない。
  3)   IS Z 1522に規定するセロハン粘着テープを塗膜の上に置き,強く押し付け,指でこすり,テープ
      をがしたとき,塗膜は,がれてはならない2)。
        注2) これは,JIS K 5600-8-5の表1(はがれの量の表示のための等級表)の等級0に相当する。
  4) 白亜化は,JIS K 5600-8-6の箇条6(手順)によって評価し,判定基準は,受渡当事者間の協定によ
      る。
        注記 デューサイクル式促進耐候性試験では,変退色を評価することがある。
c) サイクル腐食試験による塗膜の耐久性 サイクル腐食試験による塗膜の耐久性は,受渡当事者間の協
    定によって適用してもよい。サイクル腐食試験を適用する場合,板,コイル及び波板は,15.1.4及び
    15.4によって試験を行い,試験片の平面部に異常が生じてはならない。ただし,かすかな膨れ及びさ
    びが生じてもよい。かすかな膨れは,JIS K 5600-8-2の膨れの等級2(S2)を限度とする。試験片に,
    あらかじめ存在していた擦りきずに発生したかすかなさびは,塗膜耐久性の評価の対象から除外して
    もよい。
      なお,評価基準(基準値・特性値の設定)は,受渡当事者間で協定してもよい。

――――― [JIS G 3318 pdf 7] ―――――

                                                                                              5
                                                                                   G 3318 : 2019

7 塗膜の物理的性質

  板,コイル及び波板の塗膜の物理的性質は,表6の丸印の項目について,15.2及び15.4によって試験を
行い,判定基準は表6による。
                                     表6−塗膜の物理的性質
   項目    No.           種類の記号                          判定基準                 試験方法
                CZACC,CZACD1,    CZACH,
               CZACD2,CZACD3,    CZAC570
               CZAC340,CZAC400,
                CZAC440,CZAC490
 密着性     1          ○a)           −                                              15.2.2
                                            試験片の幅の両端からそれぞれ7 mm以上離れた部
                                            分の塗膜が,塗装原板からがれてはならない。
            2           −            ○                                              15.2.3
                                            切れ目を入れた部分の塗膜が,塗装原板からがれ
                                            てはならない。また,塗膜に裂け目が入ったり,し
                                            わになって集まるような盛り上がりが起こっては
                                            ならない。
 塗膜硬度   3           ○            ○    塗膜に,引っかききずを生じてはならない。  15.2.4
 耐衝撃性   4           ○            −    塗膜が,塗装原板からがれてはならない。    15.2.5
 注a) 塗装原板が,めっきの付着量表示記号Y35以上の付着量の場合は,15.2.3によって試験してもよい。この場
      合の判定基準は,この表のNo.2による。

8 製品の明度及び日射反射率

  4類,5類及び6類の明度及び日射反射率は,次による。
a) 明度は,15.3によって試験を行い,明度L*は,40以下とする。
b) 日射反射率は,15.3及び15.4によって試験を行い,日射反射率は,40 %以上でなければならない。

9 寸法の表し方

9.1 厚さの名称

  板,コイル及び波板の厚さの名称は,次による。波板の場合は,次の名称を,波付け前の板の厚さに適
用する。
a) 塗装原板のめっきを施す前の冷間圧延原板の厚さを,表示厚さとする。
      注記 この規格で規定する“表示厚さ”とJIS G 3317で規定する“表示厚さ”とは,同じ厚さをい
            う。
b) 塗装を施す前の厚さを,塗装原板厚さとする。塗装原板厚さは,表示厚さに相当めっき厚さを加えた
    ものであって,表示厚さを小数点以下3桁で表した数値に,表7の相当めっき厚さを加え,JIS Z 8401
    の規則Aによって小数点以下2桁に丸めた数値とする。
      注記 表7のめっきの付着量表示記号は,JIS G 3317に規定されている。
                                      表7−相当めっき厚さ
                                                                                     単位 mm
 めっきの付着量表示記号 Y04 Y06 Y08 Y10 Y12 Y14 Y18 Y20 Y22 Y25 Y27 Y30 Y35 Y45 Y60
 相当めっき厚さ       0.009 0.014 0.018 0.023 0.028 0.031 0.037 0.043 0.046 0.053 0.058 0.063 0.069 0.086 0.110

――――― [JIS G 3318 pdf 8] ―――――

6
G 3318 : 2019
c) 塗装原板に塗装を施した後の厚さを,製品厚さとする。

9.2 寸法の単位

  板,コイル及び波板の寸法の単位は,次による。
a) 板及び波板の寸法は,表示厚さ,幅及び長さをミリメートルで表す。
b) コイルの寸法は,表示厚さ及び幅をミリメートルで表す。コイルの長さについては,コイルの質量が
    計算質量による場合,長さをメートルで表す。

10 標準寸法

10.1 板及びコイルの標準寸法

  板及びコイルの標準寸法は,次による。
a) 標準表示厚さ 板及びコイルの標準表示厚さは,表8による。
                                       表8−標準表示厚さ
                                                                        単位 mm
                0.27  0.30  0.35  0.40  0.50  0.60  0.80   1.0   1.2   1.4   1.6
b) 標準幅及び板の標準長さ 板及びコイルの標準幅並びに板の標準長さは,表9による。
                                  表9−標準幅及び板の標準長さ
                                                                 単位 mm
                        標準幅                  板の標準長さ
                          762    1 829 2 134 2 438 2 743 3 048 3 353 3 658
                          914    1 829 2 134 2 438 2 743 3 048 3 353 3 658
                         1 000   2 000
                         1 219   2 438 3 048 3 658
                       コイルの場合は,この表のほか610 mmも標準幅とする。

10.2 波板の標準寸法

  波板の標準表示厚さ,波板の波付け前の標準幅及び標準長さは,JIS G 3317のJB.2(標準寸法)による。
また,波板の標準仕上がり幅は,JIS G 3316の4.3(標準仕上がり幅)による。

11 寸法許容差

11.1 製品厚さの許容差

  板,コイル及び波板の製品厚さの許容差は,次による。
a) 製品厚さの許容差は,縁(幅方向端部)から25 mm以上内側に適用する。
b) 製品厚さの許容差は,塗装原板厚さについて適用し,表10及び表11による。

――――― [JIS G 3318 pdf 9] ―――――

                                                                                              7
                                                                                   G 3318 : 2019
                表10−製品厚さの許容差A(塗膜の記号が“10”,“11”,“20”,“21”,
                  “40”,“41”,“44”,“50”,“51”及び“54”の場合に適用する。)
                                                                         単位 mm
                     表示厚さ                              幅
                                                   630以上   1 000以上  1 250以上
                                       630未満    1 000未満  1 250未満
                         0.25未満       +0.08     +0.08      +0.08     +0.08
                                        −0.03     −0.03      −0.03     −0.03
                 0.25以上 0.40未満      +0.09     +0.09      +0.09     +0.10
                                        −0.04     −0.04      −0.04     −0.05
                 0.40以上 0.60未満      +0.10     +0.10      +0.10     +0.11
                                        −0.05     −0.05      −0.05     −0.06
                 0.60以上 0.80未満      +0.11     +0.11      +0.11     +0.11
                                        −0.06     −0.06      −0.06     −0.06
                 0.80以上 1.00未満      +0.11     +0.11      +0.12     +0.13
                                        −0.06     −0.06      −0.07     −0.08
                 1.00以上 1.25未満      +0.12     +0.12      +0.13     +0.14
                                        −0.07     −0.07      −0.08     −0.09
                 1.25以上 1.60未満      +0.13     +0.14      +0.15     +0.16
                                        −0.08     −0.09      −0.10     −0.11
                 1.60                   +0.15     +0.16      +0.17     +0.18
                                        −0.10     −0.11      −0.12     −0.13
             表11−製品厚さの許容差B(塗膜の記号が“10”,“11”,“20”,“21”,“40”,
                   “41”,“44”,“50”,“51”及び“54”以外の場合に適用する。)
                                                                         単位 mm
                     表示厚さ                              幅
                                                  630以上    1 000以上   1 250以上
                                       630未満   1 000未満   1 250未満
                          0.25未満      +0.10     +0.10      +0.10     +0.10
                                        −0.02     −0.02      −0.02     −0.02
                 0.25以上 0.40未満      +0.11     +0.11      +0.11     +0.12
                                        −0.03     −0.03      −0.03     −0.04
                 0.40以上 0.60未満      +0.12     +0.12      +0.12     +0.13
                                        −0.04     −0.04      −0.04     −0.05
                 0.60以上 0.80未満      +0.13     +0.13      +0.13     +0.13
                                        −0.05     −0.05      −0.05     −0.05
                 0.80以上 1.00未満      +0.13     +0.13      +0.14     +0.15
                                        −0.05     −0.05      −0.06     −0.07
                 1.00以上 1.25未満      +0.14     +0.14      +0.15     +0.16
                                        −0.06     −0.06      −0.07     −0.08
                 1.25以上 1.60未満      +0.15     +0.16      +0.17     +0.18
                                        −0.07     −0.08      −0.09     −0.10
                 1.60                   +0.17     +0.18      +0.19     +0.20
                                        −0.09     −0.10      −0.11     −0.12

11.2 幅及び長さの許容差

  板及びコイルの幅の許容差,並びに板及び波板の長さの許容差は,表12による。波板の仕上がり幅の許

――――― [JIS G 3318 pdf 10] ―――――

8
G 3318 : 2019
容差は,JIS G 3316の4.5(寸法許容差)による。
  なお,幅及び長さの許容差は,受渡当事者間の協定によって,表12に規定する全許容差範囲と同一の範
囲でマイナス側に移動してもよい。ただし,協定した許容差の上限値は,ゼロを下回ってはならない。
                                   表12−幅及び長さの許容差
                                                      単位 mm
                                      区分          許容差
                                       幅             +7
                                                       0
                                      長さ           +15
                                                       0

12 形状

12.1 横曲がり

  板,コイル及び波板の横曲がりは,次による。
a) 横曲がりの測定は,図1による。波板の場合は,波付け前の板に適用する。
b) 横曲がりは,表13による。
c) 横曲がりは,コイルの欠点部分には,適用しない。
d) 横曲がりの測定は,省略してもよい3)。ただし,特に注文者の指定がある場合には,測定しなければ
    ならない。
      注3) 横曲がりの測定は,製造業者の判断によって省略してもよいが,横曲がりは規定値を満足し
            なければならないことを意味する。
                                                                                      単位 mm
a) 長さ2 000 mm未満の板の場合     b) 長さ2 000 mm以上の板の場合        c) コイルの場合
                                      図1−横曲がりの測定
                                        表13−横曲がり
                                                                 単位 mm
                         幅                  板                  コイル
                                            長さ
                                   2 000未満     2 000以上
                       630未満      4以下      長さ2 000につき4以下
                       630以上      2以下      長さ2 000につき2以下

12.2 直角度

  板及び波板の直角度は,次のいずれかによる。波板の場合は,波付け前の板に適用する。

――――― [JIS G 3318 pdf 11] ―――――

                                                                                              9
                                                                                   G 3318 : 2019
  なお,疑義が生じた場合には,a) の方法による。
a) 垂線を用いる方法 板及び波板の直角度は,1隅点において,一辺に垂線を立てたとき,図2に示す
    ように反対の隅点との距離(A)と垂線の長さ(実測幅)(W)との比(A/W)で表し,この値は,1.0 %
    を超えてはならない。
                                        W
                          図2−板及び波板の直角度(垂線を用いる方法)
b) 対角線を用いる方法 板及び波板の2本の対角線の長さ(図3のX1及びX2)の差の絶対値の1/2を求
    め,この値(|X1−X2|/2)が板及び波板の実測幅Wの0.7 %を超えてはならない。
                         図3−板及び波板の直角度(対角線を用いる方法)

――――― [JIS G 3318 pdf 12] ―――――

10
G 3318 : 2019

12.3 平たん度

  板及びコイルの平たん度は,次による。
a) 板の平たん度 板の平たん度は,表14による。平たん度は,定盤上に置いて測定し,その値は,ひず
    み(定盤上面から板表面までの距離)の最大値から板の製品厚さを減じたものとし,板の上側の面に
    適用する。
                                        表14−平たん度
                                                                            単位 mm
                                                     ひずみの種類a)
                     幅
                                        反り            耳のび            中のび
                       1 000未満       12以下            8以下            6以下
            1 000以上  1 250未満       15以下            9以下            8以下
            1 250以上                  15以下           11以下            8以下
           注a) ひずみの種類は,その形状及び発生部位によって,次のように分類される。
                  反り : 板全体がわん曲した状態。圧延方向にわん曲した反り及び圧延方向に直角に
                       わん曲した反りがある。
                  耳のび : 板の縁(幅方向端部)に波のある状態。
                  中のび : 板の中央部に波のある状態。
b) コイルの平たん度 コイルの平たん度は,表14による。ただし,反りは適用しない。また,コイルの
    平たん度は,コイルの欠点部分には,適用しない。コイルの平たん度は,製造ラインに設置した検査
    台で検査する。ただし,測定値の報告が必要な場合には,受渡当事者間で測定方法を含め協定した後,
    測定しなければならない。
      なお,コイルの平たん度の測定は,省略してもよい4)。
      注4) 平たん度の測定は,製造業者の判断によって省略してもよいが,平たん度は規定値を満足し
            なければならないことを意味する。

13 質量及びその許容差

13.1 板及び波板の質量

  板及び波板の質量は,特に指定のない場合,計算質量とし,キログラムで表す。

13.2 コイルの質量

  コイルの質量は,実測質量又は計算質量とし,キログラムで表す。

13.3 質量の計算方法

  板,コイル及び波板の質量の計算方法は,表15による。

――――― [JIS G 3318 pdf 13] ―――――

                                                                                             11
                                                                                   G 3318 : 2019
                                     表15−質量の計算方法
          計算順序                            計算方法                        結果の桁数e)
                             7.85 (厚さ1 mm,面積1 m2)
 原板a) の基本質量 kg/(mm・m2)                                                    −
 原板の単位質量       kg/m2  原板の基本質量 [kg/(mm・m2)   ]×表示厚さ (mm) 有効数字4桁に丸める。
 めっき後の単位質量   kg/m2  原板の単位質量 (kg/m2)+めっき量定数d) (kg/m2)
                                                                         有効数字4桁に丸める。
 板  板及び波板の面積b)   2   幅 (mm)×長さ (mm)×10−6                   有効数字4桁に丸める。
 ・  1枚の質量          kg   めっき後の単位質量 (kg/m2)×面積 (m2)       有効数字3桁に丸める。
 波  1結束の質量c)      kg   1枚の質量 (kg)×同一寸法の1結束内の枚数     kgの整数値に丸める。
 板  総質量             kg   各結束質量 (kg) の総和                      kgの整数値
 コ  コイルの単位質量  kg/m  めっき後の単位質量 (kg/m2)×幅 (mm)×10−3  有効数字3桁に丸める。
 イ  1コイルの質量       kg  コイルの単位質量 (kg/m)×長さ (m)           kgの整数値に丸める。
 ル  総質量             kg  各コイルの質量 (kg) の総和                   kgの整数値
 注a) 原板は,塗装原板のめっきを施す前の冷間圧延原板をいう。
    b) 波板の面積の計算に用いる幅寸法は,波付け前の寸法による。
    c) 結束質量が指定された場合の板枚数は,指定質量を同一形状,同一寸法及び同一めっき付着量ごとに板1枚
      の質量で除して求め,整数値に丸める。
    d) めっき量定数は,表16による。
    e) 数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Aによる。
                             表16−質量の計算に用いるめっき量定数
                                                                                    単位 kg/m2
 めっきの付着量表示記号 Y04 Y06 Y08 Y10 Y12 Y14 Y18 Y20 Y22 Y25 Y27 Y30 Y35 Y45 Y60
 めっき量定数         0.060 0.090 0.120 0.150 0.183 0.203 0.244 0.285 0.305 0.350 0.381 0.416 0.458 0.565 0.722

13.4 板及び波板の計算質量の許容差

  板及び波板の計算質量の許容差は,13.3によって求めた計算質量と実測質量との差を計算質量で除して
百分率で表し,表17を満たさなければならない。
                                    表17−計算質量の許容差
                                一組a) の計算質量         許容差
                                      kg                    %
                                          600未満          ±10
                               600以上   2 000未満         ±7.5
                              2 000以上                    ±5
                           注a) 塗装原板の種類及びめっき付着量が同一で,
                                かつ,板又は波板の形状及び寸法が同一のも
                                のを一組として計算する。

14 外観

  板,コイル及び波板は,使用上有害となる程度の欠点があってはならない。ただし,コイルは,一般に
検査によって全長にわたっての欠点の検出は困難であり,また,欠点を除去する機会がないため,色むら
などの若干の欠点部分を含むことがある。コイルの欠点部分の処置が必要な場合は,その方法を受渡当事
者間で協定してもよい。
  なお,表面の欠点は,特に指定のない場合,板,コイル及び波板の保証面5) に適用する。
    注5) 片面保証の場合には,通常,板及び波板の場合は,包装で上側にある面を保証面とし,コイル

――――― [JIS G 3318 pdf 14] ―――――

12
G 3318 : 2019
          の場合は,コイルの内側の面を保証面としている。

15 試験

15.1 塗膜の耐久性試験

15.1.1  一般
  塗膜の耐久性試験は,形式試験とする。
    注記 形式試験とは,受渡しの都度行うものではなく,安定した製造条件を確立した場合,性能に影
          響を及ぼすような製造条件の変更があった場合などに行うものをいう。
  なお,波板の場合は,波付け前の板の状態で,供試材を採取する。
15.1.2  塩水噴霧試験
  塩水噴霧試験は,JIS Z 2371による。溶液は,JIS Z 2371の4.2.1(中性塩水噴霧試験)による。試験前
に,試験片の塗膜に擦りきずなどがないことを目視で確認する。試験時間は,表18による。試験後の塗
膜の表面を,目視で観察する。
15.1.3  デューサイクル式促進耐候性試験
  デューサイクル式促進耐候性試験は,JIS Z 9107の6.2.2.3(サンシャインカーボンアーク灯式デューサ
イクル促進耐候性試験)による。試験時間は,表18による。試験後の塗膜の表面を,目視で観察する。
                                  表18−塗膜の耐久性試験時間
                                                                              単位 h
             塗膜の種類                             試験時間
                             塩水噴霧試験a)         デューサイクル式促進耐候性試験
              1類,4類             200                       適用しない
              2類,5類             500                       適用しない
              3類,6類            2 000                        1 500
           注a) 屋根用で片面保証の場合の裏面の塩水噴霧試験時間は,150 hとする。
15.1.4  サイクル腐食試験
  サイクル腐食試験の種類及び時間については,受渡当事者間の協定による。試験前に,試験片の塗膜に
擦りきずなどがないことを目視で確認する。
    注記 サイクル腐食試験の例として,次の試験方法がある。
           例 − JIS H 8502の8.(サイクル試験方法)
               − JIS K 5600-7-9の附属書1(サイクルD)

15.2 塗膜の物理的性質の試験

15.2.1  供試材の採り方
  曲げ試験,碁盤目試験,鉛筆硬度試験及び衝撃試験の供試材は,塗装原板の種類,めっき付着量及び塗
膜の種類が同一で,かつ,寸法及び色が同一の製品を一組とし,一組の製品50 tごと及びその端数から1
枚を採る。
  なお,波板の場合は,波付け前の板の状態で,供試材を採取する。
15.2.2  曲げ試験
  曲げ試験は,次による。
a) 試験片は,幅75 mm125 mmで試験に適切な長さのものとし,特に指定がない場合,塗装原板の圧

――――― [JIS G 3318 pdf 15] ―――――

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